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旅行中に台風は来る?季節別日本の自然災害と備えについて知っておくべきこと

旅行中に台風は来る?季節別日本の自然災害と備えについて知っておくべきこと

公開日: 2019/09/03
更新日: 2019/09/18

四季がはっきりとしている日本。その理由は、中緯度に位置していて周りを海で囲まれていることから、海流や季節風の影響を受けやすいためなのだそうです。
自然を眺めて季節の移り変わりを感じるのはとても気持ちがいいものですが、それぞれの季節によって発生しやすい自然災害もあります。

そこで今回は、日本旅行を計画している訪日外国人の方が季節ごとにどんな災害に備えたらいいのかをご紹介していきます。

春に起こりやすい自然災害

春に起こりやすい自然災害

春一番
春一番は、立春から春分までの間で、初めて吹く南向きの風のことをいい、台風並みの強い風が吹くことがあります。また、4月から5月にかけて日本海沖の温帯低気圧が急速に発達し、台風レベルにまで達することがあり、これをメイストームまたは、春の嵐と呼んでいます。

日本に着いて春一番が吹くという気象情報を確認したら、残念ですができるだけ外出は控えましょう。やむなく外出する際には、飛来物や街路樹・看板などに注意します。また、ホテル旅館に滞在中の場合は、宿泊先の方の指示に従いましょう。

・融雪洪水
温かくなると、山間部では降り積もった雪が融け出し、河川が増水して発生する融雪洪水がおきやすくなります。特に、3月から5月の融雪期に大雨や長雨が続く、春一番の温かい風が吹き込む、気温が急に上昇するなどの場合に発生しやすいといわれています。

まずは出かける先や宿泊中の地域のハザードマップを確認し、河川の氾濫による浸水の危険のある地域なのかどうかを確認しておきましょう。ハザードマップは、自然災害が発生する可能性のある各自治体にて公開されていますので、自治体のホームページなどで確認してみましょう。

ただし、ハザードマップが多言語化されている自治体は少なく、気になる場合には事前に旅行会社などに問合せをして確認してもらうなどの対応が必要です。

・花粉症

個人差はありますが、今や日本の国民病とまで言われ、春になると悩まされる人が多いのが花粉症です。花粉症は、植物の花粉を吸いこんだり、粘膜に付着したりすることによって起こるアレルギー症状の一種です。日本では主にスギ花粉による花粉症を発症している人が多いですが、その他にもブタクサ、稲など、多くの花粉に悩まされている人がいます。

花粉症は日本特有のものではなく、原因となる植物が多い国や地域では、やはり花粉症に悩まされている人がいます。花粉症のシーズンである春に日本での観光を考えている場合には、マスクを用意しておくとよいでしょう。

もしも日頃スギなどの花粉症症状があり、常備している薬がある場合には、多めに持っておくようにしましょう。万が一他の自然災害が発生した場合には、避難が長引く可能性もありますので、薬を余分に持ち歩いておくと安心です。

夏に起こりやすい自然災害

夏に起こりやすい自然災害
STWangPhoto / Shutterstock.com

・台風
7月から8月は、台風が日本に接近・上陸することが多く、大雨、洪水、暴風、高潮などをもたらします。そして台風による大雨によって、河川の氾濫、浸水、土石流、がけ崩れ、地滑り、などが起こりやすくなります。気象情報で台風の接近を確認した場合には、海岸や河川、ガケなどには近づかないようにしましょう。

また、川の氾濫や土砂災害などの災害は一気に起こるため、市区町村長からの避難勧告等があった場合には、速やかに避難行動をとりましょう。

避難勧告が出た場合に、訪日外国人旅行者が情報を得る手段はいくつかあります。主なものは、各自治体や大使館などからの情報発信、観光案内所などの他、気象庁が公開しているポータルサイトで詳しい情報を得ることができます。

・ゲリラ豪雨
ゲリラ豪雨では、夏によく見られる積乱雲が急激に発生し、局地的な大雨を降らせます。

短時間に大雨が降ると、雨水が土壌にしみ込まずに地表面を流れ、一気に河川や下水道、雨水管などに流れ込みます。すると、処理能力を超えた水によって冠水や浸水、アンダーパスの水没などが起こります。

急に天気が変わって大雨が降り出したら、河川などから離れる、高台に移動するなどして速やかに避難しましょう。

・夏の猛暑、湿度
近年、世界各地で記録的な猛暑となることがあり、日本でも毎年多くの人が熱中症にかかっています。こまめに水分や適度な塩分を補給しましょう。

また、熱中症は屋外でのみではなく、室内にいる時も注意する必要があります。高温で湿度の高い室内では汗が蒸発せず、体温調節ができなくなってしまうためです。もしも屋内にいる時でも、温度や湿度の調節に気を付けましょう。

・その他、季節的に気をつけたい「夏山登山」
訪日外国人が多く見られるようになった夏山登山。環境省の訪日外国人を対象にした調査でも、日本で体験したいこととして「自然風景の見物」が上位となっています。

特に初心者でも挑戦しやすい夏山登山は人気がありますが、知識不足によるトラブルも起きやすくなっています。例えば、簡単に登れるからとTシャツや短パンなどの軽装で登山に訪れる人も見られます。夏とはいえ、頂上付近では真冬並みの気温になることもあることを知らないためです。

また、山では高山病にかかる危険もあります。登山に関する知識をしっかりと得たうえで、服装や持ち物の準備をする、経験豊富なガイドを付けるなどの対策が必要です。

秋に起こりやすい自然災害

秋に起こりやすい自然災害

・長雨
9月から10月頃は、日本列島に秋雨前線が停滞し、「秋の長雨」が始まります。また、秋は台風シーズンでもあり、長雨と台風が重なることによって豪雨などの災害が起きやすくもなります。

秋の台風の特徴としては速度が速く、突風を伴う暴風雨になりやすいため注意が必要です。また、長雨によって緩んだ地盤にさらに台風による大雨が降ることによる土砂災害も起こりやすくなります。宿泊施設に着いたら、ハザードマップや避難経路の確認をしておきましょう。

・その他、季節的に気をつけたい「変わりやすい天気」
秋の天気は変わりやすいという特徴があり、日本では「男心」や「女心」にも例えられることもあります。秋晴れが続いたかと思えば、寒気を伴う低気圧による寒い雨が降ることもあり、またある時には、たとえ晴れた日でも放射冷却が起こって1日の気温差が10度を超える日もあります。

秋は、このような天気の変化によって体調の変化を感じる人も多いのです。気温や気圧の変化に注意しながら、服装などでコントロールするようにしましょう。

冬に起こりやすい自然災害

冬に起こりやすい自然災害

・豪雪
降雪量が多く産業や生活に影響がある地域を、豪雪地帯対策特別措置法に基づいて、豪雪地帯に指定しています。豪雪地帯というと、北海道や東北をイメージするかもしれませんが、実は日本の全43都道府県のうち10道県・960市町村が指定されており、これは国土の半分以上を占めていることになります。

これらの地域では、登山やスキー、観光で訪れる人も多く、地域住民以外も雪への対策が必要です。雪崩や除雪中の事故、道路が凍ることによる交通事故や歩行者のケガが多く発生しています。慣れない雪道では滑りにくい靴を履き、大雪になったら外出しないようにしましょう。

・その他、季節的に気をつけたい「冬山登山」

そもそも山には一年中危険がつきもの。特に、冬山登山では注意すべき点は増えてきます。ところが観光客が、気象条件などによって警察への申請が必要なルートなのに軽装で勝手に入山してトラブルになる、スキー場のコース外を滑走して遭難する、登山道の標識が分からずに道を間違えてしまう、といったことが毎年のように起きています。

日本では、登山客用の標識や案内版の多言語化対応はまだまだ進んでおらず、さらに多言語対応可能なガイドも少ない状況です。個人の判断で登山をしてトラブルにならないよう、十分な下調べをするようにしましょう。

日本は四季がはっきりと分かりやすく、季節の移り変わりを目や肌で感じることができます。私たちに見せる景色もさまざまですが、季節によっては災害が起こりやすいという面もあわせ持ちます。また、知識や準備不足による自然環境でのトラブルも相次いでいます。

訪れる場所にどのような災害リスクがあるのか、どんな準備が必要なのかなど、あらかじめ知識を得ることで回避できるリスクは多くあります。旅の準備には、観光ルートの予備知識を得ることも必要と覚えておきましょう。

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