「北海道の台所」と称される札幌市中央卸売市場。北海道を取り囲む豊かな漁場から集まる、鮭をはじめ、ニシンやサンマ、ホッケなどの北の魚介が取引される。また、ジャガイモなどの野菜、メロンなどの果物もこの市場から各地に出荷される。
この卸売市場に隣接するのが場外市場。中央卸売市場は一般の人は入ることはできないが、場外市場は誰でも買い物ができる場所。卸売市場から直送の魚介や野菜の販売、食事処など、約60店舗が軒を連ね、買い物や食事が楽しめる。
札幌から地下鉄で場外市場へ
場外市場へはJRを利用して桑園駅から行くルートと、地下鉄東西線で二十四軒駅から行くルートがある。二十四軒駅からの方が歩く距離は短い。
地下鉄の大通駅からは東西線で5駅、わずか9分で二十四軒駅に到着。5番出口から徒歩7分で場外市場入口に着く。市場周辺は、荷物を運ぶターレットという小回りのきく小型運搬車が走っている。
いよいよ場外市場のメインストリートへ
場外市場は10ブロック分かれ、道の両側に店が並んでいる。路面の店だけではなく、奥のほうにも店があるので、路地を入って見て歩こう。入口右側にある「北のグルメ亭」は海鮮丼が食べられる食堂を併設した店舗。店頭にはカニが並び、観光客が集まり活気がある。左側を見上げると、場外市場の大きな看板が目を引く。
ずらりと並ぶカニや魚は圧巻!
その先、カニの専門店やホッケの干物、新巻鮭などを扱う魚介の店が続き、3ブロック目の右側には道産メロンが並ぶ「藤本青果」がある。カニは茹でてあるものを購入して、その場で食べることもできるし、時間があれば水槽の活カニを茹でてもらって味わうことも。市場価格なのでお手頃だ。
十字路を越えると駐車場とトイレやコインロッカー、飲食店が並ぶ食堂などがある。
朝早めに行って買い物や食事を!
場外市場の店舗は6:00頃から営業を開始し、15:00頃には閉まってしまう。午前中の方が活気があるので、早めに行って朝食に海鮮丼を食べて、それから市場を散策するのがおすすめ。
時間:6:00〜15:00頃店舗により異なる
休み:店舗により異なる
アクセス:地下鉄東西線二十四軒駅から徒歩7分
海鮮丼から焼き魚までメニュー豊富な「海鮮食堂北のグルメ亭」
1959年の札幌中央卸売市場の開設時に、最初に場外に店舗を構えたのが「海鮮市場北のグルメ」。併設の食事処「海鮮食堂北のグルメ亭」では、新鮮な魚介を使った海鮮丼が味わえる。
人気NO.1はボタンエビやウニ、イクラなど海の幸がたっぷりのった海鮮丼、その他にうに・いくら丼、えび・かに・サーモン丼1680円などメニューは豊富。丼のほか刺身や焼き物もある。札幌市中央区や北区のホテル、札幌駅北口からの無料送迎のサービスがあるのもうれしい(要予約。直接電話か、エリア内のホテルのフロントで電話依頼を)。
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海鮮食堂 北のグルメ亭
- 住所 〒060-0011 北海道札幌市中央区北11条西22丁目4−1
電話:011-621-3545
Free 0120-004-070
時間:7:00〜15:00(14:30 LO)
休み:無休
カニの海鮮丼なら卸売問屋直営「うめぇ堂」へ
場外市場の「根室かに市場」の奥にある食堂「うめぇ堂」は、カニの卸問屋が営む食堂。カニ・イクラ丼2300円は、ズワイガニ、タラバガニ、花咲ガニの3種類のカニのほぐし身にタラバガニ(季節により異なる)の脚肉と、たっぷりのイクラがのった豪勢な丼。味噌汁にカニの脚がはいった鉄砲汁も付く。カニ、サーモン、ウニ、イクラなどがのる日替丼2100円も人気。
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うめぇ堂
- 住所 〒060-0011 北海道札幌市中央区北11条西22丁目1-26根室かに市場内
- 電話 011-640-2333
時間:7:00〜15:00
休み:無休
年間を通してメロンが並ぶ青果店「藤本青果」
藤本青果は創業50年の老舗の青果店で、メロンの取扱量は場外市場1位。店先に並ぶメロンは、夕張をはじめ道内各地のものを中心に、全国からも取り寄せている。店先でカットメロンの販売もしているので、甘いメロンの食べ歩きも。なお北海道のメロンのシーズンは7〜8月。ジャガイモやトウモロコシなど道産野菜も扱っている。
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藤本青果
- 住所 〒060-0011 北海道札幌市中央区北11条西21丁目
- 電話 011-641-9912
時間:6:00〜15:00
休み:無休
※金額は特記以外すべて税込みです。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。