冬には必ず食べたくなる、温かい鍋。鍋と一言で表しても、毎年トレンド鍋が選ばれたりするほど、多種類の鍋が日本にはあります。
そんな鍋大国の日本ですが、果たして外国人の方々は日本の鍋をどう思っているのでしょうか? 7カ国の外国人に、好きな鍋・嫌いな鍋をインタビューしてみました。
好きな鍋No.1は「すき焼き」!
外国人が好きな鍋、見事第1位に選ばれたのは、すき焼き! 牛肉や白菜などの野菜を浅い鉄鍋に入れて、割り下という醤油・砂糖・酒などの調味料を混ぜ合わせて煮込む、日本人にも大人気の鍋が、外国人に一番人気の鍋となりました。なぜ外国人の方々はすき焼きが好きなのでしょうか?
「お肉をがっつり食べれるから、すき焼きが好き!生卵につけるのもおいしいよね」(韓国/10代/男性)
「冬にあったかいすき焼きを食べるのが至福の時なんだ。おいしいすき焼き屋さんを教えて欲しいよ!」(フランス/20代/男性)
「僕もすき焼きが好き。割下と卵のミックスした味がとってもおいしいよね」(ドイツ/20代/男性)
すき焼きの人気理由は、肉のおいしさをそのまま味わえるということと、割下と卵がミックスした味付けがおいしいということ。他の鍋よりもすき焼きの方が肉を堪能できると、肉好き外国人から大絶賛でした。
外食ですき焼きを食べるとなると値段が張るイメージですが、それでもおいしいすき焼きを食べに行ってみたい!と声が上がるほど、大人気のすき焼き。見事、好きな鍋第1位となりました。
好きな鍋No.2は「しゃぶしゃぶ」と「キムチ鍋」!
外国人が選ぶ好きな鍋として第2位にランクインしたのは、しゃぶしゃぶとキムチ鍋。見事同点で選ばれたこの2つの鍋。なぜ人気が高かったのでしょうか。まずしゃぶしゃぶが好きだという外国人に話を聞いてみました。
「野菜もたっぷりで肉もいっぱい食べれるから。スープもそこまで味が濃くないしヘルシーな感じが好き」(フランス/20代/男性)
「しゃぶしゃぶは簡単に作れておいしいから、家でも作って食べるわ」(イギリス/20代/女性)
こちらもすき焼き同様、肉が好きという外国人に人気があったしゃぶしゃぶ。その他、野菜がいっぱい取れることや、スープがマイルドな味であることから、ヘルシーな鍋だという理由も。日本人としても定番鍋であるしゃぶしゃぶは、外国人にも愛されていました。
そして、しゃぶしゃぶと同じく第2位を獲得したキムチ鍋。キムチ鍋を好きという理由は、すき焼きやしゃぶしゃぶとは、ちょっと違った回答でした。
「キムチ鍋はフィリピンでも食べていたから食べ慣れてる。もともとキムチ鍋は好きなんだ」(フィリピン/20代/男性)
キムチ鍋を好きと答えた人は、自国でも食べたことがあるという理由でチョイスしたそう。韓国料理は海外でも人気で、自国でキムチをよく食べるという人も多くいます。日本で知ったというよりも、以前から知っていて馴染みがあるからこそ好き、という回答が多くみられました。
「おでん」や「もつ鍋」を好む人たちも
少数派ではありましたが、おでんやもつ鍋が好き!という人も。
「台湾でも、もつ鍋があるんだ。だから日本のもつ鍋も良く食べるよ!」(台湾/30代/男性)
「僕は日本のおでんが大好き。色々な具材が食べられて、何から食べるかいつも楽しみになるんだ。韓国にも似たような鍋があるんだよ」(韓国/20代/男性)
おでんやもつ鍋が好き!と行った外国人は主に、自国でも似たような鍋があるから馴染みがあるとのことで、好きな鍋としてあげていました。キムチ鍋と同様、慣れ親しんでいる味は、日本風にアレンジされていてもおいしいとのこと。特に日本のコンビニでも購入でき、とても手軽に楽しむことができるので、ちょっと小腹が空いたり、冷え込むからすぐに温まりたいという時に食べたくなる鍋として挙げられていました。
ここまで外国人が好きな日本の鍋をインタビューしてきましたが、一方でこれは絶対に食べたくない!という鍋も。どんな鍋が選ばれたのか、みていきましょう。
嫌いな鍋No.1は「もつ鍋」!
外国人が嫌いな日本の鍋・第1位はもつ鍋! 日本人の間でも好き嫌いが分かれるもつ鍋ですが、なぜ嫌いな外国人が多かったのでしょうか。
「もつって内臓でしょ? 内臓はちょっと気持ち悪いな。食べくないよ」(韓国/20代/男性)
「もつ鍋が嫌い、というよりもつが嫌いなんだ。食べるのに抵抗がある」(韓国/20代/男性)
もつ鍋が嫌いと言った外国人のほとんどは、もつが苦手とのこと。内臓を食べる、ということに抵抗があるそうです。食べた経験がある人も、食感が苦手でもう食べたくない!という感想でした。
残念ながら断トツで嫌いな鍋に選ばれた、もつ鍋。しかしそれ以外で嫌いな鍋を尋ねたところ、特に嫌いな鍋はない、との回答が。
豆乳鍋やちゃんこ鍋、水炊きなどさまざまな鍋を選択肢として出しましたが、1番好きではなくても、どの鍋もおいしいから食べるとのこと。多くの日本の鍋は、種類問わず外国人から人気を集めていることを、感じ取ることができました。
鍋を食べた後のシメは何を食べる?
鍋を食べる時、やはりシメは炭水化物ですよね。うどんを入れたり、ご飯を入れて雑炊を作ったり。たっぷり色々な具材を煮込んだスープで作るシメは止められません! そこで、外国人に人気のシメは何か、尋ねてみました。
「ラーメン!日本のラーメンが大好き。味が染みた鍋のスープにラーメンを入れるのは本当においしいよ」(フィリピン/20代/男性)
「僕もラーメンを入れるのが好き。色々な鍋にシメでラーメンを入れて食べたけど、どれもおいしいんだよ」(韓国/20代/男性)
1番人気のシメはラーメン。海外にも多くのラーメン屋ができるほど人気のラーメンは、鍋のシメとしても大人気。ラーメンの次にはうどんやそうめんなど、麺類が圧倒的に選ばれていました。また一方で、日本ではなかなか聞かないシメも、回答に上がってきました。
「僕は鍋のシメにフランスパンを食べるよ。鍋のスープにディップするとおいしいんだ」(フランス/20代/男性)
「台湾でもフランスパンを鍋のシメで食べるから、日本の鍋でも食べるよ。ぜひ試してみてほしい!」(台湾/30代/男性)
なんとフランスパンをスープに浸けて食べるという人がいました。鍋とパンという和洋折衷にはびっくりですね! フランスだけではなく、台湾でも鍋にフランスパンを浸けることがあるということ。ぜひ皆さんも鍋をする際には試してみてください!
今年のトレンド鍋「しびれ鍋」は食べてみたい?
株式会社ぐるなびが発表した2018年の「トレンド鍋Ⓡ」は、山椒や花椒を使ったピリッと辛い鍋「しびれ鍋」。外国人の皆さんに食べてみたいか、反応を聞いてみると、興味がある人が半数以上という結果に!
「辛いのは大好き!ぜひ食べてみたいよ」(フランス/20代/男性)
「しびれ鍋ってことは痺れるほど辛いのかな。ぜひ試してみたい!」(フィリピン/20代/男性)
中には辛いものが苦手で食べたくない、という人もいましたが、半分以上の外国人が辛いものが大好きだから食べてみたい!と回答。今年のトレンド鍋は外国人も興味津々。新しいメニューとしてしびれ鍋を加える飲食店も出てきたので、今年の冬はぜひ試してみたいですね!
寒さが肌に沁みるこの季節には、鍋料理が外国人にも人気が高いことがインタビューよりわかりました。家で鍋を作るという人も見受けられ、思った以上に外国人にとって身近な食べ物だった日本の鍋。ぜひ皆さんも、冬は鍋で、心も体も温めてくださいね。
東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!
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