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世界が認める日本文化だけど外国人が実は苦手と思っているNo.1は?外国人に聞いてみた!

世界が認める日本文化だけど外国人が実は苦手と思っているNo.1は?外国人に聞いてみた!

更新日: 2022/10/11

モノ消費よりコト消費が多くなっている最近の旅行傾向。それは訪日外国人も例外ではなく、日本文化の体験をする人が年々増えているそうです。和食、柔道、アニメなど、世界でも高い人気を誇る日本カルチャーですが、実際のところ外国人が好きな日本の文化、そして苦手だと思った文化は、どんなものなのでしょうか? 来日して約1年の外国人にインタビューをしてみました!(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)

やっぱりこれ!好きな日本の文化No.1は「アニメ」

やっぱりこれ!好きな日本の文化No.1は「アニメ」

好きな日本文化といえば、やはりアニメ。「ANIME」と呼ばれる日本のアニメーションは、世界中で人気をどんどん高めていて、アメリカやイギリス、ブラジルなど世界中でアニメエキスポが行われているほど。見事、好きな日本の文化No.1に選ばれたアニメですが、どのような作品が観られているのでしょうか?

「僕は『エヴァンゲリオン』を親に勧められてから、日本のアニメがすごく好きなんだ」(韓国/男性)

「私も『エヴァンゲリオン』が好きで、初号機を見るために富士急ハイランドまで行ったわ」(アメリカ/女子)

「『ガンダム』が好き!お台場で見た等身大には感動しちゃった!」(台湾/男性)

その他にも『ドラゴンボール』や、『ナルト』、『美少女戦士セーラームーン』など、幼少期に観ていて好きだったものや、今でも観ている!というものまで、幅広いジャンルが知られていました。

また、キャラクターの実物大模型を見に行ったり、舞台となった町を見に行くために旅行をしたり、アニメをきっかけで外出する人が多くいたのが印象的でした。

思った以上に聴かれている!?「J-pop」

思った以上に聴かれている!?「J-pop」

日本ではよく外国人アーティストの音楽を耳にしますが、海外でJ-popが流れている印象って筆者はあまりない気がします。しかし、実はJ-popを聞いている人は意外と多いみたいです。

「J-popは昔から聞いていたよ。西野カナ、宇多田ヒカル、初音ミクが好きだな」(台湾/男性)

「僕も初音ミクは聴く。あと坂本龍一も有名だよね。よく彼の曲を耳にするよ」(韓国/男性)

「ONE OK ROCKをたまに聴くかな。アメリカにもライブで来てたよね」(アメリカ/男性)

全員が邦楽、J-popを聞いたことがある、と回答し、その中でも初音ミクが好きな人がなんと全体の半分という結果に。北米ツアーも行なっている初音ミクは知名度も高いそうです。その他、ONE OK ROCKや宇多田ヒカルなど海外進出しているアーティストがよく知られていました。日本で愛される邦楽は、これからもどんどん世界に進出して行くかもしれませんね。

好き嫌いが分かれ賛否両論あった「和食」

好き嫌いが分かれ賛否両論あった「和食」

和食は「ユネスコ無形文化遺産」に選ばれ、世界中から年々関心が高まってきています。来日の目的の一つとなっている食事ですが、実際に試してみた外国人はどうだったのでしょうか?

「日本の食事は大好き!今、日本に住んでいるけど、友達と一緒に100円寿司を食べに行ったりするわ。でも、納豆は本当にだめ。卵とか入れてごまかしたら何とか食べれるかな?」(ベトナム/女性)

「そばやうどんが好き。日本のヌードルは種類が多くて、何よりおいしい」(台湾/男性)

「私はもともと魚が嫌いだから日本食がそんなに好きではないの。有名なのはわかるけど、特に生魚は食べられないの…」(アメリカ人/女性)

意見が割れたのは、和食の代表・寿司。海外でも「SUSHI」と呼ばれるほど親しまれていますが、やはり生魚を苦手とする人は少なくありません。一方で、そば・うどんなど麺類は人気が高く、特にうどんは外国人にも食べやすいようで、日ごろからよく食べるという意見が多くありました。四国のうどんを食べてみたい!など、うどんに種類があることを知っている人も。

また、日本人にとっても好き嫌いが分かれる納豆は、外国人の中でもやはり不人気。匂いとネバネバがどうも好まれないようです。

やっぱり人気!しかし不満もあった「お花見」

やっぱり人気!しかし不満もあった「お花見」

日本と言えば桜!というほど、大人気の花見。桜も日本に来たら絶対に見てみたいといわれる物の一つです。実際に花見を体験した人の中にはこんな回答も。

「桜のアーチの下を、自転車でくぐり抜けて見たの!ロマンチックで本当に気持ちよかった。ピクニックもしたけど、楽しかったわ」(ベトナム/女性)

「桜はアメリカでも咲いているところはあるけど、本場は格別。来年がまた楽しみだ!」(アメリカ人/男性)

「花見は良いけど、人が多すぎて、花見ではなく人見だった。マナーが悪い人も多いし、もうしなくていいかな」(台湾/男性)

楽しかった、とても綺麗だったと、花見に好印象を持っている人がほとんどでした。桜は開花の期間が短いため特別感があるそう。また、日本で花見というと、桜の下で宴会をする要素が含まれる場合がありますが、外国人は宴会をせず、桜を見て終わる人がほとんどでした。

一部の意見では花見をしたくても、アルコールの匂いが強かったり、ゴミが多く置いてあったり、人々が必要以上ににぎやかだったりするので、せっかくの美しい桜が台無し!という声も。せっかくの日本の美しい文化。多くの人が気持ちいい形で楽しめるようにしたいですね。

人前で裸は恥ずかしい!? 苦手な文化No.1は「温泉と銭湯」

人前で裸は恥ずかしい!? 苦手な文化No.1は「温泉と銭湯」

裸になってお湯に浸かる温泉銭湯。日本人には欠かせない文化ですが、外国人は人前で裸になる文化がなく、抵抗がある人が多いってよく聞きますよね? 恥ずかしいから温泉に入りたくないという意見はまだまだ多数でした。

「僕はちょっと抵抗ある。裸で人と一緒に温泉に入るのは嫌だな。台湾にも温泉はあるけど、水着を着るんだよ」(台湾/男性)

「1人だったらいいけど友達とは嫌だな。友達の前で裸になるなんてできないよ」(アメリカ/男性)

「最初はちょっと抵抗があったけど、慣れれば平気ね。今では恥ずかしくないわ。でも銭湯は行ったことがないから、チャレンジしてみたいわね」(アメリカ/女性)

裸の付き合いは嫌!という意見は特に男性に多くみられました。女性の多くは「昔は抵抗があったけど試してみたらよかったので、今ではよく行く」人がほとんど。また、男性の中でも友達がいなければ入ってみても良い、という意見もありました。身近な人に裸を見られるのは一番恥ずかしいことだそう。

また今回インタビューをしてわかったのは、銭湯の存在を知らない人が多いこと。銭湯が減っている一方で、ハーブ湯やミスト風呂などを新しく取り入れ、人気を集めている所もあるので、ぜひ日本の入浴文化を外国人の皆さんに体験して欲しいですね。

経験者は多いがなかなか続かない「空手」

経験者は多いがなかなか続かない「空手」

柔道・剣道・相撲など日本発祥のスポーツの中で、一番経験者が多かったのは沖縄で生まれた武術、空手。体育の授業でやったことがあるという外国人もいました。しかし、経験者は多いものの、空手が好きという人は少ない結果に。

「1年くらい空手を習ってたよ!でも辞めちゃった。ステップアップに時間がかかるから飽きちゃったよ。少しは自分を守れるようになったから、やったことはよかったけどね」(アメリカ/男性)

「僕は授業でやったことがあるよ。なかなか強くなれなくて、自分で続けたりはしなかったな」(韓国/男性)

空手は帯の色でレベルを判断しますが、最初の白帯から最上級の黒帯になるまで、長い年月と経験がいります。なかなか上手くなっている実感を得るのに時間がかかるため、続かなかった、面白さを見出せなかった人が目立ちました。身につけられたら役に立ちそうだけど、それまでに長い道のりという印象で、継続できなかったそうです。

「空手はやったことがないけどとっても興味がある!護身術になりそうだから、身につけたら役に立ちそう!」(ベトナム/女性)

一方でこのように、護身術になるからやってみたいという声も。身につければ自分も人も守ることができる空手。忍耐は必要となりますが、ぜひ強くなった先の楽しさをみつけて欲しいですね!

見るのはいいけど試すのはちょっと…「相撲」

見るのはいいけど試すのはちょっと…「相撲」

昔よりも多くの外国人客を会場で見るようになった相撲。日本人の間でも年々人気を増し、チケットが取りにくい状態だとか。しかし実際試合を見た人からは、面白いけど……と少々曖昧な回答が。

「相撲はやったことがあるけど、服を脱がなきゃいけないのが嫌だ。1回やって終わったよ」(台湾/男性)

「僕は相撲があまり好きじゃない。格好がほぼ裸だから抵抗があるんだ。見る分には面白いけど、やってみたいとも思わないな」(アメリカ/男性)

思いの外、男性陣からネガティブな声が多かった相撲。どうも廻しだけの裸に近い格好に抵抗があるとのこと。見るのは良いけど体験したいとは思わない、という意見が目立ちました。

「会場で観たことはないけど、とっても観てみたい日本の文化の一つね!自分もチャレンジしてみたいわ」(ベトナム/女性)

一方で、力士が強そうに見えてかっこよく、試合自体が面白いから会場で観たいと、女性からは高評価。体験してみたいと言う声も!男性よりも女性の方が相撲に興味があるとは意外でしたね。

その他、母国で人気の野球を日本でも観たいという意見や、日本のパンは欧米の物と違うので、どうやって作っているのか知りたいなど、体験したことはないけどやってみたい、と興味を持たれている文化もありました。

様々な意見がありましたが、特有の文化はまだまだあるので、いろんなものにチャレンジして、日本をより知って欲しいですね。

メイン写真:Matt Hahnewald / Shutterstock.com

※ 本記事は2019年初掲出のものを再編集して公開しています

Written by:
Fujico
Fujico

東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!

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