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多くの人が「家で過ごす」ことが続いている現在。ただその分、家で今までできなかったことをやる時間ができて新たに何かを始めたという人も多いのではないでしょうか?なかでも、自炊を始めた&またはせざるを得なくなった人は特に多いはず。
そこで今回は、日本にいる外国人に「30分程度で作れるおうちご飯レシピ」を聞いてみました。
イギリスの家庭料理「シェパーズパイ」
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「家で時間があるので、ママにLINEでレシピを聞いたりして作ってます。中でも、『シェパーズパイ(Shepherd's pie)』は、簡単だし自分でいろいろアレンジできるからおすすめ!分量もあまり考えずに、本当に食べたい分だけ適当に混ぜて焼けばOKです」(イギリス/女性/20代)
このシェパーズパイ(シェパードパイ、シェパードズパイ)は、ミートソースとマッシュポテトを混ぜて焼いたイギリスの家庭料理です。Shepherdは英語で羊飼いという意味で、もともとは余ったラム肉を使って作られていたものですが、牛肉で作ることもあるそうです。パイといってもパイ生地を使っているのではなく、マッシュポテトを乗せて焼くだけなので手間もかからず、とっても簡単です。
【材料】
・ジャガイモ:2~3個(マッシュポテトは多めで〇)
・玉ねぎ:1/2個
・牛ひき肉:100g
・トマトペースト(ニンニクやハーブなどで味付けしてあるものだと味が決まりやすい):約100g
・牛乳、または生クリーム:約100cc
・塩、黒コショウ、ナツメグ、バター、とろけるチーズ:お好みで
【作り方】
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①ジャガイモを茹でる、またはレンジでチンして蒸かして、つぶしてマッシュポテトを作ります(面倒だったら、お湯や牛乳を入れて作れるマッシュポテト粉でもOK)。
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②玉ねぎはみじん切りにし、牛ひき肉と玉ねぎを炒めます。
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③トマトペースト、ウスターソース、塩、黒コショウ、ナツメグを①に入れて混ぜます(量はお好み)。
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④マッシュポテトに牛乳(または生クリーム)やバターを入れて混ぜます。すこしゆるめのマッシュポテトがいいので、水分が足りなかったら牛乳を足します。粉のタイプであれば、その分量通りで。
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⑤深めのお皿に②で完成したミートソース→マッシュポテトの順番に入れて、オーブンかトースターで軽く焦げ目がつくまで焼いたら完成です!
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これがほぼ基本の作り方ですが、彼女はいろいろとアレンジするのが好きなのだそう。
「私はマッシュポテトにナツメグと唐辛子の粉ととろけるチーズを入れちゃう。ちょっと隠し味みたいな感じで好きなんです。お肉のほうにニンニクやチリパウダー入れてもいいと思うし、もっとチーズっぽさが欲しかったら粉チーズもいいかもしれないですね」
「あと、お皿にお肉を入れた後、ポテトとの間に好きな茹でた野菜をいれるのも美味しい。私は、ベイクドビーンズとかコーンをいれるのが好き!食べるときにブルドックソースかけてみると美味しいですよ(笑)」
味付けも材料もいろいろと工夫できて、なんだか楽しそうなレシピです。好きな野菜をいれて、自分だけのシェパーズパイができそうですね!
スペインのシンプルなおつまみ&家庭料理「ウエボス ロトス」
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「『ウエボス ロトス(ウエボス エストラージャドス ※地域によって異なる)』は、目玉焼き&フライドポテトって感じかな。これは家庭でも作りますけど、バルでおつまみとして食べたりすることも多いです。シンプルで簡単なんだけど、お店によって入ってる具材が違っていて味がいろいろあるんです」(スペイン/30代/女性)
ウエボス ロトス(Huevos rotos)または、ウエボス エストラージャドス(Huevos estrellados)は、スペイン語でつぶれた卵という意味。大量のオリーブオイルで焼いた(揚げた)半熟の卵をフライドポテトの上にのせて、卵を潰して混ぜて食べるお手軽料理です。スペインではバル(飲み屋)では比較的どこでも食べられる定番のメニューになっています。
【材料】
・ジャガイモ:2個
・卵:1個
・塩
・お好みで生ハムやチョリソーなど
【作り方】
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①ジャガイモを薄くスライスorくし形or細長く棒状にカット。多めのオリーブオイルで揚げてフライドポテトを作ります(冷凍のポテトフライでももちろんOK)。
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②多めのオリーブオイルで半熟目玉焼きを作ります。日本の目玉焼きよりも油多めで、焼くというよりは揚げるに近い感じです。
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③ポテトの上に卵を乗せて、塩を振ったら完成です。
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こんな風にフォークとナイフで目玉焼きをぐちゃぐちゃに崩して食べます。
「仕上げに塩だけじゃなくて、生ハムとかチョリソーを乗せて混ぜて食べるのも美味しいですよ。ひき肉炒めたものでもいいし、ミニトマトとかもアレンジで。お店だとトリュフが入ってるのもあったりします」
材料も作り方もシンプルでとても手軽。朝食によさそうですが、生ハムやトリュフが入ると一気に高級感のあるおつまみに早変わり、ディナーにもぴったりです。
韓国の定番!簡単炒め料理「プルコギ」
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「炒めてサッと食べられるプルコギなんてどうですか? 調味料の分量はいつもかなり適当なので、あんまり覚えてなくて……ごめんなさい(笑)。勘と匂いで作ってるんですが、だいたい美味しくなります!大丈夫です!」(韓国/女性/20代)
日本人には身近な韓国料理の中でも、プルコギは比較的簡単な炒め料理です。韓国語でプルが火、コギは肉という意味で、甘めの醤油ベースのタレにお肉をつけて、好きな野菜とサッと炒めて作ります。
【材料】
・牛こま肉、またはバラ肉:約200g
・タマネギ:1/2個
・ニンジン:1/4本
~肉の漬けダレ~
・醤油:大さじ2
・ゴマ油:大さじ1
・酒:大さじ1
・すりごま:大さじ1
・ニンニク:1かけ
・すりおろした梨、またはリンゴ:大さじ1~2
・砂糖:甘みを強めたい場合にお好みで
【作り方】
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①お肉のタレを作ります。醤油、ごま油、酒、すりゴマ、ニンニク、梨(またはリンゴ)をすりおろしたものを混ぜます。もし果物がなかったら、砂糖だけで甘みを足します。
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②①で作ったタレをお肉に揉み込みます。10分~20分くらい置いても良いですし、すぐ炒めてもどちらでもOKです。
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③ニンジン、タマネギなど好きな野菜(なんでもOK)を細切りにカットして炒めます。
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④お肉を加えて、少し汁気がなくなるまで炒めれば完成です(今回は彩りに、ニラも加えてみました)。
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「タレに果物を入れるのがポイント!優しい甘さになって、お肉も柔らかくなるんです。辛めがよかったらコチュジャンいれてもいいですね。このタレ、ビビンパにも使えるからおすすめですよ。お肉だけこのタレにつけて焼いて、あとはナムルの作り置きか、買ってきたものを加えれてゴハンにのせれば完成!」
「野菜は本当になんでもアリ。ニラでも、ピーマンでもパプリカでも。私はニンジンとか入れなくて、エリンギ入れるのが大好き」
お肉の漬けダレは、色々なものに応用できそうです。
手作りの海外お手軽料理でグルメ旅気分を味わってみては?
イギリス、スペイン、韓国それぞれの国のおうちご飯、いかがでしたか? どの材料も手に入りやすく、分量もざっくりでも大丈夫、料理行程も簡単で、かつ自分好みにいろいろとアレンジができそうな料理ばかりですよね。たまにはこうした様々な国の家庭料理を食卓に並べて、違った雰囲気を楽しんでみるのもおすすめです。おうちの料理で異文化体験、ぜひ味わってみてください。
※ 本記事は初掲出2020年6月のものを再編集したものです
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
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