HOME ファミリーマートの中華まんを本場は認めるのか?中国人女性が食べ比べて一番好きな味を聞いてみた
ファミリーマートの中華まんを本場は認めるのか?中国人女性が食べ比べて一番好きな味を聞いてみた

ファミリーマートの中華まんを本場は認めるのか?中国人女性が食べ比べて一番好きな味を聞いてみた

公開日: 2017/12/15

寒い季節に恋しくて堪らなくなる食べ物といえば、中華まん!
アツアツでふわふわの皮をかじると溢れてくるた~っぷりの具……。
手軽に美味しく食べられる、日本人に大人気のコンビニフードですよね。

でも、ちょっと気になってしまうことが一つ……。
「日本の中華まんって、本当に”中華”なの?」
そう。よくよく考えてみれば、日本における中華まんの定義って意外と幅広い。
肉まん、あんまんはいざ知らず、ピザまんやカレーまん、最近ではもっとオリジナリティ溢れる商品が続々と登場しているわけですから。

果たして、日本の中華まんを本場の中国人は認めているのか……!?
疑問を抱いたLIVE JAPAN編集部は、さっそく調査を開始。
中国から経営学を学びに訪日したララさん(22歳)に、日本の誇る中華まんを食してもらい、その味を品評してもらいました。

ララさんは日本で暮らし始めて3年半。
しかし、これまでコンビニで中華まんを食べた経験はほとんどなく、長いこと日本の中華まんに対して期待できなかったといいます。
「日本の中華まんと、中国のものはまったく別もの」だそうで、特に皮の食感や味がまったく違うのだとか。この検証で、彼女の日本の中華まんに対するイメージを変えることはできるのでしょうか。

今回の検証では、現在も続々と店舗を拡大させ日本各地で愛されているコンビニ「ファミリーマート」の中華まんをピックアップしました!

・熟成生地の本格肉まん
・チーズたっぷり熟成生地のピザまん
・北海道産小豆のこしあんまん(ごま風味)
湯葉包みトンポーローまん
・ファミマプレミアム肉まん

この5種類を食べ比べて、もっともララさんが気に入った中華まんを発表してもらいます。

こうやってホカホカの中華まんがたくさん皿に盛られているだけでも、我々日本人としては食欲をソソられるのですが……。

ララさん曰く「まず、中に入っている具材によって、見た目がこんなに変わるのも不思議に思える」そう。さらに、中国では中身のない”まん”だけを主食として食べることも多いらしく、似たような見た目の点心なら小籠包の方がよく食べられている印象が強いとか。
ちなみに、小籠包は中国では代表的な朝ごはんメニューだそう。中国にはモーニングの店が意外と多いらしいですよ。

「中国のものとは似ているようで違う」/熟成生地の本格肉まん

「中国のものとは似ているようで違う」/熟成生地の本格肉まん

さて、1つめは「熟成生地の本格肉まん」(税込130円)。中華まんの定番ともいえる存在ですね。ジューシーで肉粒感のある具材を風味の良い生地で包んだ、ほかとはひと味違った美味しさのある肉まんだそうですよ。

断面図を見てもわかるように、具の割合は多めです。
ファミマのスタンダードな肉まんをララさんは果たしてどの様に評価するのでしょうか……!?

「いただきま~す」と一口パクリ。
しかし、その瞬間にララさんの表情に微妙な変化が……。
「そう、これ……この皮の味に違和感があるの」
確かに、検証を始める前からララさんは皮の違いについて指摘していましたよね。

「日本の中華まんが、中国で食べる肉まんと大きく違うのは”皮が甘い”ってことなの」
想像もしてなかった答えが返ってきました。日本人の中に「中華まんの皮が甘い」という認識が強い人はそういないでしょう。しかし、中国の肉まんの皮は、味がほとんどしないので、ほんのり風味づけがあるファミマの中華まんの皮は、やはり別もののように感じられてしまったのだとか。

「逆に言えば、中国の肉まんの皮ってもっと雑な味ってことなんだけど(笑)」
それって、ファミマの中華まんの皮が繊細な味わいっていうプラス要素でもあるってこととですよね!?

さらに具についても大きな違いを指摘。
「中国の肉まんの具は、どちらかというと焼き餃子のタネに近いイメージがあるの。ニラと挽き肉がメインかな。日本の肉まんにはタケノコが入っているのが面白い!」
トータルの評価としては「わりと好きかも」とのこと。
期待できなかったスタートからすれば、滑り出しはまあまあと言ったところでしょうか。

「実は一番苦手意識があった」/チーズたっぷり熟成生地のピザまん

「実は一番苦手意識があった」/チーズたっぷり熟成生地のピザまん

次鋒は「チーズたっぷり熟成生地のピザまん」(税込130円)。ゴーダチーズとモツァレラチーズをバランスよく配合し、ほのかな酸味がアクセントの特製のトマトソースも入った一品です。

これはチーズたっぷりで美味しそう!ピザの具材を閉じ込めたかのような断面ですね。
日本人の中ではすっかり定番のピザまんですが、ファミマのピザまんは非常にリッチでオシャレな雰囲気をまとっています。皮と具の色のコントラストもオシャレですよね。

しかし、ララさんはチーズたっぷり熟成生地のピザまんを浮かぬ顔……。
「日本の中華まんの中でもっとも不可解だったのが、ピザまんなの。食べようって気が起きないのよね」
まさか、イタリアンと中華のコラボは、中国人はお気に召さない!?

いえ、そんなことはありませんでした。ララさん、個人的にトマトソースがちょっと苦手なのだそうです(笑)
「ん~~~~……トマトと中華まんの皮の組み合わせはあんまり好きではないなぁ」
あくまでも好き嫌いの範疇とは理解していますが、ピザまん大好きな日本人の立場からするとちょっとショックですね。

とはいえ、ララさんも2種類のチーズの美味しさにはあっけなく陥落。
「……チーズは許す。この部分は美味しい」と、イタリアン×中華のアイデアについては好意的な見解を示しました。
「チーズとの相性を考えればピザと中華まんの組み合わせ自体は、アリね。トマト味じゃないタイプのピザまんがあれば買いたい」とのこと。
ピザまんの面目躍如と言えるのではないでしょうか。

「懐かしい故郷の味がする」/湯葉包みトンポーローまん

「懐かしい故郷の味がする」/湯葉包みトンポーローまん

さて、続いては今回いちばんの変わりダネである「湯葉包みトンポーローまん」(税込198円)です。※(※既に販売を終了している店舗もございます)具は湯葉で包まれた豚バラ肉。しっかり下味がついた本格派の味がウリだとか。

これは驚き!大きめにカットされた豚バラ肉がゴロゴロと入っています。思わず生唾ごっくんしてしまうほど、食欲そそる断面図です。

湯葉包みトンポーローまんの一風変わった形に、ララさんも興味津々。
「これはちょっと面白いなって思ってたの。こんな包み方する中華まんは中国でも見たことがないし、トンポーローを具にしようっていうアイデアも凄い!」
ララさん、なんだか徐々に中華まんの魅力に気が付き始めているような……。

ララさん、湯葉包みトンポーローまんをパクッと口に含むと、なんだか感動したかのように瞳を輝かせました。
「これ……ほんとに中華料理の味がする!懐かしい……故郷の味!」
湯葉包みトンポーローまんには八角が使われていて、これがララさんも納得の本場の味を引き出していた様子。

湯葉包みトンポーローまんは、かなりお気に召したようで、ララさんも思わずGOOD JOBポーズ。
「トンポーローといえば、結婚式でも出て来る高級料理なの。それをこんな手軽な中華まんに変身させちゃうなんてすごいわ!でも、湯葉はちょっとわかんなかった……」
トンポーローを包む湯葉の味があまりにも優しすぎたのか!?
とはいえ、ここまでではいちばんの高評価を得たのではないでしょうか。

「ごま味がしっかり出ているのが嬉しい」/北海道産小豆のこしあんまん(ごま風味)

「ごま味がしっかり出ているのが嬉しい」/北海道産小豆のこしあんまん(ごま風味)

ここで味を変えて甘いものをチョイス。「北海道産小豆のこしあんまん(ごま風味)」(税込120円)。ファミマのあんまんには、北海道十勝産の小豆が使用されている上にごまの風味も加わっています。こしあんのなめらかな舌触りも人気の秘訣。

中にはこしあんがみっちり詰まっています。肉まんと同様、古くから中華まんの定番として君臨してきた、日本人なら愛してやまないはずのあんまん。特に甘党の人には堪らない一品でしょう。

ララさんも、このシンプルかつほっこり落ち着く見た目には好感を持ったようです。
「てっぺんに『こしあん』って印があるところがカワイイ!中国のスイーツでもあんこを使ったものは桃まんとか胡麻だんごとか、いろいろあるけど、こういう皮で包むのは珍しいんじゃないかな」

しかし……残念ながら、ララさんは実はあんこもそんなに好きではないことが発覚。
中国にいた時から、あまり食べてなかったという衝撃の告白が。
「すいません……。あんこにそこまでテンションが上がらないんです……」
しょんぼり謝りながら、あんまんをパクリと口にくわえたその時。ララさんから予想外の言葉が飛び出しました。

「このあんまん、思ってた以上にごまの味がするんですね!私これならイケるかも」
そう、北海道産小豆のこしあんまんはごま風味。ララさん、ごまの味は好きらしく喜んで食べていました。
「苦手なあんこにごま風味が加わるだけで、すごく美味しいです。ほかのあんこスイーツも、こういうあんこを使われていたら食べやすいのにな」
北海道産小豆のこしあんまんは、ひと捻りあるファミマのオリジナルテイストが功を奏したようですね!

「肉と皮との境目が最高!」/ファミマプレミアム肉まん

「肉と皮との境目が最高!」/ファミマプレミアム肉まん

そして最後に登場!大トリを飾るのは「ファミマプレミアム肉まん」(税込198円)です。サイズも大きく、食べごたえがバツグン!さらに国産豚肉を100%使用した具も”プレミアム”の名にふさわしいと評判高い一品です。

断面図を見てもお分かりいただけるように、具材はほとんどが肉!素材への自信がうかがえますね。ちなみに皮も北海道産の小麦粉を使い、香りのよい熟成生地に仕上げているそうです。

手に持っただけで、かなり期待値が高まっている様子のララさん。
さすがのララさんも、ボリューミィかつ高級感もあるファミマプレミアム肉まんを前に、食べる前からテンションアップ気味。
「これだけ何で高いのかなって、コンビニで見た時思っていました。でも、こうして手に取るとわかる。これは、かなり良さげな予感!」
見た目から大絶賛ですが……さて、味の方は彼女の口からどんな感想が飛び出すのか?

「おーーーいしーーーーーーーーーーーー!!」
突然、大きな声で叫んだララさん。ひと口食べただけでハッキリと断言。
「これはレベルが全然違う!今までのももちろん美味しかったけど、さすがって感じ!私、これなら毎日食べたい!」
なんと、これまでには見せたことないほどほころんだ表情で、ファミマプレミアム肉まんを食べ続けているではありませんか!

ララさんがもっとも気に入ったのは、肉と皮の境目。ここに肉汁がしっかり染みていて、絶妙な食感と味を生み出しているとか。
「この肉まんは素晴らしいです!お肉のクオリティだけでなく、皮もしっかり厚めのような気がする……」と、すっかりファミマプレミアム肉まんの虜になっている様子。
これは改めて聞かずとも確定かもしれませんが、結果発表してもらいましょうか。

ファミマプレミアム肉まんがいちばん好き!

ファミマプレミアム肉まんがいちばん好き!

予想通り、ララさんが選んだもっとも好きなファミマの中華まんは「ファミマプレミアム肉まん」に決定しました!
ララさん曰く、完全にぶっちぎり断トツの1位とのこと。
「ファミマを街中で見かけたらつい『ファミマプレミアム肉まん』を買いに行っちゃうかも」と言わしめるほど、夢中にさせてしまったようです。

とはいえ、ほかの中華まんについても、今までの日本の中華まんに抱いていたイメージをすっかり変えてくれたとか。
「これからは日本の中華まんを中国人の友達にも勧めていこうっと!」
この検証、大成功ではないでしょうか。

群雄割拠のコンビニ中華まんの中でも、高いクオリティと独自のアイデアが光るファミリーマートの中華まん。皆さんも、ぜひ訪日された外国人の方に「冬を代表する日本フード」としてオススメしてみてくださいね!

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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