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世界が認める和菓子だけど外国人に嫌われているNo.1は?外国人に聞いてみた!

世界が認める和菓子だけど外国人に嫌われているNo.1は?外国人に聞いてみた!

更新日: 2022/04/15

外国人に人気のある日本のグルメといえば、寿司天ぷらなどの和食。近年、抹茶やあずきを使った日本のお菓子も知名度を上げ人気を博しており、訪日旅行者のおみやげに菓子類が好まれているとか。では、日本のお菓子で好きな味はなんでしょう?

そこで、日本に住む外国人17人に「日本の好きなお菓子・嫌いなお菓子」についてアンケートを実施してみました。おみやげに定番の味はどんな評価があったのでしょう?

不動の人気は、◯◯もち!

不動の人気は、◯◯もち!

外国人たちから、圧倒的な支持を受けたNo.1は、ずばり「おもち」。あんこが入った大福もちや、みたらし団子にわらびもち。とにかくモチモチした食感のお菓子に人気が集中していました。

「あんこも好きだから大福が一番。中でも特に苺大福が好きです」(50代/女性/アメリカ)

「日本の食材を活かしたお菓子はおいしい。もちは最たるもの」(50代/男性/アメリカ)

「もちの甘みと柔らかい食感が好き。きなこと黒蜜をかけて食べるもちは、アメリカにはないコラボレーションで感動したよ」(30代/男性/アメリカ)

「くずきりとわらびもち。なぜなら、興味深い不思議な食感が楽しいから。見た目にも美しい、とても日本的なスイーツじゃないかな」(40代/男性/アメリカ)

「みたらし団子。タレの甘さが好きです」(20代/男性/韓国)

こんなにも外国人から、もちもちお菓子が愛されているとは!特に、アメリカ人からの支持が高く、食感を楽しんでいるコメントもちらほら。アメリカにはマシュマロやわたあめのようにフワフワな食感がポイントのお菓子も多いので、近いものを感じているのかもしれませんね。

さらに、食感以外にもこんなコメントが寄せられました。

「もちと大福が大好き。味は甘すぎなくて、とてもふわふわ。もちつきも楽しい。あんこにとても合っている!」(20代/女性/ドイツ)

「もち。焼くのが楽しい!」(20代/男性/フランス)

フランス人男性の「焼くのが楽しい」というコメントが妙に気になりますね。もしや焼きもちもスイーツに換算されているのでしょうか!?

次点も食感がポイント!?せんべいが台頭!

次点も食感がポイント!?せんべいが台頭!

もちの次に人気が高かったのは、日本土産の定番でもある「せんべい」。甘いお菓子ばかりがもてはやされているわけではないようです。

「せんべいやあられなど、日本の食材を活かしたお菓子はおいしい」(50代/男性/アメリカ)

「しょうゆの焼きせんべいは、砂糖を使っていなくてヘルシーだから好き」(40代/男性/イギリス)

「せんべいはみんな好きですが、中でも数年前に一度『朝日あげ』を貰って、本当においしかったので定期的に購入することになりました」(30代/男性/中国)

「食べやすいし、食感が軽くておいしいです」(20代/男性/フランス)

具体的な商品名を挙げる人まで出てくるほど、せんべいは外国人たちに日常的に食べられている模様。付随してあられやおかきも人気を博していて、「柿の種」をお土産として買う人も増えているそうです。

少数ながら、抹茶スイーツも根強い人気

少数ながら、抹茶スイーツも根強い人気

また、根強いファンがついているのが、日本を象徴するお茶、「抹茶」を使ったスイーツ。今回のアンケートでも少数ながら回答がありました。

「抹茶味のチョコレートが好き。日本らしいし、少し苦い感じがいい」(20代/女性/アメリカ)

「抹茶ぜんざい。抹茶好きなので、すこし甘めの小豆と抹茶の組み合わせが一番好きです」(30代/女性/台湾)

実は、抹茶は今話題の「スーパーフード」の1つでもあり、さまざまな栄養素を持つため、特に女性から熱視線を集めているそうです。

アメリカの大手マーケットでも、商品棚には抹茶が定番品として並び始めているようですし、抹茶は今後さらに外国人にとって身近な存在になっていくのでは?

嫌いなお菓子No.1は、「あんこ」モノ!理由は食文化の違い?

嫌いなお菓子No.1は、「あんこ」モノ!理由は食文化の違い?

さて、逆に外国人が「これは嫌い」と挙げたお菓子。驚くべきことに、日本古来のオリジナル甘味である「あんこ」でした。まさかのダントツの一位です。

「あんこの乗った団子。甘すぎて喉が焼けそう。小さい頃から食べ慣れていない味だからかな。」(20代/女性/アメリカ)

「まんじゅうがどうしても苦手で…。食感はいいんだけど、あんこの甘さが好きじゃないです」(20代/男性/韓国)

「あんがいっぱい詰まっているお饅頭。甘すぎて食べきることができません」(20代/女性/台湾)

「まんじゅう。特に、こしあんのまんじゅうは甘すぎてダメ…」(20代/男性/フランス)

実は豆を甘く煮て菓子にするという発想は、欧米ではほとんど見られない食文化。さらに小豆スイーツが盛んなアジア圏ではこしあんの概念がないので、苦手とするアジア人が多いのだとか。つまりあんこは世界的に見ても稀有なお菓子ということ。慣れ親しめない外国人がいても無理はないのかもしれませんね。

せんべい・もち・抹茶は大人気の反面、まったく受け付けない外国人も…

せんべい・もち・抹茶は大人気の反面、まったく受け付けない外国人も…

次点以降は、「あんこ」が圧倒的ワースト1だったため、好みが分かれる結果となりました。

「せんべい。米の独特の風味が本当に苦手。ごめんなさい」(20代/女性/カナダ)

「日本のポテトチップス。味や風味がアメリカのものより軽い気がして、食べごたえがない」(30代/男性/アメリカ)

「もち。もともとそのような食感好きではないんです」(20代/女性/中国)

「梅入りのお菓子。梅の酸っぱさがもともと苦手だから」(30代/男性/韓国)

「かりんとう、変な味と食感。見た目も変!」(20代/男性/アメリカ)

「抹茶味のお菓子。渋みがあまり得意じゃない」(30代/女性/台湾)

「人工的に風味をつけたものは好みません。例えば、エビ風味のチップスなど」(50代/男性/アメリカ)

せんべい、もち、抹茶については好きな外国人が多い一方で、口に合わずに敬遠する人もいるようですね。もともと日本の食材は独特な風味を持つものが多いので、苦手な人がいても仕方ないでしょう。逆に、世界中でここまで広く支持されるようになったことの方が、奇跡的なのかもしれません。

コンビニやスーパーでよく買うお菓子も聞いてみた!

コンビニやスーパーでよく買うお菓子も聞いてみた!

日本のコンビニやスーパーで市販されているお菓子も「質が高い」「種類は豊富で楽しい」などの理由で、訪日外国人から人気の的となっています。そこで「コンビニやスーパーでどんなお菓子を買うのか」についても併せて調査を行いました。

最も声が挙がったお菓子は、「チョコレート」でした。

チョコレートです。たまには甘いのが食べたくなります」(30代/男性/中国)

「アーモンドチョコレート。日本のコンビニによくあるよね。チョコ大好きだからうれしい!」(20代/女性/カナダ)

また、コンビニで売られている日本の駄菓子も人気です。

「駄菓子はおもしろい味がいろいろあっておもしろい。中でもうまい棒!時々、変わった味を出しているよね」(20代/男性/アメリカ)

「さくらんぼ餅。ピンク色の小さな形がかわいいしおいしい!」(20代/女性/アメリカ)

どんな国にとっても馴染みの深いお菓子だからこそ、売り場にあると真っ先に手を伸ばしてしまうのかもしれません。

コンビニやスーパーのお菓子が苦手な理由は、商品管理への不安?

コンビニやスーパーのお菓子が苦手な理由は、商品管理への不安?

逆に、コンビニやスーパーで見かけてもお菓子は買わないという外国人も多数。

「特に化学調味料や人工的な味付けのスナックを、日本のメーカーはいろいろ出しているけど、買うことはほとんどありません」(40代/男性/アメリカ)

「気に入らないのは、包装の簡単すぎるもの。プリングルスとか蓋がしっかりしているものは食べかけでも保存しやすいけど、袋がペラペラだったり、破けやすいものが多いと思うよ!」(30代/男性/アメリカ)

コンビニで売ってるもちは、新鮮かどうか不安」(20代/男性/韓国)

「バター味、カレー風味のお菓子は味が濃すぎるし、体にあまり良くなさそう。」(20代/男性/フランス)

買わない理由としては、味の好み云々以前に、商品の管理面や衛生面、化学調味料による健康面を危惧して買えないという意見が挙がっていました。日本のコンビニやスーパーへの信頼度がまだまだ低いと言わざるを得ない結果でしょうか。少し残念。

四季を愛でる日本ならではのお菓子の楽しみ方

四季を愛でる日本ならではのお菓子の楽しみ方

最後に、「コンビニやスーパーでよく買うお菓子は?」の回答で、興味深かったものをひとつご紹介しましょう。

「季節限定商品よく買います!毎年、色々な桜のお菓子を楽しみにしています」(50代/女性/アメリカ)

確かに、季節限定の商品がやたらと多いのも、日本のコンビニやスーパーの特徴のひとつですよね。もともと日本では四季に合わせたお菓子が作られる風習がありました。日本のお菓子というと、もちや抹茶など海外にはない珍しい食材ばかりフィーチャーされがちですが、季節ともにお菓子を楽しむという文化も一緒に、外国の方々に広く知っていただけるといいですね。

Written by:
もちづき千代子
もちづき千代子

1979年生まれの熟女ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーとして活動を始める。好きな食べ物はプリン体を含む食べもの全般。卵の黄身だけは世の中で唯一食べられない。

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