日本は四季折々の風景が楽しめる国です。秋の紅葉の美しさは、世界中の人たちが目を見張るほど。紅葉は寒暖の差が激しいほど美しく、日本の北に位置する北海道には、たくさんの名所があります。紅葉の名所には例年多くの観光客が訪れますが、今年は密を避けて自分だけの空間で紅葉を楽しんではいかがですか? 今回は客室から眺められる紅葉が美しい贅沢宿を厳選しました。
1.客室数14室。紅葉を楽しむための大人の空間「厨翠山」
定山渓は札幌市街地から車で1時間ほどの距離にある温泉地で、アクセスの良さから「札幌の奥座敷」と呼ばれています。その歴史は古く、1866年に修験僧・美泉定山(みいずみじょうざん)がアイヌの人々に泉源を紹介されたことが始まりといわれています。美泉定山がこの地に温泉の礎を築いたことにちなみ、この地は「定山渓」と命名されました。現在は北海道有数の温泉街に発展。たくさんのホテルや旅館が立ち並んでいます。
扉を開けた瞬間に和のぬくもりに迎えられる
日本の温泉宿は団体客を受け入れる傾向がありますが、厨翠山(くりやすいざん)は、ホテル群から離れた場所に立地しています。札幌市中心街から厨翠山までは車で約1時間。地下鉄大通り駅 出口1番から無料送迎バスも発着しています。
「客室数14室」、「宿泊は13歳以上から」など、落ち着いた雰囲気を大切にしているのも特徴。英語を話せるスタッフもいるため、外国人旅行者も快適に過ごせます(ただし不在の場合もあります)。
また、「食を愉しむための宿」をテーマに、第一寶亭留の料理人が自由な発想で作り上げる料理と食空間を堪能できる宿です。
定山渓温泉一帯は大自然に囲まれており、すべての客室から紅葉を見渡すことができます。厨翠山は、14室のうち半数以上が温泉付客室。温泉につかりながら色づく秋を感じる時間は最高の贅沢と呼べるでしょう。
秋の訪れを味覚で楽しむ
厨翠山は「食を愉しむための宿」をテーマに、第一寶亭留(ほてる)の料理人が自由な発想で作り上げる料理と食空間が堪能できます。各客室には、千利休が好んだ胡麻を使った「利休煮」や砂糖や醤油などで調理して煮詰めて濃い色と照りを出した「鼈甲煮(すっぽんこうに)」など、煮物の調理方法をはじめ食にまつわる書を飾っています。書を眺めながら「本日の献立にはどんな調理法を用いられるのか」と想像が膨らむことでしょう。
オープンカウンター席に座ると、目の前で調理や盛り付けが行われ、あちこちから驚きの声が囁かれます。特に外国人の方は芸術品のように繊細で美しい料理に目を丸くするそうです。季節を表現した料理の数々を紅葉とともにお楽しみください。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/お客様の入れ替わり都度の消毒/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様への検温・マスク着用・手指消毒のお願い
2.客室露天風呂で秋の彩を身近に感じる「坐忘林」
ニセコエリアは日本有数の国際的リゾート地です。スキー場の付近にはたくさんのホテルやショップが立ち並び、さまざまな国籍の人たちが行き交っています。にぎやかなニセコエリアにおいて、喧騒から離れた場所にたたずむ「坐忘林(ざぼうりん)」は、静かに時の流れを感じることができるお宿です。
坐忘林へは札幌や新千歳空港から車で約2時間。JR倶知安駅から無料送迎バス(要予約)も運行しています。日常を離れ、雄大な大自然に身をゆだねに行きましょう。
坐忘林の名前には、静座して現世を忘れ、雑念を取り除くという禅の思いが込められています。日本旅館のつつましさを大切にしながら近代的要素も取り入れるなど、落ち着きと快適さを両立しています。日本情緒を感じたい外国人観光客に人気で、到着するやいなや、庭園の美しさや趣ある館内、選び抜かれた調度品に驚かれるそうです。国際的リゾートらしく、英語を話せるスタッフを配置。リラックスした気分で和の雰囲気に浸ることができます。
異なる時間が流れているような静寂な空間
高地であるニセコエリアは札幌市内よりも気温が低く、9月下旬から紅葉が始まり、10月中旬を過ぎると雪景色に変わることも珍しくありません。坐忘林の敷地内は原生林に囲まれていて紅葉が鮮やか。賑やかなスキー場の近くにありながら、違う時間が流れているような静寂を感じます。
館内は和風のエッセンスがセンス良く取り入れられ、落ち着きを感じさせます。15の独立した客室すべてに浴室を設置。広々とした内湯のほか、部屋によって檜や巨石をくりぬいて出来た露天風呂など、個性豊かな浴室が待ち受けています。いずれも源泉掛け流しの贅沢さ。温かなお湯につかりながら秋の彩を身近に感じるひとときに心が洗われます。
おもてなしの心でお客様を迎える
食事は和食の枠にとらわれず、北海道の素材の味を最大限に生かした調理法にこだわった北懐石が堪能できます。連泊のお客さんには夕食に囲炉裏部屋で炉端焼きが提供されることがあるなど、おもてなしの心を大切にしています。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/お客様の入れ替わり都度の消毒/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
3.紅葉に包み込まれた自然を楽しむための宿「函館大沼プリンスホテル」
函館から車で約1時間あまり、秋の大沼公園は道南エリア随一の紅葉スポットです。1640年に起こった駒ヶ岳の大噴火によって陥没した台地に、近隣を流れている川の水が流れ込んで大沼・小沼を形成したといわれています。「大沼」と名づけられていますが、面積は9,083ヘクタールと、湖と同等の規模を誇っています。大小126の小島が浮かび、遊覧船から見る秋の風景は絶景と呼ぶにふさわしい光景です。
自然と調和した設計が施されたホテル
函館大沼プリンスホテルは1990年にオープンしました。都会の喧騒から逃れ大自然を満喫するにはピッタリなホテルで、原生森に溶け込むよう建物が低く設計されています。函館市内まで車で1時間程度と近く、列車では函館駅から大沼公園駅まで約40分。大沼公園駅かに約10分間隔で運行されている無料シャトルバスを利用するのが便利です。
外国人観光客の方々は函館観光の拠点としても利用しています。レストランのメニューは英語で表記されており、客室に設置されているテレビは英語と中国語に変換できます。
露天風呂から紅葉を眺める
客室はスイートとツインの洋室が基本で、駒ケ岳を見渡せる部屋も用意されています。鮮やかに色づく光景はとても感動的。紅葉の時期は早めに予約したいところです。
また日本の宿らしく温泉大浴場で汗を流すことができます。目の前に池や紅葉が広がる開放的な大浴場は、外国人観光客から「インフィニティ」と呼ばれており、どこまでも温泉が続いている錯覚に陥ります。泉質は素肌に優しい単純温泉で、ホテルの敷地内から毎分270リットルも吹き出す温泉が肌をつるつるにしてくれます。駒ヶ岳を眺めながら、いつまでもつかっていたい気分になりますよ。
屋外・屋内、どこからも自然を感じられる
自然との一体感は細部にまで及び、客室はもちろん、ロビーやレストラン、エレベーターからも紅葉が一望できます。ゴルフ場が併設されているので、秋風に吹かれながらプレイをするのもいいですし、レンタサイクルで大沼公園の紅葉をめぐるのも最高です。広々としているので気兼ねなく安心して楽しめます。紅葉の見頃は10月中旬から11月初旬まで。雄大な自然を肌に感じてください。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/お客様の入れ替わり都度の消毒/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
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住所
041-1392 北海道 亀田郡七飯町西大沼温泉
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最寄駅
赤井川 駅 (函館本線)
徒歩41分
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住所
041-1392 北海道 亀田郡七飯町西大沼温泉
さあ、「もみじ狩り」に出かけよう
日本では紅葉を見ることを「もみじ狩り」といいます。昔の貴族たちが紅葉鑑賞を狩りに見立て「もみじを狩りに行く」と小粋に表現したのが由来とされています。今回紹介した宿は温泉もありホスピタリティが充実しています。素敵な「もみじ狩り」になることでしょう。
Text by:Masakazu
※本記事の情報は2021年9月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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※特記以外すべて税込み価格です。