
東京の中心部、港区赤坂に位置する「ANAインターコンチネンタルホテル東京」は、半世紀近い歴史を持つラグジュアリーホテルです。2024年12月、さらに快適な滞在が楽しめるホテルとしてリニューアルしました。
旅行ライターである筆者が、新たに誕生したスイートルームへ実際に宿泊し、インターナショナルホテルとしてより進化した設備やサービスを体験してきました!
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ANAインターコンチネンタルホテル東京とは?

ANAインターコンチネンタルホテル東京は、全日本空輸(ANA)グループが運営する「東京全日空ホテル」として1986年6月に開業しました。
2007年4月にはインターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)と提携し、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」へとリブランド。
インターコンチネンタルホテルズグループの中でも、有数の豪華な専用ラウンジと特別サービス「クラブインターコンチネンタル」が利用できるハイブランドなホテルです。
過去には2001年から2004年にかけて全館的な改装を実施し、客室やレストラン、宴会場などのデザインや設備をリニューアルしました。

さらに、2023年10月から2024年12月の15ヶ月をかけて、大規模なリニューアルを行い、客室、ロビーラウンジ、ダイニング、宿泊客専用ラウンジを改装。総客室数801室のうち、専用のゲストラウンジが利用できる「クラブインターコンチネンタル」カテゴリーの客室を193室へと増設しました。
それにともない、今まで35Fにあった専用ラウンジ「クラブインターコンチネンタルラウンジ」(以下、クラブラウンジと省略)を36Fにも増床。約200席という国内最大級のクラブラウンジを有する、ハイクラスなホテルとなりました。
ANAインターコンチネンタルホテル東京のアクセス方法

最寄り駅である「溜池山王駅」は、東京メトロ銀座線・南北線共通の駅です。乗り換え駅の構内には東京メトロの路線案内が複数あり、ルートが複雑なため少し補足します。
溜池山王駅へのアクセスで利用する東京メトロ銀座線は、路線図や駅の案内表示でオレンジ色の丸で色分けされています。浜松町駅や新橋駅で乗り換える際は、オレンジ色の丸の中にGと書かれたマークを目印に進むと、銀座線のホームへスムーズに移動できます。
溜池山王駅でホテルに一番近い出口は13番出口ですが、途中に階段があります。荷物が多い場合などは手前の14番出口のエレベーターが便利です。
ANAインターコンチネンタルホテル東京が訪日外国人に人気の理由
開業当時から外国人宿泊客からの評価が高いANAインターコンチネンタルホテル東京。その魅力をまとめました。
国際色豊かなビジネス・観光の拠点「赤坂エリア」という好立地

ホテルのある港区は中央官公庁や各国大公使館、外資系企業など、国際的な政治経済が集結しており、外国人駐在員や訪日観光客が多いエリアです。そのためホテルの周りにも英語対応のお店や飲食店、外国人向けの商品を取り扱うお店が多くあります。
また、赤坂には美術館や劇場、商業施設が充実しているため、年間を通してさまざまなイベントやショッピングが楽しめます。東京メトロや路線バスを使えば、都内の主要な観光スポットへのアクセスもよく、観光もしやすくなります。
フルサービス型ホテルで快適に滞在できる

ホテルではベルボーイやコンシェルジュ、フロントスタッフが、滞在中ゲストをフルサポートをします。
外国人スタッフが多く、日本語と英語に対応できます。その他の言語に関しては対応できるスタッフもいますが、常駐していません。多言語に対応できるスタッフは、対応可能な言語の国旗バッジを胸元につけています。
ホテル内にはバラエティ豊かな13のレストラン&バーがあり、食事には困りません。
また、2Fにはショッピングアーケード、1Fにはクリニックもあります。クリニックでは総合内科・一般整形外科・皮膚科を受診できます。

4Fには24時間無料で利用可能なフィットネス「Ka-tsu ヘルス&フィットネスセンター」と、夏季限定でオープンするガーデンプールがあり、滞在中の健康維持に役立ちます。
充実したサービスが魅力の「クラブラウンジ」を利用できる

新しくなったクラブラウンジの内装は日本庭園をイメージしており、随所に和のモチーフが散りばめられています。たとえば、カーペットの模様は湯気と広がる抹茶の香りを表現し、丸みを帯びた照明は和菓子を連想させ、レセプションデスクは庭石をモチーフにしています。
窓の外には都心の高層ビル群。皇居や国会議事堂が目の前に広がります。
時間帯によってモーニング、アフタヌーンティー、イブニングカクテルタイムと、さまざまなフードやドリンクが並びます。
無料Wi-Fiが利用でき、コンセントつきのテーブルも多いので、ワーケーションにも適しています。会議室が2時間無料で利用できるのもビジネス利用の人にはうれしい特典です。
無料で参加できる日本文化体験も用意されています。私が出かけたときは、大人も子どもも楽しめる「寿司づくり体験」が開催予定となっていました。
伝統的な和の模様がモダンにアレンジされた客室

ホテルの客室は、基本的な内装の「クラシックルーム」、設備が充実した「プレミアムルーム」、クラブラウンジが利用できる「クラブインターコンチネンタルルーム」、広くて豪華な「スイートルーム」など多彩なタイプがあり、全部で801客室があります。
リニューアルされた客室は、紙を折って動物や花などを作る日本伝統の遊び「折り紙」をモチーフに、カーペット、ペンダント照明などに折り目をデザインした幾何学模様を使用しています。ヘッドボードの壁は割れた陶磁器などを漆で接着し、金で装飾する日本の伝統的な修復技法「金継ぎ(きんつぎ)」をモチーフにしています。
椅子やクッションには日本的な色彩を用い、バスアメニティなどは特製の木箱に入れられ、パジャマとは別に部屋着として浴衣が用意されるなど、日本らしさを感じられる客室となっています。
ベッドサイドのテーブルなどのインテリアは、コンパクトな客室でも間取りに合わせたサイズで部屋ごとに制作。説明がなければ気づかなかったような、細かな配慮がされていました。
大型モニターはテレビ以外にホテルの案内が日本語と英語で表示されます。テーブルの上にあるQRコードを読み込むと、さらに詳しい案内が見られます。客室では無料Wi-Fiも利用できます。

バスルームは、日本では一般的な深めのバスタブと広めの洗い場が特徴です。
ミストのように細かい水流で汚れをしっかり流せる、hansgrohe社製レインシャワーも全室に完備されています。
ベッドはSimmons製で、羽毛布団はまるで温かい空気に包まれているかのような軽さです。
クラブインターコンチネンタルが利用できる客室(クラブインターコンチネンタルルーム、スイートルーム)と一般の客室は、広さやレイアウトは違いますが、デザインやアメニティはほぼ同じです。
違うのはバスアメニティの種類やターンダウンサービス、クラブラウンジ利用の有無などだそうです。

ミニバーもほぼ同じラインナップですが、唯一、クラブインターコンチネンタルの客室には、このホテルオリジナルのジン「LAST ELYSIUM -ANA InterContinental Tokyo Limited Edition-」が置いてあります。他では購入できないのでお土産としてもおすすめです。
オリジナルジンは、2Fアトリウムラウンジ内に新しくできた6席だけのバーエリア「ジュネヴァ ロビーバー」ほか、館内の3ヶ所のバーでも飲むことができます。
サステナブルな製法で開発したオリジナルジンを使用したスペシャルカクテル「フロレンティーヌ・ライジング」は、オレンジの爽やかな香りが広がる、旅の思い出に残る1杯です。
クラブインターコンチネンタルの優雅なホテルステイ

リニューアルで新たに65平米の「空スイート」が6室、52平米の「水スイート」が60室増室されました。こちらの客室もクラブインターコンチネンタルカテゴリーとなります。

クラブインターコンチネンタルのゲストは35Fのクラブラウンジでチェックイン手続きができます。

筆者が宿泊したのは空スイート。大きなウォークインクローゼットは長期滞在の人にはとても便利です。
リビングとベッドルームが分かれ、間の扉がしっかり閉まるので、子どもが寝たあと大人だけの時間をリビングで過ごすこともでき、家族連れにも喜ばれそうです。

ディナーの前には、クラブラウンジでイブニングカクテルタイムを楽しみました。コールドミールはビュッフェスタイルで、日替わりのホットミールはキッチンで作りたてのものを運んできてくれます。
この日のホットミールは「鮭の親子焼き」「ローストチキンのオリーブアンチョビソース」「海老団子のグリーンカレーソース」。国際色豊かなメニューでした。

食事から戻るとターンダウンサービスが施され、ベッドルームはいつでも眠れる状態に整えられていました。
バスアメニティの中にあった入浴剤を入れてお風呂に浸かったら、ぐっすりと朝まで就寝できました。

翌日は朝日で赤く染まるビル群を眺めながらコーヒーを飲み、クラブラウンジで朝ご飯。モーニングのメインは数種類あり、作りたてを運んできてくれます。
新しく登場した「ブリュワーズシグネチャーセット」をセレクト。朝からしっかり食べたい人のためのパワーモーニングです。
その後、11:00までクラブラウンジで過ごし、ルームキーを返してチェックアウトしました。
クラブラウンジでのチェックイン・チェックアウトは、フロントでの混雑とは無縁でストレスフリーです。
ANAインターコンチネンタルホテル東京のおすすめレストラン&バー
ホテル内にある13のレストラン&バーから、とくにおすすめの店舗とグルメを紹介します。
ビュッフェ形式のオールデイダイニング「カスケイドカフェ」

ホテル2Fのカスケイドカフェは、モーニング、ランチ、アフタヌーンティー、ディナーと、時間帯によってメニューが変わるビュッフェレストラン。ビュッフェ台に並ぶ国際色豊かなメニューは、連泊してもすべてを食べるのが難しそう!
今回のリニューアルで、小さな子どもがいる家族でも利用しやすいロングソファ席が入口側と窓側の2ヶ所にできました。
37F鉄板焼「赤坂」

鉄板焼「赤坂」は、全日空ホテル開業時から営業している老舗レストラン。席によっては目の前に東京タワーが見える絶好のロケーションです。
和牛や新鮮な魚介のおいしさもさることながら、炎をあげながら調理するパフォーマンスや軽やかに食材をカットするシェフのナイフさばきも見逃せません。
季節ごとの前菜も魅力的です。この日は冬の定番メニュー「アンコウ」を使った小さな鍋でした。
子ども用のコースメニューも用意されていますが、キッズ用の食器もあるので、小さな子どもに取り分けて食べさせることができます。
美しい日本庭園を臨む日本料理「雲海」

日本料理「雲海」もホテル創業時から営業しているレストランです。ホテルの中にいることを忘れさせるような、本格的な純和風の庭園を眺めながら食事ができます。
ランチは季節ごとにメニューが変わる「彩り膳」が人気で、和スイーツビュッフェをセットにする人が多いのだそうです。
他のお店も中国料理「花梨」やお鮨、シガーバーなど、魅力的なお店ばかりです。
気軽に出かけられるホテル周辺観光スポット
ホテル徒歩圏内には、文化や芸術を体験できる施設や東京を代表する観光スポットが点在しています。散歩がてら出かけてみませんか。
東京で一番歴史のあるコンサートホール「サントリーホール」
都内初のコンサートホールとして開館した「サントリーホール」は、ホテルの隣にあります。美しい音色は世界的指揮者のカラヤン氏から「音の宝石箱」と称されたほどです。
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サントリーホール
- 住所 107-8403 東京都港区赤坂1-13-1
1日中遊べる「六本木ヒルズ」
ホテルから徒歩約20分の「六本木ヒルズ」は、ショップやレストランなどが入った複合施設。53Fの「森美術館」では、西洋美術からポップカルチャーまで幅広いジャンルの展覧会を開催しています。
ホテルから見える「東京タワー」はパワースポットと一緒に!
ホテルから見える東京タワーは、東京を代表する観光スポットです。徒歩約20分で到着します。3Fフットタウンではお土産も購入できます。
レンタサイクルを利用して都内観光を楽しもう!

クラブインターコンチネンタルのゲストは、レンタサイクルを無料で借りることができます。また、アークヒルズ前にも有料のレンタサイクルがあり、手軽に都内観光へ出かけられます。
自宅にいるようにくつろげるホテル
東京では老舗に分類される当ホテル。グローバルなブランド力と国際的な場で培ったサービスに、日本の「おもてなしの心」が相まって生まれる上質なホスピタリティが、訪日外国人から高い評価を得ています。
客室で浴衣に着替え、窓から東京の景色を見ながら日本茶を味わえば、東京の街に親しみを感じられるかもしれません。ANAインターコンチネンタルホテル東京で、上質なホテルステイを叶えましょう。
※この情報は2025年3月の記事執筆時のものです。最新の情報は公式サイト等をご確認ください
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住所
107-0052 東京都 港区赤坂1-12-33
地図をみる -
最寄駅
六本木一丁目 駅 (東京メトロ南北線)
徒歩7分
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住所
107-0052 東京都 港区赤坂1-12-33

ライター
日本全国47都道府県を旅した旅行・グルメライター。飲食店だけでなく、“その土地に住む人が食べているものを味わいたい”と考え、ローカルスーパーや道の駅でも地元グルメの食べ歩き情報を発信。温泉・銭湯が大好きで、温泉ソムリエマスター、サウナ・スパ健康アドバイザーなどの資格を取得。国内外のモニターツアーに多数参加し、自治体のWEB記事やパンフレット作成などのPRもお手伝いしてきました。まだ知られていない日本の魅力を海外の方々に紹介していきます。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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