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「リア充」を世界4カ国語でなんて言うの?外国人に聞いてみた

「リア充」を世界4カ国語でなんて言うの?外国人に聞いてみた

更新日: 2020/06/07

日常会話をこなれた外国語で話してみたい!日本に住む外国出身者4人に、日本人が普段話しているフレーズを母国語ではどう訳すか聞いてみた。

今回のテーマは「リア充」。答えてくれたのは、アメリカ人、フランス人、韓国人、台湾人の4人。それぞれの国の人たちがリア充という言葉からどんなイメージを抱くかも浮き彫りになった(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)。

「彼はリア充だね」ってなんと言う?

日本語「彼はリア充だね」

アメリカ「He is a show off.」(ヒー イズ ア ショウ オフ)

フランス「……」
※フランス語でリア充はないそうです。しいて言うならネット用語の「IRL」

韓国「리얼충 폭발해라」(リアルチュン ポッパルヘラ)
※直訳:リア充爆発しろ

台湾「他真是人生勝利組」(タゼンシレンシェンシェンーズー)

そもそも「リア充」って?

元々はインターネット上で使われるスラングだったが、SNSの影響もあって幅広い世代に浸透。日本では当たり前のように使われているだけに、他の言語の人たちはどう解釈して訳してくれたか気になるところ。先ほどの外国語フレーズはどんな意味が含まれているか、詳しく聞いてみよう。

アメリカ「Show off」

アメリカ「Show off」

Show offは直訳すると、「見せびらかす」という意味になる、と教えてくれたのは30代アメリカ人男性。

「リア充って、生活がキラキラ輝いている様子をアピールしたがっている感じでしょ?そういう面倒くさい人のことは、『He(She) is a show off』って言うね」

リア充の裏の意味まで理解した、なんとも鋭い解説…。純粋に「生活が充実している」という前向きな意味なら、「life satisfaction」がふさわしいとのこと。しかし、統計でも使われる言葉なので、リア充とはニュアンスが違いそうだ。

フランス「そんな言葉ない!強いていうなら『IRL』」

フランス「そんな言葉ない!強いていうなら『IRL』」

「え?リア充?そんな言葉ないよ!」と、いきなり否定した20代のフランス人男性。

「ヨーロッパでは『Tinder』とか気軽にウェブ上で友達や恋人を探すサービスが当たり前のように使われていて、若い世代ほどオンラインとオフラインの垣根がないんだ。ランチを誰かと食べたいからアプリで探して30分後に待ち合わせ、なんてことも珍しくない。だから、オンラインもリアルのひとつだと思うよ」

日本でいうところの出会い系より、もっとライトなアプリが浸透しているなんて!でも、それはオタク層以外の、それこそリア充な人たちが楽しむアプリでは?

「いや、そんなこともないよ。僕のゲーム友達も使っているし。オンラインゲームでは『IRL』(In Real Life)ってネットスラングが使われているけど、それもちょっと意味が違いそうだし…」

では、「リア充だから…」と陰口を叩く人もいないということ?

「そう。もしもそんなこと僕の前で言ったら、迷わず『It's not your concern(余計なお世話)』って返すね。そもそも、今の時代にオンラインでコミュニケーションしていない人なんていないんだから、全員フラットな関係でしょ!」

さすがは、「自由、平等、友愛」の国、フランス。これから先も、リア充のフランス語バージョンは生まれないかもしれない。

韓国「리얼충(リアル チュン)」

韓国「리얼충(リアル チュン)」

「リアル」という発音からも想像がつくように、なんと韓国にもほとんど似た言葉が存在した。話を聞いた30代の韓国人男性は、言葉の意味も含めて説明してくれた。

「『充』は韓国語で『チュン』と発音します。良い意味で使っている人もいるけど、『虫』という言葉もチュンと発音するから、使われたときにあまりいい気分がしない人がほとんどだと思います。『○○チュン』は人をちょっと見下げるときに使う言葉だから」

また、リアルチュンの派生語で、一人でも楽しんで生活する人のことは「솔로충」(ソロチュン)と呼ぶ。日本語だと「ぼっち」が近そう。

台湾「人生勝利組(レン シェン シェン リー ズー)」

台湾「人生勝利組(レン シェン シェン リー ズー)」

最後に聞いたのは、台湾出身の30代女性。「人生勝利組」って、字面のインパクトが強すぎる。

「確かに、リア充の方が軽い感じです。でも、台湾ではこの言葉が一番近いと思います。『人生勝利組』は、ビジネスで大きな成功を収めていて、プライベートも充実している人のこと。リア充よりもレベルアップした人たちですね」

もしかすると、リア充より「勝ち組」の方が近い?

「ああ、そうかも!勝ち組、負け組、って日本で言いますよね。台湾でも同じような意味で昔から使われています」

経済格差を表す言葉が、日本も台湾もほぼ同じ字面と意味で表現されていたとは。リア充のことを調べていたつもりが、思わぬ発見に驚き。

リア充は日本にしかない考えだと思いきや、似たような意味の言葉はちらほら存在していたことが発覚した今回の調査(フランスは別格!)。世界各国で後ろ指をさされないためにも、リア充アピールはほどほどに!

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