雛祭り:人形を飾ってお祝いを

雛祭り:人形を飾ってお祝いを

Update: 2017/03/29

日差しも暖かくなり、冬が終わりを告げると、日本の春の伝統行事「雛祭り」の季節がやってくる。毎年3月3日に行われる「雛祭り」とは、直訳すると「人形の祭り」となるが、一般的には「女の子の祭り」として知られている。それはこの日が、娘の健やかな成長と健康を家族で祝う行事だからだ。雛祭りを象徴するものといえば、平安時代の宮廷装束を着た「雛人形」。人形は赤い毛氈(じゅうたん)を敷いた階段状のひな壇に飾られる。また通常は内裏雛が最上段、そのほかの人形が下段に置かれる。

雛祭りの歴史

雛祭りの歴史

ひな祭りの起源は諸説あるが、平安時代に始まったというのが有力な説だ。当時の人々は人形が穢れや厄災を身代わりすると信じており、人形を川に流して清める行事を行っていた。この「流し雛」という行事は現在も一部の地域で行われており、川から海へ流れ出る前に回収した人形は寺に戻して焼かれる。
雛人形を家に飾るようになったのは、江戸時代頃のこととされている。通常、雛人形は立春から2月の中旬にかけて飾られ、雛祭りが終わるとただちに片付けられる。雛祭りが過ぎても人形を出している家の娘は、婚期が遅れるという迷信もある。

現代の雛祭り

現代の雛祭り

雛人形を飾る風習は現在も受け継がれている。孫娘が産まれてすぐに、祖父母から雛人形を贈られたという家も多い。雛人形の横には、三層になった菱形のお餅「菱餅」と、「白酒」と呼ばれる米酒、そして桃の花が飾られる。

三層の菱餅の色には、それぞれ意味合いがある。白は純白の雪、ピンクは桃の花、そして緑は来たる春の象徴だ。また菱形は多産のシンボルとされている。

雛祭りは、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物を食べて祝う。また、甘くて淡い色合いの「ひなあられ」という、この季節限定のお菓子も人気だ。

日本最大級の雛祭りイベント

日本最大級の雛祭りイベント

毎年、千葉県勝浦市では日本最大級の雛祭りイベント「かつうらビッグひな祭り」が盛大に行われる。見どころはなんと言っても、遠見岬神社の石段に飾られる約1800体もの雛人形だ。

2017年の開催日は2月24日~3月5日。この時期に千葉県はもちろん、東京を訪れるなら必見だ。

※記事掲載時の情報です。

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