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世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。感染防止対策としてマスクの需要が伸び、一時は市中でまったく手に入らないほどのマスク不足に。そんな中、話題を集めているのが手作りマスクです。
今回は、手芸用品・生地・ホビー材料専門店「ユザワヤ」のYouTubeで公開されている動画を参考に、3種類のマスクを作ってみました。LIVE JAPAN編集部のアメリカ人・ティモシーさんと、イギリス人のキャシーさんも作成や試着に挑戦! さっそく見ていきましょう。
テープを張るだけで作れる「縫わない!お手軽マスク」
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まずチャレンジしてみたのは、「縫わない!お手軽マスク」。水に強い布用両面テープを使うので、材料さえそろえば裁縫道具がなくても作れるという利点があります。
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「ユザワヤ」のYouTubeで公開されている手作りレシピ動画を参考に作っていきます。レシピ(作り方)や型紙も無料でダウンロードできます。
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<材料>
・Wガーゼ - たて33cm×よこ15cm
・バイアステープふちどり(11mmまたは12mm巾)- 13cm×2本
・マスク用ゴム – 30cm×2本
・鼻あてようセットアップテープ(5cm巾)- 13㎝×1本
・水に強い布用両面テープ (10cm巾)
必要な道具は、はさみ、定規、アイロンの3つ。その他に、ロータリーカッターやカッターマット、アイロン定規があると便利です。
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指定のサイズに生地をカットしたら、レシピに書かれている幅に合わせて、3か所にアイロンで折り目をつけておきます。あとは、針と糸で縫い合わせるべき箇所に、両面テープを貼って布をくっつけていく流れです。
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動画を見ながらレシピどおりに進めていきます。生地の下部を折ったところで、鼻あて用のセットアップテープを仕込みます。
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生地の上部を折りたたみ、両脇にバイアステープで縁取りをします。両面テープで張り合わせるだけなので、裁縫に慣れていない人や小さい子どもでも作りやすそう!
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バイアステープの部分にマスク用ゴムを通し、顔の大きさに合わせて結んでカットします。結び目をバイアステープの中に隠せば出来上がり!
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シンプルなコンセプトに興味を示しつつ、試着してみたティモシーさん。「布が少し厚めだし、布の間に追加できるフィルターも、そんなに動かない状況になるので、安心できます」と、まずまずの反応です。
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ただ、「セットアップテープがあるので、鼻のところでしっかり密封できるだろうと思ったけど、布がストレッチ素材じゃないので、鼻の側でだいぶ空気が入る……」と、顔とのフィット感には不安が残る様子。
作る過程で布を折って重ねるぶん、生地が厚く硬くなりすぎたのかもしれません。布の間にフィルターを入れることもできるので、柔らかいガーゼ素材などの生地で作ってみると良さそうです。
「縫わない!お手軽マスク」
*作り方動画
一か所縫うだけで簡単!「ストレッチマスク」
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続いてチャレンジするのは、「ストレッチマスク」。布を切って1か所を縫うだけという簡単レシピです。材料は、ストレッチ生地(よこ約17cm×たて約15㎝)2枚のみ。道具は、はさみと針と糸があればOK。手軽に作れます。
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型紙は「ユザワヤ」の公式サイトからダウンロード。大人用(大)、大人用、子ども用の3種類のうち、適した大きさの型紙をくりぬいて使います。印刷する際の倍率を調整することで、より自分のサイズに合わせたマスクが作れます。
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こちらのマスクは、キャシーさんも作成にチャレンジ! サイズ感を確かめながら型紙を調整します。
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生地に型紙を固定し、チャコペンなどでなぞっていきます。耳かけ部分になる内側の円に線を引くのも忘れずに。
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キャシーさんは、伸縮性のある古いスキニージーンズを使って作る様子。
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生地を2枚用意できたら、鼻にあたる部分を曲線に沿って縫い合わせます。
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ミシンがあると便利ですが、1本の曲線を縫うだけなので、手縫いでも簡単に作れます。
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出来上がりの線に沿って外側の余りを切っていきます。
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あっという間に完成! 裁ち切りした生地をそのまま使うので、縫いしろも不要。そのぶん、ほつれない生地を使うのがオススメです。
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キャシーさん作成のマスクは、ジーンズ生地のほつれ具合が逆にいい味を出しています。ほつれを少し整えて、こちらも完成!
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ティモシーさんに着用してもらうと、なかなかのフィット感!「ストレッチ布なので、かけ心地は快適です。長い時間かけ続けても、耳が痛くならなさそう」と、上々の評価です。
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横顔を見ても、顔のラインに程よく沿っているのがわかります。「口だけではなく、鼻もしっかり入りました。もう少しぴったりフィットするように、鼻のところにセットアップテープを追加したらいいかも!」とティモシーさん。
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薄めのストレッチ生地1枚なので、たしかに心もとない部分はあります。「ユザワヤ」公式レシピでも、中にフィルターを合わせて使用することを推奨しています。不織布などのフィルターを1枚合わせるだけで、化粧汚れなどもつきにくくなりますね。
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キャシーさんも、「形が自分の顔に合うことを時々確認しながら作りました。鼻の上に少しスペースがあることを除いて、完璧にフィットしています」とフィット感はばっちり。ただ一つだけ問題があるようで……。
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「スキニージーンズの生地はかなり伸縮性のある素材。でも、通気性は全くない……! 鼻の上のスペースがなかったら、全く呼吸できなかったかも⁉ これを作るときは、伸縮性と通気性のある素材がオススメです!」
でも、何もないよりは、持っていたほうが安心。「外出中に顔に触れたり、口に水滴が付着したりすることがなくなるし、ちょっと散歩するのにいいと思います。……でも、このマスクにくしゃみをしたら困ります(笑) これを作るときは、やはり伸縮性と通気性のある生地を使うのがオススメです」
「ストレッチマスク」
直線縫いのみで作れる「かんたんマスク」
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ラストを飾るのは、「かんたんマスク」。直線縫いのみで作れるマスクです。
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こちらも、「ユザワヤ」のYouTubeで公開されている手作りレシピ動画を参考に作っていきます。
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<材料>
・生地 たて26㎝×よこ34㎝
・ゴム 30㎝×2本(お好みで調整)
・ノーズワイヤー 8cm×1本
道具に必要なのは、チャコペン、定規、アイロン、ミシンあるいは裁縫道具。手縫いでもできますが、縫う箇所がわりと多めなのでミシンがあると便利です。今回は手縫いでチャレンジ!
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まず、生地の裏面にノーズワイヤーをとめます。生地を横長に置いた状態で、上から縫いしろ1cm、布端からノーズワイヤーの中心まで11cmの位置。定規が必須です。
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中表を二つ折りにして、長いほうの端から1cmのところを縫います。縫い代を割りアイロンをかけたら表に返し、折り目にアイロンをかけます。
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上部から2cmのところにステッチをかけていきます。
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横に二つ折りにして端を縫い、表に返します。だいぶ形が見えてきました!
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両脇の縫いしろ1.5㎝ほどを縫っていきます。
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ゴムを通して結んだら完成。布の間に不織布やガーゼを入れて、厚さを調整できます。
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筆者が試着してみるとこんな感じ。トリプルガーゼのしっかりした手ぬぐいで作ったので、布の厚さが少し気になりました。一度洗ってみたら、やわらかくなって、もっとフィット感が出そうな気がします。薄めの布で作っておいて、中に入れる不織布などのフィルターで厚さを調整することで、夏場の暑い日も乗り越えやすくなるかもしれませんね。
「かんたんマスク」
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新型コロナ渦で改めて脚光を浴びたマスク。国によって、マスクへの考え方やマスク文化の違いがあることも見えてきました。
「日本人は風邪をひいたとき、自分の風邪を他の人にうつさないように、また、他の人から風邪をもらわないように、予防のためにマスクをかけます。このようなマスク文化はすばらしいです。もし自分の国にも同じような文化があったら、現在の感染率がより減っていたかもしれない」とティモシーさん。
飛沫感染の防止に気をつけたいとき、マスクは一番手軽にできる対策のひとつ。手作りマスクなら、自由な色や柄でお好みのマスクも楽しめます。今回ご紹介した作り方を参考に、手作りマスクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考:
編集・ライター歴トータル17年以上。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWEB戦略コンサルティングも行う。そのため、日本グルメの新商品やトレンドのキャッチアップが早く、LIVE JAPANでは幅広い年齢層や国籍の方にわかりやすく伝えている。
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