世界中で展開するスターバックスは、地域の歴史や伝統工芸、文化などの素晴らしさを伝える「リージョナルランドマークストア」を日本で28店舗展開しています。そのなかの一つが、「スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」です。人気の観光地、世界遺産清水寺へと続く参道「二寧坂」に面する日本家屋に店を構え、美しい町並みに溶け込んだ佇まいに、気づかず通り過ぎてしまう人も多いといいます。
風情たっぷりの二寧坂にある、日本家屋の暖簾をくぐって入店
お店がある二寧坂は、大正時代(1912~1926年)の面影を色濃く残し、歴史と文化が感じられる町並みが続くところ。世界遺産の清水寺や高台寺、八坂の塔(法観寺)、八坂庚申堂など近隣に名所が多く、いつも観光客で賑わう人気エリアです。
京都二寧坂ヤサカ茶屋店は、二寧坂で唯一大正時代のままの大塀が残る数寄屋風の日本家屋。趣を活かしつつスターバックスらしさを融合し、景観を損なわないように入り口の看板も控えめ。世界でここだけという「暖簾」がかかっています。
さりげない入り口は通り過ぎてしまう人もいるので、お店が見つからないときは上を見上げてみてください。2階の看板は大きめなので見つけやすいです。
暖簾をくぐった右手には蹲(つくばい)が配された前庭があります。スターバックスのロゴのサイレン(人魚)のうろこが瓦で表現された、遊び心のある庭です。
奥に長い構造を活かした店舗デザインで京都の文化を体験
行灯(あんどん)のようにほのかに光るレジで注文を済ませると、長い通路を抜けてバーカウンターへ。この通路、昔ながらの京都の家屋でよく見られる「通り庭」のような雰囲気が楽しめる造りになっています。薄暗い中をダウンライトと中庭から差し込む光を頼りに歩きます。
通路を抜けるとバーカウンターと奥庭が出現! ドリンクを待ちながらガラス戸越しに苔の美しい庭を見ることができる粋な演出です。大切に守られてきた建具や梁、柱など、古き良きものと現代の革新性をつなげた、このお店ならではの内装。
バーカウンター前の土壁には筆で描かれたロゴも。撮影スポットとして人気です。
靴を脱いで畳でくつろぐコーヒータイム
お店の2階にはテーブル席、ソファ席のほかに靴を脱いで上がる座敷が3部屋あり、3つの座敷は1つのコーヒーストーリーになっています。一番モダンにアレンジされているのが、小上がりの座敷。琉球畳が敷かれ、京丹後の織物を張地に使った座布団が置かれています。
元々の部屋から少しアレンジを加えたのが四畳半の間。ミニマムな床の間には、掛け軸と生け花が飾られています。
奥座敷が一番クラシックな仕様。3部屋すべての床の間には、コーヒー豆の芽→焙煎→抽出のストーリーで描かれた掛け軸がかかっています。表装には京都の職人による細やかな技が施されているので、ぜひ近くで見てください。
2階奥のテーブル席。窓からは二寧坂を行き交う人々と連なる家屋を上から眺められるので、こちらもおすすめです。
一方通行、行列禁止……このお店だけのルールに注意!
日本家屋の構造上、通路や階段が細くなっているこちらでは、コーヒーを持った人同士が行き違うのはなかなか難しいもの。そのため、入店してからお店を出るまでの通路が一方通行と決まっています。
そして、2階の座敷は土足厳禁。靴を脱いで、この棚に収納してから畳に上がりましょう。
一番の注意点は、安全性と景観を損なわないように、お店前での行列が禁じられていることです。かわりに注文カウンター前に待合スペースが用意されているので、こちらで並んで待ちましょう。満員の場合は時間を置いてから来店を。みなさん観光の途中なので、意外と入れ替わりは速いそうです。また、満席のときは入場が制限されることもあります。
職人技が光る、限定チャームをおみやげに
来店の記念には、JIMOTO made Series HIGASHIYAMA「縁起物チャーム」がおすすめ。お店の向かいにある1859年創業の島田耕園人形工房とコラボレーションした御所人形で、京都・東山の3店舗のみの販売です。写真左から狛犬土鈴、黒の招き猫土鈴、這児(はいこ)で、黒の招き猫土鈴は京都二寧坂ヤサカ茶屋店の限定品。それぞれスターバックスの緑のエプロンや胴かけをしているのもポイントです。
商品は「福玉」を模したカプセルに入っているので、どれが出るかはお楽しみ。一人一つしか購入できないので、運試しですね。
築100年を超える、お茶屋さんとしても使われていたことのある数寄屋建築で、スターバックスのコーヒーが楽しめるのは日本でここだけ。京都の歴史と文化を感じながら、一服してみてください。
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スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
- 住所 〒605-0826 京都府京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町349
- 電話 075-532-0601
営業時間:8:00~20:00
定休日:不定休
Text by:株式会社ワード
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