北海道では9月上旬に実りの季節を迎えます。冬の到来を前に地元の味覚を楽しんだり、雪の中でも寒さを吹き飛ばしたりするイベントが各地で開催されます。地元のライターが「一度は行きたい、北海道の秋・冬のお祭りやイベント」を厳選して紹介します。
※紹介するイベントは社会情勢を鑑み、今後、中止や規模縮小の可能性があります。実施などについては公式ホームページでご確認ください。
- 目次
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- 9月 さっぽろオータムフェスト(札幌市)
- 10月 まりも祭(釧路市)
- 11月~翌年3月 さっぽろホワイトイルミネーション(札幌市)
- 11月~4月 旭山動物園冬期開園(旭川市)
- 12月~2月 雪原に輝く大きな星 五稜星の夢(函館市)
- 1月~2月 光と音のファンタジー 彩凛華®(十勝川温泉)
- 1月〜2月 千歳・支笏湖氷濤まつり(支笏湖)
- 1月~3月 氷上に現れる小さな村 しかりべつ湖コタン(鹿追町)
- 1月~3月 層雲峡温泉 氷瀑まつり(層雲峡)
- 1月〜3月 雪原を豪快に走る SL冬の湿原号(釧路市)
- 2月 さっぽろ雪まつり(札幌市)
- 2月 小樽雪あかりの路(小樽市)
- 2月 旭川冬まつり(旭川市)
- 思い切り寒さや雪を楽しもう!
9月 さっぽろオータムフェスト(札幌市)
2008年から開催されている「さっぽろオータムフェスト」は、実りの秋を祝い、味覚を楽しむ食のイベントです。2022年度は3年ぶりに開催。「北海道・札幌の食」をメインテーマに、大通4丁目から11丁目と創成川公園 狸二条広場を会場に、テーマ別の屋台が出店。海の幸・山の幸エリア、HOKKAIDOラーメン祭り、さっぽろグルメセレクション、さらにバー、ワインや日本酒のブースなども出店しています。
大通8丁目の「ほっかいどう市場」では、自治体がまちのPRを兼ね、地域の特産品を販売しています。カニやカキ、野菜など、種類も豊富。旬の食材やご当地グルメを味わうお客さんで賑わっています。
※各日程や内容は変更されることがあります。公式ホームページなどをご参照ください。
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さっぽろオータムフェスト
- 住所 〒060-0042札幌市中央区大通西1、4〜8、10〜11丁目
開催日程:2022年9月9日~10月1日
開催時間:10:00〜20:30(L.O20:00)
電話番号:011-281-6400(札幌観光協会)
10月 まりも祭(釧路市)
阿寒湖に生息する「まりも」は、糸のように細長い藻が波によって水底でコロコロと転がった球体のこと。現在は国の天然記念物に指定されて保護されていますが、1950年頃は盗採や密売の横行、環境破壊などにより、絶滅の危機に瀕していました。その様な状況下で「阿寒湖のマリモを湖に返そう、マリモを守ろう」と始められたのが「まりも祭り」です。
2022年度の「まりも祭り」は、阿寒湖温泉を舞台に3日間開催されました。アイヌ民族の儀式「カムイノミ」では、マリモを通じて大自然の神々に敬虔な祈りが捧げられます。アイヌ民族の伝統や厳かな雰囲気を感じてください。
※各日程や内容は変更されることがあります。公式ホームページなどをご参照ください。
10月8日(月)
10:30 まりも生育についての講演会
13:00 まりも生息地観察会 ※講演会に参加した方のみ
10月9日(火)
13:00 まりも踊り行進
19:30 まりもを迎える儀式
19:45 タイマツ行進(湖岸園地~アイヌコタン) ※まりもを護る儀式
20:15~ アイヌ民族舞踊の競演(アイヌコタン広場)
※10月9日(日)の全祭事は中止となりました。
10月10日(水)
10:00 カムイノミ(アイヌコタン・ポンチセ) ※アイヌ民族舞踊の競演
10:30 まりも行列(アイヌコタン~湖岸園地)
11:30 まりもを湖に送る儀式(湖岸園地)
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まりも祭
- 住所 〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-19
開催日程:10月中旬 ※2022年10月8日~10日まで開催
開催時間:開催日により異なる
電話番号:0154-67-3200(阿寒観光協会)
11月~翌年3月 さっぽろホワイトイルミネーション(札幌市)
「さっぽろホワイトイルミネーション」は、日本最初のイルミネーションとして1981年に始まりました。大通公園(西1丁目~6丁目 )をメイン会場として展開、札幌駅前通(北4条~南4条札幌駅前通中央分離帯)、南一条通(西1丁目~3丁目)、札幌市北3条広場「アカプラ」(北2条西4丁目及び北3条西4丁目)、札幌駅南口駅前広場(北5条西3丁目)に、数多くの電球が彩ります。
大通公園2丁目では、ドイツ・ミュンヘン市との姉妹提携30周年を記念して、2002年からミュンヘン・クリスマス市が12月25日まで開催。クリスマス雑貨やホットワイン、ドイツ料理が楽しめます。明かりに照らされたホワイトクリスマスはとてもロマンチック。寒い冬の夜を温かい気持ちで過ごすことができますよ。
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さっぽろホワイトイルミネーション
- 住所 〒060-0042札幌市中央区大通西1〜8丁目
開催日程:2022年11月22日(火)~2023年3月14日(火)まで開催予定
大通公園/11月22日(火)~12月25日(日)
札幌駅前通/11月22日(火)~2023年2月11日(土)
南一条通/11月22日(火)~2023年3月14日(火)
北3条広場「アカプラ」/11月22日(火)~2023年3月14日(火)
札幌駅南口駅前広場/11月22日(火)~2023年3月14日(火)
開催時間:16:30〜22:00(12月23日〜25日は24:00まで)
電話番号:011-281-6400(さっぽろホワイトイルミネーション実行委員会)
11月~4月 旭山動物園冬期開園(旭川市)
「旭山動物園」は、動物本来の姿が見られる行動展示の形態を取り入れた動物園です。寒い場所に生息している動物たちは寒さなど平気。夏とは違う生き生きとした姿を見ることができます。アザラシのプールは流氷の海を再現。氷に空いた穴からひょっこりと顔を出してくれます。
毎日午前と午後の2回、「ペンギンの散歩」を実施しています。これはショーなどではなく、ペンギンたちの運動不足解消のため。真っ白な雪の上を列になって歩く姿がかわいらしく、あちこちから歓声が上がっています。
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旭山動物園
- 住所 〒078-8205 旭川市東旭川町倉沼
冬季開園期間: 2022年11月11日(金)~2023年4月9日(日)
冬季開園時間:10:30~15:30(最終入園15:00)
電話番号: 0166-36-1104
12月~2月 雪原に輝く大きな星 五稜星の夢(函館市)
冬の夜に函館・五稜郭公園にて期間限定で「五稜星の夢」というイルミネーションが行われます。日没〜20時まで五稜郭公園の堀が約2,000個の電球で彩られ、美しい星形が浮かび上がります。
雪上に浮かび上がる巨大な星を見たいのなら、五稜郭タワー展望台から見おろすのがおすすめ。真っ白な星形がくっきりと浮かび上がります。五稜郭公園へは、バス停「五稜郭公園入口」から徒歩10分で到着。ロマンチックな冬のひと時をお過ごしください。
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五稜星の夢
- 住所 〒040-0001 北海道函館市五稜郭町43-9
開催日程:2022年12月1日(水)~2023年2月28日(火)
開催時間:日没〜20:00
電話番号:0138-51-4785(五稜星の夢実行委員会)
1月~2月 光と音のファンタジー 彩凛華®(十勝川温泉)
毎年1月下旬から2月下旬にかけて、十勝川温泉街の十勝が丘公園で「彩凛華®(さいりんか)」を開催。約600個の電球とLEDを舞台用の照明コントロールシステムにより、音と光を連動させ幻想的な空間を演出しています。
期間中に実施される「光と音のファンタジー」は、誰も見たことがない幻想的な世界。演出効果を発揮したプログラムが繰り広げられます。極寒のファンタジックショーは、見るものの目を楽しませてくれますよ。
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彩凛華®
- 住所 〒080-0262北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目
開催日程:2023年1月28日(土)~2月19日(日)
点灯時間:19:00~21:00
電話番号:0155-32-6633
1月〜2月 千歳・支笏湖氷濤まつり(支笏湖)
「氷濤(ひょうとう)」とは、厳寒の季節に支笏湖の波しぶきが凍り付いて氷塊や氷柱となる現象です。「千歳・支笏湖氷濤まつり」は、スプリンクラーで支笏湖の湖水を吹き付けて凍らせ、人工的に大型の氷濤を作り上げる壮大なイベントです。
昼は支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされ、幻想的な世界を演出します。2023年は新型コロナウイルス感染症対策を徹底するため、テージや売店、イベントの中止、会場への人数制限等内容が変更されています。詳細は公式サイトをご確認ください。
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千歳・支笏湖氷濤まつり(ちとせ・しこつこひょうとうまつり)
- 住所 〒066-0281北海道千歳市支笏湖温泉番外地
開催日程:2023年1月28日(土)~2月23日(木)に開催予定
開催時間:10:00~20:00 ライトアップは16:30~20:00
入場料:高校生以上 500円(中学生以下無料)
電話番号: 0123-23-8288(支笏湖まつり実行委員会)
1月~3月 氷上に現れる小さな村 しかりべつ湖コタン(鹿追町)
北海道・然別湖温泉は人里離れた場所にあります。冬季の観光客減少に悩んだ有志は、約40年前に凍った湖に村をつくることを思いついたのが「然別湖コタン」の始まりです。氷上にはいくつものアイスロッジが作られ、氷のグラスを作るアイスファクトリーや、お酒やホットドリンクで体を温めることができるアイスバーも登場します。
氷上に露天風呂が作られ、一面の雪面を眺めながらお湯につかることができます。観光客がのぞき込んでも気にしない。ここでしか体験できない野趣あふれる雰囲気を楽しんでください。
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しかりべつ湖コタン
- 住所 〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕
開催日程:2023年1月28日(土)~3月12日(日)
開催時間:9:00〜20:00
電話番号:0156-69-818
1月~3月 層雲峡温泉 氷瀑まつり(層雲峡)
「層雲峡温泉 氷瀑まつり」は、石狩川沿いの特設会場で1月下旬~3月中旬まで開催される道北屈指のロングランイベントです。冬の集客を目的に1976年に開始されました。石狩川からくみ上げた水を丸太で組んで骨組みに吹きかけ、氷像や、氷のトンネル、アイスドーム、氷のオブジェなどが作られます。この地域の夜は身も凍るような寒さ。厳しい環境での作業によって氷の芸術が完成します。
夜は七色の光でライトアップ。 神秘的な光に彩られ圧巻の風景を作り出しています。会場全体をつなぐ全長約100mトンネルは柔らかな光のライトアップがなされ、天井を見上げればツララがシャンデリアのよう。13m氷の展望台からは、ライトアップされた会場の幻想的な氷の世界を一望してください。また入場は夕方からとなりますので注意してください。
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層雲峡温泉 氷瀑まつり
- 住所 〒078-1701 北海道上川郡上川町層雲峡
開催日程:1月下旬~3月中旬 ※2023年は開催日程未定
開催時間:17:00~21:30
協力金: 500円
電話番号:01658-2-1811(層雲峡観光協会)
1月〜3月 雪原を豪快に走る SL冬の湿原号(釧路市)
「SL冬の湿原号」は、2000年から冬季間だけ運行されている蒸気機関車けん引のリゾート列車です。手つかずの自然が残される釧路湿原を走行。車窓からタンチョウやエゾシカ、オジロワシなとの希少な野生動物を見ることができます。
客車は昭和初期に作られた車両などが改造され、回顧的な雰囲気。車内に石炭ストーブが設置されており、スルメなどを焙って食べることができます。この列車でしか体験できない、素晴らしい世界が待っていますよ。
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SL冬の湿原号
- 住所 085-0015 北海道釧路市北大通14丁目1-78(JR釧路駅)
開催日程:1月〜3月
運行時間:運行期間中の土日祝
電話番号: 0154-24-3176(JR釧路駅)
2月 さっぽろ雪まつり(札幌市)
「さっぽろ雪まつり」は、世界中から観光客が訪れる、冬の日本を代表するビッグイベントです。1950年に市民の雪捨て場となっていた大通公園の7丁目に、札幌市内の中学校2校・高等学校3校の生徒が計6基の雪像を制作したのが始まりと言われています。大会を重ねるごとに規模が大きくなり、現在は大通公園会場、すすきの会場、つどーむ会場(※2023年は中止)の3会場で開催されています。
メイン会場となる大通公園には、園内1.5kmにわたり200基を超える大雪像や氷像、国際雪像コンクールの作品が並びます。夜は美しくライトアップされ、とても幻想的。近年ではプロジェクションマッピングを駆使した映像も移しだされます。すすきの会場には氷像が並ぶほか氷のバーが登場。つどーむ会場には巨大な雪の滑り台ができ、家族連れで賑わっています。
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さっぽろ雪まつり
- 住所 〒060-0042札幌市中央区大通西1〜12丁目
開催日程:2023年2月4日(土)〜2月11日(土・祝)
※2023年つどーむ会場は中止
※新型コロナウイルス感染状況等の観点から「国際雪像コンクール」「飲食ブースの設置」(物販やPRブースは例年通り設置)は中止となります。
開催時間:見学自由(ライトアップは日没〜22:00)
電話番号:011-281-6400(さっぽろ雪まつり実行委員会)
2月 小樽雪あかりの路(小樽市)
「小樽雪あかりの路」は、小樽市内で開催されている冬の祭典です。観光客が減少するウィンターシーズンのイベントとして、市内の有志によって企画されました。「人とのふれあい」をテーマに掲げ、町内会、市民ボランティア、各種団体をはじめ、地域や海外ボランティアによってキャンドルが設置されています。
小樽運河や手宮線跡地など、歴史的な街並みの中に雪のキャンドルが並べられ、幻想的な雰囲気が演出されています。夜は冷え込みが厳しくなるので、温かい服装でお出かけください
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小樽雪あかりの路
- 住所 〒047-0007北海道小樽市港町
開催日程:2023年2月11日(土)~2月18日(土)
開催時間:ライトアップは17:00~21:00
電話番号: 0134-32-4111(小樽雪あかりの路実行委員会)
2月 旭川冬まつり(旭川市)
「旭川冬まつり」は、1946年に処理に困っていた雪の山で雪像を作ったのが始まりと言われています。現在は旭橋のたもとにある石狩川河川敷や常盤公園、JR旭川駅前の買物公園周辺を会場に開催。広い河川敷の会場にはたくさんの大雪像が作られています。
大雪像前にはステージが設置され、音楽や踊りなどが行われ、賑やかな雰囲気に包まれます。また、JR旭川駅周辺や買物公園では氷彫刻世界大会が行われ、40時間の競技で作られた氷彫刻を展。観る者に大きな感動を与えてくれます。
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旭川冬まつり
- 住所 〒070-0044北海道旭川市常盤公園
開催日程:2023年2月7日(水)~2月12日(日)予定
開催時間:9:00~21:00
電話番号:0166-25-7168(旭川冬まつり実行委員会)
思い切り寒さや雪を楽しもう!
北海道の冬のイベントは「寒さや雪を思い切り楽しむ」という発想から誕生しました。捨て場に困る雪も雪像アートに早変わり。真っ白な景色をライトアップすれば、幻想的な世界が浮かび上がります。各地のイベントに足を運んで、北海道の冬を体感してください。
Text by:Masakazu
※本記事の情報は2022年10月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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