HOME 座っただけで…アメリカ人が日本の飲食店でショックを受けた理由
座っただけで…アメリカ人が日本の飲食店でショックを受けた理由

座っただけで…アメリカ人が日本の飲食店でショックを受けた理由

更新日: 2022/02/10

日本にはファミリーレストランやファストフード、個人店の定食屋さん、カフェ、高級料亭居酒屋などさまざまな種類の飲食店があります。そんな飲食店を外国人が利用する際、価格帯や食事の内容によっても異なりますが、海外と比べると外国人にとっては日本独特と感じるルールが存在するようです。

今回は日本の飲食店を利用したことがあるアメリカ人男性に、カルチャーショックを受けた日本の飲食店ルールを聞いてみました。(各コメントは回答者個人の意見です)

一つのお店でいろんな味が楽しめる

一つのお店でいろんな味が楽しめる

「日本の飲食店はレストランやカフェ、居酒屋にも行ったことがありますが、どこもメニューが豊富で、値段も良心的なので好きです」

日本の飲食店はお手頃価格で食べられることで、外国人にも人気が高いようです。今回インタビューをしたアメリカ人男性にも、日本の飲食店は高評価でした。特に日本の飲食店では何を食べても味が美味しいことや1つのお店でも中華や洋食和食など各国の料理が味わえることが人気の理由です。

ただし、外国人にとっては料理のボリュームが少ないと感じることも多いようで、値段の割に運ばれてきた料理が思っていたよりも少ないこともあるようです。特にアメリカと比較すると食べ物だけでなく、飲み物の量も日本の飲食店は少なく感じることでしょう。

飲食店でも靴を脱ぐの?

飲食店でも靴を脱ぐの?

「すべてのお店ではないと思うのですが、日本の飲食店には座敷席とテーブル席の2通りがありますよね。座敷で靴を脱ぐのは初めてで、緊張しました」

自宅でも靴を脱ぐことがないアメリカ人にとって、飲食店で靴を脱いで食事をすることはたしかに独特のルールに感じるでしょう。

実はこの習慣には、日本人であってもとまどいを感じる時があります。夏は裸足の時もありますし、きれいな靴下を履いているか心配になってしまう時もあります。靴を脱ぐ必要があるか、事前に確認しておくと安心です。また、ほとんどの飲食店ではテーブル席を希望することも可能です。もしテーブル席の方がよければ、店員さんにお願いしてみてください。

チップの習慣がない

チップの習慣がない

「慣れるまでに時間がかかったのですが、日本の飲食店はチップがいらないですよね。店員さんに親切にしてもらっても、チップを払わずに店を出るので、いつもそわそわした気分になります」

日本にはチップの習慣がないので、感謝の気持ちを表すことができないような複雑な気持ちになるようです。

日本ではチップを支払う代わりに、笑顔で感謝を伝えるだけでも店員さんにとても喜ばれます。日本に旅行に来た際には、ぜひチップの代わりに感謝を伝えてあげましょう。その他、日本の飲食店では店員さんの接客態度が全体的に良いという評価も聞かれました。

料理をシェアする小皿がたくさんある!

料理をシェアする小皿がたくさんある!

飲食店での日本人の食べ方にも独特のルールを感じることがあるようです。

「日本人は食べ物をシェアしますよね。例えば居酒屋で唐揚げをみんなで分けたり、1つのを複数人で食べたり。シェアするための小皿がテーブルに置いてあることもありますよね。母国では一人一人注文するので、食べ物をシェアすることはあまりないんです。最初は驚きました」

日本の居酒屋には、たしかにテーブルの端に小皿が用意され、料理と同時に運ばれてくることもあります。複数人でのシェアを前提として提供されているサービスを、日本人は親切と受け止めますが、外国人にとっては違和感を抱くこともあるようです。

お好み焼きなど、そもそも大人数で一緒に食べる料理も多いことも日本の特徴です。日本では料理の提供の仕方やスタイルも異なるため、独特のルールに慣れるには少し時間が必要かもしれません。

頼んでもいない料理が出てきたと思ったら…

頼んでもいない料理が出てきたと思ったら…

観光客にも長く住んでいる外国人にも人気の高い日本の飲食店ですが、中にはがっかりさせられる経験もあるようです。

居酒屋で頼んでもいない料理が出てきて驚きました。最初はサービスかと思いましたが、“お通し”という文化なのですね。お金をとられてしまいちょっと残念でした。あと少し不便だなと思ったのは、呼ばないと店員がこないことです」

お通しについては、お店によっても値段が異なっているため会計の時になって驚かされることもあります。日本人にとってもお通しのサービスに疑問を感じることがありますが、観光で日本を訪れる外国人は会計が間違っていると思うこともあるでしょう。

韓国では頼んだ料理意外に副菜がたくさん付いてくるサービスもありますので、その感覚で同じアジアの日本を訪れると「お通し」にはがっかりさせられるかもしれません。

個室の居酒屋や小料理屋では、呼ばない限り店員が来ないことも多いので外国人には不便に感じられるようです。日本人にとってはプライバシーを守るという意味で多くの飲食店がそのようなスタイルを採用しています。店員を呼ぶためのベルが用意されている場合もありますので、テーブルの周りを探してみると良いでしょう。

座っただけで水とおしぼりのサービスがあった

座っただけで水とおしぼりのサービスがあった

「お水とおしぼりのサービスはいいなと思いました。料理が出てくるまでの間に、水分をとり、手を拭くことができるのはとてもありがたいです。英語メニューもあって驚きました。嬉しかったです」

外国では飲料水を購入するのは当然のことなので、飲食店でもそれは同様です。日本の飲食店ではセルフサービスの場合も含め必ず飲料水やお茶が提供されますので、外国人はそのサービスに驚かされるようです。

また、インタビューの回答ではそれらが最初に提供されることにも、好意的な意見が聞かれました。日本では席に着くと注文よりも先に、まずに飲料水とおしぼりが提供されます。屋外から入ってきて、すぐに手を清潔にし、のどを潤せるのはやはり嬉しいですね。

また、日本人は英語をあまり話せない方も多いですが、観光地では特に英語のメニューを用意している飲食店も増えています。たとえ話す言葉が違っても、外国からの観光客に対する日本のおもてなしの気持ちは広がっているようです。

まとめ

外国人にも人気の高い日本料理。日本では和食に限らず、日本でアレンジされた中華やフランス料理イタリア料理なども食べることができます。

外国人にとっては独特のルールに感じられるものもたしかにありますが、それも楽しい思い出となるでしょう。今後は新型コロナウイルス対策で新しい生活様式へと変化していくかもしれませんが、日本に来た際にはぜひ飲食店に入っていろいろな料理にチャレンジしてみてくださいね。

<取材&執筆>
株式会社ダリコーポレーション

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

 
検索