爽やかな気候が過ごしやすい、北海道の夏。北海道といえば、まずは道内一の都市・札幌観光からスタートしよう。国際線も多く就航している新千歳空港を起点に、札幌のほか小樽や登別温泉、洞爺湖などの近郊エリア、さらに富良野・美瑛エリアへも足をのばす4泊5日のモデルコースをご紹介。各エリアの行くべきスポットや食べるべきグルメもチェックして、盛りだくさんな北海道旅行を楽しもう!
■1日目 初日は札幌市街の見どころやグルメをチェック!
■1日目 午前
新千歳空港→札幌市街へ移動(車:約50km、鉄道:37分、バス:1時間20分)
ポイント)
新千歳空港に到着したら、まずは札幌の中心となるJR札幌駅を目指そう。JR札幌駅までの移動は、JR新千歳空港駅から発車する「快速エアポート」利用が便利。日中は15分に1本の運行と本数も多く、札幌方面へ最も早く移動できる手段だ。時間に余裕があれば空港連絡バスを利用するのも一つの手。「すすきの」や「大通公園」周辺など市内数ヵ所にバスの停留所がある。
■1日目 必食ランチ
札幌味噌ラーメン/スープカレー/海鮮丼
ポイント)
札幌の王道グルメといえばこの3つ。ラーメン屋は市内全域にあるが、観光途中に立ち寄るならば大通公園〜狸小路周辺が行きやすいエリア。スープカレーも行列ができる人気店から隠れた穴場店まで、市内各地に専門店が点在。海鮮丼を食べるなら、地下鉄東西線「二十四軒駅」から徒歩7分の「札幌市中央卸売市場 場外市場」や、大通公園から徒歩圏内の「二条市場」周辺の店がおすすめ。海鮮丼の専門店は昼過ぎには閉店してしまう店が多く、行くなら朝食〜ランチの時間帯を狙って。
■1日目 午後
ルート例)
大通公園→さっぽろテレビ塔→札幌市時計台→北海道庁旧本庁舎
ポイント)
札幌観光初日は、街の中心を東西に横切る「大通公園」の散策と、その周辺にある、札幌観光の三大定番スポットへ。各施設間は徒歩で移動することができ、ゆっくり回っても所要4時間程度。「さっぽろテレビ塔」の展望台からは札幌市街を360度、眺めることができ、夜景もおすすめ。
■1日目 さらに時間があったら!
観光なら!
北海道大学/羊ヶ丘展望台/白い恋人パーク/モエレ沼公園/もいわ山山頂展望台
ポイント)
JR札幌駅の北側にある「北海道大学」は、観光客でも気軽にキャンパス内を散策することができる。博物館やポプラ並木などが見どころ。じっくり見るなら2〜3時間程度かかるが、軽く一周するぐらいであれば1時間あれば十分。「羊ヶ丘展望台」、「白い恋人パーク」、「モエレ沼公園」、「もいわ山山頂展望台」へは、札幌市街から地下鉄や市電、バスの公共交通機関、あるいはタクシー利用となり、所要3〜4時間はみておきたい。
スイーツなら!
北菓楼 札幌本館/六花亭 札幌本店/雪印パーラー/ビッセスイーツ/イシヤカフェ
ポイント)
北海道を代表するスイーツメーカー直営のカフェが大通公園周辺に点在。スイーツ以外に軽食を扱っている店も多く、ランチで利用することもできる。「北菓楼」や「六花亭」では広々としたショップを併設しており、おみやげ探しも楽しめる。新千歳空港内のショップでも購入できる商品がほとんどだが、なかには空港では売っていない店舗限定商品もあるのでチェックしてみよう。
■1日目 必食ディナー
海鮮居酒屋/寿司/ジンギスカン/海鮮炉端焼き
ポイント)
北海道各地の海山の旬の食材が集まる札幌。特に海産物は、北海道ならではの豊富な種類と美味しさ。寿司や刺身、焼き魚などでぜひ味わってみたい。歓楽街のすすきのには、レベルの高い寿司店がたくさんあるほか、気軽に魚介を楽しめる海鮮居酒屋、炭火でじっくり焼き上げる炉端焼きの店も数多い。魚介以外では、羊肉のラムやマトンを、専用の鍋で焼いて味わうジンギスカンがおすすめ。ジンギスカンは夜から営業の専門店が一般的で、食べ放題プランを用意している店もある。
札幌のおすすめホテル
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住所
064-0806 北海道 札幌市中央区南6条西4-1-2
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最寄駅
豊水すすきの 駅 (東豊線)
徒歩6分
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住所
064-0806 北海道 札幌市中央区南6条西4-1-2
2日目 札幌から鉄道で小樽へ!ハイライトは運河散策とショッピング
■2日目 午前
札幌→小樽へ移動(車:約39km、鉄道:35分、バス1時間10分)
ルート例)
北のウォール街→小樽運河→小樽運河クルー北のウォール街→小樽運河→小樽運河クルーズ
ポイント)札幌から小樽への移動はJR札幌駅発の「JR快速エアポート」の利用が便利。小樽周辺エリアの積丹半島や余市へも足をのばすのなら、札幌からレンタカーを利用すると効率がよい。小樽市内のみの観光であれば徒歩で十分回れる。札幌〜小樽間を結ぶバスも運行しているが、電車で行くよりも時間がかかる。
ポイント)
JR小樽駅に到着したらまずは「小樽運河」を目指そう。駅からは徒歩15分ほどの距離。途中「北のウォール街」と呼ばれるかつての銀行建築が建ち並ぶ通りがあり、その周辺を散策しながら運河方面へ向かう。小樽運河は運河沿いの散策路からもその景観を楽しむことができるが、せっかくなら「運河クルーズ」に乗船するのも。当日でも空きがあれば乗船できるが、事前に電話で予約が確実。特に連休期間や夏休み中は混雑が予想される。
■2日目 必食ランチ
海鮮丼/若鶏半身揚げ/あんかけ焼そば
ポイント)
港街・小樽の名物といえば、やはり新鮮な魚介。小樽運河周辺〜堺町通りにかけては海鮮丼の専門店も多く、観光客も利用しやすいように英語メニューを用意している店もある。小樽のご当地グルメとして知られる若鶏半身揚げや、あんかけ焼きそばの店は小樽駅方面にあるため、ランチで立ち寄る場合は移動時間に余裕を。
■2日目 午後
ルート例)
堺町通りショッピング→北一硝子三号館→スイーツ食べ歩き→小樽オルゴール堂
ポイント)
小樽を代表するショッピングストリート「堺町通り」には小樽みやげを代表するガラス雑貨やオルゴール、キャンドルなどのショップがずらりと建ち並ぶ。「小樽運河ターミナル」前から、堺町通りの端に位置する「小樽オルゴール堂」までは約1km、歩くだけなら徒歩10分程度の距離だ。途中、小樽を代表するスイーツブランド「ルタオ」のカフェや「北菓楼」「六花亭」などのスイーツショップでひと休みするのもいい。堺町通り周辺のショップは18〜19時頃に閉まってしまう場合が多いので、買い物は早めに。
■2日目 さらに時間があったら!
観光なら!
天狗山展望台/おたる水族館/レトロカフェ巡り
ポイント)
小樽市街から小樽港までの景色を一望できる「天狗山展望台」に、イルカやペンギンなどのショーが見られる「おたる水族館」も小樽近郊の人気の観光スポット。JR小樽駅からバスでのアクセスとなり、往復の移動時間も含めると所要3時間はかかる。小樽運河周辺には古い建物や倉庫をリノベーションしたレトロなカフェやレストランも多く、散策途中の休憩がてら立ち寄ってみて!
ポイント)
小樽市内には100軒以上の寿司店があると言われており、特に「寿司屋通り」と呼ばれる通り沿いに店が集まっている。人気店は事前に予約しておくのがベストだが、当日でもピークの時間をずらせば入れるケースが多い。予算は店によって異なるが1人3000円〜1万円程度。小樽近郊でとれるウニやシャコが名物で、シャコは春と秋、ウニは6〜8月が旬。また、小樽近郊で捕れる魚介をふんだんに使用した海鮮料理もレベルが高い。洋食店ではブイヤベースやコトリアードなどのメニューで味わうことができる。
小樽のおすすめホテル
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住所
047-0154 北海道小樽市Asarigawa Onsen 2-676
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最寄駅
朝里 駅 (函館本線)
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住所
047-0154 北海道小樽市Asarigawa Onsen 2-676
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住所
047-0047 北海道 小樽市祝津3-282
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最寄駅
小樽 駅 (函館本線)
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住所
047-0047 北海道 小樽市祝津3-282
■3日目 札幌から富良野・美瑛へ日帰り!ハイライトはガーデンとヘルシーランチ
4日目はA)かB)をチョイスして!
■A)歴史ある温泉街・登別温泉で景勝地&湯巡りも!
■4日目 午前
札幌→登別温泉へ移動(車:約107km、鉄道:1時間10分、バス1時間40分)
ポイント)
札幌駅からレンタカーかJRを利用して登別温泉へ。札幌駅前から「高速おんせん号」という都市間バスが運行しているが、1日1本のみの運行。一般のバスの場合、登別で別のバスに乗り替えるルートとなり、乗り継ぎ時間も含めると2時間30分以上かかる。登別温泉の見どころへはバスやタクシーも利用できるが、レンタカーがスムーズ。
■4日目 必食ランチ
地獄ラーメン/閻魔やきそば
ポイント)
登別温泉で有名な名物グルメは、名所・地獄谷にちなんだ「地獄ラーメン」と「登別閻魔やきそば」。地獄ラーメンは「味の大王」というラーメン店の人気メニューで、地獄に見立てた真っ赤な激辛スープが特徴。登別閻魔やきそばは登別温泉周辺の飲食店で提供されており、各店独自のアレンジを加えたピリ辛の焼きそばを味わうことができる。飲食店は登別温泉バスターミナル前からのびる「極楽通り」沿いに多い。
■4日目 午後
ルート例)
地獄谷→大湯沼→大湯沼川天然足湯→泉源公園
ポイント)
レンタカー利用でない場合は、路線バスやタクシーを利用して見どころ間を移動。徒歩でも回れるが時間がかかる。「地獄谷」や「大湯沼」の周辺には遊歩道が整備されており、散策が楽しめる。歩く距離が長いため歩きやすい靴と、動きやすい服装がおすすめだ。所要3〜4時間程度。毎日、日没〜21時30分までは地獄谷の遊歩道に備え付けられたフットライトが点灯し、幻想的な雰囲気のなかでの散策が楽しめる。
■4日目 さらに時間があったら!
のぼりべつクマ牧場/登別伊達時代村/立ち寄り湯
ポイント)
時間に余裕があれば、ロープウェイで行く「のぼりべつクマ牧場」や、江戸時代の下町や屋敷を再現したテーマパーク「登別伊達時代村」へ足をのばすのもいい。どちらも16〜17時頃には閉園してしまうため、先にこちらを観光してからライトアップされた地獄谷周辺を散策するのがおすすめ。また、一部の湯宿では日帰り入浴を受け付けているため、観光途中に立ち寄ってみよう。
■4日目 登別温泉では旅館でゆったり味わうディナーがおすすめ!
ポイント)
登別温泉周辺は飲食施設を併設した温泉旅館やホテルが多いため、ディナー営業をしている飲食店の数が少なめ。従ってm登別温泉で宿泊する場合は、あらかじめ夕食がセットになったプランを選んでおこう。旬の道産食材をふんだんに使用したバイキングや、山海の幸を存分に堪能できるフルコース、お膳料理など、施設によって料理のプランもさまざま。
登別のおすすめホテル
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町21
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町21
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住所
059-0592 北海道 登別市登別温泉町154
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0592 北海道 登別市登別温泉町154
■ B)札幌近郊のレイクリゾート・洞爺湖温泉に1泊
■4日目 午前
札幌→洞爺湖へ移動(車:約153km、鉄道:約1時間50分、バス:2時間45分)
ポイント)
洞爺湖観光の拠点となるのは洞爺湖温泉。JR札幌駅前〜洞爺湖温泉行きのバスは1日4本、電話にて要予約(道南バス)。鉄道利用の場合は、JR札幌駅からJR洞爺駅まで「特急北斗・スーパー北斗」を利用、JR洞爺駅から洞爺湖温泉へは路線バスを利用しよう。洞爺湖周辺の観光スポットは路線バスで巡ることもできるが、レンタカー利用のほうが効率良く回ることができる。
■4日目 必食ランチ
ホタテ料理
ポイント)
洞爺湖周辺には湖を一望できる眺望自慢のレストランやカフェが点在。名物グルメは少ないものの、洞爺湖近郊の噴火湾産のホタテをアレンジしたメニューが多数。ホタテ丼やホタテおこわ、ホタテのフライやホタテのラーメンなど、洞爺湖周辺の飲食店ほか道の駅やドライブイン、サービスエリアでも味わえる。
■4日目 午後
ルート例)
洞爺湖汽船→有珠山ロープウェイ
ポイント)
洞爺湖観光のハイライトは、なんといっても観光船に乗ってのレイククルーズ。30〜60分ごとの運行(季節により変動)で、乗船チケットは当日の購入でOK。夏季限定で運行する花火観賞船に乗船するのもいい。「有珠山ロープウェイ」の乗り場へは路線バスを利用する。バスの本数が少ないため、バスの発車時間を逆算してスケジュールを立てよう。
■4日目 さらに時間があったら!
グルメなら!
岡田屋/わかさいも本舗 洞爺湖本店
ポイント)
洞爺湖周辺でとれた大福豆を使用した「白いおしるこ(岡田屋)」と、昆布入りの白あん生地で焼き芋を再現した菓子「わかさいも(わかさいも本舗)」が洞爺湖の2大銘菓。どちらの店も売店に喫茶を併設しており、甘味ほか食事メニューも味わうことができるため、ランチで利用するものいい。
■4日目 必食ディナー!
ザ・ウィンザーホテル洞爺内でのディナー
ポイント)
洞爺湖の誇る最高級リゾートホテル、「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」。ミシェル・ブラス トーヤ ジャポンをはじめ、ミシュランガイド北海道にも掲載されている名店が多数。当日でもキャンセル待ちで入れることがあるものの、目当てのレストランがあるならば必ず事前予約を。他のホテルに宿泊し、ディナーのみこちらを利用するのでも問題ない。
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住所
049-5722 北海道 虻田郡洞爺湖町清水
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最寄駅
豊浦 駅 (室蘭本線)
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住所
049-5722 北海道 虻田郡洞爺湖町清水
■5日目 各滞在先から新千歳空港へ
A)登別温泉から空港へ移動(車:約73km、バス:1時間15分)
ポイント)
バスは午前中発、1日2便のみ運行、空港直通の「高速エアポート号」を利用する。JR札幌駅へ向かう場合は1日1便運行のバス「高速おんせん号」を利用するか鉄道で。
B)洞爺湖温泉から空港へ移動(車:約100km、鉄道:1時間30分〜)
ポイント)
鉄道の場合、JR洞爺駅からJR南千歳駅で空港行きの電車に乗り換える。JR南千歳駅での接続によって所要時間は変動するため、事前に電車の時刻表を確認しておくこと。洞爺湖温泉発のバスはJR札幌駅まで約2時間45分、その後エアポートシャトルに乗って空港へ向かおう。
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