肉やじゃがいもなどを炒めて醤油や砂糖で甘煮にした、日本で昔から愛されている「肉じゃが」。今回は料理教室の講師・南 俊宏さんが監修・調理する「肉じゃが」レシピをご紹介します。牛肉やじゃがいもなど材料は身近にあるスーパーマーケットなどで手に入るので、日本に気軽に来られなくても、自宅で和食を作って楽しんでくださいね!
ビーフシチューから生まれた!? 失敗作が「肉じゃが」に
牛肉や豚肉と、じゃがいも、好みで玉ねぎやにんじんなどを炒めてから醤油や砂糖、みりんなどで甘煮にしたものが肉じゃが。明治時代(1868〜1912年)、海軍司令官・東郷平八郎がビーフシチューを軍艦の料理長に作らせたところ、失敗作としてできた料理から生まれたという説など、肉じゃがの誕生には諸説あるそうです。
現在では、肉じゃがは栄養豊富で簡単に作れるということもあり、家庭料理の代表格として日本に根付いています。地域によって味の違いもあり、関東では豚肉を使うことが多く、関西では牛肉を使うことが多いようです。今回は、食卓のメイン料理にもなるよう、牛肉を使ったレシピをご紹介します。
肉じゃがの作り方!具材は同じ大きさに切るのが煮崩れしないコツ
<肉じゃがの材料※2人分>
・牛肉の切り落とし150g(豚肉、鶏肉などでもOK)
・じゃがいも小3個
・にんじん1/2本
・玉ねぎ1/2個
・しらたき1袋(100g)※はるさめでもOK
・水300ml
・サラダ油
・醤油大さじ3
・日本酒大さじ2 (白ワインでもOK)
砂糖大さじ1
・みりん大さじ2
<肉じゃがの作り方>
1)じゃがいもとにんじんは皮をむいて乱切りにしましょう。玉ねぎは皮を剥いてからくし切りにしていきます。じゃがいもは切ったあと、水にさらしておくと煮崩れしにくくなりますよ。
2)牛肉の切り落としは一口大に切っていきます。
しらたきもさっと水洗いし、食べやすい長さに切っておきましょう。
3)フライパン(または鍋)にサラダ油を中火で熱し、切った牛肉を加えて炒めます。肉の色が変わったら一度取り出しましょう。炒めすぎると硬くなってしまうので、取り出しておくのがポイントです。
4)空いたフライパン(または鍋)に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを入れて炒めていきます。じゃがいもの表面がやや透き通ってくるまで炒めましょう。
5)じゃがいもの表面の色が変わってきたら、しらたき(またははるさめ)を加え、取り出した牛肉を戻しましょう。水を加えて煮立ったら、アクを取ります。
アクは中央に集まってくるので丁寧にすくいましょう。煮立たせすぎるとアクが散るので火加減に注意を。
6)日本酒、砂糖、醤油、みりんを加え、その都度ひと混ぜしましょう。アルミホイルで落としぶたを作り、落としぶたの中央に穴を開けてフタをしましょう。そのまま弱火で10分ほど煮ます。
落としぶたをすることで、煮物を作る際に煮くずれを防ぎ、味が染みこみやすくなります。
7)煮汁が1/3量ほどになるまで煮たら、落としぶたを取って強めの中火にし、ざっくりと混ぜてさらに1〜2分ほど煮詰めます。じゃがいもに串を刺し、すーっと通る硬さになっていたら完成です。
一度冷ますと味がより具材に入るので、時間があるときは煮汁を残して火を止め、冷ましてから食べるのがおすすめですよ。
じゃがいもは長時間煮ると煮崩れてドロドロに溶けてしまうので、短時間で具材に火を通し、煮汁を煮詰めるのがポイントです。煮汁が染み込んだ肉じゃがはそのまま食べても、ご飯などと食べても絶品ですよ!
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<監修者プロフィール>
クッキングスタジオ「大阪デリシャス」店長・南 俊宏。社会人として働いた後、社会人学校を経て料理教室講師に転職。クッキングスタジオ「大阪デリシャス」にて講師を務めながら、レシピ開発や調理アシスタントだけでなく、TV出演経験も。和食全般に加え、洋食や中華など幅広く担当する。
Text by:株式会社エフィール
※本記事の情報は2021年12月時点のものです。
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