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日本の驚くべき自動販売機Acureの最前線をリサーチ!

日本の驚くべき自動販売機Acureの最前線をリサーチ!

公開日: 2019/04/24
更新日: 2019/10/11

自動販売機大国といわれる日本。110年ほど前に国内で初めて開発されてから、急速に台数を増やしていき、現在ではなんと約550万台が街のいたるところにあるという。もちろん数だけでなく、その技術や性能面での進化も著しい。

今回わたしたちは、そんな日本の自動販売機業界をリードする『株式会社JR東日本ウォータービジネス』を訪れ、海外では決して見ることができない最新の自販機「イノベーション自販機」について話をうかがってきた。

2006年8月にはじめて登場した自販機ブランド「Acure」。JR東日本の駅構内を中心に、全国各地、8,000台以上のacure自販機を展開している(2017年8月現在)。最新のマーケティング戦略を用いて、顧客ニーズを満たす商品を提供することが彼らのかかげるミッションだ。

そんなAcureシリーズの最新型自販機が、従来の自販機のイメージをくつがえすと聞き、JR大崎駅を訪れた。中央改札を通るとすぐ、右奥でひと際存在感を放つ、黒一色のなんともスタイリッシュな外見の自販機を発見。「イノベーション自販機」である。あでやかなライトでドリンク類が浮かび上がるタッチパネル式のディスプレイには、時間や天気予報まで表示されていた。

この自販機の最大の特徴は、現金の投入口が無いこと。連動しているスマホアプリ「アキュアパス」をダウンロードし、アプリ内でアイテムを購入すると、どのイノベーション自販機で受け取ることができる。SuicaやPasmoなどの電子交通カードでの購入も可能だ。

イノベーション自販機の使い方はいたってシンプルだ。
アプリを起動して、メニューから買いたいドリンクを選択。表示されたQRコードを、自販機中央下部に位置するスキャナーで読み込ませる。すると、商品(マイドリンク)がディスプレイ上に浮かび上がってくるので、それをタッチすれば、ドリンクを受け取れる。

ちなみに、このアプリを使えば、1本あたりの値段が割安になるまとめ買いや、LINE/Facebook/Twitterを通して、友だちや家族、恋人にドリンクをプレゼントすることもできる。今までに無かった新感覚のサービスだ。

その他にも、無料ドリンクやポイントがもらえるキャンペーンを実施。アプリを持っているだけで、お得な特典がたくさんついてくるのも嬉しい。

独創的な発想で進化し続けるAcure自販機シリーズ

独創的な発想で進化し続けるAcure自販機シリーズ

ここまででも十分、日本の自動販売機のレベルの高さを感じていただけたのではないだろうか。
さらに今回は、イノベーション型自販機を開発した『株式会社JR東日本ウォータービジネス』を取材し、プロジェクトチームの飯尾さんと小室さんにお話を聞いてきた。

現在、全7種あるAcureシリーズから、まずはタイプの異なる3つの自販機のコンセプトとこだわりを教えていただいた。
まずは働く女性をターゲットにした「ナチュラキュア」。水彩画を原画にした柔らかいタッチのデザインの自販機には、女性が飲んでみたいと思えるドリンクをそろえているという。

 「身体を冷やさないよう、キンキンに冷えたドリンクはなるべく避けたいという女性のために、常温(20度設定)でも用意しています。自販機ではあまりないですよね。ナチュラキュアは、こうした“女性ならでは”の悩みや要望に応える商品ラインアップを心がけています。」(小室さん)

続いては、新宿渋谷秋葉原など、外国人観光客も多く行き交うエリアの駅に設置してある「アートミュージアムアキュア」。自販機をキャンバスに、歌舞伎、日本舞踊、相撲など日本の伝統文化をアートで表現している。

「アートミュージアムアキュアは、今後も台数や違うデザインで増やしていきたいと思っています。観光客が多いところに設置しているので、見て楽しんでもらえたらと。」(小室さん)

さらにアートミュージアムアキュアは商品にもこだわりが。そば茶や青森りんごジュースなど日本でしか買えない地産飲料に、オリジナルブランドの天然水「From AQUA」などがそろっているので、チェックしてほしい。

そして、イノベーション自販機を思わせるデジタルサイネージ型のこちらは「次世代型自販機」。自動販売機の前に立つと、センサーで購入者の年代や性別を判断し、それぞれに合ったおすすめ商品を提案してくれるというから驚きだ。まるで自販機とコミュニケーションしているような新感覚の体験が楽しめる。

「観光情報センターのデータによると、国籍問わずよく飲まれているドリンクはコカ・コーラ、ポカリスウェットです。他にもりんごジュースなんかがよく飲まれるそうですよ。」(小室さん)

このようなユーザーの志向データを活用しつつ、イノベーション自販機にも改良を加え、国内シェアを伸ばすことが直近の目標だそう。「2020年のオリンピックでは、日本を訪れる多くの外国人旅行客にも、ぜひこの進化形自販機を使ってもらいたいですね」と飯尾さんは話す。

もし日本を訪れることがあれば、事前にアプリを準備して、移動中に立ち寄る駅でトライしてみるといい。こんな身近なところでも、“日本でしかできない体験”ができるはずだ。
成長がとまらない日本の自動販売機のさらなる発展に期待したい。

【番外編】これ見たことある?日本の歴代自販機

【番外編】これ見たことある?日本の歴代自販機

ビン自販機(1958年)/Vendo(アメリカ)
古典的なボトル専用機。このレトロ感がたまらなく、修理調整をして、実際に使っているコレクターが多いとか。

ガム自販機(1962年)/国栄機械製作所(現グローリー)製
国内初のチューイングガム自動販売機

噴水自販機(1962年/三共電器(現サンデン)製
ジュースが噴水のように自販機上部のグラスに吹き上がる。

ホット or コールド自販機(1972年)/三共電器(現サンデン)製
日本で始めてホットとコールドを切り替える方式を採用した自販機。


画像提供:日本自動販売システム機械工業会

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