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【完全個室席&ウォシュレット完備】東京⇔大阪の夜行バスがすごすぎて、日本観光が変わるレベル|ドリームスリーパー

【完全個室席&ウォシュレット完備】東京⇔大阪の夜行バスがすごすぎて、日本観光が変わるレベル|ドリームスリーパー

更新日: 2020/06/26

先日運行が始まった、関東バス株式会社の高級夜行バス「ドリームスリーパー」。業界初の全室扉付き完全個室は、従来深夜に運行している高速バスから格段に乗り心地がよくなったのだとか!実際に試乗してきた筆者が、その詳細とおすすめなポイントをレポートします。

待ってました!「爆睡できる夜行バス」爆誕

長距離の移動で毎回悩むのが、交通手段。「速さなら新幹線だけど、その移動時間すらもったいない……」なんて悩む人も多いと思います。そんな人の多くがたどり着くのが「夜行バス」という選択肢。朝一の新幹線より早く目的地に着くという点は、ビジネスマンや旅行客にとって、大きなメリットなはず。

しかし一方、どうしても乗車時間が長いこともあり「寝ている間についでに移動もしていたい=乗り心地・眠り心地のよさ」を他の乗り物以上に求めている人が多いのではないでしょうか?

そんな声に応えるべく運行を開始したのが、夜行バス界のファーストクラス「ドリームスリーパー」。ということで早速そのバスに乗って、快適な夜の旅を体験してきました。

バス停は池袋駅前。早く着いたので待合室で待機

バス停は池袋駅前。早く着いたので待合室で待機

バスが走行するのは、東京―大阪間。東京のバス停は、JR池袋駅西口を出てすぐある東京芸術劇場前のロータリーにあります。

「乗車10分前にはバス停へ」との指示を受けるも、30分も早く着いてしまった筆者。「近くに待合室がありますよ」と聞いていたので、そちらで待つことにします。

池袋西口案内所」は、バス停から1分ほど歩いた先のビル内にあります。中に入ると、一角に女性専用スペース&パウダースペースがあります。さらにこの案内所は最終バスが来る夜12時まで開放されていて、夜間は警備員も常駐。これは女性の一人旅でも安心できてうれしいポイントではないでしょうか。

▲(左)奥に続くのが女性スペース。(右上)イスの向かいの壁には、バスの掲示板が。(右下)コンセントも完備
▲(左)奥に続くのが女性スペース。(右上)イスの向かいの壁には、バスの掲示板が。(右下)コンセントも完備

いざ乗車。え!? 靴を脱ぐの?

いざ乗車。え!? 靴を脱ぐの?

出発時刻の5分ほど前に、バスがやってきました。一見サイズは他の高速バスと変わらない気がします。これに11人分の個室が?ちょっと窮屈そうじゃない?一抹の不安がよぎります。

「スーツケースをお預かりします」と運転手さん。

大きな荷物はバスの下部に積み込んでくれます。その時受け取ったチケットを降車時に渡せば、荷物を受け取れるシステムです。

▲このチケットの片割れがスーツケースに付けられるので、荷物を取り違えるリスクも防げます
▲このチケットの片割れがスーツケースに付けられるので、荷物を取り違えるリスクも防げます

そして、いよいよ乗車。すると突然、運転手さんに「靴を脱いでください」と言われました。なんと車内土足禁止とのこと!なんだかホテルに泊まりに来たような気分です。

バスを忘れさせる個室空間に感動

そして運転手さんに言われた部屋番号を探します……が、なんですかこれは!

▲バスに乗ったとたん、癒される香りが。快眠できるよう、アロマがたかれているそうです
▲バスに乗ったとたん、癒される香りが。快眠できるよう、アロマがたかれているそうです

バスの中に、部屋があります。廊下があります。突き当りに何かあるようです。探検したい気持ちを抑えて、まずは自室へ。

じゃ~~~~~~~~~~~~~~ん!

▲160cm、普通体型の筆者が足をのばしても充分余裕がある広さ。横幅もゆったりしていて、軽く寝返りがうてるほどでした
▲160cm、普通体型の筆者が足をのばしても充分余裕がある広さ。横幅もゆったりしていて、軽く寝返りがうてるほどでした
▲イスや明かりの調整ボタン。アイコンでボタンの機能がわかるから、外国人も安心です
▲イスや明かりの調整ボタン。アイコンでボタンの機能がわかるから、外国人も安心です
▲天井にはSOSスイッチも。体調 を崩した際などは、個室からでも運転手さんに知らせることができます
▲天井にはSOSスイッチも。体調 を崩した際などは、個室からでも運転手さんに知らせることができます
▲個室内にセットセットされた、wi-fiの設定方法が書かれた紙は、英語と簡体字の記載もあります
▲個室内にセットセットされた、wi-fiの設定方法が書かれた紙は、英語と簡体字の記載もあります

リクライニングのふっかふかなイスの周りには、景色を独り占めできる大きな窓、ボタン一つでイスや明かりを調整できるパネル、向かいには折り畳み式のテーブル、空気清浄機、そして無料wi-fi完備など……まるで飛行機、しかもビジネス/ファーストクラスレベルのクオリティーの設備が!160cmの筆者が横たわっても余裕があるスペースなので、これはゆったりくつろげそう。早く寝たいという気持ちに駆られます。

ホテルレベルの高クオリティーなパウダールーム&トイレ

荷物をテーブルの下に置き、いったん車内 をチェックしに行きます。

まずは気になっていたバスの後ろ突き当りはパウダールーム。メイクのしやすい照明なので、特に女性は朝の準備もしやすくてうれしいポイントですね。綿棒などの備品もそろっていました。

そしてバスの中央あたりには、トイレが。客室より半地下状態の場所にあるので、プライバシーが守られます。トイレ自体もウォシュレットが備わっていたりと、バスとは思えない高性能で言うことなしです!

▲まるでホテルのような高性能トイレ。バスの進行方向に対して水平な向きで設置されているので、比較的揺れても安心なのがうれしい
▲まるでホテルのような高性能トイレ。バスの進行方向に対して水平な向きで設置されているので、比較的揺れても安心なのがうれしい

アメニティやサービスなど…おもてなし精神にも感動!

アメニティやサービスなど…おもてなし精神にも感動!

一通り“バスツアー”が終わったので、部屋に戻ると、出発のアナウンスが。「乗務員がお部屋をまわってご挨拶を」と言うので待っていると、ドアをノックされました。

「ご挨拶を兼ねて、ミネラルウォーターとお手拭きです」と運転手さん。

なんとまぁ!一人ひとりの部屋を回って挨拶されていきました。

そして部屋の中にもじっくり目をやると、アメニティセットが。

▲写真の他、ブランケット、ヘッドフォン、USBケーブルなどの貸し出しにも対応しています
▲写真の他、ブランケット、ヘッドフォン、USBケーブルなどの貸し出しにも対応しています

歯ブラシに加え、耳栓、マスク、アイマスクなんかもあるなど、バスならではなグッズもありました。アイマスクにおいては、なんと蒸気が出てリラックスできる商品です!

これまた備わっている部屋着に着替え、リクライニングを倒し、明かりも落とし、そしてこのアイマスクを着ける……。完全に熟睡してしまうに違いありません。

当然、即寝落ちしました。

……と言っている間に、寝てたーーーーー!めちゃめちゃ寝心地よかったーーーーー!車内アナウンスで起きました。どうやら休憩所に着いたみたいです。

今回のルート「東京大阪間」では、1回の休憩をはさんで約8時間乗りっぱなし。休憩ではサービスエリアに立ち寄り、バスを降りたい希望者の方にはこんなタグが配られます。

これは名案!バスってみんな大抵一カ所に集まって停車するので、どれが自分の乗っていたバスかわからなくなりがち。これがあれば日本人はもちろん、写真付きなので字が読めない外国の方などもスムーズに自分のバスを見つけやすいですね。

約10分間の休憩を終え、再び往路に。言うまでもなく、筆者はまた即寝なのでした……。

大阪到着!体もスッキリ!朝から遊びまくるぞ!

そしてあっという間に、大阪は難波に到着。バス停に着く10分くらい前にアナウンスを流してくれるので、「起きたら着いていた」とバタバタする心配もありません。ちなみに英語でもアナウンスが流れるので外国人の方も安心です。 運転手さんにスーツケースを下ろしてもらい、これにて夜の旅は終了!運転手さん、長旅ありがとうございました!

▲実は東京までの帰りのバスも同じ運転手さんでした。ありがとうございました!
▲実は東京までの帰りのバスも同じ運転手さんでした。ありがとうございました!

バスが着いたのはOCATモールという施設。完全屋内で最寄りのJR難波駅にも直結なので、大きな荷物を持っていたり雨の日も移動がスムーズです。
※停留所の変更により、現在はOCATには停車いたしません。

「寝れない」がない夜行バス「ドリームスリーパー」。USJに行ったり、美味しい大阪グルメを堪能したり……しっかり観光できる時間帯に、寝ている間に移動して着けるのはとってもありがたいですよね!「前泊ができない」「ホテルに移動手段に、いろいろ予約が必要なのは面倒」「時間を有効活用したい」なんて人は是非、ドリームスリーパーの利用を検討してみてくださいね!

「ドリームスリーパー 東京大阪号」
発着:池袋駅西口7番―新宿駅西口14番ー南海なんばー大阪駅桜橋口アルビ前―門真車庫
料金:大人18,000~20,000円、子供14,500~15,000円
※料金は時期によって異なります。
※全席指定制です。
※本記事は、取材した4月時点での情報です。2019年7月17日以降、ダイヤ改正ならびに停留所の変更により、OCATには停まりませんので、ご注意ください。

※一部写真提供:関東バス株式会社

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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