迷信や言い伝えはどの国にもある。「黒猫は不幸を運ぶ」といった世界的に知られた迷信もあるが、多くはその文化圏特有のものだ。もちろん日本にも迷信や言い伝えは数々ある。その中から今回は、ちょっとぞっとするような不気味なもの日本の迷信を紹介しよう。
夜に口笛を吹くのは厳禁!
「夜、口笛を吹くと蛇が来る」という実に興味深い迷信には、二つの理由がある。まず一つは、口笛が悪霊や妖怪などを呼び寄せてしまうからというごく自然な理由。そしてもう一つの理由は現実的で、蛇を悪者の比喩として表したもの。かつて日本では、人さらいや泥棒が夜にやり取りをするのに口笛の音を使っていたという。怪物にしても犯罪者にしても、軽はずみな夜の口笛は招かれざる客を呼んでしまう危険性があるので、注意が必要だ。
霊柩車が通ったら親指を隠せ
この迷信は日本語の「親指」という単語、つまり「親の指」から来ている。霊柩車を見かけたら、親指を手のひらの中に隠すことで両親を守ることができるというわけだ。またこの迷信にはもう一つ、さらに不気味な意味がある。それは霊柩車に憑いた死者の魂が、親指の爪の間から侵入するのを防ぐため、というものだ。
陽が落ちた後に爪を切らないこと
「夜に爪を切ると、親の死に目に会えない」というのも、なかなか奇妙な迷信の一つ。つまり「親より先に死ぬ」という意味合いだ。「夜に爪を切る」ことを意味する「夜爪」は、短命を意味する「世詰め」と語呂が同じで「よづめ」と読む。そのため不吉だというのが、この迷信の由来だ。しかしこの迷信にも、実は現実的な意味がある。かつて日本では爪を切るのに小刀を使っていたため、暗い中で爪を切るのは非常に危険だったのだ。
食後に横になると牛になる!?
「食べてすぐ寝ると牛になる」というのはもちろん迷信だが、今なお食後に子どもを茶化す定番フレーズとなっている。このフレーズは主に、子どもの行儀悪さをいさめるしつけとして使われるものだ。
朝の友は夜の敵、それは蜘蛛
「朝の蜘蛛は殺すな、夜の蜘蛛は殺せ」というフレーズは、朝の蜘蛛は幸運をもたらし、夜の蜘蛛は不運を運ぶという迷信から来ているもの。朝の蜘蛛は昼間の来客を、夜の蜘蛛は泥棒を象徴するとされている。
カラスが鳴くと不幸が押し寄せてくる!
カラスの鳴き声は病死や事故死、さらには大地震まで、この世のあらゆる不幸の前触れであるという迷信がある。これは、日本神話に登場する八咫烏という大きなカラスを由来とするもの。八咫烏は神の意志を伝える使者として、人間界に起こる森羅万象を象徴している。
枕を北にして寝ないこと
「北枕で寝てはいけない」というのは、日本全国に広く浸透している迷信の一つ。仏教の葬儀では故人の頭を北にして寝かせる風習がある。つまり普段から北枕をしていると、寿命が縮まるというわけだ。
雷がへそを取りに来る!?
日本人の多くは子どもの頃に「雷が鳴ったらへそを隠せ」と脅かされたことがあるかもしれない。この迷信は日本の神の「雷神」が由来。雷神は雷を起こす神だが、子どものへそが大好物だとされている。つまりへそを出していると、雷神に食べられてしまうというわけだ。
櫛には神秘の力が宿る
西洋には鏡を割ると不幸なことが起こるという迷信があるが、日本では櫛に似たような言い伝えがある。その由来は日本神話で、神の一人であるイザナギノミコトが櫛を使って真実を暴いたり、櫛を投げて追っ手から逃れたという逸話に基づいている。つまり櫛には身を助ける神秘的な力が宿っており、粗末にしてはいけないということだ。
夜、洗濯をしてはいけない怖いワケ
霊柩車の迷信と似たもので、洗濯物を夜に干すと死者の霊が憑くという言い伝えがある。かつて着物が何世代にもわたって受け継がれており、また故人の魂はその持ち物に憑くとされていた。ご先祖さまのサプライズ訪問を避けたいのなら夜に洗濯物を干すのは控えた方が良いのかもしれない。
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