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エッ!? 使いまわししないの? フランス人がショックを受けた「日本の紙事情」

エッ!? 使いまわししないの? フランス人がショックを受けた「日本の紙事情」

更新日: 2020/08/17

製紙といえば、日本のお家芸ともいえる得意分野。世界に誇るクオリティで、生産量も中国、米国に続き3位(出典:RISI Annual Review 2018)とトップクラスです。そんな日本の製紙技術について、海外の人はどのように思っているのでしょうか。

今回はフランス人男性に普段の生活で使うことの多いさまざまな日本の紙について、またフランスの紙事情についてインタビューしました。(コメントは回答者の個人的な意見です)

使い捨てするのにティッシュペーパーが高級!

使い捨てするのにティッシュペーパーが高級!

日本人にとって最も生活に密着した紙は、ティッシュペーパーなのではないでしょうか。しかし日本に来たフランス人からすると、それは当たり前ではないようです。

「日本人の家にはティッシュペーパーの箱が色々な場所にあって頻繁に使うと思う。フランスに比べて安いしね」

ティッシュペーパーが身近な存在であるのは、世界的には当たり前でないようですが、これには価格が関係しているのかもしれません。

「フランスだと、鼻をかむときはハンカチだったり、ティッシュを使っても一度では捨てないで、また使ったりする」

日本でもたまに、ティッシュペーパーを何枚も重ねて、折りたたんで持ち歩いている人がいますが、フランス人も同じ感覚ということでしょうか。

「ティッシュペーパーがないときはキッチンペーパーで鼻をかんじゃうよ。キッチンペーパーの方が、ティッシュより厚みがあって僕は好きなんだよね。日本にはすごく柔らかい高級なティッシュがあるよね。どうせ捨てるものなのにこだわりがあることにびっくりしたよ。日本人の鼻は繊細なのかもね」

日本に高級なティッシュがあるのは、花粉症の人が多いからかもしれません。ヨーロッパでも芝生アレルギーなどありますが、日本のスギ花粉アレルギーほどではありません。日本では花粉の季節になると、大量に鼻水が出て鼻をかむことが増えるので、鼻の下がボロボロになりがちです。そのため、摩擦の少ない柔らかいティッシュが開発されたのではないでしょうか。

このフランス人男性がもし花粉症になって、硬くゴワゴワしたキッチンペーパーで鼻をかみ続けていたら、日本人が柔らかいティッシュを好む理由が理解できるかもしれません。

「ポケットティッシュを無料で配っていることにも驚いたよ。僕は外国人だからか、なぜか渡してくれないことが多くて残念だけれど」

ティッシュ配りのアルバイトをしている方が、もしこの記事を読んでいたら、ぜひ、外国人にも積極的に配ってみてはいかがでしょうか。

日本のトイレットペーパーは安いね

日本のトイレットペーパーは安いね

次に、わたしたちが毎日必ず使う紙、日本のトイレットペーパーについて聞いてみました。

「トイレットペーパーは、あまり違いを感じないかな。僕があまり気にしてないからかもしれないけれど。日本では、花柄とかアニメの柄のトイレットペーパーが売っていてかわいいなあと思うよ。トイレットペーパーに柄を付ける発想がいいよね」

エンボスの模様付きのほか、カラフルな柄付き、香り付きなど、日本にはさまざまなトイレットペーパーがありますね。

「紙類の値段は日本の方が断然安いよ。日用品の物価は、全体的に日本の方が安いね」

キッチンペーパーは薄くて安い

キッチンペーパーは薄くて安い

キッチンペーパーの値段は、フランスに比べてどうなのでしょうか。イギリスではトイレットペーパーより安価です。

「キッチンペーパーはフランス人の方がよく使うよね。値段は日本より安いかな。日本人は油ものを調理するときに使うけれど、フランスではこぼした水を拭いたり、口の汚れを拭いたり、お皿を洗う前に油汚れを拭き取ったりと、さまざまな場面で使っています。フランスのキッチンペーパーは日本のより分厚くて丈夫で、日本のふきんみたいなイメージかな」

日本では、キッチンペーパーが割高な印象があり、水洗いするふきん、紙ナプキン、ティッシュペーパーや新聞紙などを使い分けていますが、キッチンペーパーなら、さまざまな用途に使えるので便利ですね。

日本のノートは本当にクオリティが高い

日本のノートは本当にクオリティが高い

ノートは、日本がハイクオリティだと自信を持っていえる紙製品です。ヨーロッパではドイツの紙生産量が多く、文房具のクオリティの高さが知られています。そんなドイツの隣国で生まれ育ったフランス人は、日本のノートを使ってみたらどう感じるのでしょうか。

「日本製のノートや印刷用の紙はしっかりしているよね。薄い紙のものでも折れにくくて書きやすいし、本当にクオリティが高いと思う」

筆者も、海外のルーズリーフに憧れたものの、結局、日本のノートに戻った経緯があります。

さらにインタビューしていくと、話は意外な方向へ……。

「日本の紙幣も質感がしっかりしているからなのか、日本ではグシャグシャのお札をみかけない気がするよ」

言われてみるとたしかにそうですね。どのお札も、軽く折り目がついている程度です。これは、日本銀行が定期的に汚れた紙幣を回収していることもありますが、紙の質の良さも影響しているはずです。

2重で付く?ブックカバー

2重で付く?ブックカバー

「あと、海外の本はカバーがついていないものがほとんどだけれど、日本の本は大抵カバーが付いているから驚くよ。それなのに、レジでさらに紙のカバーをつけてくれるから、不思議だね」

これは考えたことありませんでした。たしかに海外の本には、カバーがついていないのが普通です。そして本の表紙の裏側は、基本的に無地です。一方、日本の本は、カバー付きが当たり前で、折り返した部分にも著者のプロフィールなど情報が記載されています。さらに帯まで付いているのです!

本屋さんのブックカバーは、他人に何を読んでいるか知られないためのタイトル隠しのほか、汚れ防止の意味があり、これは日本的な感覚なのかもしれません。

障子やふすまは、紙の繊細な薄さに感動!

障子やふすまは、紙の繊細な薄さに感動!

日本の紙文化の代表ともいえるものに、障子やふすまが挙げられます。

「障子は光が淡く透けるから、なんて素敵なんだと思ったよ。カーテンと違って、朝になると部屋が自然と明るくなるところがいいよね」

自然光で起きたい人は、障子がある部屋を寝室にすると良いかもしれません。障子の紙には、採光効果がありながら、直射日光は遮れるのが素晴らしいところです。

「和紙は素敵だよね。今、和紙を使ったライトを気に入って使っているよ。独特の柔らかい光になるからね」

「障子紙や書道をするときに使う和紙は、職人が手作りするんでしょ?よくあんなに薄くつくれるよね。日本人の技術はすごいと思うよ。薄い和紙を扱うときは、ドキドキするよ」

筆者にとって、和紙は当たり前のような存在でしたが、海外の人は、紙の繊細な薄さに感動するのですね。和紙は意外に丈夫ですが、破れてしまうのではないかと丁寧に扱うからこそ、より貴重に感じるのでしょう。

まとめ

日本人にとって当たり前の「紙」事情が、海外の視点に立つと、違って見えるところが興味深いですね。日本の製紙技術は世界でもトップクラスであることを誇りに、もう一度、周囲にある紙たちを見直してみてはいかがでしょうか。

<取材執筆>
株式会社ダリコーポレーション

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