大阪と神戸を結ぶ鉄道はJR、阪急電鉄、阪神電鉄の3つがあります。そのなかで最も南、つまり海側を走るのが阪神電鉄です。3つの沿線はそれぞれ街の雰囲気が違いますが、一番庶民的だと言われるのが阪神沿線です。その分、親しみやすい街で、人とのコミュニケーションを楽しめるという特徴も。人気のプロ野球チーム、阪神タイガースのホームグラウンド「甲子園球場」があるのも阪神。さぁ、阪神沿線をめぐってみましょう。
TOP画像:MR. AEKALAK CHIAMCHAROEN / Shutterstock.com
■阪神電鉄とは
大阪と神戸を結ぶ阪神電鉄の開業は1899年。かつては沿線地域に海水浴場や遊園地があり、多くの人が訪れた観光地でした。今は沿線に阪神甲子園球場(甲子園駅)や、京セラドーム(ドーム前駅)があり、プロ野球やアーティストのライブ会場として多くの人たちが訪れています。
■主な路線は3つ
主な路線は、阪神本線、阪神なんば線、武庫川線の3つ。阪神本線は、大阪梅田駅と神戸三宮駅まで特急で約35分という便利な路線。さらに神戸三宮駅から1駅西の元町駅からは神戸高速線、西代駅からは山陽電鉄本線・網干線が乗り入れており、大阪梅田から姫路市の山陽網干駅まで直通で行けます。
阪神なんば線は、尼崎駅から大阪難波駅まで約20分で行けます。大阪難波駅からは近鉄奈良線と相互乗り入れで奈良駅まで行くことができ、面倒な乗り換えがない分、とっても便利なのです。ちなみに武庫川線は住宅地のため、観光ではあまり利用することはありません。
■阪急電鉄との違い
阪急電鉄とはグループ会社で、駅名も同じですが、駅の場所が違います。阪急は阪神より北側を通っており、大阪梅田駅、神戸三宮駅ともに、徒歩で数分かかる距離です。自分が乗るときはもちろんですが、誰かと待ち合わせる際には、間違えないようにお互い確認しておきましょう。
■観光にお得な「阪急阪神1dayパス」
期間中の1日に限り、阪急電鉄・阪神電鉄・神戸高速(西代、湊川を含む)全線乗り降り自由なチケットです。大人1人1,300円 、小児 650円。大阪梅田・尼崎・甲子園・御影・神戸三宮・新開地の各駅長室及び各駅改札口、阪神電車サービスセンター(神戸三宮)などで発売しています。
■「阪神電鉄」駅別、観光スポットをご紹介!
大阪梅田駅
大阪の2大繁華街の一つ、通称「キタ」と呼ばれるエリアです。駅ビルや地下街などに様々な店があり、買い物やグルメを楽しむことができます。
阪神百貨店
地上階は流行の洋服や雑貨の店、レストランなどがあります。デパ地下と呼ばれる食料品売り場が充実しており、中でも地下1Fのスナックパークは、大阪名物いかやき、寿司、ラーメンなどを手軽にスタンディングで食べることができます。
グランフロント大阪
JR大阪駅の北側にある国内最大級のショッピングタウン。老舗モノづくり店、海外のハイブランドなど、多種多様な店が並んでいます。敷地内には水が流れ、緑あふれる庭園があります。また屋上庭園からの見晴らしもよく、市民や観光客の憩いの場になっています。
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住所
530-0011 大阪府大阪市北区大深町 4-1(うめきた広場)、4-20(南館)、3-1(北館)
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最寄駅
大阪梅田 駅 (阪急京都本線 / 阪急神戸本線 / 阪急宝塚本線)
- 電話 06-6372-6300
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住所
530-0011 大阪府大阪市北区大深町 4-1(うめきた広場)、4-20(南館)、3-1(北館)
大阪難波駅
キタと並ぶ繁華街、通称「ミナミ」と呼ばれるエリアです。道頓堀川と戎橋筋商店街を中心にたくさんの人でにぎわっています。
法善寺(水掛不動尊)
飲食店が立ち並び、多くの人で賑わう繁華街の裏通りにある由緒ある寺。仏様に水をかけてお参りすることから、水かけ不動さんの別名をもちます。寺の参道となる法善寺横丁は、東西に狭い2つの道があり、割烹やバー、お好み焼き店があり、石畳の小道は風情があります。
道頓堀
キタに対してミナミと称するのがこのエリア。ミナミを代表する繁華街で、巨大なネオン看板や立体看板が目立ち、多くの観光客の記念撮影スポットでもあります。たこ焼き、ラーメンなどのグルメのほかに土産物店も充実しています。
神戸三宮駅・元町駅
兵庫県神戸市は、北は六甲山系の山々、南は海というコンパクトな街。おしゃれなカフェや雑貨店も多く、港町神戸を代表するスポットです。
生田神社
神戸三宮駅から山手方向歩いて10分ほどの場所にある神社で、縁結びや恋愛成就にご利益があるとされることから、若い女性が多く訪れています。本殿の裏の生田の森の池では、「水みくじ」で運勢を占うことができます。
元町高架通商店街
JR・阪神元町駅からJR神戸駅まで続く高架下にある商店街で、通称「モトコー」。元町から三ノ宮へ続く高架下と合わせて、個性的な店が並びます。飲食店、古いレコード、雑貨など、裏通り的な混沌とした雰囲気が外国人にも人気。
南京町
横浜、長崎と並ぶ日本三大チャイナタウンの一つ。豚まん、小籠包、餃子などの店が軒を連ねており、少しずつ食べ歩きをしてもいいし、店に入って本格的なコースを食べるのも楽しい。
魚崎駅
菊正宗酒造記念館
日本を代表する酒造りのまち「灘五郷」は、阪神沿線の新在家あたりから今津あたりまでを指します。エリアごとに西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷と名付けられ、菊正宗酒造記念館のように見学施設や直売所を設けている酒蔵も多いので、ぜひ訪ねてみましょう。
西宮駅
西宮神社
全国の戎神社の総本社。えびす様は福をもたらす商売繁盛の神様とされ、「えべっさん」と呼ばれて親しまれています。毎年1月9日、10日、11日は、「十日えびす」と呼ばれ、特別な神事が行われます。この期間は100万人もの参拝者が訪れます。
甲子園駅
阪神甲子園球場
1924年に完成した野球場。春と夏の高校野球大会では日本中が熱狂します。甲子園歴史館では、高校野球やプロ野球阪神タイガースにまつわる資料が展示。記念グッズなども販売しています。予約制のスタジアムツアーでは、普段は入れないバックヤードを見学できますよ。
大阪と神戸を結ぶ阪神電鉄は、他社との乗り入れによって、乗り換えなしで奈良や姫路に行けるのがとっても便利。JRと比べて、運賃が安いのも利用しやすいポイントです。JRだと大阪から神戸まで410円、阪神や阪急だと大阪梅田から神戸三宮まで320円です。便利で安い阪神で大阪と神戸を楽しみましょう。
※本記事の情報は2020年6月時点のものです。
松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています
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