東北地方には、世界遺産・平泉や白神山地などの自然遺産、日本の原風景が広がる農村地帯など、地方ならではの魅力が点在しています。さらに冬が訪れると、スキーや温泉を楽しめるリゾート地としても人気が高くなります。
近年では、東京や大阪のような大都市の喧騒を離れ、静かで本物の文化体験を求める海外旅行者の関心が東北に集まっています。

そんな東北観光の拠点としておすすめなのが、宮城県の仙台市。東京から新幹線で最短90分とアクセスも良好で、東北最大の都市でありながら、伊達政宗ゆかりの歴史や周辺の自然、温泉地、漁港、スキーリゾートなど、バラエティ豊かな観光資源に恵まれています。

牛タンや新鮮な魚介類など、ご当地グルメも充実しており、冬の旅の拠点として理想的な都市なのです。

東北最大の都市・仙台は、アクセスの良さと都市の利便性、そして豊かな食文化が揃う魅力的な滞在先です。
新幹線で東京から約90分と移動もスムーズで、市内には観光スポットや地元グルメを楽しめるお店も充実しています。
今回は、そんな仙台市内で観光にもグルメにも便利なおすすめホテルを5軒厳選しました。

駅近で移動がしやすく、牛タンや海鮮などのご当地グルメが味わえるホテルを中心にピックアップ。快適な滞在を叶えながら、仙台ならではの体験を存分に楽しんでください。

朝市グルメと仙台名物を味わう、街歩きに最適な駅チカホテル

JR仙台駅から徒歩7分、地下鉄仙台駅からも徒歩4分と仙台市内の観光拠点に絶好のロケーション。有名な観光スポット「仙台城跡」や、初代藩主・伊達政宗公の霊廟「瑞鳳殿（ずいほうでん）」まで地下鉄で約30分と周辺観光に便利な立地です。
特にホテルから徒歩1分にある「仙台朝市」は、古くから“仙台の台所”として親しまれるグルメの聖地！朝方から散策や買い物を楽しみたい方にはぴったりです。

客室はシンプルなデザインで清潔感にあふれた空間。アメニティ類も充実しているので快適に過ごせます。全館浄水システムを使用し、安心安全で体に優しい水の提供にこだわっているほか、全館でキャッシュレス決済を徹底。コインランドリーもキャッシュレスで使用でき、かつ室内テレビから使用状況も確認できるので便利です。

個人的におすすめしたいのが、ホテルの朝食ブッフェ。「仙台朝市」で毎朝仕入れる食材で、地産地消をテーマにしたメニューがずらりと並びます。仙台名物牛タンを使った「牛タン朝カレー」や、枝豆のあんこが特徴の仙台銘菓「ずんだ餅」など、郷土料理の豊富さと味のクオリティがゲストに大好評です。

東北旅の拠点に最適。仙台駅徒歩圏の上質コンフォートホテル

JR・地下鉄仙台駅から徒歩約8分、JRあおば通駅から徒歩約2分の駅近ホテル。
徒歩圏内には仙台朝市があり、少し足を延ばして仙台城跡や瑞鳳殿、東北一の歓楽街で有名な国分町商店街にもアクセス可能。移動のしやすさはトップクラスです。

客室は利用シーンに合わせて選べる5つのタイプがあり、単身者からカップル、グループ旅行まで幅広く対応。シンプルなデザインながら、過ごしやすさにこだわった快適空間となっています。

特に女性にうれしいのが、美容のプロも愛用する髪にやさしい「ReFa（リファ）」ブランドのシャワーヘッドとドライヤーを全室に完備していること。さらに、イオンの力で洗い流す洗剤不要の最新型スマートランドリー（キャッシュレス決済）は長期旅行者にはうれしいサービスです。

コーヒー好きに朗報なのが、共有ラウンジに設置されたスターバックスのコーヒーマシン。宿泊者はなんと無料で飲み放題です。

ホテルの朝食は、東北地方の郷土料理をはじめ、和洋の副菜やサラダバー、デザートなど豊富なメニューが特徴のブッフェスタイル。自然光を生かした爽やかなレストラン空間も好評で、朝からエネルギッシュに観光へ出発できます。

夜景とアートと美食が揃う、仙台駅直結のラグジュアリーホテル

2017年の開業以来、数々の賞を受賞した東北屈指のラグジュアリーホテル。
JR仙台駅に直結しており、観光拠点として非常に便利なほか、駅構内の百貨店や駅前ショッピングモール、家電量販店、各種飲食店なども近くにある抜群のロケーションです。

客室は全室禁煙かつバス・トイレが別といううれしい仕様。比較的広くてゆったりと過ごせる空間が特徴です。高層階の客室からは、杜の都・仙台の煌めく夜景も楽しめます。また、客室タイプごとに東北の花をイメージしたカラーデザインを壁紙に取り入れるなど、こだわりのインテリアも見どころです。

このホテルのおすすめポイントは、宿泊者が無料で利用できる専用ラウンジ。仙台の街並みを眺めながらフリードリンクでくつろいだり、展示ギャラリーの東北の伝統工芸を鑑賞したりと、観光の合間に有意義な時間を過ごせます。そのほか、宿泊者専用のフィットネスジムもリフレッシュに最適と口コミで人気があります。

朝食ブッフェは、宮城産や東北の食材にこだわったメニューを用意。厳選素材の野菜やフルーツで作るフレッシュスムージー、宮城の特産・竹取玉子によるフレンチトーストが人気です。

五感を満たす上質な滞在。杜の都を見渡す天空のホテル

仙台市内でひときわ目を引く、地上180mの超高層ビル「仙台トラストタワー」の高層階に位置するラグジュアリーホテル。
ホテルのデザインは、伊達政宗公の歴史と舶来の文化芸術の融合をコンセプトにしており、五感に響く上質なくつろぎ空間を提供しています。

立地はJR仙台駅から徒歩約9分と駅から少し離れた閑静なエリアですが、市内中心部へも徒歩圏でアクセスでき、仙台城など市内観光にも便利に活用できます。

私が特にイチ推しなのが、26階にある「エグゼクティブ クラブ ラウンジ」。35・36階の「エグゼクティブ クラブ フロア」に宿泊するゲストおよびマリオットのプラチナ会員のみが利用できる専用ラウンジで、滞在中は何度でも利用可能。仙台の美しい自然の眺望とともに、特別に用意された朝食、アフタヌーンティー、カクテルタイムなど、ワンランク上の滞在を叶えてくれます。

最上階37階にある日本料理レストラン「一舞庵（いちむあん）」は、京料理の職人技と宮城産の食材が織りなす同ホテルならではの美食体験が楽しめます。

旅の疲れを癒す天然温泉と名物朝食。和モダンのくつろぎ宿

JR仙台駅からは徒歩約12分と少し離れているものの、地下鉄広瀬通駅から徒歩1分と交通の利便性は良く、東北一の歓楽街「国分町通り商店街」まで徒歩5分と市内観光にも便利な立地にあります。

日本のビジネスパーソンから絶大な人気を誇るドーミーイングループのホテルであり、天然温泉大浴場に高温ドライサウナ、水風呂完備による本格的な“サ活”（サウナを楽しむための活動）を楽しめるのが最大の魅力です。

ウェルカムドリンクや夜間にのみ提供される「夜鳴きそば」（あっさり味の醤油ラーメン）、湯上がりアイスに乳酸菌飲料と充実の無料サービスも人気の理由のひとつ。

館内や客室は「杜の都・仙台」をイメージした日本らしいインテリアで全館畳敷き。日本ならではの素足で一日くつろげる体験は、観光巡りとともに旅の思い出になるはず。

個人的におすすめしたいのが、朝食ブッフェ。同ホテル名物のご当地逸品料理「お好み海鮮丼」をはじめ、季節の揚げたて天ぷらや仙台名物ずんだ餅など、東北郷土料理を含む50種類以上の豊富なメニューがあり、外国人にも大好評です。

好アクセスながら滞在中の満足度が非常に高く、仙台市内の観光のお供として頼りになるホテルです。

仙台を拠点にすることで、日帰りで東北各地の冬の絶景巡りができるもの大きな魅力！蔵王の樹氷や松島の雪景色など、季節ならではの幻想的な風景があなたを待っています。

ここからは、絶景スポットへのアクセスが良く、移動の拠点としても便利なホテルを5つご紹介します。ツアー送迎がある宿や、静かな環境で雪景色を楽しめる温泉旅館など、滞在そのものが旅の楽しみになる宿を厳選しました。

伊達政宗も愛した名湯。千年の時を受け継ぐ秋保の湯宿

「仙台の奥座敷」として親しまれる秋保温泉は、古くから皇室ゆかりの「日本三御湯（みゆ）」の一つとして1500年以上続く温泉郷。その秋保温泉で長らく「湯守（ゆもり：温泉を管理する人や団体）」を務め、かつて伊達政宗公が愛した「湯浴み御殿」として栄えた同旅館は、秋保屈指の歴史と伝統を誇る高級温泉旅館です。

客室は利用シーンに合わせて3つの“館”があり、なかでも最もハイグレードな「飛天館」は、秋保の自然を一望する眺望と広々とした空間、落ち着いた調度品で格調高い宿泊が楽しめます。

自慢の温泉は種類が多く、2種類ある広めの大浴場をはじめ、内湯、深湯、シルク風呂、各種サウナを完備。渓谷の自然を望む源泉掛け流し露天風呂や貸切風呂まであり、館内で湯巡りも可能です。
特に政宗公の湯浴み御殿を再現した「名取の御湯」は、伝統的な和建築に湯煙が立ち込める神秘的な雰囲気。歴史に思いを馳せながら湯に浸かれるのでおすすめです。

夕食は、仙台名物をはじめ、山海の新鮮な旬の食材を使用した会席料理で、個室会場の和食膳とハーフブッフェから選べます。朝食ブッフェ「プレミアムモーニング」では、ライブ・キッチンでの料理人による迫力あるパフォーマンスや、好きな具が選べる手作りサンドイッチがありこちらも好評。
JR仙台駅からは無料送迎バスが運行しておりアクセスも抜群です。

滝音と炎の灯に癒される、秋保随一の絶景温泉リゾート

秋保の森の高台に立ち、大自然と静寂に包まれた非日常が味わえる一軒宿。
特筆すべきは、敷地内に作られた広大な日本庭園と自家源泉の露天風呂。桜や新緑、紅葉、雪景色と四季折々の風情が楽しめる庭園は、ただ歩いているだけで心が満たされていきます。訪れた季節にしか見られない美しい風景をぜひ目に焼き付けてみましょう。

一方で、ダイナミックな石組みと流れる滝で野趣に富み、夜には篝火が灯される温泉露天風呂では、昼には見られない幻想的な風景が広がります。秘境の雪景色を眺めながら名湯を味わう、一味違った温泉が楽しめます。

客室は和モダンを中心とした落ち着いた空間で、窓の外には絶景が広がります。ワンランク上の滞在には、絶景と温泉を独り占めできる露天風呂付客室がおすすめ。和風、アジアン、南仏風の3つのテイストから選べます。

夕食は、仙台牛やあわびなど、地産地消と旬にこだわった厳選素材による極上の会席料理。朝食は仙台の郷土料理も加えたブッフェ形式で、できたてのフワフワオムレツが人気です。

さらに注目すべきは、英国から運ばれた100年物のアンティーク・バーカウンターを設置した「麦酒家（びーるや）」。湯上がりにオリジナルビールが楽しめるとあって人気です。
JR仙台駅からは無料送迎バスが運行しています。

海と一体になれる露天風呂と海鮮グルメを満喫する絶景ステイ

京都の「天橋立」、広島の「安芸の宮島」に並ぶ日本三景の一つ、宮城の「松島」。大小260余りの島々から成る松島の美しい風景は、ミシュラン・グリーンガイドで3つ星を獲得。そんな松島の絶景を一望できるリゾートホテルです。

一番のおすすめポイントは、松島の島々を一望できる絶景露天風呂です。インフィニティプールさながらの自然との一体感が味わえる温泉で、まるで景色が主役と言わんばかりのダイナミックな設計。松島の絶景と極上の湯に癒される時間は、まさにここでしか味わえない貴重な体験！運がよければ、早朝のご来光も拝めるかもしれません。

客室はオーシャンビューとマウンテンビューから選べ、和モダンを基調としたシンプルで過ごしやすい空間。どちらの景色も非日常と癒しを演出してくれます。

「和洋中」あるいは「和洋海鮮」の2種類から選べるバイキングでは、宮城産や旬の食材をふんだんに使用したメニューの豪華さが魅力！特に和洋海鮮バイキングは、地元漁港から毎朝届く新鮮魚介を使用し、寿司や刺身、てんぷら、炉端焼きなどの海の幸を味わい尽くせます。

アクセスは、JR仙台駅から松島海岸駅まで約40分、駅からは専用シャトルバスが運行しています。同バスはJR松島駅や松島観光の拠点である松島観光協会レストハウス前も経由するため、周辺観光にも便利に利用できます。

600年の時を超える湯守の宿。歴史と静寂に包まれる温泉邸宅

日本有数のスキーリゾートであり、世界的に珍しい氷の現象「樹氷」や、たくさんのキツネとふれあえる「宮城蔵王キツネ村」など、絶景スポットと観光の宝庫である「蔵王」。そんな蔵王へのアクセスに便利な宮城県白石市にある鎌先温泉にたたずむ高級旅館です。

600年以上続く鎌先温泉で「湯守」を務めてきた同旅館。大正から昭和にかけて建てられた現在の木造本館は、一本の釘も使わない宮大工の技による伝統建築であり、国の登録有形文化財に指定されています。

同旅館の一番の魅力は、泉質の異なる2つの源泉で湯巡りを楽しめること。
自然に囲まれた露天風呂付きの大浴場「洞窟の湯」は、美肌効果の高さが特徴。春先から夏は新緑、秋には紅葉、冬は雪景色と、それぞれ違った絶景とともに名湯を楽しめます。傷の治癒に効能のある「薬湯」は、歴史を感じさせる伝統の湯で、こちらも違った湯ざわりを楽しめるとあって大人気です。

さらに個室料亭では、「ミシュランガイド宮城」で3つ星プラスを獲得した凄腕シェフによる芸術的な会席料理「森の晩餐」を堪能できます。

おすすめの客室は、露天風呂や半露天風呂付きの贅沢なスイート。ゆったりと開放的な和モダンの空間で美しい眺望に包まれながら極上のくつろぎが得られます。
仙台駅からは新幹線で約13分、JR白石蔵王駅からは無料送迎車が出ていています。

オーシャンビューの湯と鮑の踊り焼き。南三陸の感動をまるごと体験

雄大な海と山に囲まれた絶好のロケーションが自慢のホテル。一度泊まれば絶景・美食・観光をすべて体験できる満足度の高さに定評があります。

同ホテルの目玉は、地下2,000mからくみ上げる深層天然温泉と海に突き出たような露天風呂。女性側は洞窟温泉をイメージし、男性側は緑と和の趣を融合した岩風呂で、いずれも海と一体になったような感覚と極上のくつろぎが楽しめます。
野生のウミネコやカモメが飛び交うロケーションなので、オーシャンビューの客室に遊びにやってくる海鳥たちとのふれあいを楽しめることも！

食事は日本有数の水揚げ量を誇る気仙沼港から毎朝仕入れる極上の天然アワビやウニをはじめ、素材にこだわり抜いた魚介を贅沢に使用したメニュー。ホテルの名物である「鮑の踊り焼き」や、気仙沼産の「ふかひれの姿煮」など、新鮮だからこそおいしく味わえる最高の海鮮料理を味わえます。

特におすすめしたいのは、ホテルスタッフが「語り部（Kataribe）」として案内する「語り部バス」。これは、2011年3月11日に起こった東日本大震災を風化させない取り組みの一環で、被災地域を案内するローカルツアーです。

また、仙台駅から人気の観光スポットに立ち寄りながらホテルへ向かう観光付きシャトルバスも大人気。このホテルを拠点に、三陸の雄大な自然を満喫したり、日本三景・松島の絶景を堪能したり、歴史ある世界遺産・平泉を訪れたりする旅が、より便利に楽しめます。

冬の東北は、雪に包まれた静けさの中で、雄大な自然とその土地ならではの食や文化をじっくりと味わえる特別な季節です。
パウダースノーで一面白銀に染まる世界は、大都会では味わえない静寂とくつろぎ、そして日本の冬ならではの情緒と絶景が堪能できます。そして、冬こそ脂がのった海の幸が最も美味しくいただける季節。日本の冬の旅は東北がベストです！

東京からのアクセスも便利なので、絶景を求めて旅をするにはぴったりの場所です。東北の旅のゲートウェイとなる仙台を拠点に、冬の東北を旅してみませんか。

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