浮世絵

浮世絵は、日本を代表する木版画で、江戸時代に栄えた。複数の版木を使った多色刷りで、錦絵とも呼ばれている。浮世とは、現代風とか当時の風俗という意味で、その大衆性や日常性から人気があった。版木は、厚みのある桜の無垢材を使うことが多く、黒は墨、白は蛤の殻などを用いて、人々の日常や美人画、風物、風景、風俗などを描き出した。代表的な浮世絵師は、喜多川歌麿、葛飾北斎、安藤広重など。ゴッホや西洋の画家にも、影響を与えたことでも知られている。
創作版画

長年、日本の版画といえば、下絵、彫刻、摺りと分業制で、複製がほとんどだったが、作家自身が絵を描いて、版を彫り、紙に摺るという一連の作業を、すべて1人で行う版画が登場した。創作版画と呼ばれ、基本的に、複製を目的にしておらず、版画特有の手法を美術的な表現方法のひとつとして、発展した。
木版印刷

手彫りと手摺りにこだわった、木版印刷を用いた作品が、京都などを中心に制作されている。木版印刷とは、木版の凸版印刷のことで、人の手が作り出す、独特の線や、1枚1枚摺るがゆえに生まれるかすれや濃淡が、最大の魅力といえる。現在でも、伝統の模様やモダンな柄が摺られた和紙、布はとても人気があり、それらを使った小物、文具、雑貨などは、日本人のみならず、外国人にも人気だ。
版画の年賀状

新年に、親しい人やお世話になった人へ送る年賀状にも、版画を用いる人も多い。また、消しゴムやさつまいもの断面に、新年のあいさつなどの文字や、干支の動物、お正月をモチーフにしたイラストを自分で描き、彫って摺る、ユニークな版画年賀状を作る人もいる。
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