今年2021年の母の日は5月9日。日本では、お母さんに感謝の気持ちを込めてカーネーションをプレゼントすることが主流ですね。実は母の日は海外にもありますが、日にちやお祝いの仕方に違いがあることはご存じでしょうか?
海外では母の日をどのようにお祝いするのか、6カ国9名の外国人にインタビューしてきたので、ご紹介したいと思います!
ぜんぜん違う!? 世界の母の日はいつ?
日本では5月第2日曜日が母の日ですが、ほかの国々はどうなのでしょうか?早速国別に聞いてみました。
「インドネシアはクリスマス直前の12月22日だね。」(インドネシア/20代/男性)
「香港は5月第2日曜日で日本と一緒なんだ。」(香港/10代/男性)
「メキシコでは5月10日と決まっているのよ。」(メキシコ/10代/女性)
「韓国は母の日ではなく、両親の日というものがあるよ。5月8日に毎年お祝いするんだ。」(韓国/20代/男性)
アメリカやイタリア、シンガポールなどは日本と同じく5月の第2日曜日でしたが、フランスでは5月最終週の日曜日と微妙な違いだったり、ノルウェーでは2月など、思った以上に日にちはバラバラ。インドネシアは一番遅く、12月22日でした。第1回女性会議が1928年の12月22〜25日に行われたことから、この日になったそうです。
また、韓国では母の日と父の日を分けず、両親の日という記念日があるそうです。一度で2人分お祝いできるので手間が省ける一方、出費がかさみ大変との意見でした。
プレゼントは赤い下着!? 母の日に何をあげる?
日本で母の日のプレゼントといえば、カーネーション。母の日が近くなるとお花屋さんにたくさん並びますよね。外国でも同じくカーネーションをあげるのでしょうか?
「僕の地域では赤い肌着を買ってあげるよ。おばあさんが着るみたいなやつだけど、縁起がいいみたい。」(韓国 /10代/男性)
「インドネシアでは花をあげる習慣はないな。ディナーに母を連れて行くよ。」(インドネシア/20代/男性)
「花はカーネーションと決まっていなくて、どの花でもいいのよ。感謝の気持ちだからね。」(フランス/10代/女性)
「シンガポールでは花の種類は関係なく、カラフルな花束をプレゼントするの!」(シンガポール/10代/女性)
カーネーションが世界共通かと思いきや、意外にも世界様々。メキシコではバラ、フランスやシンガポールでは花の種類を問わないなど、カーネーションではなくとも、お花をプレゼントするという国は多く見られました。それぞれ季節やその土地に咲く花によっても、プレゼントするものが変わるようですね。
また、インドネシアのように花以外の国も。
同じ国でも地域によってプレゼントするものが違うところもあるようで、韓国では赤い肌着をプレゼントするという人もいた一方で、その習慣を知らない人も。他の地域の韓国人は、カーネーションや食事、または現金を渡すという人がいました。現金とはとても大胆な選択ですが、韓国では普通だそうです。
プレゼントして一番喜ばれたものは?
毎年来る母の日だからこそ、自分の母親に合ったプレゼントをあげたいと思うのは世界共通のよう。日本では外食に行く人が多くいるようですが、外国ではどうでしょうか?
「ネックレスかな。それなりに値段が高かったから、父の日は弟に任せちゃったよ。」(香港/10代/男性)
「私は絵を描くのが好きで絵をプレゼントしたら、とても喜んでくれたわ!」(シンガポール/10代/女性)
「朝ごはんを代わりに作ってあげることが、とても喜ばれるの。」(メキシコ/10代/女性)
「お母さんは何をしても喜んでくれる。お父さんは何をしてもあまり反応ないけど(笑)。」(韓国/男性/20代)
家族で外食、小さい頃は肩たたき券など、日本と同じようなアイデアもありました。そのほか、絵など自分が得意とするものをプレゼントする、先にお母さんに何が欲しいかヒアリングしてから、欲しいものをあげるなど、様々な意見がありました。何をもらったかよりも、家族にお祝いしてもらえるということが、お母さん達は嬉しいのかもしれませんね。
外食するなら何を食べに行く?
インタビューしている中で、母の日をきっかけに家族で一緒に外食に行く人が多くいたので、何を食べに行くのか聞いてみました。
「ちょっと高級な食べ放題に行くよ。食べ放題なら家族それぞれ、好きなものを食べられるしね。」(香港/10代/男性)
「両親の日ではあるけど、だいたいお母さんが好きなものを食べに行くな。我が家では、海鮮物や韓国料理などを食べに行くことが多いよ。」(韓国/男性/20代)
「お母さんが好きなものをピックアップするよ。中国料理かヘルシーな料理が多いかな。」(インドネシア/20代/男性)
「僕が海鮮物を食べられないから、肉料理を食べに行くんだ。両親の日だけど、まるで僕の日だね(笑)。」(韓国/男性/10代)
何を食べに行くのか決まっているところは少なく、「お母さんの好きなものを食べに行く」という回答が多く出ました。お父さんと同時に祝う韓国でも、お母さんの好きなものを食べに行くことが多いとか。
また、外食に行かず手料理を振る舞って、お母さんの仕事を減らしてあげるという意見もありました。どちらも希望によって決めているそう。お母さんが喜ぶ姿が目に浮かびますね!
感謝の気持ちの伝え方、どうしてる?
母の日はお母さんに日頃の感謝の気持ちを表す日ですが、お母さんに手紙を渡す人はどのくらいいるのでしょうか。外国人の皆さんに質問してみました。
「今私は日本にいるから、手紙ではなくメッセージを送るわ。そうすれば当日に言えるしね。」(フランス人/10代/女性)
「私もメッセージでお祝いしちゃう。けどメキシコにいる時は手紙を書くわよ。」(メキシコ人/10代/女性)
「私は毎年手紙を送るの、心がこもっている感じがするから好きよ。」(韓国/20代/女性)
「母の日には手紙は渡さないけど、誕生日には渡すよ。」(インドネシア/20代/男性)
「小学校の時は学校で書かされて、お母さん大好き!というメッセージを書いていたけど、今は送らないよ!恥ずかしいじゃないか。」(韓国/10代/男性)
こちらでは国によって答えが違うのではなく、男女によって大きく回答が分かれました。女性は手紙やメッセージを送る人が大半な中、男性で手紙を送るのは少数派で、「恥ずかしくて送らない」という回答がほとんどでした。言葉にして気持ちを表してもらうことが好きな女性が多いと思うので、ぜひ次の母の日には手紙やメッセージを送ってあげて欲しいなと思います。
年に1回、母に日頃の感謝を伝える日。それぞれの国によってお祝いの仕方やプレゼントする方法が違う一方で、それぞれのお母さんに合わせた方法でお祝いする人が多くみられました。ぜひ、今年の母の日には、お母さんが喜ぶ最良の方法で、感謝を伝えてみてくださいね!
取材協力:学校法人 新井学園 赤門会日本語学校 本校
※ ※本記事は2018年5月公開記事を一部再編集したものです。
東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!
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