東京駅の構内に広がる「グランスタ東京」は、改札の内外に店舗が並ぶ便利なショッピングエリア。旅の途中で立ち寄れるアクセスの良さはもちろんのこと、お菓子のラインアップも圧巻です。ここでは東京土産として定番のスイーツはもちろん、東京駅限定パッケージのお菓子や、ここでしか買えないオリジナル商品が豊富にそろっており、訪日観光客にとってはまさに宝庫。

お店の移り変わりが早いのも特徴で、2024年にオープンしたお店の中でも注目は、洋菓子店「アトリエうかい」の「フールセック・アソルティ缶」。東京駅の赤レンガをイメージした限定デザインの缶に、個包装の8種類のクッキーが美しく詰め合わされ、ギフトにも自分用にも人気です。

もうひとつのおすすめは、年間10万箱以上を売り上げた「バターのいとこ ミルク」。ふわふわの生地に、とろけるミルクジャムがたっぷり詰まった、濃厚でコクのある味わいが特徴です。

館内には英語や中国語の表記があり、翻訳アプリを活用した案内も整備されているので、言葉の壁を感じることなくスムーズに買い物が可能。無料Wi-Fiや多言語対応の決済手段も充実しており、訪日観光客にとって使いやすさの面でも非常に魅力的なスポットです。

国内外から多くの人が訪れる新宿エリアに位置する「伊勢丹新宿店」は、1933年創業の老舗百貨店。洗練された雰囲気と圧倒的なブランド力を誇り、東京を代表する百貨店のひとつとして知られています。デパ地下の食品フロアには、日本全国の銘菓から東京発のトレンドスイーツまで、選び抜かれた逸品が一堂に会しており、お菓子好きにはたまらないスポットです。

注目すべきは、見た目も美しい高級和菓子や、職人が手がけた洋菓子など、東京ならではの味がここに集結していること。たとえば「とらや」の羊羹や「鈴懸（suzukake）」の和三盆といった伝統菓子はもちろん、「ラデュレ」や「ピエール・エルメ・パリ」などの海外ブランドも揃い、上質なパッケージとともに贈り物にも最適です。定番の銘菓に加えて、旬の素材を使った季節限定スイーツなども豊富に取り扱っているため、何度訪れても新たな発見があります。

英語や中国語の表示が整っており、インフォメーションカウンターでは多言語での対応も可能。免税手続きには専用カウンターが設けられているため、誰でもスムーズにショッピングを楽しむことができます。スタッフの丁寧な接客も伊勢丹ならではの魅力で、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと買い物ができるのもポイントです。

上質な食材とこだわりの商品ラインアップで知られる「成城石井」は、日本各地の和菓子やスナックを豊富に取り揃える人気のグルメスーパー。店舗は駅構内や商業施設内に多く、旅の合間にも立ち寄りやすいのが魅力です。

成城石井のプライベートブランド「desicaシリーズ」では、素材にこだわった焼き菓子も人気。中でも「ポルボローネ」は、たっぷりのバターを使用した生地が口の中でほろほろとほどける、繊細な食感のクッキーです。宇治抹茶、国産栗、有機ほうじ茶など、日本産素材を活かした上品な味わいがそろい、お土産にもおすすめです。

フリーズドライの納豆を海苔で巻いた「成城石井 手巻納豆　180g」をはじめ、日本らしいお菓子が揃っており、ホテルでのちょっとしたおやつにもおすすめです。

さらに、海外ブランドの輸入菓子も豊富で、ヨーロッパ産のチョコレートやアジア圏のグミなど、異国の味も気軽に楽しめるラインアップ。個包装の商品も多いため、複数の人に配るおみやげを探している人にも便利です。お菓子以外にも、チーズやドライフルーツなど軽食系の商品もそろっており、新幹線や空港での移動時にさっと食べられるものを探している人にも重宝します。

また、成城石井と並んで、全国に店舗を展開する「無印良品」でも、抹茶味のスナックや米粉のお菓子など、日本らしい味わいのスイーツが手軽に購入できます。

主な店舗所在地

“お米”をテーマに、日本の食文化と職人の技を伝えるライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」。店内に一歩足を踏み入れると、木の温もりに包まれた空間が広がり、日本各地から厳選されたこだわりの食品や雑貨が美しく並びます。どの商品にも「贈りものにふさわしい丁寧さ」が感じられ、訪れるだけで日本の食文化の奥深さに触れることができます。

お土産として注目したいのは、米にこだわるAKOMEYA TOKYOならではの「米菓子」シリーズ。たとえば国産米をベースに、出汁や醤油、藻塩など日本の伝統調味料で仕上げたおせんべいや、素朴ながら素材の旨みを感じられる「あられ」（火で炙ったもち米のお菓子）など、軽やかな食感と上品な味付けが魅力です。

商品ごとに生産地や素材のこだわりが丁寧に記載されているため、見て選ぶ時間もまた楽しいひとときに。神楽坂や新宿など観光エリアに店舗があるので、旅の途中で立ち寄るのにも便利です。

主な店舗所在地

“ザ・ジャパニーズ・グルメストア”をコンセプトに、全国各地の生産者とともに「日本のうまいもの」を発信する久世福商店。日本の伝統食文化を現代のライフスタイルに寄り添う形で提案するこのブランドは、2013年に長野県で創業し、現在では百貨店や駅ビルなど全国に展開する人気のセレクトショップへと成長しています。

お菓子のお土産としておすすめなのは、濃厚でしっとりとした食感が魅力のチョコレートケーキ「ポロショコラ ほんのり河内晩柑」。国産フルーツの風味がしっかりと感じられ、紅茶やコーヒーとも相性抜群。もうひとつ注目が、「さくさく食べる飴 ありへいとう【きなこ】」。日本の伝統的な砂糖菓子「有平糖」をベースに、香ばしいきなこを加えて軽やかな食感に仕上げた一品で、キャンディというよりスナックのように楽しめるのが特徴です。

店構えは、大正時代の蔵をイメージしており、日本伝統のフォントを使用したラベルに包まれた商品が整然と並び、日本らしいクラフト感が演出されています。どのアイテムも視覚的に伝わる工夫がされており、手に取って選びたくなるような魅力が感じられます。

主な店舗所在地

「おかしのまちおか」は、低価格帯のお菓子がぎっしりと並ぶディスカウントショップです。棚のすみずみまで商品がところせましと並び、まるで宝探しのような感覚で買い物が楽しめる空間は、訪れるだけでもワクワク。昔ながらの駄菓子から人気ブランドのミニスナックまで、バラエティ豊かなラインアップが揃っています。

特におすすめなのが、ひとつ数十円〜数百円で購入できる個包装のお菓子。チョコレートお菓子の定番であるキットカット、日本限定フレーバーのハイチュウ、フルーツ味のグミやゼリーなどジャンルも豊富で、まとめ買いして配るのにも最適です。コンパクトなパッケージが多く、荷物になりにくいのも魅力。特定のギフトではなく、「たくさんの人にちょっとしたお菓子を配りたい」という場面にぴったりのお店です。

東京観光の定番スポットである渋谷センター街や上野アメ横にも店舗があり、観光や買い物の合間に立ち寄りやすい立地も魅力です。どの店舗も駅からすぐの場所にあり、ちょっとした空き時間でも気軽に立ち寄ることができます。お手頃な価格帯と豊富な品揃えから、滞在中にもう一度訪れたくなるようなリピーター続出の買い物スポットです。

主な店舗所在地

日本全国に展開する「ドン・キホーテ」は、日用品から家電、コスメ、食品まで何でもそろうディスカウントストアとして知られています。

お菓子売り場の規模も大きく、定番の人気スナックやチョコレート、和風の焼き菓子からギフト向けの詰め合わせまで、あらゆるニーズに対応した品揃え。価格帯もリーズナブルで、まとめ買いしたいときやコストパフォーマンスを重視する人には特におすすめです。

中でも注目したいのが、ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」シリーズのお菓子。たとえばフルーツ味のこんにゃくゼリーや、しっとりとした甘さが広がる甘納豆など、日本以外ではなかなか見かけないお菓子がそろっており、手頃な価格で日本らしいお菓子を気軽に楽しめるのが魅力です。内容量が多く、個包装の商品も多いため、友人や家族へのちょっとしたお土産にも向いています。

店舗によっては24時間営業のところもあり、観光のスケジュールに合わせて自由に立ち寄れるのも便利なポイント。新宿、渋谷、浅草など観光客が集まるエリアに多数の店舗があり、アクセスも抜群です。価格・品揃え・利便性のすべてを兼ね備えた、お菓子のお買い物の心強い味方といえるでしょう。

主な店舗所在地

日本を代表する100円ショップ「DAISO」は、お菓子のお土産探しにもぴったりのスポット。価格はほとんどの商品が100〜200円程度と非常にリーズナブルながら、品揃えは豊富で、昔ながらの駄菓子からスーパーやコンビニで人気の定番スナック、さらには日本限定パッケージのお菓子まで、幅広いジャンルのお菓子がそろっています。ひとつずつ個包装された商品も多く、友人や職場などで複数人に配りたいときにも便利です。

特に注目なのが、日本らしい味わいやパッケージが楽しめる、抹茶味や梅風味などのスナック。様々な味を手軽な価格で試せるのは、100円ショップならではの楽しみ方。商品入れ替えの頻度が高いのも魅力のひとつです。

銀座や新宿など観光の中心エリアにも店舗があり、アクセスは抜群。店舗によっては大型フロアでお菓子コーナーも広く、まとめ買いにも便利です。

また、同じく全国各地にあるコンビニも、ホテルの近くや空港への移動中など最終日の“駆け込みショッピング”にも頼れる存在です。

主な店舗所在地

医薬品やコスメに加え、日本らしいお菓子も充実。人気のスナックや和菓子を手軽にまとめ買いでき、免税対応も可。

ディスカウント価格で食品から雑貨までそろう人気店。お菓子売り場も広く、珍しい地方銘菓や大容量パックが狙い目です。

昔ながらの駄菓子からスナック菓子まで、日本のお菓子が並ぶ専門店。まとめ買いもしやすく、バラエティ豊かなお土産探しにぴったり。

東京でのお菓子ショッピングをより楽しく、そして失敗なく楽しむために、いくつかの豆知識をご紹介します。

まず、日本には「お土産文化」が根づいており、個包装されたお菓子がとても多いのが特徴です。職場や友人へのちょっとしたプレゼントとして配りやすく、衛生的で持ち運びもしやすいため、旅行中のお土産選びには理想的なスタイルといえるでしょう。

また、店舗限定や季節限定のフレーバー、地域モチーフのパッケージデザインなど、日本ならではの限定感を楽しめる商品が数多く存在します。旅のタイミングによって出会えるお菓子が変わるのも、日本でのショッピングがリピーターに人気の理由のひとつです。さらに、日本ではお菓子の新商品が頻繁に登場するため、何度訪れても新しい発見があります。

たくさんの人に配りたいときは、個包装で配りやすいタイプのお菓子を選ぶと便利です。こうした商品は、単品で買うよりもケース単位で購入した方が割安になることもあるため、まとめ買いを検討している場合は価格表記をよく確認してみるとよいでしょう。

一方で注意したいのが、免税のルールです。お菓子は「消耗品」に分類されるため、免税で購入しても旅行中に食べてしまうと、帰国時に消費税を支払わなければならない可能性があります。これは2025年現在の制度であり、2026年11月には制度改正が予定されているため、購入前には最新情報を確認しておくと安心です。

また、日本で販売されているお菓子のアレルギー表記や添加物に関する情報は、基本的に日本語のみで記載されています。原材料が気になる場合は、購入前にスタッフに確認するか、スマートフォンの翻訳アプリを活用すると安心です。

東京には、伝統とトレンドが共存する多彩なお菓子のショッピングスポットがそろっています。老舗百貨店で選ぶ上質なギフトから、駅ナカで買える限定品、個性あふれるセレクトショップの逸品、そしてリーズナブルで配りやすいスナックまで、目的やシーンに合わせて自由に選べるのが魅力です。

今回ご紹介したお店を訪れれば、見た目のかわいさや味わいの奥深さ、日本ならではの工夫にきっと驚きと楽しさを感じられるはず。旅の思い出に、自分へのごほうびに、大切な人へのプレゼントに…東京でのお菓子ショッピングを、ぜひ満喫してください。