[MOVIE] わんこそば ー 大食いチャレンジ

[MOVIE] わんこそば ー 大食いチャレンジ

Update: 2017/06/26

わんこそばを知っているだろうか。これは岩手県発祥の蕎麦料理のひとつだ。400年ほど前、とある店が、いかに手頃な価格帯で、蕎麦を好きなだけ食べてもらえるか奮闘していた時に生み出された蕎麦の食べ方。これが現在のわんこそばの始まりとされる。

食べて、食べて、食べ続ける…

食べて、食べて、食べ続ける…

わんこそばのシステムは、いたって簡単。テーブルにつくと、目の前にお椀が置かれる。通常のお蕎麦一人前の1/8から1/15ほど、ちょうど一口大の量で提供される。その量は店によって異なる。いくら、大根おろし、なめこ等、それぞれ好みに応じて薬味を足すことも可能。ただ、薬味を加えることは、満腹感を加速させてしまう可能性が高いため、わんこそばのコンテストに参加しようと考える人にはオススメはできない。
一度蕎麦がお椀に注がれたら、蕎麦を即座に食べなければならないのがわんこそばのルールだ。わんこそばを食べる人のもとには、必ず次の一杯を注ぐ給仕さんが横に付く。そして自分で蓋を使ってお椀を閉じるまで、延々とわんこそばは注がれ続ける。なお、ゆっくり食べていると、次の一杯が注がれてしまうこともあるので、ペース配分にも十分配慮して食べ進めねばならない。

いざ、わんこそばに挑戦

いざ、わんこそばに挑戦

給仕さんによれば、女性は60杯、男性は80杯ほどがここのお店の挑戦者の平均量だとか。それでも通常のどんぶり一杯のそばの、実に五杯分に相当するというのだから、平均の量とはいっても、かなりの量だ。もし本気でわんこそばにチャレンジしたいのなら、朝食や昼食を抜くまたは少量に済ますなどして万全の空腹状態で臨むのが良いだろう。
この挑戦が私にとって初めてのわんこそばだったため、正直私にはわんこそばがどういうものか把握しきれていなかった。食べ始めてすぐの段階では、比較的簡単な印象だった。わんこそばが注がれる間に、給仕さんの「はい!じゃんじゃん、それもう一杯!」という掛け声が響き渡り、次の一杯への勢いを付けるとともに、挑戦者の気持ちを掻き立て、次へ次へと、のめり込ませる。
給仕さんから次々に蕎麦が注がれるうちに、いつの間にかその量は50杯を優に超えていた。一口大の食べやすい量の蕎麦が、テンポ良く注がれていくため、50杯時点ではまだまだ食べられる感覚だった。しかし、これが80杯を超えたあたりから、積み重なるお椀の山を目の前に、この挑戦が永遠に続くように思えて、途方も無い気持ちに追いやられていた。

大食いへの道

大食いへの道

120杯に達したあたりから、一杯、また一杯へと一つひとつが己との戦いになっていた。「私は何をやっているのだろう」や「どこまで食べ続けられるのだろう」のように、次第に自問自答している自分がいた。まもなくして私の挑戦は限界を迎えた。20分で143杯という結果だった。すぐさまお椀を蓋で覆った瞬間に、給仕さんの放つ「次の一杯」を横目に見ただけで、もう一口も食べられない自分の満腹具合いに気付いた。目の前には10個1組計13組のお椀の山が積まれていた。

当初なぜわんこそばに挑戦するのか疑念すら抱いていたが、終わってみれば初挑戦にして143杯という好記録に、自分が誇らしくもあった。店の記録帳に、私の名前とその数が記された。しかし、今回訪れた店のわんこそばの最高記録は、465杯。私の結果は足元にも及んでいなかった。それでも日本ならではの非常に貴重でユニークな体験が東京でできたことが嬉しく、とても楽しいひと時を過ごせた。もし機会があれば、皆さんもぜひトライしてみて。

  • わんこそば たち花
    • 住所 〒221-0065 神奈川県横浜市神奈川区白楽5−13

Written by:

Quentin Weinsanto

Quentin Weinsanto

2011年から日本に在住し、東京の足立区に住みながらジャーナリストとして活動しているQuentin Weinsantoです。日本の見どころや、興味深い話題をお届けできたらと思います。

※記事掲載時の情報です。

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