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金欠だけど、おいしいものは食べたい!そんな思いは万国共通ではないでしょうか。お金をかけなくても工夫すれば立派な一品になる「金欠メシ」。今回は、子育てに奮闘中の在日中国人主婦に、お財布の中身が乏しい時に使える中華料理のレシピを教えてもらいました。
中国に住む日本人にも人気があったものを伝授してもらったので、きっとお好みの味が見つかるはず。早速見ていきましょう!
金欠メシ① シンプルだけどボリューミー!「トマト卵炒め」
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「中国にいる日本人がみんな大好きだと言うの!」と教えてもらったのは、調味料を除いてたった2つの材料で作れる金欠メシ「トマト卵炒め」。トマトと卵をたっぷり使うため、栄養満点で腹持ちもいいおなか満足レシピです。
材料(2人分)
・トマト 2個
・卵 3個
・鶏がらスープの素 小さじ1/2
・塩 少々
・コショウ 少々
・砂糖 少々
・サラダ油 適量
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トマトをくし型切りにしておきます。
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卵を全て割り、その中に鶏がらスープの素を入れて溶いた後、フライパンに油をひいて焼きます。半熟でふわっとしてきたら、一度お皿に取り出します。
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卵を焼いたフライパンで、先ほど切ったトマトを炒めます。
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トマトが柔らかくなってきたら、先ほど焼いた卵を入れてあえます。塩・コショウ・砂糖で味を整えて、完成です!
味付けはとってもシンプル。本当に異国の料理?と思うほど、日本人にも馴染みのある味でとても食べやすいです。トマトのジューシーなスープが卵と絡みまろやかな食感。また、砂糖を入れるのは上海風とのこと。甘さがない方がいいという人は、砂糖なしで作ってみてもおいしいですよ。
さらにこれをごはんの上にのせれば「トマト卵炒め丼ぶり」に変身!お米にトマトのスープがたっぷりと染み込み、最高の組み合わせです。
だいたい10~15分程度で出来てしまうこのレシピ。時間がなくても簡単に作ることができ、なおかつボリューミーなので、金欠の時には必ずといっていいほど食卓に並ぶ料理だそうです。材料費はトマトと卵のみで約300円!より栄養をつけたいという人は、長ネギや豆類を入れてみてもおいしいとのこと。
どの家庭でも常備されている調味料で作ることができ、材料費が抑えられる大人気レシピです。
金欠メシ② 麻婆茄子よりあっさり!「なすと豚ひき肉のピリ辛炒め」
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「中国のなすと豚ひき肉のピリ辛炒めは本当においしい!」と彼女が絶賛していたのがこちら。麻婆茄子に似た料理ですが、味は違うそう。麻婆茄子は中華のカテゴリーに置かれますが、実は日本で麻婆豆腐をアレンジしたレシピ。こちらはどんな味になるのでしょうか?
材料(2人分)
・なす 大3本
・豚ひき肉 100g
・にんにく 1片
・豆板醤 小さじ1
・湯 150cc
・酒 大さじ1
・片栗粉 小さじ2
・醤油 少々
・ごま油 少々
・サラダ油 少々
食べやすい大きさで縦に切ったなすを、さらに半分に切ります。にんにくをみじん切りにしておきます。
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フライパンに少量のサラダ油を引き、中火でなすを炒めます。
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なすに油がなじみ始めたら、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。火が通ったら、お皿に移します。
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使用したフライパンにサラダ油とみじん切りにしたにんにくを入れ、炒めます。
香りが立ってきたら中火にし、豚ひき肉を加えます。
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豚ひき肉をよく炒めたら、豆板醤を加えます。その後なすと、酒・お湯・片栗粉を合わせて混ぜた物をフライパンに入れさらに炒めます。醤油とごま油を入れ、味を整えたら完成です!
日本の麻婆茄子はとろみのあるソースがたっぷりのイメージですが、出来上がったものはとろみは少なく、辛そうな赤みも少ないものとなりました。肝心のお味は、ピリッとした辛さがあるものの、日本の麻婆茄子よりあっさりとして食べやすかったです。材料もシンプルで、料理が苦手な人でも簡単に作ることができます。
今回の材料は常備してある調味料を除くと、豚ひき肉・なす・にんにくで約300円。豆板醤はスーパーにあるものでだいたい300円弱。中華料理に高い頻度で使用されるものなので、1つ持っておくと、とても便利ですよ。
金欠メシ③ お酒のお供にも!「ピーマンとじゃがいもの細切り炒め」
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お金もない、時間もない!という主婦が愛してやまないのが「ピーマンとじゃがいもの細切り炒め」。中国の家庭料理として有名な、切って炒めるだけの時短料理です。簡単にできて、大人も子どもも大好きな料理です。
材料(2人分)
・じゃがいも 中サイズ2個
・ピーマン 2個
・ごま油 小1
・塩 少々
・コショウ 少々
(好みに合わせて)
・鷹の爪または七味唐辛子 お好みの量
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じゃがいもは皮を向いて、縦に千切りに。ピーマンもへたを切り落とし、中のタネを取って、縦に千切りにします。
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フライパンにごま油を入れて、先ほど切った材料を入れ、さっと炒めます。
最後に塩・コショウを入れて完成!
材料を切り、塩・コショウで味付けして炒めるだけで、10分もかからずできてしまう簡単レシピ。じゃがいもは、カレーや肉じゃがなどホクホクした食感の場合が多いですが、これはシャキシャキ感があります。より歯ごたえを出すために、じゃがいもはなるべく細い方がいいとのこと。塩・コショウがうまく食材に混じりやすくもなるそう。
辛さ強めが好きな人は、フライパンにごま油を入れて温めた後に鷹の爪を、辛さ弱めが好きな人は、塩・コショウで味付けをした後に七味唐辛子を入れるといいそうですよ。
また、より深みのある味を出したい場合は、じゃがいもとピーマンを炒めている時に、鶏がらスープの素を入れると良いとのこと。このように様々なアレンジができるのも、「ピーマンとじゃがいもの細切り炒め」の特徴です。
材料費はじゃがいもとピーマンで約200円。ごま油を購入しても400~500円で収まるのではないかと思います。夜ご飯時に多めに作って、次の日のお弁当に入れるなどすると、より節約できるとのこと。子どもにも人気ですが、お酒のアテとしても最適です。来客時に、ちょっとした前菜として出してもいいかもしれませんね。
中華料理は、材料の種類も少なくさっと炒めるだけで作れるものが多いので、金欠&時短料理としてもおすすめなものばかり。また調味料が被ることが多く、豆板醤やごま油など1つ購入しておくと、他のレシピでも使えるので、さらに節約になりますよ!
今回ご紹介したレシピは中華料理の中でも、中国に住む日本人の多くから好評だったと聞いたものばかりなので、ぜひ試してみてください。きっとお気に入りの味があるはずです。
東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!
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