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北海道で至福のワイナリー・ステイ!ワインと美味しい料理、景色を楽しむ北の旅プラン

北海道で至福のワイナリー・ステイ!ワインと美味しい料理、景色を楽しむ北の旅プラン

公開日: 2022/10/06

日本には、安価な銘柄から高級な品質のものまでさまざまなワインがあります。1980年までは主に日本固有のブドウ(甲州)が使われていましたが、それ以降はヨーロッパ産のブドウが取り入れられ、新しい味わいのワインが誕生しました。そこで多くの旅行者が「様々なおいしいワインの試飲を楽しむには、ワイナリーやその近くに宿泊するのがいい」とワイナリー・ステイをおすすめしています。

北海道で最も有名なワインの産地のひとつは富良野ですが、道庁所在地の札幌でもユニークなワイナリー滞在ができるようになるなど、ブドウやワインの生産は道内各地に広がっています。

ここでは、日本最北の北海道で体験できるユニークなワイナリー・ステイを2つ紹介します。

(メイン画像: ホテル&コンドミニアム 一花)

なぜ、北海道ワインなのか?

画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花
画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花

国税庁によると、2021年の北海道のワイン用ブドウ品種の栽培面積は全国1位。ワイン生産量は山梨県、長野県に次いで全国3位となっています。

日本ワインはヨーロッパワインと異なり、有機酸塩の含有量が少なく、特に北海道が得意とする魚介類との相性が良いと言われています。北海道は寒冷で雪が多いため、寒さに強いクリムゾングローリー(山ブドウ)といった品種は冬を越すことができます。ただ現在は、ワイン醸造技術の進歩によって、ドイツやフランスなどのヨーロッパで栽培されているブドウも北海道で栽培できるようになっており、白ワインではケルナーやナイアガラ、赤ワインではヤマサチやピノ・ノワールといった品種が栽培されています。

日本ワインについて、詳しくは国産との違いって?「日本ワイン」の基礎知識と産地別おすすめ11選.の記事をご覧ください。

1. ホテル&コンドミニアム 一花【HITOHANA】 (富良野): 北海道のワインカントリーでの別荘のような快適でリラックスした滞在!

画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花
画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花

北海道でワインといえば、富良野。そんなワインの名産地にあるのがホテル&コンドミニアム 一花【HITOHANA】です。富良野はラベンダー畑や、ポピー、ユリ、ひまわりなど様々な花が咲き乱れる広大な花畑で知られており、冬にはスノーアクティビティが楽しめるスキー場も充実しています。

画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花
画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花

【HITOHANA】は、美しいブドウ畑を見渡しながらリラックスできる、ワイナリーが手がけるスタイリッシュなホテルやコンドミニアムで、ワーケーション先としても利用できる場所です。2021年に楽天トラベルではブロンズアワードも受賞しています。宿泊プランには、朝食と夕食のビュッフェ、所有するワイナリー「ドメーヌレゾン」の見学も含まれています。

提供しているワインは、シャルドネ、ソーヴィニヨン、カルナ、ミラ・プルーガ、ピノ・グリなど、ドイツタイプが中心。料理のコンセプトは「ビストロ・スタイル」で、富良野や北海道の新鮮な野菜をふんだんに使っています。肉や魚介類も最高の味ですが、ベジタリアン・メニューも用意されています。、また、ドメーヌレゾンに併設されたブドウ園「サロン・ド・レゾン」でもおいしい食事が楽しめます。

宿泊客に用意されている無料のワイナリーツアーは所要時間約1時間で、1日15名の宿泊客限定。車で10分ほどのドメーヌレゾン・ワイナリーを訪れ(送迎あり)、現地でワイン生産者の仕事ぶりや製造工程を学ぶという内容です(各自での見学も可)。美しく広がるブドウ畑では、持続可能な取り組みに貢献しており、ここで暮らすヤギの見学も楽しめます。ツアーの最後には8種類のワインの試飲が可能です。

画像提供:ホテル&コンドミニアム 一花
画像提供:ホテル&コンドミニアム 一花

ドメーヌレゾンとは?
ドメーヌレゾンでは、2つのブドウ畑を所有しています。

1つ目は、宿泊施設から車で10分の中富良野町にある、中富良野ヴィンヤード。
2016年にレゾン北海道事業としてスタートし、現在では32ヘクタールのワイン用ブドウを収穫するまでに成長しました。ここの土壌は、十勝岳の噴火によってマグマが細かく砕け、急激に冷えた影響を受けています。

薄い土壌で畑が斜面にあるため水はけがよく、さらに時間の経過とともに良くなることが期待されています。ここで栽培されているブドウは、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、シャルドネ、ツヴァイゲルト・レーベ、ケルナー、ミュラー・トゥルガウ、オーセロワの11種類です。

2つ目の、富良野ヴィンヤードは中富良野町から車で30分、空知川沿いにあります。ここでは、ケルナー、ミュラー・トゥルガウ、ツヴァイゲルト・レーベ、シャルドネ、メルローの5種類のブドウが栽培されています。

画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花
画像提供: ホテル&コンドミニアム 一花

ドメーヌレゾンの持続可能な取り組み
ドメーヌレゾンでは、できるだけ自然の力を利用した「持続可能なエネルギー循環」を目指しています。ヤギを飼育し、そのヤギが草を食べて出した排泄物を堆肥にして土に戻し、その土で育ったブドウを原料にしています。
グリル&ファーマーレストラン「八木(ヤギ)カフェ」では、ヤギミルクを使ったアイスクリームやパフェ、道産牛100%のステーキ、またミートローフ、カレー、ローストビーフなどの名物をはじめ、ピザやオードブルなどメニューも豊富。ブドウ畑で静かな自然に浸りながら食事を楽しめます。

ショップでは、ブドウ園で作られたオリジナルワイン、サステナブルな商品も扱っています。オンラインショップ「サロン・ド・レゾン」でも幅広い商品をチェック・購入できます。


<アクセス>:
旭川空港旭川駅から車、バス、電車で1時間強、札幌から2時間。

<多言語対応>:
英語を話すスタッフが4名常駐。

2. 八剣山ワイナリー:ワインにキャンプをペアリング

画像提供:八剣山ワイナリー
画像提供:八剣山ワイナリー

お酒を片手に自然に親しみたい人には、八剣山の麓、ブドウ畑に隣接する「八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場」がおすすめ。北海道の道庁所在地である札幌にありながら豊かな自然が楽しめるアクセスの良さが魅力で、どの季節に行っても景色は美しく、まるでワインの国にいるような気分にさせてくれます。八剣山周辺ならではの微気候と土壌はリンゴやサクランボなどの果樹栽培、ワイン用のブドウの栽培に適しており、名産の農産物とワイン「八剣山テロワール」を味わえます。

簡易テントやバーベキューに必要な道具等のレンタル可能、全サイト車の乗り入れOK。また、プランは宿泊プランとデイユースプランがあり、ソロキャンプや友人、家族など、プライバシー重視の滞在&共同生活らしい滞在の両方が楽しめ、目的にあわせた滞在スタイルが選べます。このエリアは札幌中心部から近郊であるにもかかわらず、森林指定区域に指定されている自然豊かな場所なので、バーベキューや焚き火、キャンプで人気のアクティビティなどさまざまなアウトドア体験もレンタルや自前のグッズで楽しめます。

さらに、敷地内にある「八剣山キッチン&マルシェ」では、地元の新鮮な野菜や果物、卵などを使ったおいしくて体にいい料理が味わえます。八剣山ワイナリーのワイン「八剣山テロワール」はもちろん、ジャムやシロップなどのオリジナルの商品や、キャンプ中に自炊するための食材もここで購入可能。キャンプ場から車で10分圏内にもコンビニ、売店、温泉があります。

画像提供: 八剣山ワイナリー
画像提供: 八剣山ワイナリー

また、2020年にオープンしたアートギャラリー「八剣山ギャラリー」では、地元のアーティストの作品を提供しており、ワイナリー施設の一部として、また地元のワインや農産物とともに地元のアート作品をより広めていくための活動にも力を入れています。

隣にある乗馬施設「ワイルドムスタングス」では北海道とウエスタン乗馬をコラボレーションしたエンターテインメント性あふれる乗馬体験が、パークゴルフ好きには近くに「八剣山パークゴルフ場」など、遊びどころがたっぷりです。

<アクセス>:
札幌中心部から車で30~40分。公共交通機関を利用する場合は、「札幌」駅からじょうてつバス7・8系統、地下鉄「真駒内」駅からじょうてつバス12系統で「定山渓登山口」バス停下車後、ワイナリーまでは1.5km(徒歩25分)。また、「札幌」駅からカッパライナーバスを利用すると、最寄りのバス停「八剣山中央口」から徒歩300m(5月から10月まで運行)。

<多言語対応>:
ウェブサイト:日本語・英語対応
現地スタッフ:多言語サポートはナシ

  • 八剣山キッチン&マルシェ
    • 住所 〒061-2275 北海道札幌市南区砥山150
    • 最寄駅 バス停八剣山中央口
    • 電話 011-596-3981

ワインカントリーで贅沢なひとときを過ごしたい方、自然の中でのんびりと過ごしたい方、いずれも北海道でのユニークなワイナリー・ステイはきっと満足できるはず。新鮮な魚介類と豊富な道産食材で知られる北海道で、おいしいワインとともに忘れられない思い出作ってくださいね。

Nina Cataldo

Nina Cataldo

Nina is a globe trotter and storyteller, constantly seeking adventures in her motherland of Japan. She's a collector of travel brochures, a lover of cats, and a half-daring foodie. She also likes to escape Tokyo city life from time to time to discover new trails in rural Japan, where she enjoys connecting with locals and wanderers alike. By profession, Nina is the co-author and editor of DUO Elements, a conversational English book series. Follow her on Instagram @nextstop_nina or Facebook @ninamcataldo.

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