夏の北海道は花のシーズン! 北国である北海道は冬が長く、花々が咲き出すのは5月頃と本州よりも遅めです。でも、春を待ちわびていた花はこの時期を逃さんとばかりに初夏から夏の終わりにかけて次々と咲き誇ります。濃い緑の中、色とりどりの花々が風に揺れる景色は言葉にできない美しさです。
そして、さらに北海道の花畑には注目ポイントが。それは、面積が広大であることや、数百株の花が咲く壮大な花畑がいくつもあることです。今回は、6月、7月、8月頃にかけて花の見頃を迎える、道央・道北・道東スポットの中から、圧巻の風景を楽しめる花の名所をご紹介します。きっと、壮大な生命のパワーを感じ取ることができるはず!
※新型コロナウィルスの影響により、臨時休業や営業時間が変更となっている場合があります。詳しくは公式サイト等でご確認ください。
- 目次
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- 道央エリアの花畑 5スポットをご紹介!
- (1)可憐な花々がお出迎え!「国営滝野すずらん丘陵公園」
- (2)季節折々の花と緑に包まれる 「ゆにガーデン」
- (3)花薫る、歴史あるラベンダー畑 「ファーム富田」
- (4)空中散歩で花を鑑賞!「北星山ラベンダー園」
- (5)大輪の花が日本庭園を華やかに彩る「小樽貴賓館」
- 道北エリアの花畑 2スポットをご紹介!
- (1)一面のピンクのじゅうたんに感動「芝ざくら滝上公園」
- (2)太陽の花が見渡す限り広がる「北竜町ひまわりの里」
- 道東エリアの花畑2スポットをご紹介!
- (1)自生する希少な野草を鑑賞できる「小清水原生花園」
- (2)植物から野鳥まで北海道の自然を体感できる「霧多布湿原」
道央エリアの花畑 5スポットをご紹介!
(1)可憐な花々がお出迎え!「国営滝野すずらん丘陵公園」
札幌市内にあり、地元民から観光客まで訪れる、北海道唯一の国営公園。約400ヘクタールの敷地に森や渓流などもある自然豊かな公園です。園内には128品種・24万球のチューリップと約5万株のスズランが各所に植えられており、散策をしながら楽しむことができます。例年5月~6月には「チューリップ・すずらんフェスタ」も行われます。
園内では、ほかにもさまざまな花を見ることができます。アリウム、ネペタ、メノコプシスなどの青い花は、滝野公園では「滝野ブルー」という愛称で親しまれています。6月下旬にしか見られない、初夏の楽しみです。
※2021年5月17日より新型コロナウィルスの影響で臨時閉園しています。詳細は公式ホームページをご確認ください。
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国営滝野すずらん丘陵公園
- 住所 〒005-0862 北海道札幌市南区滝野247番地
電話番号:011-592-3333(滝野公園案内所)
営業時間: 4月20日~5月31日・9月1日~11月10日は9:00~17:00、6月1日~8月31日は~18:00、12月23日~3月31日は~16:00
料金:大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円
15歳未満は無料
定休日:公式ホームページをご確認ください。
(2)季節折々の花と緑に包まれる 「ゆにガーデン」
札幌から車で1時間ほどの由仁町には、「ゆにガーデン」があります。英国風庭園がテーマの癒しのガーデンです。約14ヘクタールある敷地には15のチェックポイントがあり、コキアの丘やローズガーデン、アジサイの小路などそれぞれスポット名がつけられています。ハーブを中心としたスポットもあり、多種多様な植物を見ることができます。
7月下旬には約400株のアジサイがガーデンを美しく彩ります。園内周回バスでのんびり園内を眺めるのもおすすめです。
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ゆにガーデン
- 住所 〒069-1218 北海道夕張郡由仁町伏見134-2
- 電話 0123-82-2001
営業時間:4月・5月・10月は10:00~16:00、6月~9月は10:00~17:00
料金:
4月~9月17日は小人無料、大人(中学生以上)700円
9月18日~クローズまでは小人無料、大人(中学生以上)850円
定休日:期間中無休
※2021年6月1日(火)より縮小営業。
(3)花薫る、歴史あるラベンダー畑 「ファーム富田」
富良野は、ラベンダー畑で人気の観光地です。なかでも中富良野町にあるファーム富田には、栽培面積5ヘクタールのラベンダー畑があります。
ファーム富田のトラディショナルラベンダー畑は日本で最も歴史のあるラベンダー畑。国鉄(現在のJR)のカレンダー写真で紹介されたことがきっかけで、富良野のラベンダーは全国的に有名になりました。ラベンダー畑のほか、カスミソウ、ポピー、コマチソウといった色とりどりの花が並ぶ「彩りの畑」も必見!まるで地面に虹が現れたようです。
ファーム富田はショップやカフェも充実しており、ラベンダーソフトや、ポプリ、ドライフラワーなどのグッズが人気です。
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ファーム富田
- 住所 〒071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号
- 電話 0167-39-3939
営業時間:花畑は24時間入場可能
料金:無料
定休日:無休
(4)空中散歩で花を鑑賞!「北星山ラベンダー園」
北星山ラベンダー園の魅力は、冬場にスキーリフトとして使われている一人用リフトから、斜面一面の花畑を堪能できることです。中富良野町のシンボル・北星山山頂までリフトで行く間に、4種類のラベンダーをはじめ、ひまわり、マリーゴールド、サルビアなどの花々が楽しめます。
山頂の展望スペースからは、花畑と十勝岳連邦、富良野盆地の田園風景が一望できます。
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北星山ラベンダー園
- 住所 〒071-0714 北海道空知郡中富良野町宮町1番41号
電話番号:0167-44-2123(中富良野町産業建設課)
リフト営業時間:9:00~18:00
リフト料金:幼児無料、小人(小学生及び中学生)200円、大人(高校生以上)400円
定休日:期間中無休
(5)大輪の花が日本庭園を華やかに彩る「小樽貴賓館」
北海道の歴史的建造物で、国の登録有形文化財に指定されているにしん御殿「旧青山別邸」。明治時代から大正時代にかけてにしん漁で栄えた青山家の別荘です。現在は「小樽貴賓館」として、小樽の観光名所となっています。
6年半の歳月をかけて建てられた屋敷は、外観、内装ともに贅を尽くしたつくりで、当時の隆盛が感じられます。もちろん、中庭の庭園も見もので、春は桜、夏はあじさいなど四季ごとにさまざまな花木が咲きます。
例年5月下旬より開催される「牡丹・芍薬庭園」では、約400株のボタン、250株のシャクヤクが風情たっぷりに咲き誇ります。
※2021年6月20日まで新型コロナウィルスの影響で臨時閉園しています。詳細は公式ホームページをご確認ください。
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小樽貴賓館
- 住所 〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目63
- 電話 0134-24-0024
営業時間:旧青山別邸入館 4月~10月 9:00~17:00、11月~3月 9:00~16:00、12月29日~12月31日 9:00~15:00
料金:旧青山別邸入館 大人(中学生以上)1,100円、子供(小学生)550円
定休日:1月1日~1月7日
道北エリアの花畑 2スポットをご紹介!
(1)一面のピンクのじゅうたんに感動「芝ざくら滝上公園」
道北エリアの滝上町には、日本最大級の「芝ざくら滝上公園」があります。みかん箱1つ分の苗から始まった芝ざくらは、60年以上かけ、現在では10ヘクタールの広大な敷地に咲き誇ります。
芝ざくらは5月上旬から6月上旬にかけて開花し、見頃は5月下旬頃です。期間限定でヘリコプターによる遊覧飛行も実施されており、上空から眺めることもできます。
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芝ざくら滝上公園
- 住所 〒099-5604 北海道紋別郡滝上町元町
- 電話 0158-29-2730
営業時間:8:00~18:00
料金:芝ざくらまつり期間(5月上旬~6月上旬) 大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)250円
定休日:無休
(2)太陽の花が見渡す限り広がる「北竜町ひまわりの里」
ひまわりが町のシンボルである北竜町には、日本最大級のひまわり畑「北竜町ひまわりの里」があります。7月中旬~8月下旬にかけて約23ヘクタールの広大な丘に、約200万本のひまわりが咲きます。
世界の赤やオレンジなど世界中のひまわりを集めたコーナーのほか、ひまわり迷路もあり人気を集めています。移動手段に遊覧車「ひまわり号」や、レンタサイクル「ひまわり自転車」などの貸し出しもしています。開花時期に合わせて「北竜町ひまわりまつり」も開催されます。
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北竜町ひまわりの里
- 住所 〒078-2511 北海道雨竜郡北竜町字板谷143番地2
- 電話 0164-34-2111
営業時間:24時間入場可能
料金:無料
定休日:期間中無休
道東エリアの花畑2スポットをご紹介!
(1)自生する希少な野草を鑑賞できる「小清水原生花園」
北海道遺産に選定されている小清水原生花園は、オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)の間にある約275ヘクタールの細長い砂丘にあります。シーズンを通して約200種類の花が咲き、クロユリやエゾキスゲ、エゾスカシユリなどさまざまな野草が群生しています。
花は、5月~10月にかけて次々と開花し、6月中旬から7月下旬にかけてのピークには約40種類の花を楽しめます。小高い砂丘の上からは、黄色やオレンジの色鮮やかな野草とともに、斜里岳や知床連山、藻琴山などを一望できます。インフォメーションセンターでレンタサイクルを有料で貸し出ししているので、サイクリングするのもおすすめです。
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網走国定公園 小清水原生花園
- 住所 〒099-3452 北海道斜里郡小清水町字浜小清水
電話番号:0152-67-5120(一般社団法人 小清水町観光協会)
営業時間:24時間入園可能
料金:無料
定休日:なし
(2)植物から野鳥まで北海道の自然を体感できる「霧多布湿原」
町内で約800種類の花がみられる花の町、浜中町。この町の中央に広がる「霧多布(きりたっぷ)湿原」は3,168ヘクタールの広さを持つ国内有数の湿原です。今なお残る自然の豊かさから1993年にラムサール条約に登録され、2001年には北海道遺産に登録されました。
さまざまな花が咲く霧多布湿原の別名は「花の湿原」。6月下旬~7月中旬にかけてワタスゲ、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメが見頃を迎えます。また、霧多布湿原のすごさは、本来は標高の高い山間部にしか生えないツルコケモモやガンコウランが自生していること。登山をせずとも高山植物を愛でられる貴重な場です。
オオハクチョウやオオワシ、特別天然記念物であるタンチョウなど季節を通じて約300種類の野鳥も観察できます。自然を愛する人にはたまらないスポットです。
最寄りの施設
霧多布湿原センター
住所:〒088-1304 北海道厚岸郡浜中町四番沢20番地
電話番号:0153-65-2779
営業時間:9:00~17:00
料金:入館無料
定休日:
10月~4月(火曜日)
1月2日~1月31日(冬季休館)
※5月~9月は無休(臨時に休館する場合がございますので事前にお問い合わせください。)
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霧多布湿原
- 住所 〒088-1561 北海道厚岸郡浜中町霧多布湿原
手塩にかけて育てられた花から、野に生きる花まで、多様な花を大きなスケールで楽しめるのは北海道ならではです。地平線の果てまで広がる花々は、きっと、あなたの心に元気を与えてくれることでしょう。
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2021年5月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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