日本は四季がはっきりしており、季節によって景観がさまざまに変化します。春は桜、夏は緑の木々、そして秋は紅葉。道央エリアには、札幌市内都市部のエリアから、ニセコや洞爺湖など自然あふれるエリアまでさまざまな紅葉の名所があります。札幌市街地からアクセスしやすい場所を中心に、8つのスポットをご紹介します。
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(1)北海道大学の「イチョウ並木」(札幌)
まずは札幌市内のスポットからスタート。札幌市民にとっての定番の黄葉スポットが、北海道大学のイチョウ並木です。約380mにわたって約70本のイチョウが植えられています。見頃を迎えるのは10月下旬~11月上旬です。葉の色が緑から黄へと移り変わる時期、黄一色に染まる時期、それぞれに美しさがあります。
大学敷地内にあるイチョウ並木ですが、一般の方も敷地内へ自由に出入りができます。葉が落ちる時期になると、道路はまるで黄金色のじゅうたんのよう。のんびり散策を楽しみましょう。
北海道大学の入り口である正門までは、札幌駅から徒歩約7分、最寄りの地下鉄駅である地下鉄南北線北12条駅からは徒歩約4分。イチョウ並木は正門からさらに10分ほど歩いたところにあります。
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北海道大学
- 住所 〒060-0808 北海道札幌市北区北8条西5丁目
料金:無料
時間:24時間
休み:年末年始
アクセス:
札幌駅北口から徒歩約7分
地下鉄南北線北12条駅から徒歩約4分、北18条駅から徒歩約7分、さっぽろ駅から徒歩約10分
地下鉄東豊線北13条駅から徒歩約15分、さっぽろ駅から徒歩約10分
中央バス・JR北海道バスの場合、バス停「北大正門前」「北大病院前」「北18西5」で下車
(2)ロープウェイからの眺望を堪能!「藻岩山」(札幌)
標高531メートルの藻岩山は、札幌市街地からアクセスしやすいビュースポットです。山頂の展望台からは札幌の街並みを眺められます。晴れた日には、遠くは石狩湾まで一望できます。秋は、原始林が赤や黄色に色づき、とてもカラフルな眺めになります。
山頂へは、ぜひ、ロープウェイとケーブルカーで登りましょう。山麓駅から中腹駅まではロープウェイが運行しています。ロープウェイで中腹へ向かう際にはゴンドラの後方に乗り、降りる際はゴンドラの前方に乗ると、視界いっぱいに広がる景色を行き帰りで楽しめます。
中腹駅から山頂までは、「もーりすカー」の愛称で親しまれているミニケーブルカーに乗り換えて向かいます。なお、中腹駅からは自然学習歩道も整備されているので、歩いて登ることも可能です。徒歩で歩いて登ると、より間近で色づく葉をじっくりと眺められます。
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札幌もいわ山ロープウェイ
- 住所 〒064-0942 北海道札幌市中央区伏見5丁目3番7号
電話番号:011-561-8177(札幌もいわ山ロープウェイ山麓事務所)
料金:
ロープウェイ+ミニケーブルカー
セット料金(往復)大人2,100円、小人1,050円
セット料金(片道)大人1,050円、小人530円
ロープウェイ
利用料金(往復)大人1,400円、700円
利用料金(片道)大人700円、小人350円
ミニケーブルカー
利用料金(往復)大人700円、小人350円
利用料金(片道)大人350円、小人180円
営業時間:
もいわ山ロープウェイ:夏期(4~11月)10:30~22:00※上り最終21:30、冬期(12~3月)11:00~22:00 ※上り最終21:30
アクセス:市電停留所「ロープウェイ入り口」から無料シャトルバスに乗り山麓駅に到着。
(3)温泉街の紅葉「定山渓」(札幌)
定山渓は、札幌市南部にあり、札幌中心部から車で1時間足らずで行ける温泉郷です。国立公園に指定されている定山渓の紅葉の見頃は9月下旬~10月中旬。定山渓には、定山渓温泉観光協会がおすすめする5つの紅葉エリア・スポットがあり、そのうちの一つが定山渓温泉エリアです。豊平川の渓谷にかかる二見吊橋の上から見る紅葉は見事!橋自体もフォトジェニックで、豊平川上流から見る、二見吊橋入りの眺めも味わい深いものです。
5大スポットの中でも一風変わった眺めが楽しめるのが、豊平峡ダム。「ダム湖100選」にも選定されている景勝地です。毎年6月1日~10月31日には、ダムの観光放流が行われます。最大で毎秒2tの水が流れる豪快な放流と、周囲の赤く色づいた紅葉の組み合わせを一目見ようと、国内外から多くの人が訪れます。
紅葉期間中、定山渓では各スポットへ向けた「定山渓五大紅葉バス」が運行しています。行き先は、定山渓温泉エリア、豊平峡ダムのほか、札幌国際スキー場、定山渓ファーム、八剣山エリアです。このうち、八剣山エリアへのバスは予約必須。他は予約できず、直接乗り場へ行っての申し込みとなります。先着順なので、必ず乗りたいという場合は早めに向かい、申し込みをしましょう。便数、乗車料金はそれぞれ異なります。詳細はホームページでチェックしてください。
ちなみに、定山渓温泉エリアを巡る「紅葉かっぱバス」は唯一のガイド付きバス。地元ボランティアの方が、定山渓の知られざる紅葉の絶景ポイントを紹介してくれます。途中で八剣山のマルシェがある新スポットなど、紅葉と合わせて定山渓の魅力を満喫です。
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定山渓
- 住所 〒061-2301 北海道札幌市南区
電話番号:011-598-2012(一般社団法人定山渓観光協会)
アクセス:札幌駅から定山渓温泉直行バス「かっぱライナー号」で約1時間、路線バスじょうてつバス約75分、バス停「定山渓」で下車
紅葉かっぱバス
料金:1座席700円(大人、子ども同一料金)
豊平峡ダムライナー(電気バス乗り場行き)
料金:未定
(4)小樽の高台にある「手宮公園」(小樽)
小樽港や小樽の町並みを一望できる高台にある手宮公園は、自然豊かで、散策やハイキングをする人々でにぎわう地元の憩いの場。桜の名所として有名ですが、秋の紅葉も見逃せません。
公園の東側にある手宮緑化植物園には、日本庭園、桜園、シャクナゲ園、ボタン園など15区の見本園があります。秋には生垣園のハギやドウダンツツジが真っ赤に色づきます。観光の定番エリアである運河沿いからの海も美しいですが、高台で鮮やかな赤越しにのぞむ青い海は、また違う趣があります。
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手宮公園
- 住所 〒047-0041 北海道小樽市手宮2丁目4、5番外
手宮緑化植物園
2024年4月23日(火)~10月31日(木)
休み:開園期間中は無休
アクセス:中央バス「手宮ターミナル」下車徒歩約10分、小樽インターチェンジから車で約15分
(5)険しい渓谷と紅葉の公園「滝の上公園」(夕張)
高級ブランドメロン「夕張メロン」の産地として有名な夕張。夕張メロンの出荷が終わり秋を迎えると、山々の木々が赤く色づきます。滝の上駅から徒歩7分、夕張川渓谷沿いにある滝の上公園は、知る人ぞ知る紅葉の名所。特に千鳥ヶ滝、竜仙峡は目玉スポットです。
滝の上公園の渓谷は、夕張川の浸食により長い年月をかけてできたもの。荒々しい奇岩を赤や黄色が彩ります。公園内には大小さまざまな滝があり、こちらも見どころです。特におさえておきたいのは、公園を象徴する名瀑「千鳥ヶ滝」。「千鳥橋」からは、千鳥ヶ滝の全景を見られます。
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滝の上公園
- 住所 〒068-0756 北海道夕張市滝ノ上5番地
電話番号:0123-52-3128(夕張市地域振興課地域振興係)
アクセス:JR石勝線「滝の上駅」から徒歩7分、新千歳空港から車で約40分
(6)登別市最大の源泉地帯「登別地獄谷」(登別)
温泉地として名高い登別にある地獄谷は、日和山の噴火活動によってできた爆裂火口跡。直径約450m、面積約11haの登別最大の源泉で、谷沿いには数多くの噴出口や噴気孔があります。火山ガスや高温の温泉が噴出しているため、周囲はいつも湯気に包まれています。その様子が地獄を連想させ、地名の由来となったといわれています。
秋になると地獄谷周辺では、ナナカマドやヤマウルシが真っ赤に色づきます。白い湯気に赤がよく映える、登別ならではの景観です。
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登別温泉地獄谷
- 住所 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町無番地
電話番号:0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)
料金:無料
休み:無休
アクセス:登別温泉バスターミナルから徒歩約10分、新千歳空港から車で約1時間
(7)ゴンドラから紅葉を楽しむ「ニセコアンヌプリ」(ニセコ町)
大自然が広がるニセコ町では、紅葉のスケールも段違いです。標高約1,300mのニセコ連峰の主峰「ニセコアンヌプリ」は、冬はスキー場がオープンし、国内外から多くの人がつめかけるスポット。冬以外の時期もゴンドラは稼働しており、秋はゴンドラから紅葉する山々を楽しむことができます。ゴンドラは、片道10分ほどで標高1,000m地点にあるゴンドラ山頂駅に到着します。
山頂駅付近の「1000M台地展望広場」からは、蝦夷富士の別名を持つ名峰・羊蹄山や、洞爺湖、噴火湾などを望むことができます。ニセコエリアの紅葉の見頃は10月初旬~中旬で、羊蹄山の初冠雪は例年10月頃。雪を被った羊蹄山と紅葉の景色もとても素敵です。
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ニセコアンヌプリゴンドラ
- 住所 〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485
電話番号:0136-58-2080(ニセコアンヌプリゴンドラ)
料金:
往復 大人1,600円、こども800円
片道 大人1,000円、こども500円
時間:9:00~16:30(上り最終16:00)
休み:2024年7月13日(土)~10月14日(月)の67日間運行、詳細はHPをご確認ください
アクセス:JR函館本線ニセコ駅からタクシーで約10分、札幌市内(国道230号~道道66号)もしくは、新千歳空港(国道276号~道道66号)から車で約2時間
・夏期運行バス
札幌から北海道中央バス「高速ニセコ号」で約3時間
(8)湖上からの紅葉が見られる「洞爺湖」(洞爺湖町)
支笏洞爺国立公園内に位置する洞爺湖は、日本で3番目に大きいカルデラ湖です。この洞爺湖一帯を見渡せるのが、湖そばの高台にあるサイロ展望台です。洞爺湖西岸の国道230号沿いにあり、洞爺湖、有珠山、昭和新山などが一望できます。10月が紅葉の見頃です。
穏やかな湖に浮かぶ島々も、秋には赤く染まります。遊覧船「洞爺湖汽船」では、湖に浮かぶ島を巡ることができ、「大島」には上陸も可能です。洞爺湖には温泉郷もあります。湖畔の紅葉を眺めながら浸かる温泉は、忘れられない思い出になります。
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洞爺湖
- 住所 〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町
電話番号:0142-75-2446(洞爺湖温泉観光協会 観光総合案内所)
料金:無料
時間:24時間
休み:無休
アクセス:道南バス札幌洞爺湖線でJR札幌駅から洞爺湖温泉まで約2時間50分。
紅葉の時期の北海道は、日に日に寒さを増します。森や林、湖畔は日中でも涼しいことがありますし、夜は一気に気温が下がるので、上着を持参して出かけると安心です。見頃の時期を逃さないよう事前に情報を確認して、紅葉を存分に楽しんでくださいね。
Text by:みんなのことば舎
※ この情報は2020年初掲出のものを2024年8月に更新したものです。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
札幌の地元タウン誌の編集に長年携わった編集者が設立。設立以降、20年以上にわたり、札幌を中心に北海道全域での取材・記事執筆を行い、観光ガイドや情報誌、北海道の景色を収めた写真集など多様な本も制作。スタッフは全員女性で、旅好き、スイーツ好き、お酒好きと趣向は様々。飲食店紹介からイベントレポート、レジャー体験記まで、発信の守備範囲は広い。
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