多様な食材で四季の移ろいを感じられる和食。今も昔の風景や文化を色濃く残す京都に来たなら、ぜひ食べておきたいグルメです。オススメは、とくに京都らしい雰囲気と和食が味わえる、木屋町・先斗町(ぽんとちょう)エリア。鴨川からも近く、夏には川床が楽しめるお店もあります。春には艶やかな舞妓や芸妓の舞が見られる「鴨川をどり」の会場となる先斗町歌舞練場も近くにあり、舞妓や芸妓が行き交う華やかな花街の雰囲気も味わえます。
関西在住のライターが厳選した、料理もロケーションも堪能できる、とっておきの3店をご紹介します。
本物の京町家で和食を味わえる「魯ビン」
「先斗町 魯ビン」は築150年以上の京町家をリノベーションした風情ある店内で、本格的な和食を堪能できるお店です。京都らしい風情が漂う先斗町の路地奥に店舗があるため、街歩きのワクワク感も楽しめます。英語メニュー完備で英語を話せるスタッフも常時待機しているので、注文もスムーズなのがうれしいですね。
暖簾をくぐり店内に入ると、今では珍しい漆喰の壁や、天井に桂離宮でも使用されている唐紙を使用した部屋が。和の空間で鴨川や東山を借景に、存分に京都気分を味わうことができます。2階には鴨川を望むテーブル席や個室もあり、夏場には京の夏の風物詩「川床」も登場します。
メニューは季節ごとのコース料理のほかに、新鮮な魚介類のお造り、炙り寿司などの和牛料理も味わえます。食材は、板長自らが毎日市場へ通って仕入れている、こだわりのものばかり。和牛は滋賀の近江牛と鹿児島黒牛を使用しています。新鮮な魚介類を使用した、季節のお造り盛り合わせは3種と5種から選べます。板長の技が光るお造りは、見た目も美しく旬の新鮮な魚が味わえるのでオススメですよ。
他にも夏場は鱧や鮎、冬場はカニなど季節の味覚も楽しめます。繊細な包丁さばきが美しい鱧は夏に来たなら、ぜひ食べて欲しいメニュー。こちらでは料理に合わせる酒の種類も豊富で、シャンパンやワインの他に日本全国から厳選した日本酒や焼酎など、和食にぴったりなお酒もそろっています。自分好みのお酒で料理とのペアリングを楽しむことができますよ。
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先斗町 魯ビン
- 住所 京都府京都市中京区先斗町通り若松町137-4 (二番路地奥北)
- 電話 075-222-8200
営業時間:月~日 17:00~22:30(L.O.21:30)
11:30~14:30 (L.O.13:30)※5・9月の週末限定
定休日:無休
京都ならではのおばんざいが楽しめる「まんざら団栗橋」
風情ある団栗橋(どんぐりばし)のたもとで、旬の食材を使った創作和食が楽しめるのが「まんざら団栗橋」。2階からは鴨川の風景を一望でき、春は桜見物を、夏場には川床も楽しめるという京都らしいロケーションのお店です。職人が自ら目利きして毎朝仕入れる鮮魚を、ショーケースから自分で選んでお造りにしてもらうこともできますよ。
店内は1階にカウンター席とテーブル席、2階には鴨川を望める開放感あふれるテーブル席と5月から9月末まで営業されている川床があり、2階は大人数での貸し切りにも対応しています。
オススメは、京都ならではの「おばんざい」。京都の一般家庭で食べられているおかず「おばんざい」は、京都に来たなら是非味わって欲しい料理です。たくさんの種類があり一品一品少量で提供されるため、色々注文してシェアして楽しめるのが魅力的ですね。
料理とともに楽しめるお酒は、お店オリジナルの日本酒に加え、厳選された全国の地酒と、京の地酒に加え季節ごとに楽しめる限定銘柄を多数そろえています。おばんざいとともに美しい景色を眺めながら楽しめば、まるで京都で暮らしているような気分にひたれますよ。
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まんざら団栗橋
- 住所 〒600-8012京都府京都市下京区四条通木屋町下ル団栗橋西 高岡ビル1F
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最寄駅
阪急京都線 河原町駅 徒歩3分
- 電話 075-344-0280
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:不定休
名物の釜飯と路地奥の雰囲気を味わいたいなら「あげ半」
「先斗町 あげ半」は先斗町のメイン通りから横に入った路地の奥にある隠れ家的お店です。お店の名物で注文を受けてからじっくり炊き上げられる釜飯は、ぜひ味わって欲しい一品です。
店内は8席のカウンター席とテーブル席、個室などがあります。全席掘りごたつ式になっているので、足を伸ばしてくつろぐことができるのがうれしいですね。落ち着いた雰囲気の店内には掛け軸や季節のお花など和のしつらいが施され、存分に京都の雰囲気を味わうことができますよ。
お料理はお造りや串揚げ、焼き魚などの和食。外国語対応のメニュー等はないのですが「おまかせコース」(税抜8,000円~)を頼めば、おすすめの料理が黙っていても運ばれてくるので安心です。季節の一品が並ぶ「本日のオススメ」(税抜1,000円~)などの単品料理もあります。お酒は日本酒の他にビールやワインもそろっています。20席ほどのお店なので、確実に入りたい場合は予約がベターです。
こちらでぜひ食べて欲しいのが釜飯。注文してからじっくりと炊き上げる釜飯は料理長の自信作です。人気は「丹波しめじ」(税抜1,500円)や「かに」(税抜2,000円)など、他にも色々種類があります。2人でシェアする場合は、プラス500円(税抜)で、釜飯に付く赤だしと香の物をもう1セット追加できますよ。ただし、注文してから炊き上がりまで30分ほど時間がかかりますのでご注意を。炊きたてほかほかの美味しさをぜひ体験してみてくださいね。
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先斗町 あげ半
- 住所 〒604-8015京都府京都市中京区先斗町四条上ル21番路地奥
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最寄駅
阪急京都線 河原町駅 徒歩3分
- 電話 075-241-0626
営業時間:17:00~23:00(L.O 22:00)※22時までのご入店に限る
定休日:日曜日(月曜が祝日の場合は日曜営業で月曜休み・臨時休業あり)
Text by:二木繁美
関西を中心に旅行&イベント情報を発信しているライターでほんのりテツ。好きな電車のパーツはパンタグラフ。そして無類のパンダ好き。イラストレーターとしても活動しています。
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