大阪のソウルフードの代表格といえば、お好み焼きではないでしょうか。さまざまなトッピングを楽しめ、ボリュームも満点です。ジュウジュウ生地が燒かれる音や漂うソースの香ばしさ、踊るカツオブシにも食欲がそそられます。とくに道頓堀はお好み焼き店の激戦区として人気店が集まっています。ミシュラン店から老舗まで、おすすめの3店を紹介します!
4年連続ミシュランに輝く名店「美津の」
道頓堀から商店街のアーケードに入ってすぐ、風情ある法善寺横丁の東端からほど近い場所にあるのが「美津の」です。1945年に創業した老舗で、初代の店主が始めた洋食焼をルーツに、2代目の味を受け継ぎつつ、さらに3代目で現在の店主・森川宜資子(よしこ)さんの光る食感性がプラス。2016年から4年連続『ミシュラン』ガイドのビブグルマンを受賞し、行列必須の人気を誇ります。
店名を冠する「美津の焼」は、2大看板メニューのひとつ。大阪・黒門市場で仕入れた選りすぐりの豚バラ、貝柱、タコ(冬はカキ)など6種類の極上の具が贅沢に盛り込まれ、それぞれの食材からジュワーとほとばしる上質なうま味とその調和がたまりません。
2大看板のもうひとつのメニューが「山芋焼」です。3代目店主の森川さんが考案し、以来約36年愛され続けています。小麦粉を一切使わずに、山芋100%で焼き上げているのが特徴で、具材の味わいを引き立たせるほんのり甘いあっさり味。焼きあがってすぐはトロッとして、だんだんとサクサクに変わってくる食感にも唸ります。具材は2種類入れることが可能。
ミシュランが認める味を作り出しているのが、厳選された食材の数々です。この店では、魚は魚屋さん、肉は肉屋、漬物は漬物屋さんというように、近くにある黒門市場をメインに専門店から入手。各専門店のプロたちが吟味した、その時々で一番おいしい食材を、その日に使う分だけ配達してくれるから、味も新鮮さも際立ちます。「チーム美津の」として支えてくえる専門店があるからこそ出せる至福の味わいといえそうです。
2大看板メニュー以外にも、ヘルシー派ならざく切りネギがたっぷり入った醤油味の「ねぎ焼」、がっつり派なら風味豊かな麺入りの「モダン焼」がおすすめ。モダン焼は2種類あり、小麦粉や山芋、キャベツなどを混ぜ込んで焼く王道のまぜ焼き、クレープ状に伸ばしたモチモチ生地がクセになる昔ながらの洋食焼が選べます。
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美津の
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-4-15
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最寄駅
地下鉄御堂筋線、千日前線「なんば」駅、堺筋線「日本橋」駅、阪神、近鉄難波線「大阪難波駅」、近鉄「近鉄日本橋」駅、南海本線「なんば」駅から徒歩10分
- 電話 06-6212-6360
営業時間:11:00~22:00(LO21:00)
定休日:無休
ふわトロ食感で魅了する、芸能人の御用達店「ぼんくら家」
多くの観光客で賑わう道頓堀沿いにある入口から、階段で2階に上がったところに店を構えているのが、「お好み焼き・鉄板焼 ぼんくら家 道頓堀店」です。こちらのお好み焼きは、中はふわトロ、まわりはサクサクしているのが特徴。生地に加えた山芋だけでなく、キャベツを細い千切りにすることで、ふんわり軽い食感を実現しています。
こちらのイチオシメニューは、「あほぼん焼」です。ふっくら焼かれた大きなお好み焼きからは、大胆に有頭エビが顔をのぞかせていて、思わず写真を撮ってしまいたくなります。加えて、豚肉、ホタテ、イカ、タコ、モチ、牛スジ、油カス(ホルモン)の合計8種類の具材がぎっしり入っていて、それぞれからあふれる旨味が混じり合った味わいの豊かさにため息がこぼれます。プラス200円(税別)で、麺を追加する「モダン焼」または大盛りに変更できます。
お好み焼きは熟練のスタッフが見事に焼き上げ、テーブル席の熱い鉄板の上へ運んでくれます。英語メニューに加えて、中国語と韓国語が話せるスタッフもいるので、どんな料理なのか想像がつかない時には気軽に尋ねられるのもうれしい限りでしょう。生地は冷めてもおいしいと評判で、テイクアウト(一部メニューは除く)も人気なのだそうです。
「ねぎとろろ月見焼そば」は、見た目もユニークな秀作。色も味わいも濃い大分県の蘭王(らんおう)という卵に、トロロとネギを絡めながら食べると、焼そばのコクとまろやかさがアップして美味。ネギの食感と清々しさがアクセントになっています。
鉄板メニューで絶賛されているのが「天使のえびガーリック」です。世界最高級といわれ、生でも食べられるニューカレドニア産の「天使のエビ」を使用。プリプリのエビ身の繊細な味わいは当然ながら、焼いたエビとガーリックの香ばしさもたまらなく、アルコールが進むこと間違いなしの逸品です。カリカリのガーリックチップと、シャキッとした太モヤシの食感もおいしさを倍増させています。
ほかにも、いろんな具材を少しずつたくさん食べられる「ぷち焼き」6種1,080円・9種1,580円(各税別)、やわらかな「和風ハラミステーキ」1,080円(税別)、明石焼き風にダシにつけて食べる「ぼんちゃん焼き」780円~(税別)、芸能人に人気が高い油かすキャベツ1,180円(税別)なども、ぜひ賞味いただきたいメニューです。
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お好み焼き・鉄板焼 ぼんくら家 道頓堀店
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-5-9 2F
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最寄駅
地下鉄御堂筋線、千日前線「なんば」駅、堺筋線「日本橋」駅、阪神、近鉄難波線「大阪難波駅」、近鉄「近鉄日本橋」駅、南海本線「なんば」駅から徒歩10分
- 電話 06-6211-8941
営業時間:11:00~翌3:00(LO2:00)、日祝~24:00(LO23:00)
定休日:不定休
1946年、食道楽の街・大阪玉出で創業した老舗「ぼてぢゅう®」
1946年、食道楽の街・大阪玉出で創業し、国内外に85店舗以上を「てぢゅう®」。お好み焼は、小麦粉に山芋と秘伝の天然ダシを加えたオリジナル生地に、新鮮なキャベツと厳選された肉や魚介などを惜しみなく加え、料理人が華麗に鉄板で焼き上げてくれます。甘辛く濃厚な特製ソースは、実は食品添加物ゼロ。思考錯誤して完成させたクリーミーな白い大阪マヨネーズと共にたっぷりぬって味わってみてください。
おすすめは、ぼてぢゅう®總本店限定「道頓堀焼」は、牛肉、豚肉、エビ、イカ、タコをふんだんに盛り込んだ、總本店でしか食べられないゴージャスなメニュー。上にのせた月見焼の見た目も愛らしく、トロリとした黄身に特製ソースが合いまって、コク豊かな味わいになります。丁寧に挽き独自配合した選りすぐりの小麦粉ベースの生地は、表面はパリっとして、中はふっくら。魚介などでとる天然ダシの上品な香りが、贅沢な食材本来の味を際立たせています。
一方「元祖豚玉」は、創業時から不動の人気を誇る70年以上の超ロングセラー。使用する大きな豚肉に合わせて楕円形に焼き上げ、どこを切っても豚肉が味わえる工夫と心配りがなされています。
焼そばも創業時からある定番メニュー。低温で長時間じっくり熟成させたオリジナルの熟成太麺は、焼そば用にこだわって開発。モチモチのコシが特徴で、かみしめるたびに小麦の深い風味も感じられます。ボリューミーで、食べ応え満点なのも見逃せません。料理人が鉄板上で、3種類のオリジナルソースを掛け合わせながら、後をひくソースと麺のマリアージュを堪能できます。
ほかにも、関西名物も充実しています。外はカリッ、中はふんわり焼いた、カツオと昆布のダシ香る「オリジナルたこ焼」600円(税別)も好評。プリッとした具材のタコ、自慢の特製ソース&白い大阪マヨネーズの味わいも光ります。「昔ながらの大阪とん平焼」は、卵で包んだシューシーな豚肉が美味。
總本店では、「道頓堀焼」以外にも、總本店限定メニューがあります。「なんばミックスお好み焼」1,380円(税別)と「なんばミックス焼そば」1,380円(税別)は、豚肉やぼっかけ煮込み、キムチを混ぜ込んだピリ辛味で外国人にも人気だそう。
元祖豚玉や道頓堀焼そなど5品付きの「ぼてぢゅう道頓堀セット」2~3人前 4,500円(税別)やぼてぢゅう® が発祥の大阪モダン焼やねぎ焼など5品付きの「ぼてぢゅう道頓堀セット」2~3人前 4,500円(税別)も總本店だけのセットメニューです。
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ぼてぢゅう 總本店/道頓堀
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-6-15 Comradeドウトンビル2F
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最寄駅
大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」から徒歩7分
- 電話 06-6211-3641
営業時間:11:00~23:00(LO22:00)
定休日:無休
Text by:有限会社コピーズ
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※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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