HOME 関西 大阪 今こそ!世界遺産「百舌鳥古墳群」とその周辺をぶらり散歩
今こそ!世界遺産「百舌鳥古墳群」とその周辺をぶらり散歩

今こそ!世界遺産「百舌鳥古墳群」とその周辺をぶらり散歩

更新日: 2020/10/15

2019年7月、ユネスコ世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群。なかでも、の百舌鳥古墳群には、世界三大墳墓の一つ、仁徳天皇陵古墳をはじめ、44基の古墳が現存しています。そもそも古墳とは何か、古墳めぐりの楽しみ方、そのほかの見どころスポットや古墳グルメもあわせて紹介します。

古墳っていったい何?

提供:堺市役所文化観光局
提供:堺市役所文化観光局

古墳とは、3世紀後半から6世紀後半の間に造られた巨大なお墓のこと。高く盛り上げた墳丘を持ち、当時の身分の高い人が葬られていました。古墳の形は、鍵穴の形をした「前方後円墳」、前方部が短くまるでホタテガイのような「帆立貝形墳」、ドーム型の円墳や四角形の方墳などがあり、大きさも10mほどの小さいものから。400mを超える巨大なものまでさまざまです。

百舌鳥古墳群のここがすごい!

百舌鳥古墳群のここがすごい!

百舌鳥古墳群は、市内の東西・南北約4㎞の範囲に広がっています。世界最大級の墳墓である仁徳天皇陵古墳(国内第1位)をはじめ、履中天皇陵古墳(同3位)やニサンザイ古墳など、大型古墳が点在しているのが百舌鳥古墳群です。44基が現存していますが、4~5世紀にかけては、この一帯には100以上の古墳が造られました。古市古墳群も含め、多様な形と大小さまざまな規模の古墳が密集した構成の古墳群は、日本中探してもほかに見当たらないのです。

古墳のスケールを実感しよう

提供:堺市役所文化観光局
提供:堺市役所文化観光局

仁徳天皇陵は、エジプト・クフ王のピラミッド、中国・秦の始皇帝陵と並ぶ世界三大墳墓の一つといわれています。鍵穴の形をした墳丘の長さは、世界最長の486mで、広さは、東京ドーム約10個分に相当します。1日最大2,000人が従事して、約15年8カ月を費やして築造されたというから、その規模や半端ないですよね。

市役所の展望ロビーから全貌をみよう

市役所の展望ロビーから全貌をみよう

まずは、市役所高層階の最上階21階展望ロビーに行ってみましょう。ここは、地上80mから360度の展望が楽しめる回廊式ロビーで、仁徳天皇陵古墳が最も高い位置からみられるスポット。こんもりとした森のようなかたまりが仁徳天皇陵です。周りのビルの大きさと比べると、そのスケールがよりわかりますね。

  • 堺市役所
    • 住所 大阪府堺市堺区南瓦町3-1 堺市役所21階展望ロビー
    • 電話番号:072-233-5258(堺観光コンベンション協会)
      営業時間:9:00~21:00
      料金:無料
      定休日:なし

拝所と古墳周遊路で大きさを体感

提供:堺市役所文化観光局
提供:堺市役所文化観光局

仁徳天皇陵古墳をはじめ、被葬者が天皇や皇族とされている古墳は、中に入ることはできません。墳墓を拝むには、拝所という、陵墓に向けて鳥居が立つ神聖な場所に行きましょう。前方後円墳である仁徳天皇陵では、前の方形部の正面(古墳の南端)に拝所があります。こちらでお参りしましょう。仁徳天皇陵古墳には、外濠に沿って約2.85㎞の周遊路が整備されています。当時の人々と同じ地上からの目線でスケールの大きさを実感できます。

古墳の中を見たいなら、博物館でVRツアーに出かけよう!

古墳の中を見たいなら、博物館でVRツアーに出かけよう!
提供:堺観光コンベンション協会
提供:堺観光コンベンション協会
提供:堺観光コンベンション協会
提供:堺観光コンベンション協会

百舌鳥古墳群のほぼ中心・大仙公園内にある、博物館。この博物館では、百舌鳥・古市古墳群について学べる展示や出土品を見ることができ、百舌鳥古墳シアターなど古墳に関するさまざまなコンテンツも充実しています。特におすすめは「仁徳天皇陵古墳VRツアー」。ヘッドマウントディスプレイを着用すると、映像に合わせたガイドのもと、地上から上空300mまで上昇し、仁徳天皇陵古墳の雄大な姿を360度映像で見ることができるんです。約1600年前の古墳築造当時の姿や立ち入ることのできない古墳内部の石室をCG映像で再現しており、まるで石室に入ったかのような臨場感溢れる映像を体験できます。

  • 堺市博物館
    • 住所 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
    • 電話 072-245-6201
    • 営業時間:9:30~17:15(最終入館は16:30)
      料金:常設展 一般200円、高大生100円、小中生50円(特別展は別途)、VR体験(博物館常設展観覧料含む)中学生以上800円、7歳以上500円
      定休日:月曜(祝日の場合は開館)

“古墳”なお茶菓子と共に、お抹茶体験してみよう

“古墳”なお茶菓子と共に、お抹茶体験してみよう

茶道千家の始祖・千利休は出身。せっかくなら茶聖をはぐくんだこの町でお抹茶体験してみましょう。博物館の敷地内には「市茶室 伸庵」があります。明治から昭和を通じて数寄屋普請において、天下一の名匠といわれた仰木魯堂が粋をこらして建てた茶室で、東京の芝公園から移築。室内の立礼席で抹茶300円が味わえます。土日祝日の10:30~14:00までは、お点前もあります。お茶菓子は、偶数月が写真の古墳型、奇数月が利休ゆかりの古印型です。

  • 堺市茶室 伸庵
    • 住所 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
    • 電話 072-247-1447
    • 営業時間:9:30~16:30(立礼呈茶は10:00~16:00)
      料金:見学無料、抹茶300円
      定休日:月曜(祝日の場合は開館)

ちなみに…日本で唯一の自転車博物館も!

ちなみに…日本で唯一の自転車博物館も!

仁徳天皇陵古墳からも徒歩圏内、大仙公園内のおすすめスポットとして、「自転車博物館サイクルセンター」があります。日本で唯一の自転車博物館で、自転車発展の200年の歴史を約300台の実物展示で紹介しています。また、ブレーキや変速のしくみなどをさわって試せる体験コーナーもあり、楽しく学べる仕組みがいっぱいです。「大仙公園自転車ひろば」で、クラシック自転車の体験試乗もあるので、時間が合えばぜひ参加してみましょう。(第2・4日曜、祝日10:00~15:30)

  • 自転車博物館サイクルセンター
    • 住所 堺市堺区大仙中町18-2
    • 電話 072-243-3196
    • 営業時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
      料金:一般200円、中・高・大生100円、小学生50円※小・中学生は土日、祝日は無料
      定休日:月曜、祝日の翌日

古墳グルメを楽しむならこの店

古墳グルメを楽しむならこの店

古墳の焼印をおされたふわふわのごまバンズに、さまざまな具材をサンドし、さらに古墳のカッティングボードに盛り付けた古墳尽くしのメニュー「ごりょうセット」(1,404円)が人気。ハンバーグ、ハーブチキン、かつバーガーと3種類あり、特に150gというボリュームも古墳並のハンバーグをはさんだ「ごりょうバーガーセット」もおすすめです。手作りハンバーグのジューシーさとたっぷりの野菜とふわふわのバンズが絶妙にマッチしています。

スイーツなら、抹茶、ほうじ茶、カスタード、チョコの4種類で展開する「生プリン」(各280円)がおすすめ。トロリととろけるくちどけのよさで大人気の商品です。お茶系の商品は、カラメルソースの中にも抹茶やほうじ茶が入っていて、香り高い一品です。古墳プレートもかわいいですね。その他、店内には40人もの作家さんのクラフト作品が並び、古墳系のものを中心に販売していますのでお土産にもぴったりです。

※表示の料金はすべて税込です。

  • Cafe IROHA
    • 住所 堺市堺区百舌鳥夕雲町2‐160
    • 電話 072-245-0168
    • 営業時間:9:00~18:00(土日、祝日は8:00~)
      定休日:月曜(祝日の場合は翌日)

※状況により、臨時休業や営業時間変更、サービス内容等が変更されている場合があります。各施設の公式HP等でご確認のうえお出かけください。

Text by: 株式会社ウエストプラン

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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