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大阪城が見える穴場も!鉄道と桜のコラボレーション絶景5選【関西編】

大阪城が見える穴場も!鉄道と桜のコラボレーション絶景5選【関西編】

更新日: 2022/03/26

日本の春といえば、桜。桜の絶景を楽しめるスポットは日本各地にありますが、今回は関西の鉄道と桜の絶景を5つ紹介します。関西は大手私鉄からローカル鉄道、観光鉄道などさまざまな鉄道が走る地域。各社沿線にはお花見スポットが点在し、桜と鉄道との美しいコラボレーションが見られる場所も多いのが魅力です。自然に囲まれた路線で楽しむ山桜や、都会の公園で楽しむソメイヨシノなど、桜のバリエーションも豊富で車窓からも楽しめます。沿線の観光情報や乗り方も併せてお届けします。

目次
  1. 1.京阪電車 天満橋駅付近(大阪府)
  2. 2.京福電鉄北野線 鳴滝駅〜宇多野駅間(京都府)
  3. 3.嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ列車)亀岡駅付近(京都府)
  4. 4.南海電鉄高野(こうや)線 学文路駅~九度山駅間(和歌山県)
  5. 5.阪急電鉄甲陽線 苦楽園口駅付近(兵庫県)

1.京阪電車 天満橋駅付近(大阪府)

画像提供:京阪電気鉄道株式会社
画像提供:京阪電気鉄道株式会社

京阪電車は、京都と大阪を結ぶ鉄道です。沿線には桜の名所が多くあるのですが、その中から今回紹介するのは、大阪の天満橋(てんまばし)駅付近の風景天満橋駅の京都側にある鉄橋にさしかかると、車窓からは桜並木と大阪の町並み、川の流れが一度に楽しめます。特に注目なのは大阪のシンボル、大阪城がバックに見えること。現代的な街並みと電車の向こうに城が見える光景はユニークで大阪らしさにあふれています。

画像提供:京阪電気鉄道株式会社
画像提供:京阪電気鉄道株式会社

天満橋駅があるのは、大川と寝屋川という2つの川の合流点近くです。川辺は公園として整備されていて、市民の憩いの場として親しまれています。近くには造幣局もあり、遅咲きの桜で知られる「桜の通り抜け」が行われる時期は多くの人で賑わいます。

桜の見頃は?
例年、見頃は3月下旬から4月上旬までです。

近くの観光スポットは?
駅すぐ近くの「川の駅 はちけんや」では、水上バスクルーズやSUP(スタンドアップ・パドルボード)などが楽しめます。川沿いの公園を散策したり、駅改札と直結したショッピングモールで食事や買い物を楽しんだりすることもできます。

京阪電車 天満橋駅へのアクセスは?
Osaka Metro御堂筋線梅田駅からなかもず方面行きに乗車、淀屋橋駅で京阪電車に乗り換え、出町柳(でまちやなぎ)方面行きに乗車します。天満橋駅は、淀屋橋駅から2駅。所要時間は、梅田駅から淀屋橋駅までが約2分、淀屋橋駅から天満橋駅までが約3分です。

  • 天満橋駅
    • 住所 〒540-0032 大阪市中央区天満橋京町1番1号

2.京福電鉄北野線 鳴滝駅〜宇多野駅間(京都府)

画像提供:京福電気鉄道株式会社
画像提供:京福電気鉄道株式会社

京福電鉄(嵐電)は、京都市を走る鉄道です。嵐山本線と北野線の2つの路線があり、今回紹介する北野線は、北野天満宮に近い北野白梅町駅と帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅を結ぶ、全長4キロメートルあまりの路線です。

鳴滝(なるたき)駅から宇多野(うたの)駅間にさしかかると、線路の両側に約70メートルの桜並木が広がります。これが、通称「嵐電 桜のトンネル」。1~2両編成の小さな電車がトンネルを駆け抜ける様子はとても可愛く、春らしいのどかさたっぷり。地元の人から観光客、鉄道ファンなどから幅広い人に人気を集めています。

桜の見頃は?
桜が見頃を迎えるのは、例年3月末から4月上旬です。

近くの観光スポットは?
京福電鉄北野線沿線には、仁和寺(にんなじ)、妙心寺(みょうしんじ)、龍安寺(りょうあんじ)など「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている寺院が複数あります。帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で嵐山本線に乗り換えれば、嵐山や、時代劇や映画のテーマパークとして知られる東映太秦映画村にも便利です。

「嵐電 桜のトンネル」に行くには?
JR京都駅から京都市営バスに乗り、北野白梅町で下車。そこから嵐電北野線帷子ノ辻行きに乗ります。JR京都駅から北野白梅町までの所要時間は、約40~50分(道路の混雑状況にもよります)。北野白梅町駅から桜のトンネルまでの所要時間は約6~7分です。

  • 嵐電 さくらのトンネル
    • 住所 〒616-8206 京都府京都市右京区宇多野法安寺町4

3.嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ列車)亀岡駅付近(京都府)

画像提供:嵯峨野観光鉄道
画像提供:嵯峨野観光鉄道

嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ列車)は、嵯峨嵐山から亀岡駅までを結ぶ観光鉄道です。保津川(ほづがわ)沿いを走る車窓からは桜や紅葉など四季おりおりの風景が楽しめます。

保津川の流れの向こうには山々が並び、その向こうには戦国武将明智光秀が本能寺の変前に参拝したことで知られる愛宕山がそびえます。そんな風景の中を、走行スピードを落としてゆっくり走るトロッコ列車と桜がよく調和して、ふんわり温かな雰囲気がたっぷり。

車窓からも桜を楽しめるポイントはいくつかありますが、中でもおすすめは亀岡駅すぐの桜のトンネル。約100メートルにわたって車窓を埋め尽くす桜の美しさは圧巻のひとことです。

おすすめは5号車「ザ・リッチ」号。座席横に側板がなく天井もシースルーになっている車両なので、列車の左右はもちろん頭上に迫る桜までたっぷり楽しめます。

桜の見頃は?
桜の見頃は、例年3月末から4月上旬までです。

近くの観光スポットは?
トロッコ嵯峨駅やトロッコ嵐山駅からは嵐山が近く、観光にも便利。観光客の中には、嵐山散策とトロッコ列車乗車をセットに楽しむ人も多くいます。

トロッコ亀岡駅では、遊覧馬車に乗って近くの景色を楽しむことができます。ただし、遊覧馬車は3月26日からの運行なので乗りたい場合は事前に確認しておきましょう。遊覧馬車もしくはバスで保津川下りの乗船場に移動することもできます。

嵯峨野トロッコ列車に乗るには?
JR西日本の列車予約サービスe5489でオンライン予約ができます。空席があれば駅で当日券が販売されますが、桜のシーズンは混雑し満席になりやすいので予約しておいたほうがよいでしょう。

運行は3月1日から12月29日までの水曜日を除く毎日。桜の開花時期などの繁忙期には臨時列車が運行されます。空席状況や運行状況は嵯峨野トロッコ列車のホームページで確認できます。

アクセスは、JR京都駅からJR嵯峨野線に乗り、嵯峨嵐山駅で下車。トロッコ嵯峨駅はJR嵯峨嵐山駅に隣接しています。所要時間はJR京都駅から快速で11分です。トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの乗車時間は23分です。

  • トロッコ亀岡駅
    • 住所 〒621-0825 京都府亀岡市篠町山本神田

4.南海電鉄高野(こうや)線 学文路駅~九度山駅間(和歌山県)

画像提供:南海電気鉄道株式会社
画像提供:南海電気鉄道株式会社

南海電車は、大阪・なんばと関西空港和歌山方面を結ぶ鉄道です。高野線はなんば駅から、世界遺産である高野山(こうやさん)のふもとにある極楽橋(ごくらくばし)駅へ向かう路線。高野山参拝の代表的なルートとして、観光客や参拝者に親しまれています。

高野線の鉄道と桜のコラボが見られる絶景スポットは、学文路(かむろ)駅から九度山(くどやま)駅の間。特におすすめは、高野線の途中駅である橋本駅から乗り換える、観光列車「こうや花鉄道 天空(てんくう)」が走り抜ける景色です。山の森林をイメージした緑のカラーと桜のピンクは相性抜群。

画像提供:南海電気鉄道株式会社
画像提供:南海電気鉄道株式会社

もちろん、乗車して車窓から桜を楽しむのもおすすめです。天空は一部座席指定の観光列車のため、窓がとても大きく景色がよく見えます。座席の一部は景色を楽に楽しめるようあらかじめ窓のほうを向けられているんですよ。穏やかな天気の日は展望デッキに出て、風を感じながら桜を楽しみましょう。

桜の見頃は?
桜が見頃を迎えるのは、例年3月下旬ごろです。

近くの観光スポットは?
九度山駅周辺には人気の戦国武将・真田幸村(さなだゆきむら)が隠れ住んだ屋敷跡など、幸村ゆかりの史跡が点在しています。

駅構内には「おむすびスタンド『くど』」があり、地元産のお米をかまどで炊いて作ったおむすびを味わうことができます。天気がよければ『くど』のおむすびを持って周辺を散策するのもおすすめです。

「こうや花鉄道 天空」に乗るには?
南海電車なんば駅から高野線に乗り、橋本駅で下車すると「こうや花鉄道 天空」に乗り換えることができます。なんば駅から橋本駅への所要時間は、急行で約50分です。

「こうや花鉄道 天空」の乗車には電話予約が必要です。予約受付は、乗車希望日の10日前の午前9時から前日の午後5時まで。乗車には、運賃のほか520円(大人)の座席指定料金がかかります。
※当日券は各列車に空席がある場合のみ販売しています。

運行日は、3月から11月までは水曜日・木曜日を除く毎日。12月から2月は土・休日のみの運行です。運行本数は3~11月の期間は平日往復2本、土休日は往復3本。12~2月の期間は往復2本です。

  • 九度山駅
    • 住所 〒648-0101 和歌山県伊都郡九度山町大字九度山123-2

5.阪急電鉄甲陽線 苦楽園口駅付近(兵庫県)

画像提供:阪急電鉄株式会社
画像提供:阪急電鉄株式会社

阪急電鉄は、大阪、京都、神戸を結ぶ鉄道です。沿線には桜の名所が多くありますが、中でも有名なスポットのひとつが、甲陽(こうよう)線の苦楽園口(くらくえんぐち)付近です。

甲陽線は、夙川(しゅくがわ)駅と甲陽園駅を結ぶ短い路線。すぐ近くを流れる夙川の両岸は公園として整備されていて、春になると1,000本以上の桜が花を咲かせます。

苦楽園口駅すぐの小さな鉄橋は特にフォトジェニックなスポット。乗車して車窓に広がる桜を楽しむのはもちろん、電車を降りて川辺から桜の中を駆け抜ける電車を眺めるのもおすすめです。「阪急マルーン」と呼ばれ親しまれている、つやのあるマルーンカラーと桜の組み合わせはとてもエレガントですよ。

桜の見頃は?
夙川公園の桜は例年4月上旬に見頃を迎えます。

近くの観光スポットは?
苦楽園口下車すぐにある夙川公園は市民の憩いの場として、またお花見スポットとして知られています。公園の中をぶらぶらあるけば、夙川駅まで徒歩20~30分程度で移動することもできます。

阪急電鉄甲陽線に乗るには?
阪急電鉄の大阪梅田駅から神戸線に乗車し夙川駅で下車。改札を出ることなく甲陽線に乗り換えることができます。大阪梅田駅から夙川駅へは特急で15分。阪急電鉄の特急には特急料金がかかりません。夙川駅から甲陽線に乗り換えると、苦楽園口駅までは2分で到着します。

  • 苦楽園口駅
    • 住所 〒662-0074 兵庫県西宮市石刎町

鉄道と桜の絶景ポイントを5つ紹介しました。どのポイントも桜の開花時期は多くの花見客で賑わいます。ほとんどの列車は予約なしでも乗れますが、観光列車の場合は予約が必要な場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。沿線の桜の開花状況などをホームページやSNSの公式アカウントなどで案内する会社もあるので、こちらもあわせて確認しておくと見頃を逃しません。桜咲く日本の春を心ゆくまで楽しんでください。

※本記事の情報は2022年3月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

Written by:

鶴原 早恵子

鶴原 早恵子

京都在住フリーライター。WEB中心に、ビジネス系からアニメ・ゲーム系まで幅広いジャンルの記事を書いています。怪談と写真と歴史が好きなライトオタク。鉄道好きで、特にC62形蒸気機関車、国鉄117系、500系新幹線が推し。

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