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釧路観光でやっておきたいこと10選!釧路湿原や阿寒湖、摩周湖など大自然を満喫

釧路観光でやっておきたいこと10選!釧路湿原や阿寒湖、摩周湖など大自然を満喫

公開日: 2022/06/15

釧路は、北海道の東に位置する都市です。ラムサール条約登録湿地の釧路湿原、マリモで有名な阿寒湖、日本一の透明度を誇る摩周湖、特別天然記念物のタンチョウなど、美しく雄大な自然に満ちています。日本有数の絶景スポットが点在する釧路でやっておきたいことを10個厳選しました。

目次
  1. 1 釧路和商市場の勝手丼で海鮮丼をカスタマイズする
  2. 2 カヌーを漕いで「釧路湿原」の自然の奥深くを旅する
  3. 3 夕暮れの幣舞橋から街灯りを望む
  4. 4 阿寒湖遊覧船に乗って神秘的なマリモと出会う
  5. 5 阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」でアイヌ民族に触れる
  6. 6 釧路から北海道全域に広まったご当地グルメ「ザンギ」を食べる
  7. 7 音と光でアイヌの物語を表現する森ナイトウォーク「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」
  8. 8 弟子屈町の「渡辺体験牧場」で酪農体験をする
  9. 9 「くしろ湿原ノロッコ号」でのんびりと釧路湿原を旅する
  10. 10 「釧路湿原野生生物保護センター」で野生動物保護の大切さを理解する
  11. 野生動物の息遣いが聞こえる釧路エリアにしかない魅力がたくさん

1 釧路和商市場の勝手丼で海鮮丼をカスタマイズする

勝手丼は釧路和商市場の名物(写真撮影:吉田匡和)
勝手丼は釧路和商市場の名物(写真撮影:吉田匡和)

釧路」駅から徒歩約1分の「釧路和商市場」は、「函館朝市」、「札幌二条市場」と肩を並べる北海道三大市場の一つです。約60軒の店舗が軒を連ね、新鮮な海の幸、水産加工物、乾物などを販売しています。この市場を全国区にしたのが「勝手丼」です。1980年代に鮮魚店の主人が旅行で市場を訪れた若者に白飯を買ってこさせ、その上に海産物を少しずつのせて提供したのが発祥と言われています。

好きなネタを好きなだけ(写真撮影:吉田匡和)
好きなネタを好きなだけ(写真撮影:吉田匡和)

市場内の惣菜屋で白飯を購入し、鮮魚店などを回って、気に入った刺身などをのせてオリジナル海鮮丼を完成させます。ご飯の量も、どんなネタを載せるかも本人の「勝手」(自由)。何気なく選んだネタが好みの味だったりするかもしれませんよ。

多言語対応
特になし

2 カヌーを漕いで「釧路湿原」の自然の奥深くを旅する

大自然に抱かれる(写真提供:釧路マーシュ&リバー)
大自然に抱かれる(写真提供:釧路マーシュ&リバー)

釧路湿原は、釧路川とその支流を抱く湿原です。その大きさは東京23区(627.6km²)がすっぽり入ってしまうほど。6,000年前のここは海で、長い年月をかけて釧路湿原に変わっていきました。広大な湿地のため開拓が難しい厳しい環境が幸いして開発を逃れ、国の特別天然記念物「タンチョウ」を始め約2,000種もの貴重な動植物が生息する「奇跡のサンクチュアリ」です。

四季折々の魅力にあふれる(写真提供:釧路マーシュ&リバー)
四季折々の魅力にあふれる(写真提供:釧路マーシュ&リバー)

釧路マーシュ&リバーは、「釧路」駅から車で約20分の場所を拠点に、釧路湿原や釧路川などをオールシーズン貸切制カヌ―で案内しています。専門ガイドが同乗するカヌーの旅に出ると、たちまちそこは大自然の世界。飛び立つタンチョウや、気配を感じてこちらを見守る野生動物たちの息吹を感じることでしょう。

多言語対応
簡単な英会話のみ対応可能。

3 夕暮れの幣舞橋から街灯りを望む

幣舞橋は現在、5代目
幣舞橋は現在、5代目

幣舞橋(ぬさまいばし)は、釧路市内の釧路川に架かる橋です。それまで架けられていた橋の倒壊により1900年に新設され、地域の名称から「幣舞橋」と名づけられました。現在の橋は1976年に完成。設計は市民参加型で行われるなど、新たな挑みが採用されました。橋脚上に4人の彫刻家による作品「四季の像」が設置され、「芸術的な橋」とも呼ばれています。

どこか懐かしい光景
どこか懐かしい光景

幣舞橋へは、駅前通りから海に向かって案内板に沿って進んでください。天気が良い日の黄昏時は、夕日に染まる釧路港がまばゆく輝きます。夕暮れはライトアップされ、川面に街灯りが映し出されます。初めて来た人でもどこか懐かしく、センチメンタルな気持ちになることでしょう。

4 阿寒湖遊覧船に乗って神秘的なマリモと出会う

東北海道随一の観光スポット
東北海道随一の観光スポット

釧路空港から車で1時間10分の場所にある阿寒湖は、約15万年前の噴火によって生まれたカルデラ湖です。湖上には4つの島が点在しており、特別天然記念物のマリモや、ベニザケの湖沼残留型(一生を湖沼で過ごす種)であるヒメマスが生息するなど、独自の生態系が息づいています。

マリモは水中に生育する藻の仲間で、風や波の力によって水底で回転しながら丸くなります。日本国外では、ヨーロッパ北部、ロシア、北アメリカ等に分布していますが、阿寒湖のマリモのように完全な球体になるのは珍しいと言われています。

世界的に貴重な天然記念物
世界的に貴重な天然記念物

マリモの保護区に立ち入ることはできませんが、遊覧船でチュウルイ島のマリモ展示観察センターに行くことで見学できます。群生地を再現した大水槽は必見。また春先の遊覧船は湖に張った氷を割りながら進むため、とても迫力があります。阿寒湖でしかできない体験を楽しんでください。

多言語対応
遊覧船及びマリモ展示観察センターを運営する阿寒観光汽船のホームページは、英語・韓国語・中国語に対応。

  • 阿寒観光汽船
    • 住所 〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5番20号
    • 電話 0154-67-2511
    • 営業時間:6:00~17:00(時期により変動あり)
      料金:大人2,000円、子ども1,040円
      休業日:冬期

5 阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」でアイヌ民族に触れる

アイヌの文化を伝承する(写真提供:阿寒湖アイヌシアターイコㇿ)
アイヌの文化を伝承する(写真提供:阿寒湖アイヌシアターイコㇿ)

釧路」駅から車で約90分、釧路空港から車で約60分の場所にある阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」は、日本初のアイヌ文化専用屋内劇場です。アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味。自然界の全てのものに心があるという精神に基づいて自然を指す呼称「カムイ」に対する概念として、「人間」という意味で自らをそう呼んでいたとされています。

アイヌ古式舞踊は、ユネスコ無形文化遺産に登録(写真提供:阿寒湖アイヌシアターイコㇿ)
アイヌ古式舞踊は、ユネスコ無形文化遺産に登録(写真提供:阿寒湖アイヌシアターイコㇿ)

アイヌ民族は独特の文化を形成しています。「阿寒湖アイヌシアター イコㇿ」では、国の重要無形民俗文化財でありユネスコ世界無形文化遺産の「アイヌ古式舞踊」などを上演し、アイヌ文化の魅力を発信しています。迫力ある演出が施され、思わず物語に引き込まれることでしょう。

多言語対応
公式ホームページは、英語・韓国語・中国語に対応。

  • 阿寒湖アイヌシアターイコㇿ
    • 住所 〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
    • 電話 0154-67-2727
    • 営業時間:9:00~21:30 (公演時間は、時期により異なる。HP新着情報参照)
      料金: アイヌ古式舞踊 大人(中学生以上)1,500円、小人(小学生)700円、幼児無料
      阿寒ユーカラ「ロストカムイ」 大人(中学生以上)2,200円、小人(小学生)700円、幼児無料
      定休日:HP参照

6 釧路から北海道全域に広まったご当地グルメ「ザンギ」を食べる

外はカリカリ、中はしっとり
外はカリカリ、中はしっとり

北海道には鶏の唐揚げの一種で「ザンギ」と呼ばれるご当地グルメがあります。1950年代に釧路市内の鶏料理店が、鶏一羽をぶつ切りにして唐揚げにしたのがはじまりといわれています。中国語の炸鶏(ザージー、ザーチー)に、幸運の運(ん)を入れ、「ザー・ン・ジー」となり、ザンギと名付けられたと伝えられています。居酒屋の定番メニューで、酒のつまみに最適です。

釧路の街にザンギを食べに出かけよう
釧路の街にザンギを食べに出かけよう

「一般的な唐揚げよりも味が濃いものがザンギである」、「揚げる前に鶏肉を醤油ベースの甘辛いタレに漬けこんでつくられる」など、唐揚げとの違いが語られることがありますが、明確な違いはありません。もともと飲食店で提供されていた食べ物なので、「居酒屋などで提供する唐揚げをザンギと呼ぶ」という認識の北海道民が多いようです。街の食堂やスーパーでも買うことができるので、釧路で本場の「ザンギ」を味わってみてください。

7 音と光でアイヌの物語を表現する森ナイトウォーク「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」

アイヌの物語を旅する (写真提供:阿寒アドベンチャーツーリズム)
アイヌの物語を旅する (写真提供:阿寒アドベンチャーツーリズム)

「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」は、カナダ・モントリオールに本拠地を構える「MOMENT FACTORY社」が世界中で展開するルミナ・ナイトウォーク・シリーズのひとつ。国立公園内で開催されるのは初めてです。阿寒湖畔の夜の森に現れる散策路に、音や光、映像などのデジタルアートで演出された幻想的な世界が広がり、アイヌの物語へと誘われる、新感覚のデジタルアート体験です。

まずはゲートでアイヌの杖をモチーフにした「リズムスティック」を受け取ります。足元を照らす光や音声を放ちながら旅のガイドをしてくれるアイテムです。コースは8つのゾーンから構成され、森の中にはデジタルアートやさまざまなイルミネーションが輝いています。

自然と科学技術のエンターテイメント (写真提供:阿寒アドベンチャーツーリズム)
自然と科学技術のエンターテイメント (写真提供:阿寒アドベンチャーツーリズム)

プロジェクションマッピングや光や音の舞台装置など、最新のデジタル技術を駆使した演出によって、阿寒のアイヌの伝説として語り継がれる伝説をもとにした創作ストーリーが展開されます。誰もがわかりやすく楽しめるエンターテインメントです。

多言語対応
公式ホームページは、英語・韓国語・中国語に対応。

  • カムイルミナ
    • 住所 〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5-20
    • 電話 0154-65-7121
    • 電話番号:0154-65-7121 阿寒アドベンチャーツーリズム
      開催期間:5月中旬〜11月中旬 
      開催時間:日没30分後~ ※季節により変動あり。ホームページ参照
      所要時間:約50分
      料金:大人3,500円、子ども1,700円

8 弟子屈町の「渡辺体験牧場」で酪農体験をする

広大な大地で酪農を体験(写真提供:渡辺体験牧場)
広大な大地で酪農を体験(写真提供:渡辺体験牧場)

JR「摩周」駅から車で15分、阿寒ICから車で80分の「渡辺体験牧場」は、摩周山麓の草原に70ヘクタールの土地と120頭の乳牛を持つ牧場です。酪農の魅力に触れてもらいたいとの思いから、「乳しぼり体験とトラクターで草原周遊」「バター・アイスクリーム作り」など、気軽に参加できるメニューが多数あります。本格的に酪農を体験したい方には、酪農教育ファームプログラムのわかりやすい解説が付いた「半日牧場体験コース」も用意されています。

新鮮な生乳を使ったアイスクリーム(写真提供:渡辺体験牧場)
新鮮な生乳を使ったアイスクリーム(写真提供:渡辺体験牧場)

フードコートでは、渡辺体験牧場で採れた生乳を使った「牧場のチーズでフランスパン」や、「とろーり摩周ピザ」を販売。生チョコや黒ごまなどを使ったソフトクリームも好評です。「酪農王国北海道」の魅力を存分に感じてください。

多言語対応
パンフレットは英語と簡体字に対応。

  • 渡辺体験牧場
    • 住所 〒088-3222 北海道川上郡弟子屈町原野646-4
    • 電話 015-482-5184
    • 営業時間:9:30~15:30
      料金:体験メニューによる
      定休日:不定休

9 「くしろ湿原ノロッコ号」でのんびりと釧路湿原を旅する

湿原に生えるグリーンの車体(写真撮影:吉田匡和)
湿原に生えるグリーンの車体(写真撮影:吉田匡和)

「くしろ湿原ノロッコ号」は、毎年4月から10月にかけてJR北海道・釧網本線 釧路〜塘路に運行されているリゾート列車です。開放感あふれる専用車両で釧路湿原を駆け抜けるため、運が良ければエゾシカやキタキツネに出会うこともあります。運行日は土・日曜、祝日及び夏季休暇の期間で、本数は通常1〜2往復。時期によって夕刻に発着する「夕陽ノロッコ号」や、川湯温泉まで延長運行などプレミアムなダイヤが組まれています。

釧路湿原の自然環境を学ぶ(写真提供:環境省)
釧路湿原の自然環境を学ぶ(写真提供:環境省)

客車は指定席の専用車3両と、一般的な客車を改装した自由席1両の4両編成で、専用車両はボックス席かベンチシートのいずれかを選ぶことができます。車内には売店があり、行先票のレプリカや、機関車のミニチュア、地元産の生乳を使ったプリンなど、ここでしか買えない商品が販売されています。

多言語対応
車内掲示などに外国語表記あり

10 「釧路湿原野生生物保護センター」で野生動物保護の大切さを理解する

2021年8月20日にリニューアルオープン(写真提供:環境省)
2021年8月20日にリニューアルオープン(写真提供:環境省)

JR「釧路」駅バスターミナルから阿寒バス鶴居方面行きで40分の「釧路湿原野生生物保護センター」は、シマフクロウ、オジロワシ、オオワシ、タンチョウなど希少鳥類の保護に取り組んでおり、2021年8月10日にリニューアルオープンに伴い、東北海道の猛禽類の行動、生態について詳しく知ることができるよう、猛禽類の生活を再現した展示が新設されました。実際に保護した鳥類をみることができる展示ケージを活用したバックヤードツアーも実施しています。

釧路湿原の自然環境を学ぶ(写真提供:環境省)
釧路湿原の自然環境を学ぶ(写真提供:環境省)

四季の動植物の姿や景観の季節変化を感じさせる「四季のグラデーションウォール」や、シマフクロウが生息する森の中で、様々な鳥の鳴き声や野生動物が姿を現した「耳すましトンネル」、保護された猛禽類が観察できるコーナーや、タンチョウとシマフクロウの実物大飛翔図を見て、実際の大きさを体感できる「スケールギャラリー」など充実のコンテンツ。希少鳥類が生きる世界を知ることで、野生動物がさらに身近になるでしょう。

多言語対応
一部の展示に英語表記あり

  • 釧路湿原野生動物保護センター
    • 住所 〒084-0922 北海道釧路市北斗2-2101
    • 電話 0154-56-2565
    • 営業時間:4~10月9:30~16:30、11~3月9:30~16:00
      料金:入館無料
      休園日:水曜、年末年始(12月28日~1月4日)

野生動物の息遣いが聞こえる釧路エリアにしかない魅力がたくさん

釧路エリアの魅力は、「手つかずの自然」にあります。ドライブしたり、列車の車窓を眺めたりしていると、エゾシカやキタキツネはもちろん、絶滅危惧種と呼ばれているオオワシやオジロワシ、タンチョウなどの希少な野鳥が羽を休めています。釧路の大自然に抱かれ、他ではできない体験を堪能してください。

Text by:Masakazu
※本記事の情報は2022年4月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

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※特記以外すべて税込み価格です。

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