冬の北海道に来たならば、やはり白銀の世界の中で思いっきり遊びたいはず! パウダースノーを体感するなら、ゲレンデへ出かけてスキーやスノーボード……それももちろん楽しいですが、ほかにもさまざまなアクティビティで北海道の冬をもっと満喫できます。ぜひいろいろな体験にチャレンジして、冬の思い出を充実させましょう!
スキー・スノボだけじゃない!北海道の冬の楽しみ方
質の良い乾雪が降る北海道では、世界的に知名度の高いニセコを始め、素晴らしいゲレンデやウィンターリゾートが数多く見つかります。スキーやスノーボードを楽しむには絶好の環境。ですが、それ以外にも冬ならではの絶景を見たり、スリリングな乗り物体験をしたり……さまざまな方法で雪や氷、寒さを楽しむことができます。
ウィンターリゾートやレジャースポットで参加できるもの、ツアーを手配するもの、イベントの中で体験できるものなど参加方法もさまざまなので、事前にぜひチェックしたいもの。以下に、主だった北海道の冬アクティビティを紹介します。
1.白銀の大自然を旅するなら「スノーシュー」
スキーやスノボはしたことがないけど、雪には触れ合ってみたい。白銀の大自然を歩いてみたい。そんな方には、スノーシューによるトレッキングツアーがおすすめです。
北海道のパウダースノーは、普通の靴で歩こうとすると沈むため前に進むのに大変な労力が必要。時には埋まってしまう危険もあります。幅広のスノーシューはふかふかの雪の上も楽に歩けるので、白銀の世界にどんどん踏み込んで行けるのです。
ニセコ、知床、大雪山など、登山やトレッキングで人気のスポットでは、スノーシューをレンタルしているところが多いです。ただフリーに歩く場合は、場所やコースに応じて登山用の冬装備も必要になってきます。子供連れやトレッキングに慣れていない場合は、ガイド付きのツアーに申し込むと安心です。
2.凍った湖の上で楽しむ「ワカサギ釣り」
ワカサギは、日本各地の湖や川などに生息する、体長10〜16cmほどの小さな魚です。北海道では、冬季に結氷した湖の氷に穴を開けて、氷の下にいるワカサギを釣るのがレジャーとして定着しています。
有名なワカサギの産地は道東・オホーツク地方の網走湖ですが、道央のしのつ湖(新篠津村)、道南の大沼(七飯町)など、ワカサギ釣りができるスポットは道内各地にあります。その年の気候により前後はしますが、湖が凍る12月末〜3月中旬ごろまで体験が可能。
氷上は寒いので、防寒具・釣り道具だけでなく、風除けのテントも欲しいところ。必要な道具をレンタルできるところもありますが、自分で用意しなければいけない場所では道具貸し出し付きのツアーを探すといいでしょう。釣果を目の前ですぐ天ぷらにして味わう、ワカサギ釣りの醍醐味も味わえます。
3.犬たちとスリルを楽しむ「犬ぞり」
かわいいハスキー犬などの大型犬が引くそりに乗るのは、雪の多い地域ならではの体験です。雪が積もる12月中旬〜3月いっぱいまで、道北の旭川や富良野、十勝などでは犬ぞり体験のツアーが開催されています。
雪上に設けられたコースを走る入門的なものから、林間を2時間ほど走る本格的な体験までさまざまなので、旅程に合わせて選びたいもの。パワフルな犬たちの走りによる、スリリングなほどのスピードで雪原を駆け抜けましょう。
また、恵庭市のテーマパーク「えこりん村」や稚内市では、犬ぞり大会も開催されています。本格的な犬ぞりのスピードには驚かされるかも。
4.雪原を疾走!「スノーモービル」「スノーラフティング」
よりアクティブな体験を求める方は、真っ白な雪の大地を駆け抜けるスノーモービルはいかがでしょう。札幌市内をはじめニセコや富良野などなど、道内各地で雪が積もる12月〜3月末ごろまで体験が可能です。
公道ではなくレジャー施設などの敷地内であれば、スノーモービルの運転には免許は必要ありません。初心者用のコースで運転について講習を受ければ大丈夫。講習後に、急カーブやアップダウンなど難度の高い専用コースの運転を楽しんだり、大自然の中を走ったりとレベルアップした体験ができます。
ヘルメットや手袋などは貸し出していることが多いですが、服装はスキーウェアのような動きやすいものの用意が必要です。
自分で運転するのは不安、という方には、スノーモービルの後ろに繋いだラフティングボートに乗り込むスノーラフティングがおすすめです。スノーボードが疾走するスピードで、右へ左へ振られるラフティングボートは十分にスリル満点! 各地のスノーパークなどの雪に親しむスポットではたいてい実施されています。
5.氷の世界に”滞在“するイベントも続々
氷を使ってロッジやイグルー風の建物を建て、その中でさまざまな体験ができる、寒さを生かしたイベントがトマム、富良野、然別湖(鹿追町)など各地で行われています。
氷のバーやカフェでドリンクを楽しんだり、氷上のお風呂で温まったり……キンと冷え込む北国の夜を、氷の建物に宿泊して過ごす特別な体験も。早いところは年内から、そのほかも寒さが本格化する1月中旬ごろから3月中旬ごろまで開催されます。
6.北の海ならではの「流氷」に親しむ
早ければ1月下旬ごろから、道東のオホーツク海沿岸に流氷がやってきます。最盛期には接岸することも多く、沿岸の網走市や紋別市、知床半島などで流氷に親しむさまざまなアクティビティが実施されます。
特に人気が高いのは、海上から間近に流氷を眺める、砕氷船によるクルーズ。紋別市の「ガリンコ号Ⅱ」(前日までに要予約)、網走市の「網走流氷観光砕氷船おーろら」があり、それぞれ砕氷する方法が異なるので乗り比べてみるのもいいかもしれません。
運が良ければ流氷だけでなく、海鳥やアザラシなどの生き物も見られるでしょう。船室内からも外は見えますが、甲板に出ることを考えると、厚手で丈の長いダウンコートで寒さ対策をしておきたいものです。
冬のアクティビティを楽しむための準備
服装はまず動きやすいことが第一。アクティビティの最中には雪まみれになって濡れてしまうこともあるので、ダウンジャケットよりも、スキーやスノーボードウェアなどの撥水加工のされたものを上下で揃えて着ましょう。
もちろん、スノーブーツや手袋も忘れずに。手袋はニットのものよりも、アクティビティの間はやはりスキーグローブがあると安心です。頭部にはヘルメットを貸し出される場合もありますが、耳が冷えるので、ニットキャップやイヤーウォーマーなどがあるとなおよし。晴れた日は雪が眩しいのでサングラスやゴーグルもあれば便利でしょう。
気をつけたいのが汗対策。外気温がいかに低くても、運動をすると汗をかきます。その時に下着が綿素材だと、吸った汗が一気に冷えて体を冷やしてしまうことがあるのです。
トレッキングなどで体を動かす際は、保温性のある動物性の素材や、速乾性のインナーを選ぶと冷えません。準備はしっかり整え、当日の天候や気温によっては無理しないこと。安全第一で、思う存分にアクティビティを楽しみましょう!
Text by:みんなのことば舎
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