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関西の小江戸「関宿」の1日観光

関西の小江戸「関宿」の1日観光

更新日: 2019/07/22

江戸時代に現在の東京と京都を繋いだ東海道。その道中にあった53箇所の宿場を東海道五十三次と言いました。浮世絵や俳句の題材にも用いられたことで有名です。多くの宿場の中でも自然に囲まれ、今でも歴史情緒を残す三重県亀山市にある、47番目の宿場町「関宿」を、ぶらりと1日観光しませんか。

関西国際空港から電車で約3時間、JR関西本線「関駅」から徒歩約10分の場所にある関宿。数々のお店が並ぶ中でも、歴史ある和菓子店から最近の場所まで、ここ関宿に来たら立ち寄って欲しい5つのスポットを紹介します。

まずは「眺関亭」から関宿を一望

まずは「眺関亭」から関宿を一望

関駅から北上し、東海道と合流する交差点からすぐにある街道を一望出来る場所へ行きましょう。百六里庭(ひゃくろくりてい)という新しく生まれた公園にあるのが、眺関亭(ちょうかんてい)です。階段で屋根の部分まで登れば、左右に関宿を見渡すことができるので、街道の雰囲気を撮影出来る絶好の場所といっても良いでしょう。

関宿は江戸と京都の往来のための東海道の宿場町であると同時に、関西方面から伊勢神宮へ参拝する人たちが利用する伊勢街道へ続く伊勢別街道の入り口にある場所でもありました。ですからここには、今でも伊勢神宮から持ってこられた鳥居が目印として立っています。現在でも街道沿いには江戸時代後期から明治時代にかけて建てられた町家が200棟以上現存し、1984年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

  • 眺関亭
    • 住所 〒519-1112 三重県亀山市関町中町327
    • 最寄駅 JR関西本線関駅から徒歩10分
    • 電話番号:0595-96-1215(亀山市観光交流グループ)
      営業時間:9:00〜17:00
      料金:無料

江戸時代の趣をそのままにした「関宿旅籠玉屋歴史資料館」

江戸時代の趣をそのままにした「関宿旅籠玉屋歴史資料館」

街並みを見下ろしたら、次は実際の町家に入って詳しく歴史探訪です。こちらは、1800年頃に営業していたといわれる関宿の旅籠屋(はたごや)「玉屋」。旅籠屋というのは、武士や一般庶民が宿泊できるホテルのようなもので、江戸と京都の行き来や伊勢神宮への参拝に向かう人たちが利用した場所のこと。資料館の中は、当時の雰囲気そのままを利用した展示として見応えのある実物、または実寸展示となっています。

江戸時代に使われていた道具や庶民の旅に関する歴史的資料が展示されており、旅籠屋として営業していた時の様子を直接見ることができます。

建物の外には庭が。この日本庭園も魅力の1つですが、庭の奥にある蔵では、歌川広重が描いた東海道五十三次の浮世絵をみることが出来るので、訪れた時には必見です。

  • 関宿旅籠玉屋歴史資料館
    • 住所 〒519-1112 三重県亀山市関町中町444-1
    • 最寄駅 JR関西本線関駅から徒歩10分
    • 電話 0595-96-0468
    • 営業時間:9:00〜16:30
      料金:大人300円・小中高生200円
      定休日:月曜(祝日,振替休日のときは翌日)

地元の味を使ったランチに舌鼓「会津屋」

地元の味を使ったランチに舌鼓「会津屋」

ランチのおすすめは、関宿の西側に位置する「会津屋」。地産地消の食材を中心としたメニューが人気で、名物の山菜おこわご飯、そばなどを目当てに多くの観光客が訪れます。地元食材とともに手作りにもこだわっていて、近くの主婦たちが腕を奮っています。彼女たちが作る郷土料理は、まさに関宿のおふくろの味として人気です。

「お薦め定食」1,500円(税込)の三重県産うるち米と三重県産もち米、三重鶏を使用した山菜おこわは、もちもちとした食感が特徴。上質の日高昆布と鰹節、三重県の醤油を複数使ってとった蕎麦の出汁は、香りも味も深みのあるものに仕上がっています。地元野菜を使った煮物などはどれも味がしみている絶品です。

ランチメニューの他にも関宿限定の地酒なども取り扱っている会津屋で、関宿の味を満喫してみてはいかがでしょうか。

  • 会津屋
    • 住所 〒519-1111 三重県亀山市関町新所1771-1
    • 電話 0595-96-0995
    • 営業時間:11:00〜17:00(LO16:30)
      定休日:月曜

藍染め体験でオリジナルシャツを作れる「Jikonka SEKI」

藍染め体験でオリジナルシャツを作れる「Jikonka SEKI」

関宿の地に惚れ込んだオーナー夫妻がオープンさせた、オリジナルの器や衣類を販売している「Jikonka SEKI」では、写真のようなシンプルで飾らないアイテムを選べます。さらに販売だけでなく自分だけのオリジナルシャツを作れる体験を開催しているというから、立ち寄りたくなるお店の1つです。

オリジナルシャツを作る「藍染め体験」は事前に予約が必要なものの、1回につき4~5名でグループ参加が可能。所要時間は1~2時間が目安です。染めたいシャツを持参すれば、重量1gにつき40円で参加できます。写真にある甕の中にある染料を使って、染め方から丁寧に教えてもらえます。

藍染め体験後にはお店オリジナルのお茶を飲むことも出来ます。飲食スペースが併設されている工房では、ドリンクメニューとして販売している「藍の葉茶」500円(税込)や、みかんに茶葉を詰める中国の「小青柑」というお茶を参考にしてお店独自のアレンジを加えオリジナルの味に仕上げた「伊勢小青柑(いせしょうせいかん)」800円(税込)を楽しめます。

  • Jikonka SEKI
    • 住所 〒519-1112 三重県亀山市関町中町596
    • 電話 0595-96-3339
    • 営業時間:11:00〜17:00
      定休日:不定休
      その他:藍染め体験の予約の受付は、電話の他、メールでも対応しています。
      seki@jikonka.com

江戸の銘菓を食べられる「志ら玉屋 前田屋製菓 関店」

江戸の銘菓を食べられる「志ら玉屋 前田屋製菓 関店」

関宿の建造物保存活動の1つとして新聞にも取り上げられ、江戸の銘菓を復活させた前田屋製菓の志ら玉。江戸時代に「白玉」として親しまれていた餅菓子を、改めて歴史の味として受け継いだ「志ら玉」ですが、今では地元の子どもたちや観光客に人気の逸品となっています。やはり観光の最後は土地の名物を買って帰るのがおすすめです。

「志ら玉」90円(税込)は1個から買えて、10個入りなど箱での販売もしています。日本の四季をイメージした色合いで、春が緑、夏が赤、秋が黄色で冬が白の4色で表現されており、柔らかく舌触りの滑らかな餅にこし餡が包まれている上品な味の一品です。

志ら玉についで、人気の「小萬」。栗、桃、梅をそれぞれ白餡と、さらに黄身餡で包んだものを焼いた和菓子です。果実の味が餡にしみてしっとりとした口あたりで、お土産や食べ歩きに選ばれています。それぞれ栗小萬200円、桃小萬180円、梅小萬180円(すべて税込)。

  • 志ら玉屋 前田屋製菓 関店
    • 住所 〒519-1112 三重県亀山市関町中町407
    • 電話 0595-96-0280
    • 営業時間:10:00〜18:00
      定休日:無休

Text by:株式会社ゲイン

※記事掲載時の情報です。
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※特記以外すべて税込み価格です。

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