札幌は全国有数のラーメン激戦区です。地元の人気店のほか本州の有名店が次々と参入して味を競い合っています。全国に名をとどろかせる博多ラーメンの人気店「一蘭」が満を持して北海道に上陸。評判の一杯を求めて地元のグルメライターが暖簾をくぐりました。
遊び心に溢れた札幌すすきの店
北海道初となる「札幌すすきの店」が、2020年1月23日にファッションビル・ノルベサ1階にオープン。付近は地元の老舗が集まるラーメン横丁や、新鋭ラーメン店がひしめき合う狸小路に近く、ライバル店に真っ向勝負を挑む一蘭の意気込みが伝わってきます。
ドアを開けると、縁日のような独創的な空間が現れます。これは「待っている間も楽しんでほしい」という配慮だといいます。ちょっとした遊び心が待ち時間さえも楽しいひとときに変えてくれそうです。
暖簾をくぐり店内に入ると「にぎわい処」に迎えられます。札幌すすきの店が初となるスペースで、「煮こみ焼豚皿490円(税込)」などをつまみに、北海道限定販売のビール「サッポロクラッシック680円(税込)」や「余市産ナイアガラ680円(税込)」などクラフトチューハイが立ち飲み屋感覚で味わえます。
お土産用ラーメンも販売しており、作り方をモニターでレクチャーしています。5食入り24セットなど大量に購入した方には、持ち帰りやすいようキャスターがプレゼントされています。
券売機の使い方やメニューは日本語のほか、英語・中国語・韓国語で表記されています。ボリュームを求めるなら「ICHIRAN5選1,580円(税込)」がおすすめ。席からの追加注文も可能です。
混雑している場合は整理券が発券され、店内に戻ってくる時間が指定されます。ノルベサにはさまざまな商業施設が入店していますので、ショッピングなどを楽しみながら順番を待ちましょう。
味集中カウンターで最高の状態を提供
一蘭最大の特徴なのが座席のひとつひとつが仕切られている「味集中カウンター」です。外国語表記もされているオーダー用紙にお好みの味の濃さ、麺のかたさなど7項目をチェックして食券と一緒にスタッフに提出します。どれを選んでよいか分からない場合は点線で囲まれた「おすすめ」をチェックしてください。
すだれが開いて料理などが提供されます。「ラーメンは時間が美味しさを左右する」といい、完成からわずか15秒でお客さんに運ばれています。
こだわりの食材と製法
一蘭のラーメンは、とてもマイルド。臭みを発生させない処理で、とんこつの美味しさを最大限に引き出しています。またラーメンは世界初の「トランス脂肪酸ゼロ」を実現。天然コラーゲンたっぷりなスープを飲み干すことができます。
細麺は独自ブレンドした小麦粉を使用。使用する水にも気を配り、その日の天候・気温・湿度を考慮し毎日違う配合で製麺し熟成させています。
「赤い秘伝のたれ」は、唐辛子を基本に30種類以上の素材を調合して何日もかけて熟成しています。ピリ辛が程よいアクセントになり思わず箸が進みます。
麺を追加する「替玉210円(税込)」を頼むなら、オスカランの酸味120円(税込)を加えて味を少し変えてみるのもおすすめです。黒酢に独自の素材を加えた調味料で、酸味が効いた爽やかな味が楽しめますよ。
これも食べたい!豊富なサイドメニュー
「煮こみ焼豚皿490円(税込)」は、上質な豚ロースが使用され、細部にまで味が行き渡るように煮込まれています、福岡県産の醤油をベースに燻製した甘いたれとの相性も良く、ご飯やビールにもマッチします。
福岡県産の八女茶を使用した「抹茶杏仁豆腐390円(税込)」は、「本当にラーメン店のスイーツ?」と驚くほどのクオリティ。程よい甘さで食後の後味をフレッシュにしてくれました。
魅惑の味にファン増加中
どんぶりに座っているように写真が撮れるスポットもあり、札幌でも人気店になることでしょう。「札幌ラーメンと他の地域のラーメンを食べ比べてみたい」という方は訪れてみてください。ラーメンの奥深さに驚かされると思いますよ。
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天然とんこつラーメン専門店 一蘭 札幌すすきの店
- 住所 〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ1F
- 電話 011-242-1033
営業時間:10:00~翌4:00
定休日:なし
Text by:吉田 匡和
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。