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アメリカ、イタリア、フランス人が日本に来てショックを受けた10の理由

アメリカ、イタリア、フランス人が日本に来てショックを受けた10の理由

更新日: 2020/05/15

欧米の人たちから見て、日本はどのように映っているのでしょうか?日本人にとっては当たり前でも、世界からみれば珍しいことはたくさんあります。

今回は、アメリカ人、フランス人、イタリア人が日本にきて自国との違いに驚いた10の理由をまとめてみました。仕事観といったディープなことから日常のちょっと驚きまで、気になるポイントをご紹介します。
(以下は、インタビューに応じてくださった個人の体験に基づいた意見です)

1:【仕事編】日本人は働きすぎ!

画像:Shutterstock
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多くの外国人が口をそろえて言うのが、「日本人は働きすぎ」「ハードワークすぎる」ということ。「残業は当たり前」「体調が悪くても仕事を休まない」「長期休暇はとりづらい」というのは日本のビジネス社会ではよくあることかもしれませんが、欧米の人から見れば、体調が悪いのに出社するほうがマナー違反になるとのこと。

また、「そんなに働いていたら、家族との時間はどうやって作っているの?」という素朴な疑問が出るほど、プライベートの時間にも重きを置くのが欧米スタンダード。実は、日本は先進諸国の中でも長時間労働の割に生産性が低いという調査結果もあります。働き方改革が叫ばれる昨今ですが、仕事の量と質についてはしっかり考える必要がありそうです。

2:【国民性編】日本の国民性の代表格、「空気を読む文化」

画像:Shutterstock
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これもまた、日本ならではの文化の一つの「空気を読む」。あるイタリア人は、そもそも感覚として空気を読むというものがなかったため、はじめて聞いたときはこの意味自体がわからなかったそう。過去に「KY(空気が読めない)」が流行語大賞のノミネート候補に挙がるほど、日本人にとっては当たり前ともいえる感覚ですが、諸外国から見れば不思議の極みなのかもしれません。

相手の気持ちを汲み取って、人の輪を大切にする思いやりの精神から来ているものですが、外国人にとっては、自分の気持ちを正直に伝えることこそ思いやりであるという意見もあります。異文化コミュニケーションでは、言いたいことは言う、聞きたいことは聞くのが大切でしょう。

3:【治安編】日本は安全だけど、平和ボケすぎる!?

画像:Shutterstock
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日本の治安の良さや安全性は、世界中の人の共通認識といっても良いでしょう。軽犯罪への取り締まりが厳しめということもあってか、世界の治安のいい国ランキングでも常に上位。ですが、だからと言って、危険がまったくないわけではありません。

日本では、女性が夜中に一人で出歩いていたり、音楽を聴き、携帯をいじりながら夜道を歩くことにあまり抵抗がない人もいますよね。この光景を見たアメリカ人は来日当初、とても衝撃を受けたそうです。アメリカでは、飲みに行った帰りに一人で帰るなんていうことはできないそうです。安全だからといってあまりにも無防備すぎるのは要注意。どこにいても、自分の身は自分で守るという意識は忘れてはいけませんね。

4:【ファッション編】洋服のサイズが少なすぎる!

画像:Shutterstock
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一部のブランドや専門店では細かいサイズがあるものの、基本はS、M、Lの3サイズ。特に、レディーズブランドでは、フリーサイズ1つのみということも少なくありません。フリーといっても誰もが着られるサイズではないし、きちんとサイズを決めたくれたほうがよほど親切という意見も。さまざまな人種が集まるアメリカでは、サイズ展開も豊富なのだそうです。

ちなみに、同じサイズでも、各ブランドによって、実寸とサイズは異なっているというのを知っていますか?あるブランドではLサイズだったのに、別のブランドではSサイズがぴったり、なんていうことも。服のサイズで「痩せたor太った」と一喜一憂するのは禁物です。

5:【流行編】日本ならではの個性をもっと楽しむべき

画像:Shutterstock
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和を重んじる日本人の意識は、流行やファッションにも表れているようで、もっと日本独自の個性を楽しむべき、と言うのはフランス人。特に、フランス人はファションでも自分のスタイルを貫く人が多いのに比べ、日本人は欧米のオマージュをしていたり、“トレンド=良いもの”と思う傾向が強いと映っているようです。

また、あるアメリカ人も、新宿を歩いていた時に、若い女性の髪形からメイク、服装までみんな同じに見えて驚いたという意見も。誰にでも個性があって、体型も雰囲気も違って当たり前。さらに言えば、日本人には日本人に合うスタイルがあります。日本ならではの個性をもっとアピールしていくということも必要なのかもしれません。

6:【お金編】現金主義がいまだに強い!

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日本は先進国にも関わらず、クレジットカードが使えない店舗も多く、外国人が不便を感じることも多いようです。欧米ではクレジットカード文化が進んでおり、現金はほとんど持ち歩かない、買い物の際にも小銭を使わないというのはめずらしくないのだとか。日本におけるクレジットカード決済の割合は徐々に増えているものの、いまだに現金主義が揺るぎないのも事実。現金を持ち歩いても盗まれる心配がない日本の治安の良さ、目に見える形でお金を管理したいという日本人的な几帳面さが影響しているのかもしれません。

一方で、実は日本人のクレジットカード所有率は高いにも関わらず、利用率だけが低いという面白い調査結果もあります。カード犯罪などに巻き込まれたくないという警戒心もあるのかもしれませんね。

7:【おもてなし編】日本のサービス、どこに行っても基準が高い

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日本に来て、いい意味でショックを受けたのが「接客サービスのクオリティの高さ」だったというイタリア人。小さなコンビニエンスストアでさえ店員さんが親切で、何も買わなくても笑顔で対応してくれることにも驚いたそうです。

他国ではめったに受けられない、相手のことを思いやる日本ならではの接客だと評価してもらえるのは、日本人としてもうれしいことです。商品やサービスの値段に関わらず、クオリティの高いサービスを受けられるのは私たちにとっては当たり前ですが、そこには日本独自のホスピタリティ精神が宿っているようです。

8:【マナー編】礼儀正しさはピカイチ!

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多くの外国人が、お店でのあいさつや態度など、日本のマナーの良さに驚くと言います。お店に入ったときの感じのいい挨拶や、どんなに疲れていても顔や態度には出さない礼儀正しさや思いやりの精神には、感心するそうです。

また、アメリカ人が驚いたのは、ライブ会場ですら礼儀正しい日本人の姿。アーティストのMC中は、黙って聞いているのが日本人。一方、アメリカ人はMC中でも盛り上がっているのが普通。中には盛り上がっていないのかも?と勘違いされてしまう可能性もあるので、時には「お行儀の良さ」を解放してしまうのもアリかもしれません。

9:【食べ物編】食べ物のバリエーションが豊富、そして安い!

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日本のグルメは、いろんな意味でカルチャーショックだったという意見はアメリカ人。パッケージへのこだわり、味のバリエーションの多さ、ネーミングのユニークさなどの独自性が詰まっていて、日本のお菓子はお土産でも喜ばれるそうです。

また、値段も安くてメニューも豊富なランチが食べられるのがすごい!というのがフランス人。観光地であるフランスでは、ランチが2,000円を超えるというのもザラなのだそう。手軽に食べられるファストフードから、コスパのいい定食など、食の豊富さでは他国に引けを取らない日本。2020年の東京オリンピックに向けて、食の多様性はますます広がっていきそうです。

10:【公共施設・サービス編】無料サービスの充実度がすごい!

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例えばトイレ。日本では、駅やコンビニ、レストランや公共施設など、比較的どこででもトイレは自由に無料で使えるのは当たり前ですが、フランスなどでは公共トイレは基本有料で便座もなく、とてもきれいとはいえないため、カフェやレストランを利用してトイレを借りるのが、基本スタイルなのだそう。日本の多機能トイレの技術力は世界でもトップクラスで、その質の高さに驚く外国人も多いようです。

また、飲食店では無料で水が出てくる、おしぼりも無料で冷たいものと温かいものを使い分けて出してくれるなど、無料サービスの充実度の高さを物語っています。

いかがでしたか?外国人の視点から見た日本の善し悪し。日本人ならではの個性を生かしながら、「日本のここがすごい!」をもっとみつけてもらえるようにしていきたいですね。

Written by:
島田みゆ
島田みゆ

旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。

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