
日本で最も北に位置し、日本の国土の約4分の1と、広大な面積を有する北海道。粉雪が降りつもる冬は、他都府県では見られないさまざまな絶景に出合うことができます。冬にしかみられない動物たちの姿や、冬限定の観光列車や観光船など、冬にしか見られない絶景が望める、人気のスポットをご紹介します。
- 目次
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- 1.レトロな蒸気機関車「SL冬の湿原号」
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 2.函館市熱帯植物園の名物「サル山温泉」
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 3.夜の街に浮かび上がる星形「五稜郭公園」
- 4.「登別地獄谷」と「登別温泉街」で冬の絶景も温泉も楽しむ
- 5.然別湖に冬だけ現れる村「しかりべつ湖コタン」
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 6.ガス灯がともる「小樽運河」
- 7.富良野「ニングルテラス」で景色を楽しみながらショッピング
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 8.流氷観光船「ガリンコ号」
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 9.旭山動物園の人気イベント「ペンギンの散歩」
- ●実施中の新型コロナ感染症対策
- 10.まるで宝石のような氷「ジュエリーアイス」
1.レトロな蒸気機関車「SL冬の湿原号」

「SL冬の湿原号」は、国立公園に指定されている釧路湿原を走る観光列車です。毎年1月〜2月に期間限定で運行しており、釧路の冬の風物詩となっています。線路の雪を巻き上げながら、煙を立ち上らせ、力強く走る様子は迫力満点です。乗車時間は、釧路駅〜標茶駅間で片道およそ1時間30分。車内ではビールやコーヒー、おつまみ、SLプリン、オリジナルグッズなども販売しています。
また、2022年1月より客室リニューアルを実施。さらなるSL列車の魅力を楽しめます。

冬は木々の葉が落ち、見通しが良くなるシーズン。車内から、釧路湿原に生息する特別天然記念物のタンチョウを見られるチャンスも増えます。日本の旧千円札にも描かれるなど、古くから日本人に親しまれてきたタンチョウの、野生の姿を見られる貴重な体験となるかもしれません。
【2022年運行情報】※2021年11月現在の情報です。変更になる場合があります
運行日:2022年1月22日(土)・23日(日)、28日(金)~30日(日)、2月4日(金)~13日(日)、18日(金)~20日(日)、23日(水・祝)~27日(日)、3月4日(金)~6日(日)、11日(金)~13日(日)、18日(金)~21日(月・祝)
発着時間:釧路〜標茶/11:05発〜12:35着、標茶〜釧路/14:00発〜15:42着 ※途中停車駅:東釧路駅、釧路湿原駅、塘路駅、茅沼駅
乗車料金:釧路駅〜標茶駅間 全席指定席/片道 2,970円(乗車券1,290円+指定席券1,680円)※子どもは半額
電話番号: 011-222-7111(JR北海道電話案内センター)
●実施中の新型コロナ感染症対策
お客様へのマスク着用のお願い/定期的な車内の消毒/車内換気(デッキと客室間の扉を開放)
2.函館市熱帯植物園の名物「サル山温泉」

函館市の温泉街にある「函館市熱帯植物園」は、約300種の南国の植物を展示している植物園です。バス停「熱帯植物園前」から徒歩2分とアクセスも良好です。この植物園で人気なのが「サル山温泉」。12月〜5月初旬にかけてサル山のプールに温泉がひかれます。

ニホンザルの北限は、実は青森県。厳しい寒さをしのぐために、ここで暮らすサルたちは温泉につかるようになりました。温まるサルたちは、みんな気持ちよさそうな表情をしていて、見ているこちらも癒されます。
●実施中の新型コロナ感染症対策
お客様へのマスク着用・手洗い・手指の消毒のお願い/風邪症状がある方には来園を控えていただく/施設内の定期消毒/トイレや休憩スペースの消毒・換気の徹底/ソーシャルディスタンスの確保
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函館市熱帯植物園
- 住所 〒042-0932 北海道函館市湯川町3丁目1番15号
- 電話 0138-57-7833
開園時間:4月〜10月/9:30〜18:00、11月〜3月/9:30〜16:30
サル山温泉 実施期間:2021年12月1日(水)~2022年5月5日(木祝)※開催時期の目安:12月1日〜春の大型連休最終日まで
休園日:12月29日〜1月1日
入園料:一般/300円、小中学生/100円
3.夜の街に浮かび上がる星形「五稜郭公園」

「五稜郭公園」は、桜や紅葉など1年通して見どころがある函館観光の定番スポットです。冬は、堀の水が凍り、その上に雪が積もって公園一帯が真っ白に染まります。

夜には期間限定で「五稜星の夢」というイルミネーションが行われます。日没〜20時まで堀がライトアップされ、五稜郭の星形がくっきりと浮かび上がってみえます。五稜郭タワーに登って上から眺めるのがおすすめです。昼と夜で変わる魅力の変化を楽しみましょう。五稜郭公園へは、バス停「五稜郭公園入り口」から徒歩10分で到着します。
【五稜星の夢(2021-2022)開催情報】
開催日:2021年12月1日(水)~2022年2月28日(月)
点灯時間:日没〜20:00
五稜郭公園散策:〈開園時間〉18:00まで 〈料金〉無料
五稜郭タワー展望:〈営業時間(期間中)〉19:00まで 〈料金〉大人900円、中高生680円、小学生450円(団体割引あり)
五稜星の夢に関するお問い合わせ:0138-51-4785(五稜星の夢実行委員会)
4.「登別地獄谷」と「登別温泉街」で冬の絶景も温泉も楽しむ

登別の代表的な観光地「登別地獄谷」は、火山の噴火活動によってできた爆裂火口跡です。いくつもある湧出口や噴気孔から湯気が立ち上り、お湯が泡を立てて沸騰する様子はまさに地獄のようです。地獄谷の源泉から湧出される温泉は、登別温泉街の旅館やホテルへ供給されています。
冬の寒さでより際立つ、真っ白な湯気が立ち上る景色を楽しんだら、温泉街でゆっくり温泉に浸かって体の芯まで温まりましょう。地獄谷へは、バス停「登別温泉」から徒歩約10分で到着します。
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登別地獄谷
- 住所 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町無番地
電話番号:0143-84-3311(一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会)
5.然別湖に冬だけ現れる村「しかりべつ湖コタン」

然別湖は、北海道の湖の中で最も標高が高い場所にある湖です。然別湖までは、JR帯広駅から路線バスで約1時間40分で到着します。毎年冬になると、凍った湖の上で約60日間限定の「しかりべつ湖コタン」というイベントが開催されます。「コタン」とはアイヌ語で「村」という意味。会場にはまさに村のように、イグルーなど氷でできた建物が建てられています。

コタンでは、アイスバーでお酒を飲んだり、氷上露天風呂に浸かったり、スノーモービルなどのアクティビティや、氷のグラス作りなどの楽しい体験ができます。冬の然別湖でしかできない、氷の世界を体験してみましょう!
●実施中の新型コロナ感染症対策
マスクや手洗い消毒の徹底/検温の実施/入場人数の制限/氷上露天風呂入浴人数の制限
※この他にも、さまざまな感染対策を現在検討中です
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しかりべつ湖コタン
- 住所 〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕無番地
電話番号:0156-69-8181(然別湖コタン実行委員会)
開催期間:2022年1月29日(土)~3月13日(日)
入場料:一部有料
6.ガス灯がともる「小樽運河」

「小樽運河」は、石造りの倉庫や歴史的な建物が立ち並ぶ人気の観光スポットです。夜になると、ガス灯が点灯し、倉庫群がライトアップされ、よりノスタルジックな風景になります。冬は倉庫の屋根や、散策路に雪が積もりロマンチックな雰囲気になるので、しっかり防寒をして、散策しながらゆっくり景色を楽しみましょう。小樽運河のフォトスポットとして有名な「浅草橋街園」までは、小樽駅から徒歩約15分で到着します。
【点灯時間】
小樽運河散策路(ガス灯):日没〜24:00(6〜8月は18:00〜24:00)
北運河散策路(ガス灯):光センサーで点灯・消灯(6〜8月は18:00〜4:00)
運河プラザ前(ガス灯):日没〜24:00
運河倉庫群ライトアップ:日没〜22:30
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小樽運河
- 住所 〒047-0007 北海道小樽市港町
電話番号: 0134-32-4111(小樽市産業港湾部観光振興室)
7.富良野「ニングルテラス」で景色を楽しみながらショッピング


「ニングルテラス」は、富良野市の新富良野プリンスホテルの敷地内にあります。ホテルから2分ほど歩いた森の中に15棟のログハウスが連なるエリアがあり、その一帯がニングルテラスと呼ばれています。ログハウスでは、手作りの作品を展示・販売しており、ショッピングも楽しめます。夜にはログハウスや歩道がライトアップされ、白い雪をあたたかい光が照らし幻想的な雰囲気に。デートにもおすすめです。
●実施中の新型コロナ感染症対策
全店舗に消毒液の設置/全スタッフのマスク着用・消毒液(ミニボトル)の常備・手洗いうがいの徹底/店内の定期的な換気
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ニングルテラス
- 住所 〒076-8511 北海道富良野市中御料
<施設データ>
電話番号: 0167-22-1111(新富良野プリンスホテル代表)
営業時間:12:00〜20:45 ※店舗により営業時間が異なります
入場料:無料
定休日:店舗により不定休あり/11月にメンテナンスクローズあり/悪天候により休業する場合あり
8.流氷観光船「ガリンコ号」


オホーツク海の流氷を間近で見られる流氷観光船「ガリンコ号」。船首に取り付けられたアルキメディアンスクリューで流氷を砕きながら前へ進みます。船前方の窓からスクリューが稼働している様子が見られるので、ぜひ観察してみましょう。分厚い流氷が次々と砕かれていく様子は迫力満点です。どこまでも広がる流氷をみられる日中も良いですが、サンライズ便とサンセット便での眺めもまた格別。流氷が朝日や夕陽の色に染まる感動的な景色が見られます。
また今季より、新しい船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」が運航を開始します。ガリンコ号Ⅱより船内が広くなり、より多くのお客様が乗れるようになりました。さらに速度も上がっており流氷を見られるチャンスが広がります。
【2022年 運航情報】
運航期間:
■ガリンコ号Ⅲ IMERU/2022年1月15日〜3月31日
■ガリンコ号Ⅱ/2022年1月28日〜2月28日
料金:
■ガリンコ号ⅢIMERU 《流氷あり》大人(中学生以上)/3,500円、小学生/1,750円 《流氷なし》大人(中学生以上)3,000円、小学生/1,500円 ※いずれも幼児は無料
■ガリンコ号Ⅱ 《流氷あり》大人(中学生以上)/3,000円、小学生/1,500円 《流氷なし》大人(中学生以上)2,500円、小学生/1,250円 ※いずれも幼児は無料
所要時間:■ガリンコ号ⅢIMERU/約1時間 ■ガリンコ号Ⅱ/約1時間30分
定員:■ガリンコ号ⅢIMERU/170人(通常235人) ■ガリンコ号Ⅱ/140人(通常195人)
※全便10名以上で出航します
※新型コロナウィルス対策として乗船人数を減員しています(カッコ内が通常時の定員です)
●実施中の新型コロナ感染症対策
お客様の乗船前の検温/手指消毒用アルコール液の設置/乗船人数の減員/船内の換気
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オホーツク・ガリンコタワー株式会社
- 住所 〒094-0031 北海道紋別市海洋公園1番地
- 電話 0158-24-8000
営業時間:8:30〜17:00
9.旭山動物園の人気イベント「ペンギンの散歩」

旭川市にある旭山動物園では、毎年積雪の時期になると「ペンギンの散歩」が行われます。これは、エサを求めて海までの長距離を集団で歩く野生の習性を生かしたもので、運動不足解消を目的に行われているイベントです。

キングペンギンの可愛らしく歩く姿のほか、時には腹ばいになって進む様子も間近で見ることができます。水の中とは違うペンギンの姿や魅力を感じられます。ただし、天候・積雪状態により、休止や散歩コースが変更となる場合がありますのでご注意を。
●実施中の新型コロナ感染症対策
展示施設館内でのマスクの着用/発熱や風邪症状のある方の来園は控えていただく/入園時の手指の消毒を依頼/他の来園者と一定の距離を保っていただき、混雑時はできるだけ立ち止まらないように呼びかけ/施設内の換気/1〜2時間おきに手すりの消毒/各所に手指消毒用アルコール液を配置/休憩所にアクリル板を設置/貸出用の傘・ベビーカー・車椅子の使用後の消毒(原則冬期の貸し出しなし)/トイレに便座除菌用スプレーを配置/屋内のゴミ箱を原則屋外へ移動/屋内でのイベント中止※イベントについてはホームページをご確認ください
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旭川市旭山動物園
- 住所 〒078-8205 旭川市東旭川町倉沼
- 電話 0166-36-1104
営業時間: 時期により異なるためホームページを参照
料金: 大人(高校生以上)/1,000円、小人(中学生以下)/無料、団体/900円、1泊2日券(おもてなし券)/1,000円、動物園パスポート/1,400円、科学館共通パスポート/2,230円
定休日: 2020年11月4日〜11月10日、年末年始(12月30〜1月1日)
10.まるで宝石のような氷「ジュエリーアイス」

「ジュエリーアイス」とは、豊頃町の大津海岸でみられる透明な氷です。太陽の光を受けて宝石のように光り輝くその美しさから人気のフォトスポットとなりました。ジュエリーアイスは、流氷とは違って透明なのが特徴で、朝昼夕と時間帯によって変化する輝きが魅力です。見頃は、天候によりますが例年1月中旬〜3月上旬です。この時期の豊頃町の平均最低気温は−15℃ととても寒いので、しっかり防寒して楽しみましょう。
大津海岸へは公共交通機関がありませんので、ツアーを利用するか、タクシーやレンタカーで行きましょう。JR帯広駅からは車で約1時間で到着します。
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ジュエリーアイス
- 住所 〒089-5461 北海道中川郡豊頃町大津元町地先 大津海岸
電話番号:015-578-7202(豊頃町観光協会)
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2021年11月のものです。
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