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2018年に訪日外国人観光客が過去最高の年間3119万人を超えた日本。外国人が街を歩いている姿も当たり前の光景になってきました。それと同時に、これまでなかったところで英語表記の看板なども増え、「英語が身近になってきた」なんて感じている人も多いのではないでしょうか。
でも「カタカナのものの語源はだいたい英語でしょ」なんて思ってしまったら、それは大間違い!当たり前のように話しても、外国人には伝わらない「ちょっと待って!?」な、いわゆる和製英語(カタカナ英語)もたくさん潜んでいるのです。
今回は過去に紹介した記事の中から、「私たちの生活の身近にある、外国人には伝わらないカタカナ英語」を8つ厳選して紹介します。
「サービス」=無料ではない!
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Serviceという単語そのものに、無料という意味はありません。しかし、日本で「サービス」といえば、おまけをしてくれたり無料で何かをしてくれる、奉仕してくれるという意味合いもあります。そのため、日本人が海外に行った際に「サービスです」と言われると「無料だ!」と勘違いしてしまうのです。
英語じゃない!ドイツ語由来の「アルバイト」
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アルバイトも完全なる和製英語。もともとドイツ語で労働という意味のarbeitから来ていて、日本でいうあるアルバイトは、英語ではpart time job。8時間以上週5日働いているといった雇用形態だと、もはやpart time jobでもなくfull time jobですが、日本ではそれでも「アルバイト」や「フリーター」という表現をします。
英語では、仕事を雇用形態で言い分けませんが、日本語では、雇用形態によって、パート、アルバイト、契約社員、正社員という表現をします。この使い分けも厳密ではないですが、パートやアルバイトは主婦や学生が1日4~5時間、週に3回などの短時間、また、時給いくらといった働き方をしている場合に使います。
契約社員、正社員は労働時間の違いよりも、給与形態や待遇、労働条件が異なるといったイメージです。正社員とアルバイトと大きく分けることもあるので、会話の流れや状況で変わってきます。
お持ち帰りの意味が違う「テイクアウト」
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海外ではファストフード店などで持ち帰りをしたい時は、英語で「to go」または「take away」と言うが一般的ですよね。日本では、多くの飲食店で「テイクアウト」という表現が一般的に使われています。
複数の意味を分かっている外国の方にとっては、ちょっと違和感があると思いますが、日本では迷わず「テイクアウト」を使ってください。「to go」と言っても、分からない店員さんが多いかもしれません。
ノートなの? PCなの? 「ノートパソコン」
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日本ではおなじみのノートパソコン、こちらはキーボードと画面が一体になっていて、ノートのように開いたり閉じたりできるということで名づけられた名称です。これもまた外国人には通じません。ノートパーソナルコンピューターといっても「ノートなの?PCなの?どっち??」と混乱を招くこと間違いないでしょう。
英語ではLap Top。Lap=膝、Top=その上に置くという意味で、膝に置いて使える小さなパソコンということでラップトップです。PCと加えなくても通じます。
それって動物用の瓶? 「ペットボトル」
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ペットボトルの素材であるポリエチレンテレフタレートをPETと表記することから、日本語ではペットボトルといわれるようになったようです。ペットボトルと言ってしまうと、動物用(=ペット)のビンと思われてしまうことも。「ペットボトルいる?」なんて聞かれた際には、当然いらない!となってしまいますよね。
ペットボトルは、英語で「Plastic Bottle」です。
一生懸命言われても噛み合わない!「コンセント」
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家電のコードを指すためのコンセント。これは、もともとconcentric plugという英語を、「コンセント」と「プラグ」という言葉に分けて表現したことから始まったといわれています。詳しい構造は割愛しますが、“同心構造”というつくりを英語でconcentricというそうで、そこからコンセントプラグという日本的な名称になっていったのです。なかなか複雑です……。
英語でconcentは、「同意する、承諾する」という意味なので、一生懸命「コンセントはどこ!?」なんて言ってもまったく噛み合いませんよね。ちなみに、よく「コンセントを差す」という表現を使ってしまいがちですが、そもそもこれ自体も間違い。コンセントは壁にある差し込み口で、差すのは「プラグ」のほうです。
まとめすぎだよ!「ビニール」
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ビニールのことを、vinylという英語だと思っていませんか?これも実は和製英語。本来であれば、塩化ビニル樹脂などのビニル樹脂が原料のものに限って、ビニールという呼び名になるわけですが、日本では素材に関わらず、プラスチック系をまとめてビニールと表現するのが日常的です。しかも、実際にはナイロンやポリエチレンなどのプラスチックが原料であることがほとんどだそう。
英語では、ビニール袋ではなく、Plastic bagとなります。海外のお店やスーパーマーケットなどでは、単純にBagでも通じます。
キャンプの時に活躍するもの?「クーラー」
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夏の暑い日には欠かせないクーラーも外国人には通じません。英語で正しくはair conditionerです。クーラーというと、キャンプの時に活躍するクーラーボックスと思われて、だいぶ違った解釈になってしまうのです。
日常生活には日本人にしか通じないカタカナ英語がたくさんあります。知らないと恥ずかしい思いをすることもないとは言い切れませんので、いろいろ調べてみるといいかもしれません。
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