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母国と違って日本は…外国人が帰国後に気づいた5つのこと

母国と違って日本は…外国人が帰国後に気づいた5つのこと

更新日: 2024/01/05

旅をする。それを行う理由の一つには、自分のキャパシティを広げ、それぞれの国や人々、文化をよりよく理解できるように人生経験を集めることもあげられるのではないでしょうか。

新しい場所に行き、食べたことのない食べ物を食べ、自分の国とは違う人々の暮らしを見て、それを体験してみることが旅の醍醐味の一つでもあります。日本を訪れた外国人が日本の文化にふれることで、自分の文化の違いに気がつくこともあるでしょう。逆カルチャーショックですね。

今回は日本を訪れたり住んだりしたことのある外国人が、母国に戻ったときに持った違和感をご紹介していきたいと思います(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)。

治安の良さはピカイチ!安心感が恋しい

治安の良さはピカイチ!安心感が恋しい

日本を訪れた外国人の中でとても多かった意見、それは母国に比べてとても安全だということ。東京は世界で最も人口の多い都市ですが、世界の主要都市をランキングにした「世界の都市安全性指数ランキング」※でも1位になっており、最も安全な都市とも言われています。東京と並んで上位10都市の中には、大阪も3位にランクインしていることから、日本が世界の他の場所よりも安全性が高いと言えるでしょう。

チェルシーさんのようなアメリカ人の多くは、日本の治安の良さにとてもおどろいたそうです。

「私がいるテキサス州の人たちはマナーは良いんだけど…。日本の治安の良さが恋しいわ。日本は犯罪率が低く、銃に関する法律が非常に厳しいから、田舎でも都心でも安全な雰囲気を味わうことができたの」

日本では多くの人々が常に他人へ気を配っていること、そして交番の警察官のみならず警備員など各所を守る人々が街にいるため、犯罪が他国に比べ少ないのかもしれないと思います。

※ イギリスのエコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」作成『Safe Cities Index 2019』

駅やトイレなど公共の場がとっても清潔!

Nattasak Buranasri / Shutterstock.com
Nattasak Buranasri / Shutterstock.com

日本から帰国した外国人の間で話題になるのは、日本がどれほど清潔かということです。

「日本は駅やトイレがとってもきれい。床にガムやタバコは落ちていないし、建物や電車の中に落書きもないわよね。でもヨーロッパはひどいの。日本が恋しいわ」

そう語ったのはルクセンブルク出身のアランさん。

「日本の人々は思いやりもあって、自分のゴミの後始末もちゃんとしているように感じたわ。周りにゴミ箱がなくてもポイ捨てはせず、自分でゴミをちゃんと持ち帰っていたの」

とフィリピン出身のベルさんも日本人の素行におどろいた様子でした。

さらに、日本でのゴミの分別は複雑で、燃えるもの、燃えないもの、ビン、缶、ペットボトル、ダンボールなどそれぞれ回収される前に自分たちで仕分ける必要があり、その細かさにもびっくりしたそう。

日本では街や施設をきれいに保つことにとても力を注いでおり、多くの清掃員の人々が道路や地域の清掃を行い、民間企業でも清掃員を雇い掃除を行っています。学生やボランティアなどが自分の私有地だけではなく地域の清掃を行うこともしばしば。この清潔へのこだわりが強いからこそ、大都市でも清潔さを保つことができるのだと思います。

サービスが良いだけではない。スタッフが働いていて楽しそう!

サービスが良いだけではない。スタッフが働いていて楽しそう!

観光客として日本を訪れた人々が揃って口にするのは、日本は母国に比べサービスの質が高く、サービス水準が高いということです。

「私はオーストラリアのシドニーで育ったんだけど、電車の時刻表は目安にしかならなかったわ」

とオーストラリア出身のアマンダさん。日本の公共交通機関は時間どおりに運行されていることに称賛していました。

公共交通機関だけではありません。レストランやホテル、ショップ、観光地などでもスタッフが顧客のニーズに対し細心の注意を払い、企業では厳しいガイドラインやポリシーが定められ、それに従い顧客対応をしてくれます。その定められた基準の高いサービスは、外国人からもとても高評価だそうです。

「スタッフがいつでもさっとそばに来て、助けてくれたのが嬉しかったわ。トロントに戻ってきたら、空港で迷子になっても助けを求められる人が全然いなかったの」

と語るのはアメリカのドリューとジェイさん。さらに二人はコンビニなど気さくに寄れる店舗でのサービスもとてもよかったと話してくれました。

「食材を買ったりするコンビニなどでは、店員がただただ仕事をして流れ作業になるのは普通のこと。でも日本のスタッフはどこに行っても素晴らしい接客を行う人ばかり。さらによかったのは、彼らが働いていて幸せそうだったことなの」

もちろん実際はそんなときばかりじゃなこともありますが、幸せそうな店員が多かったと言ってもらえるのは、とてもうれしいことですね。日本のサービスは平均的に高く、この高さはなかなか他の国では出せないであろうとのこと。おもてなしの心がちゃんと伝わっていることがわかりました。

静かな空間にいたと改めて発見!母国では騒音が気になって仕方がない

静かな空間にいたと改めて発見!母国では騒音が気になって仕方がない

「日本は、世界でも有数の音楽やナイトライフが楽しめる国であり、日本人の多くはその楽しみ方を知っています。しかし、彼らは公共の場ではとても静かです。学校の鐘や地域からのお知らせ、政治家の選挙活動などは聞こえてきますが、一般の人々はなるべく静かに街なかを移動しています。

日本は他の国に比べると、車がクラクションを鳴らしたり音楽を鳴らしたりして騒がしい、なんてことは少ない気がします。電車や地下鉄、バスに乗っている人たちも、寝たりスマホを見たり本を読んだりしていて、おしゃべりはあまりしません。また公共のレストランやカフェ、公園などで大きな声で会話する人も多くはありません。街角やコンビニの前をうろうろしている若者ですら、静かに携帯電話でゲームをしたり、アニメを観たりしています」

ドイツ出身のステフィさんは、ドイツに帰ってきてから人々の声の大きさが気になって仕方がないと話します。

スペイン出身のジルさんも、日本に短期滞在だったにもかかわらず、騒音の違いを感じたそう。

「スペインでは公共の場で人々が大声で電話をしているんだよ。日本から帰ってからだとより大きく聞こえて、イライラしてしまった」

とのことでした。日本人は周りの人に迷惑をかけないようにと周囲に気を配る傾向があるので、なるべく公共の場で騒ぐことはしません。その静けさが耳に残ると、今まで普通だと感じていた街なかのノイズが、とても気になってしまうかもしれませんね。

日本のマナーや礼儀を体験した後、母国に帰るとギャップが…

AsiaTravel / Shutterstock.com
AsiaTravel / Shutterstock.com

日本に少し滞在しマナーや礼儀などに慣れてしまうと、母国での違いにおどろいてしまうそう。オーストラリアのスーザンさんは、日本人の礼儀正しさを体験した後での母国の暮らしに、少々戸惑いがあったようです。

「オーストラリアに帰ってきたら、人々はフレンドリーじゃないし無礼で、自己中心的でとてもうるさく感じてしまったの」

日本は他の国に比べて静かであることや、日本人はルールを守ったり、周囲の人に気を使ったりする人が多い傾向があります。同じくオーストラリアから来たゾーイは、自分の住んでいる街の人々と比べて日本人は、いかにルールを守り他人との付き合い方が独特かを説明してくれました。

「今までは普通だったのに日本から帰ってきたら、お金をていねいに渡してくれないことや、エスカレーターで並んでるのに横入りされることにイライラするようになったんだ」

また、電車の中でも乗り降りのルールやマナーは異なります。

「日本では、乗車する人が下車する人をちゃんと待っているわよね。決して我先にと乗車する人はいない。でも自分の国では違うからイライラしてたんだけど、パートナーにはここは日本じゃないよと言われてしまったわ」


もちろん一括りに言えないこともありますが、よい印象を持ったまま帰国してもらえるのは嬉しいですね。まだまだ、自由に海外旅行を楽しめない状況が続きそうですが、いつかまたその時が来たら、多くの外国人の方に逆カルチャーショックを受けてもらえるようなよい経験をしてもらえるといいなと思います。

Written by:

Sohail Oz Ali

Sohail Oz Ali

Sohail Oz Ali is a Canadian Youtuber, author and blogger who has lived in Hokkaido, Nagoya and now resides in Chiba. Between visits to Karaoke and revolving sushi restaurants, he enjoys walking his dog, watching Japanese love dramas and teaching English. You can also find him roaming the streets of Japan looking for the next big YouTube video trends.

Written by:

Fujico

Fujico

東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!

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