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日本有数の観光地である「渋谷」について、皆さんはどんな印象を持っていますか?人々が行き交う賑わう街という印象ですか?それともネオン輝くビルや看板をイメージしますか?
渋谷は「東京のトレンド発信地」と思っている人も多いと思います。ところが、裏通りに足を踏み入れ、じっくり散策してみると、実はそれは渋谷が持つ様々な「顔」のほんの一部にしか過ぎないのだということに気付かされます。華やかな印象の渋谷ですが、その裏で、刻まれ続ける歴史があり、そしてそこには文化が息づいているのです。
さあ、私たちと一緒に渋谷の「Old meets New」散策に出かけませんか?
東京に住む外国人は渋谷をどう捉えている?台湾人編集者「明太子さん」が渋谷を散策!
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東京在住8年になる台湾人の明太子さんは、雑誌編集者を経て、現在、フリーライターとして活躍中。8年前に来日した日、渋谷にある日本語学校に入学手続をしに訪れ、カメラとメモ帳を手に、東京生活をスタートさせました。現在、雑誌『皇冠(CROWN)』で「東京の日常」、『mina』中国語版で「明太子さんの東京観察日誌」を連載しているほか、書籍『明太子さんの東京生活手帳』や『明太子さんのドタバタ育児日記』も出版しています。
渋谷は新旧入り混じる街
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私の渋谷の第一印象は、20年前に遡ります。当時大学生だった私は、「渋谷109」を一目見たいと、渋谷にやってきました。その時見た渋谷スクランブル交差点の人混みや、渋谷109で出会ったおしゃれな人々は、私の心にインパクトを与え、その後雑誌の編集者になってからも、色々なもの・ことを「吸収」するために、たびたび渋谷を訪れました。ここに来るとアジアのトレンドをキャッチできるからです。
そして8年前に東京で暮らすことになり、渋谷をもっと深く知るチャンスを得ました。私は、渋谷が活気と魅力を失わずにいられるのは、この街が常に新旧の絶妙なバランスを保ち続けているからだということに気が付きました。
斬新なデザインのビルが次々と誕生する一方で、レトロなカフェや路地裏の小さな飲食店も、変わらず活気に満ちています。最新のテクノロジーを体感できる一方で、昭和の雰囲気溢れる小さな店で人情味に触れることもできます。そんな新旧入り混じる奥深さが、渋谷がいつまでも愛され続ける理由なのかもしれません。
【OLD SHIBUYA】ノスタルジックなスポットをご紹介!
渋谷駅のハチ公像とレトロな電車
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渋谷駅のハチ公像とレトロな電車"
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渋谷駅8番出口を出てすぐのハチ公前広場には、有名なハチ公の銅像と緑色のレトロな電車があります。東京に暮らす年配の人も若者も、他県から訪れる人も、外国人も、皆ここで待ち合わせをするのが大好き。忠犬ハチ公の物語は1923年に遡ります。
そしてこの緑色の電車は1954年から1970年に東急東横線を走っていた超軽量電車5000系の第1号車で、トレードマークである緑色の車体から「青ガエル」と呼ばれています。中には椅子があり、一休みできるほか、観光案内所としても利用されていて渋谷の観光情報を入手することができます。
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Shibuya Station’s Hachiko Statue
- 住所 東京都渋谷区道玄坂2-1
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:なし(12月28日~1月3日は休業)
昭和48年の青山へといざなう「青山壹番館」
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渋谷から青山方面へ向かうと、少しずつ落ち着いた雰囲気になっていきます。そこに現れるのが、昭和の雰囲気あふれるカフェ「青山壹番館」。ちょうど日本が「喫茶店ブーム」の昭和48年(1973年)に開業しました。
お店に足を踏み入れると、タイムスリップしたかのような気分に!賑やかな街の片隅にひっそりと佇むクラシカルなカフェで、レトロな木枠の窓ガラス越しに注ぎ込むやさしい光を感じながら、コーヒーをいただくと、何とも言えない心地よい気分になります。
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看板のセットメニューは、ハムとチーズとツナの3種類の中から選べるサンドイッチに、ブレンドコーヒー1杯がセット。コーヒーは必ず注文を受けてから豆を挽き、入れてくれます。こうすることでとても深い香りのコーヒーを味わうことができるそう。店内で提供しているケーキも全て自家製です。
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内装やインテリア、メニューや食器類は全て開店当時のもので、こうしたものを見ているだけでも心が躍ります。渋谷へ来たら、ぜひ立ち寄ってみてください。
台湾人にとって、青山壹番館のようなレトロな喫茶店は、日本のアニメやドラマによく出る場面なので、ここでコーヒーを飲みながら写真を撮ったりするのは台湾の観光客にも魅力的だと感じました。
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Aoyama Ichibankan
- 住所 東京都渋谷区東1-4-27
- 電話 03-3406-3387
営業時間:午前10時~午後7時(平日)、午前10時~午後6時(土曜)
定休日:日曜、祝日
人情味溢れる「渋谷のんべい横丁」
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JR渋谷駅ハチ公口から線路沿いに歩くと、また違った雰囲気の渋谷を発見できることでしょう。わずか30mほどの狭い路地裏に40軒もの小さな店が軒を連ね、1軒の店の広さはどこも2~3坪程度。ここは、渋谷界隈では有名な「渋谷のんべい横丁」です。戦後の闇市から始まったと言われており、60年以上の歴史がある店もあります。
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渋谷には広くてきれいなレストランがたくさんあるのに、なぜわざわざこのような小さなお店で食事をしたりお酒を飲んだりするのでしょうか?
たった1度でもこの横丁の店に来たことがある人は誰でも、虜になってしまう魅力があります。店内は狭くても、「我が家」のような温かい雰囲気に包まれ、お客さんが注文すると、すぐに美味しい手料理を次から次へと提供してくれます。お店が狭いからこそ、店主や他のお客さんたちとも自然と話が弾み、気軽に2軒目へ。ここに来ると誰でも知らず知らずのうちに鎧を脱ぎ捨て、1日の疲れを癒すことができるのです。渋谷のんべい横丁の最大の魅力は、薄れつつある人情味を味わえることなのかもしれません!
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Shibuya Nonbei Yokocho
- 住所 東京都渋谷区渋谷1-25
営業時間:夕方以降に開店(各店舗による)
【NEW SHIBUYA】渋谷の最新スポットをご紹介!
「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」
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渋谷の新名所と言えば、2018年秋にオープンした「渋谷ストリーム」。渋谷駅直結で、ホテルやレストランだけでなく、渋谷川沿いには遊歩道「渋谷リバーストリート」もあります。実は渋谷ストリームは旧東急東横線渋谷駅のホームと路線などがあった場所に作られており、東急東横線渋谷駅の旧駅舎のデザインが取り入れられていたり、ふと足元を見ると、かつて使われていた古いレールが埋め込まれていたりと、とてもユニークです。
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SHIBUYA STREAM
- 住所 東京都渋谷区渋谷3-21-3
- 電話 0570-050-428
※インフォメーションカウンター10:00~21:00
実際に行ったような気分になれる「VR PARK TOKYO」
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日本ではここ数年、VRゲームの技術が進化しており、最新のVR技術体験を目的に訪日する外国人観光客も少なくありません。VR PARK TOKYOには8種類のゲームがあり、120分の遊び放題チケットを購入すれば好きなアトラクションに乗ることができます。
VRゴーグルを装着してアトラクションの椅子に座ると、ジャングルでのバンジージャンプや空飛ぶ魔法の絨毯、宇宙人を発見するゲームやトロッココースター体験など、どれも本当に体験しているかのような気分になり、現実なのか仮想の世界なのか、わからなくなってしまうほど。超現実的な快感を味わいたい人には絶対に見逃せないスポットです。事前にオフィシャルサイトで予約するのをお忘れなく!
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VR PARK TOKYO
- 住所 東京都渋谷区宇田川町13−11 KN渋谷1ビル4F
- 電話 03-3461-1311
営業時間:午前10時~午後10時30分
定休日:なし
「Cheers for Tokyo! in Shibuya」開催!参加頂くと東京おみやげ等をプレゼント!
2019年10月14日(月)から10月27日(日)まで、「PickUpランキン 渋谷ちかみち」イベントスペースにてイベントを開催。おすすめの東京スポットで写真を撮って、ハッシュタグ「#TokyoTokyo」を付けてSNSにアップすると、大人気の「東京おみやげ」が抽選で当たるほか、景品付きのゲームも実施されます。イベントの詳細は、下記のリンクでチェック。
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東京に何度も行ったことがある人ももう一度渋谷を訪れ、新旧入り混じる渋谷の魅力を味わって!!
もし渋谷に来る機会があったら、スクランブル交差点で写真を撮ってすぐに帰るだけではもったいない!渋谷には可愛いもの・面白いもの・驚くようなもの・歴史が詰まったものが街のあちらこちらに潜んでいます。
渋谷散策の1日は、レトロカフェ「青山壹番館」からスタート。朝食を頂き、刺激的な「VR PARK TOKYO」で楽しんだ後は、「渋谷ストリーム」の川辺でそよ風に吹かれながらランチ。もちろん、写真を撮って「Cheers for Tokyo! in Shibuya」のイベントに参加したり、自分のためにお気に入りの「東京おみやげ」を買うのもお忘れなく!日が暮れたら「渋谷のんべい横丁」で小さな居酒屋を何軒か探し、美味しいものをつまみながら地元の人とふれあい、人情味に触れましょう。
何度も東京に来たことがある人も、新旧入り混じる魅力満載の渋谷を新発見してみませんか。渋谷があなたにとってより深く心に残る大切な街となることでしょう。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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