関西地方の滋賀県といえば、何をイメージしますか?日本最大の琵琶湖や彦根城、グルメなら近江牛や湖魚など魅力が満載です。
もし、東京に行く予定があるなら、滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀」へ!観光案内はもちろん、滋賀県の特産品が多数販売され、滋賀県ならではの料理を堪能できるレストランやバーも備えています。今回はここ滋賀を訪れ、おすすめ商品ベスト5のほか、人気の商品やメニューを教えてもらいました。
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絶景と美食の宝庫!関西観光の穴場・滋賀県の魅力は?
関西地方に位置する滋賀県。最も知名度の高い観光スポットが、日本最大の淡水湖である琵琶湖です。湖の西側は空のように青く澄み、季節折々の雄大な景色が望めます。琵琶湖周辺にあるメタセコイア並木や、湖に鳥居が浮かぶ白鬚神社なども、SNSで話題です。また、天守が現存する国宝の彦根城、788年創建の比叡山延暦寺、忍者発祥の地といわれる甲賀市など、歴史好きにはたまらない場所も点在しています。
豊かな自然から育まれる食材も、滋賀県の魅力のひとつ。日本三大和牛のひとつである近江牛、ほどよい粘りと甘みが特徴の近江米、琵琶湖に生息する湖魚などがその代表です。
さらに、滋賀県は京都府と隣接しているため、京都や大阪に行きやすい点も大きなメリットです。琵琶湖ほとりの大津駅から京都駅までJRで約10分と非常に近く、混雑を避けるため滋賀県に宿泊する人も少なくありません。
東京で滋賀の魅力に触れられる「ここ滋賀」とは?
次の日本旅行で、東京へ行く予定という方は「ここ滋賀 -COCOSHIGA-」を訪れてみましょう。東京の日本橋エリアにある滋賀県の“情報発信拠点”で、1階は特産品や伝統工芸品を扱うマーケットとバー、2階は滋賀県産品を使ったレストランを展開しています。
いわゆるアンテナショップとは違う点は、マーケット、バー、レストランのどこでも、滋賀県の新たな一面をアピールしていること。マーケット内には、メインとサブの特設スペースが2か所あり、いずれも月替わりのコーナーで、知られざる商品やスポットの魅力に触れられます。レストランやバーでは、都内ではなかなかお目にかかれない滋賀県産のグルメやお酒を堪能。すでに知名度があるエリアや商品をPRするだけではなく、スタッフの皆さんが「ぜひ知ってほしい、おすすめしたい」という気持ちが、施設内全体から感じられます。
例えば、取材時におすすめされていたのは「北琵琶湖」。長浜市、高島市、米原市からなるエリアで、京都から近い滋賀県南部に比べるとまだあまり知名度が高くありません。マーケットでは、北琵琶湖エリアのお菓子やスイーツを厳選し、スタッフさんのコメント付きで紹介。バーでは滋賀県北部の地酒の飲み比べも行っており、東京では入手が難しいお酒も提供していました。
総合案内スペースでは11:00~17:00の間に観光コンシェルジュが常駐し、滋賀旅行の相談が可能です。
入り口のスペースは1カ月おきに入れ替わります。展示内容のコンセプトやレイアウトは、シーズンに合わせて、滋賀県に精通したスタッフさんたちが考案。取材時は秋の収穫の時期に合わせた「新米と陶器フェア」が行われており、滋賀県産の採れたての新米と、信楽焼などのお米に合う陶器がセレクトされていました。
「ここ滋賀」に行ったら絶対にやりたいこと3選
1.マーケットで日本土産になる滋賀の名物を入手
1階のマーケットには、滋賀県ならではの特産品が集結。食品からお酒、伝統工芸品など、ジャンルごとに商品が並んでいます。
人気の食品は、新鮮な近江牛の切落し、滋賀県の郷土食の鮒ずしのほか、珍しい「赤こんにゃく」も。滋賀県近江八幡市の名物料理で、特徴的な赤色は、三二酸化鉄の着色によるもの。鉄分不足な人にも喜ばれています。
滋賀県内でしか販売していない商品も売られており、特に人気があるのはご当地パン。1951年創業「つるやパン」のサラダパン(240円)はマヨネーズと和えたたくあん漬けがたっぷり挟まっていて、歯ごたえのある食感にハマる人続出。金土日のみの限定販売で、午前中に売り切れることもあるため見つけられたらラッキー!
お弁当やお寿司も多数販売。さんとく三太郎の「焼き鯖寿司」(1,512円)は、ジューシーな鯖の旨みと、アクセントとなる大葉と生姜の香りが上品な一品。滋賀県にはかつて、福井県の若狭湾から採れた魚を京都まで運ぶ「鯖街道(現在は若狭街道)」と呼ばれる道があり、鯖寿司は名産品。海がない滋賀県ですが、琵琶湖の湖魚や鯖寿司など、お魚料理も見逃せません。
「ここ滋賀」マーケットで外国人客におすすめしたいベスト5
数ある商品の中から、外国人客にぜひおすすめしたいアイテムを「ここ滋賀」スタッフさんに5品選んでもらいました!
1位:ミニ狸/信楽陶器卸商業協同組合(1,320円)
滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる信楽焼の中でも、日本人がすぐにイメージするのが狸の置き物。居酒屋やレストランの店先に商売繁盛の縁起物として置かれているので、目にしたことがある方もいるのでは。自宅で飾れる手のひらサイズの狸がかわいい!
2位:近江牛焼肉丼/魚庄(1,458円)
近江牛の焼肉をホカホカな状態で食べられる加熱式のお弁当。紐を引くだけで温められるので、ホテルの夜食にもってこい。1,500円以下という、通常の近江牛料理よりもリーズナブルな価格帯も魅力的です。
3位:朝宮抹茶 翠峰/かたぎ古香園(972円)
信楽町の朝宮地区は、日本五大銘茶のひとつである「朝宮茶」の産地。1,200年以上の歴史を持つ“日本茶発祥の地”といわれ、今も生産が盛んです。「翠峰」は、日本国内でも少ない、農薬・科学肥料・除草剤不使用の抹茶パウダー。ラテやお菓子作りにも最適です。
4位:神開大津絵ミニ樽300ml/藤本酒造(2,046円)
滋賀県産の酒米を中心に仕込まれたお酒が小さな酒樽に。樽には江戸時代初期から滋賀県で派生した大津絵が描かれています。藤と女性が一緒に描かれる「藤娘」は良縁のお守りとされていたため、プレゼントにもふさわしい縁起物です。
5位:石目塗り箸/蛯谷工芸(3,850円)
滋賀県は紙漆細工「一閑張り」の産地のひとつ。湖南市の蛯谷工芸は、紙ひもを素材とした軽くて丈夫な「近江一閑張」を制作しています。漆製品も多数展開しており、石目塗り箸は人気アイテムで、食洗器対応がうれしいポイント。近江一閑張の箸置きとセットでどうぞ。
2. 日本三大和牛のひとつ、近江牛は食べるべき!
滋賀県の近江牛は、日本三大和牛であり、高級ブランド肉として有名。肉食が禁じられていた江戸時代から、味噌漬けにされた養生薬として広まり、日本で最も歴史のあるブランド牛といえる存在です。
近江牛の特徴は、きめ細かくやわらかな肉質と、食欲をそそる美しいサシ(肉と脂肪の入り混じる白い筋)、適度な粘りのある脂肪によるジュワッとする口どけなど。焼肉やステーキのほか、すき焼きやしゃぶしゃぶでいただくのもおすすめです。
ここ滋賀2階のレストラン「寛閑観(かんかんかん)」では、近江牛を使用したさまざまな料理を提供。滋賀県近江八幡市の近江牛・和牛専門店がプロデュースしており、目利きが選んだ近江牛を堪能できます。
ディナータイムには、近江牛づくしのコース料理や御膳、お酒に合うアラカルトもラインナップ。お酒は滋賀県産の日本酒など、食事によっておすすめを聞きながら試せます。外国語メニューもあるので安心です。
すき焼きを初めて食べる方向けに、すき焼きと日本酒3種飲み比べがセットになったコース(1名20,000円)もスタート。サーロインの近江牛150gにローストビーフの近江牛、近江米を使った近江牛肉寿司と、近江牛を食べ尽くせます。また、肉寿司は新鮮さがウリのため生肉を使用していますが、希望の方には火を通しての提供も可能です。
すき焼きは、醤油、酒、砂糖がベースの煮汁に、薄くスライスした牛肉を焼いたり煮たりする料理。絶妙な火加減で具材を入れていくため、初めて食べる人には少し難しいと感じることも。このコースではシェフが直接焼いてくれるので、一番の食べごろでお肉をいただけます。甘辛く煮たお肉を新鮮な溶き卵にくぐらせると、深みが出て上品な味わいに。やわらかい食べごたえと口の中でとろける肉質に感動!
「近江牛 ステーキセット」(100g 5,400円~)も人気があり、ヒレ、サーロイン、赤身の中から好きな部位を選べます(※部位によって料金が異なります)。お米は近江米を使用し、小鉢の副菜はすべて滋賀の郷土食で、鉄板上の焼き野菜は県産野菜が中心です。ちなみに、レストランで使用されるお箸は、先ほどおすすめした蛯谷工芸のお箸。気に入った方はぜひ1階で購入を。
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近江牛もりしま 寛閑観 ここ滋賀
- 住所 東京都中央区日本橋2-7-1 ここ滋賀2F
営業時間:
・ランチ 平日11:30〜14:30(L.O. 14:00)、土日祝11:30〜15:30(L.O. 15:00)
・ディナー 平日17:00~22:00(L.O. 21:00)、土日祝17:00~21:00(L.O. 20:00)
定休日:年末年始
3. SHIGA’s BARで滋賀の地酒を飲み比べ
1階の「SHIGA’s BAR」は、滋賀県産のアルコールやソフトドリンク、スイーツ、おつまみを振舞うバーカウンター。日中は日本橋のショッピング客、夜はビジネスパーソンの憩いの場として賑わっています。
滋賀県は山脈から琵琶湖に流れる豊かな水脈のおかげで、良質なお米とお酒が生み出されます。SHIGA’s BARでは「滋賀の地酒4種飲み比べセット」(1,000円)があり、お酒に詳しいスタッフさんが選んだ日本酒を飲み比べできます。好みの味を見つけたらその場で購入できるのも、マーケット併設ならではの良さ。
おつまみも滋賀県ならではのメニューが勢ぞろい。「その日のおつまみ」(写真左下・600円)は、マーケットの商品を中心にその日限定のおつまみを提供。「とんちゃんやきのから揚げ」(写真左上・380円)、「近江牛コロッケ」(写真右・380円)などのホットスナックも酒の肴にぴったり。
お酒が飲めない人は、カフェやスイーツを。新メニュー「びわ湖ブルーフロート」(750円)は、琵琶湖のような幻想的な青さを表現したスパイシーなジンジャーエールで、飲むうちにミルクジェラートが混ざり合ってチャイのような味わいに変わります。
次の旅行先のヒントを「ここ滋賀」で探してみよう!
琵琶湖を中心とした絶景と、近江牛や近江米などの絶品グルメが目白押しの滋賀県。琵琶湖は知っていたけど他の場所を知らないという方こそ、「ここ滋賀」にぜひ訪れてみましょう。東京駅からアクセスもよく、近江牛のレストランや地酒のバーも兼ね備えたここ滋賀で、次の旅行先のヒントを探してみては。
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