JRに近鉄、地下鉄といった鉄道と、バスの路線が多く集まる京都駅。京都旅行の発着地点であるこの場所には、朝早くからたくさんの外国人観光客が集まります。早朝から寺社巡りに出掛ける人や、次の移動先に向かう人。目的はそれぞれですが、まずはパワーの源をチャージしませんか。知っておくと便利な、京都駅周辺の朝ごはんが食べられるお店を3軒紹介します。1日のスタートにぴったりなお店ばかりですよ。
「OGAWA COFFEE 京都駅中央口店」で職人技を
京都駅前のシンボル「京都タワー」のすぐ西側にある「OGAWA COFFEE 京都駅中央口店」。1952年に京都で創業した「小川珈琲」の直営店の中でも、特に外国人観光客に人気のお店です。
2018年にはスタイリッシュな雰囲気へとリニューアルし、ますます居心地の良い空間に変わりました。“おもてなし”も意識し、「京都に来てくれた外国人に楽しんでもらいたい」と、スタッフも観光の相談に乗るなど積極的なコミュニケーションを心がけているそう。英語メニューも置かれているのでオーダーも楽にできます。
こちらでは開店時間の午前7時から11時30分まで、モーニングメニューが用意されています。「トーストモーニング 京都ポークボンレスハム」(ドリンク付き864円・税抜)、「トーストモーニング スモークサーモン」(ドリンク付き864円・税抜き)、「トーストモーニング」(ドリンク付き573円・税抜)の3種類で、注目はトースト。厚みが約4cmもあり、食べ応え十分!米粉を使用しているため、もっちもちの食感です。
セットのドリンクは「オリジナルブレンド」や「オリジナルアイス」「エスプレッソ」「紅茶」「オレンジジュース」などから選べますが、外国人には、「エスプレッソ」や「カプチーノ」(写真/プラス92円・税抜)が人気。
スペシャリティコーヒーの豆の味わいと、熟練のコーヒー職人の技に魅了され、滞在中、毎日楽しみに来る人もいるほどです。そのほか、「カフェラテ」「アメリカーノ」をチョイスすることも可能です(いずれもプラス 92円・税抜)。
午前11時30分以降に注文可能なフードもおすすめ。「ローストビーフコッペサンド」(写真/555円・税抜)や「スモークサーモンとクリームチーズのコッペサンド」(555円・税抜)も好評です。同店ではテイクアウトもOK。
ドリンク片手に京都の街へと出かける人や、1日の心地良い疲れをこちらの1杯で癒やす人など、使い方はそれぞれ。テイクアウトの場合、「オリジナルブレンド」(382円・税抜)と「オリジナルアイス」(419円・税抜)は、特別価格(186円・税抜)になるので、同店の味をより気軽に楽しめます。
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OGAWA COFFEE 京都中央口店
- 住所 〒600-8212 京都府京都市下京区塩小路通室町東入東塩小路町579-16 ホテル法華クラブ京都1階
- 電話 075-353-9940
営業時間:7:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日:年中無休
近鉄駅構内の「CAFFÉ CIAO PRESSO」
京都~奈良間の観光をする人が多く利用する近鉄京都駅。駅の改札内にあるのが、イタリア発の本格的なカフェメニューを楽しめる「CAFFÉ CIAO PRESSO京都駅店」です。
一日のプランを練りながら、観光前の朝のひと時を過ごす外国人も見られます。入り口近くの席に座ると電車が発着する様子を眺めることもでき、旅情も感じられる空間ですよ。一日に何度でも利用したくなる、気軽で親しみのある店づくりを心掛けているそう。
バリスタが淹れるドリンクの中でも特に人気が高いのが、「舞妓はんカプチーノ」。(330円・税別)。酸味と苦みのバランスの良いエスプレッソに、きめ細かく泡立てたミルクのまろやかさと優しい口当たりが絶妙です。でも、一番の特徴は表面に描かれた舞妓さん! 写真を撮ってSNSにアップする外国人もいるのだそう。
カプチーノという海外の文化、舞妓さんという京都の文化が融合した一杯は、すてきな旅の記念になるはずです。“舞妓さんアート”は、写真のように2種類用意されています。
朝食におすすめなのは、午前7時から11時までオーダーできるモーニングメニュー。人気はホットサンドで、「ハムチーズ&たまご」(写真上)と、ユニークな「抹茶(ツナ)&竹炭(たまご)」(写真下/いずれも280円・税別)の2種類が用意されています。「イタリアンパンプディング」(380円・税別)、トースト類(120円~・税別)もあるので、好みで選んでみては。
さらに、イタリアらしく「パニーノ」も!表面をカリッと焼いたパンで具材を挟んだ、イタリアのランチやおやつに欠かせない手軽なサンドイッチです。
「スモークサーモン」や「ベーコン&きのこ」「生ハム&モッツァレラチーズ」「パストラミポーク&フレッシュトマト」(いずれも470円・税別)を熱々で味わえます(具材は、一部時期によって変わります)。京都駅八条口にある「CAFFÉ CIAO PRESSO京都みやこみち店」でも同じメニューが楽しめます。
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CAFFÉ CIAO PRESSO京都駅店
- 住所 〒600-8215 京都府京都市下京区東塩小路釜殿町31-1 近鉄京都駅改札内
- 電話 075-662-2203
営業時間:7:00〜21:00
定休日:年中無休
「ロリマー京都」で魚メインの朝定食
京都駅から徒歩約10分。朝の散歩にちょうどいい距離にある「ロリマー京都」は、京都に暮らす人の生活を感じられる住宅街にあります。古い町家をリノベーションした店舗から漂う京都らしさも魅力の一つ。
こちらは、ニューヨークのブルックリンで日本人オーナーが展開しているグループ店の日本初の路面店。地産地消をテーマにした、「お魚朝ごはん定食」が話題のお店です。「もったいない」に代表される日本の食文化の哲学を伝えたいという思いもあり、だしを取った昆布は捨てずに酒、砂糖、みりん、醤油で煮て、いつもごはんのおかずとして提供されています。
一品、一品、丁寧に手作りされた定食の「一汁三菜」(1,500円・税別)と「一汁五菜」(2,000円・税別)は、ごはんとみそ汁に、それぞれおかずが3品または5品が付く献立。取材時の「一汁五菜」(写真)のメインは「鯛の西京みそ焼き カレー風味」。そのほか、「ローストじゃがいも 白和えのソース レモン風味」「酒蒸しビーツの胡麻和え」などがセットに。
伝統的な和食にとらわれない食材や調理法を取り入れているのも人気の理由です。魚料理は、その日に届く魚に合わせて味付けや調理法を変え、おかずも日替わり。新しい味を求めて、連日足を運ぶ人もいるそう。
ベジタリアンメニューにも対応可能な点も外国人観光客に喜ばれています。取材時の「ベジタリアン用一汁三菜」(1,500円・税別)のメインは焼いた油揚げでしたが、食材や出汁もアレンジしてくれるので相談を。
お茶の飲み比べができる「一汁五菜(日本茶のペアリング付き)」(予約可、3,000円・税別)も好評です。日本の食材や調理法に興味がある人は、ぜひカウンター席へ。オープンキッチンなのでスタッフに質問しやすいですよ。
さらに日本の食文化を体感したいなら、店内で行われる「料理教室」に参加してみませんか。魚のさばき方や刺し身の作り方を教えてもえらえます。
日本の食材についても知ることができるチャンス。スタッフが英語で説明をしてくれるので安心してレッスンを受けられます。帰国してから家族や友人のために腕を振るうと喜ばれそうですね。最後はごはんとおみそ汁とともに、自分で調理した魚を味わいましょう。所要時間は約2時間。1人9,000円(税別)。要予約。
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ロリマー京都
- 住所 〒600-8187 京都府京都市下京区橋詰町143
- 電話 075-741-6439
営業時間:7:30〜13:30(ラストオーダー13:00)※「料理教室」は12:30スタート
定休日:不定休
京都の朝ごはんスポット、いかがでしたか。パンとコーヒーでひと時を過ごすも良し、日本的な食事を体験するも良し。すてきな一日のスタートに立ち寄ってみてくださいね。
Text by:株式会社ワード
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