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2018年に開場した東京の注目のスポット、豊洲市場。東京の台所を支える東京都中央卸売市場は、そもそもどんなところなのか? 築地から移転してどのように変化したのか? 一般の人はどこまで入れる? 飲食店の営業日や営業時間は? そんな豊洲市場の基本情報をご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年5月6日まで見学コースおよび寿司店など飲食エリアの一般客入場は禁止となっています
- 目次
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- 豊洲市場とは?
- 豊洲市場の見どころ&見学スポット
- 野菜や果物の旬で色分けされた見学コースが見られる!<5街区:青果棟>
- 1階には、飲食物販店舗もあり!
- 買い物、グルメ、屋上広場から景色も楽しめる!<6街区:水産仲卸売場棟>
- 水産仲卸売場棟の4階「魚がし横丁」は、一般の人も買い物できる物販エリア!
- 3階は市場グルメが味わえる飲食店エリア!
- 湾岸エリアの景色が楽しめる屋上緑化広場
- 豊洲の全体像を知りたい&グルメとお土産ならここ!<7街区:管理施設棟>
- 市場と言えば、マグロのせり!見られるのは水産卸売場棟!<7街区:水産卸売場棟>
- 豊洲市場への行き方、アクセスは?
- 注目の豊洲市場へ、今すぐ行ってみよう!
豊洲市場とは?
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1935年から80年以上に渡って東京の中央卸売市場として重要な役割を果たしていた「築地市場」から2018年10月に移転し、開場したのが「豊洲市場」です。中央卸売市場とは、野菜や魚、肉などの生鮮食料品を安定的に供給するために、価格を決めたり、品物を集めたり、効率的な物流を実現するなど、東京の人々の食生活を支える重要な役割を果たしている場所です。
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市場は、基本的に卸や仲卸などの業者さんたちが商取引を行う場所、つまりプロの買出しの人たちの仕事場です。しかし、市場には新鮮で美味しい食材などが多くあることから、築地市場の時代から多くの観光客が集まっていました。新しくなった豊洲市場も一般客の入場が可能で、見学ツアーのコースや飲食店エリアは、日曜や祝日、休市日を除く営業日は多くの客が集まる注目の観光スポットとなっています。
豊洲市場の特徴
①築地市場よりもさらに大きい豊洲市場!
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①築地市場よりもさらに大きい豊洲市場!"
築地も大きい市場でしたが、豊洲はそれをさらに上回る規模。敷地はもちろん、水産物の取扱量も世界最大です。
②より鮮度の高い商品を提供できるようになった!

築地市場は、施設や店舗がひとつずつ敷地内に建っている開放型の施設でした。新しい豊洲市場は、大きな建物のなかに施設や店舗が入っている閉鎖型の施設。温度や衛生面の管理能力が向上し、商品が外気に触れないため、鮮度をより維持できるようになっています。
③駅直結、天気や温度に左右されないアクセスが便利な施設に!
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閉鎖型の施設になったことで、場内はもちろんのこと、一般の見学エリアや飲食店舗、物販エリアもすべて室内になりました。駐車場も近くにあり、気温や天気に左右されずにいつでも訪問できるというのは、観光客にとっても嬉しいポイントです。
④市場の朝は早い!開場(営業)時間は午前5時~午後5時まで
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市場の朝は、何にしても早いのが当たり前!開場時間は午前5時~午後5時までとなっていますが、飲食店や物販店舗は各店舗の営業時間まで。昼の12時半ともなれば、この状態です。多くの店舗は昼過ぎまで、午後にはほぼお店は閉まってしまいます。市場へ行く際は、午前中の早めの時間がおすすめです。
基本的に、日曜と祝日、水曜日が休業のケースが多いので、事前に必ず「東京都中央卸売市場」の公式ページをチェックしておきましょう。
豊洲市場の見どころ&見学スポット

豊洲市場は、取り扱う生鮮食品や市場での役割によって、大きく3つのエリア(街区)に分かれています。一般の人や観光客は市場の売場内に入ることはできませんが、さまざまな箇所で見学可能、入店可能な飲食店や物販エリアはたくさんあります。一般の人が入場可能なエリアは、以下の通りです。見学者コースはマップ付きで紹介されています。
豊洲市場の見学について|東京都中央卸売市場
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/kenngaku/
野菜や果物の旬で色分けされた見学コースが見られる!<5街区:青果棟>
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青果棟は、野菜や果物などの青果を中心に取り扱っているところです。
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一般来場者用に、市場の様子を見られる見学者コースが設置されています。見学デッキの窓は全部で12カ所あり、それぞれに1~12月のさまざまな野菜や果物の名前が付けられ、カラフルに色分けされている面白い作りです。
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奥の見学デッキには、青果市場やそこで働く人たちについての詳しい説明パネルも展示してあり、市場についての知識をより深めることもできます。
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1階には、飲食物販店舗もあり!
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1階には、天ぷら、お寿司、蕎麦、海鮮丼など、数軒の飲食店があります。
買い物、グルメ、屋上広場から景色も楽しめる!<6街区:水産仲卸売場棟>
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水産仲卸売場は、鮮魚店や寿司店などが、水産品を仕入れるところです。
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ここにも見学コースが設置されており、ガラス窓から見下ろす形で場内を見学することができます。
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見学コースの壁には、水産物に関する紹介や市場用語の説明、季節の魚やそれぞれの魚の特徴、魚に合ったおすすめの料理法などのパネルが盛りだくさん。生活に役立つ知識が得られるのも楽しいポイントです。
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市場での荷物の運搬に使われる小型運搬車「ターレットトラック」、通称「ターレ」。ここ、水産仲卸売場棟の見学者コースには、実物が展示してあります。運転部分に乗って写真を撮ることもできる、おすすめのフォトスポットです。
水産仲卸売場棟の4階「魚がし横丁」は、一般の人も買い物できる物販エリア!

見学コースを抜けた先にあるエスカレーター、または階段で4階へあがると「魚がし横丁」があります。ここは、市場関係者やプロの人たちが使用する道具や食材など販売している物販エリアで、約69の専門事業者が入っています。一般の人でも市場ならではの、さまざまなグッズや食材を買うことができます。
3階は市場グルメが味わえる飲食店エリア!
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同じく水産仲卸売場の3階は、飲食店フロアです。ただし入口は水産仲卸売場棟の入り口の手前で、各棟をつなぐ歩行者デッキからそのまま行くことができます。市場グルメといえば、なんと言っても市場ならではの新鮮な食材が魅力。築地から移転した人気店も軒を連ねています。
湾岸エリアの景色が楽しめる屋上緑化広場

水産仲卸売場棟の屋上部分は、緑化広場になっています。飲食店舗入り口より、さらに手前でエレベーターに乗って屋上に向かいます。
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一面に芝生が広がった、開放的な広場です。
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天気のいい日には、東京タワーやレインボーブリッジなど、東京湾岸エリアの様子を一望できます。ベンチなどはなく、飲食物の持ち込み、喫食は禁止されています。
豊洲の全体像を知りたい&グルメとお土産ならここ!<7街区:管理施設棟>
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7街区にあるのが、管理施設棟と水産卸売場棟です。
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駅からつながる入口は3階です。入るとすぐに、飲食店エリアが広がっています。築地からの人気店、お土産にピッタリの甘味やサンドウィッチなどを販売している店舗が並んでいます。
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こちらは豊洲市場の全体像がわかるPRコーナー。
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豊洲市場がどんな場所なのか、どのようにして商品が取引されているのかなど、基本情報がわかりやすく展示されています。まずここで、豊洲市場の全体像をつかんでから回っていくというのもおすすめです。
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ぜひマグロと一緒に記念写真もいかがですか?
市場と言えば、マグロのせり!見られるのは水産卸売場棟!<7街区:水産卸売場棟>
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市場の代名詞ともいえるマグロのせり。このせりが見られるのが水産卸売場棟です。
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水産卸売場棟の見学ギャラリーへは、管理棟から続く廊下へと進んでいきます。
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水産卸売場棟は、国内外から集められた水産品を、せりなどで仲卸業者や売買参加者が卸業者から購入するところです。
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水産卸売場棟のマグロ売場の床は、マグロの赤がより映えるように緑色になっているそうです。まぐろのせりは、朝5時半から1時間程度で、この時間に合わせていけば、コースの窓から見学ができます。
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右のほうに写っているガラス張りの部屋は、より近くでまぐろのせりが見学できるブースです。ここは、2019年1月15日(火)から開始しています。競り場での掛け声や空気感など、臨場感のある雰囲気を楽しむことができます。
豊洲市場への行き方、アクセスは?
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豊洲市場へは、ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(通称:新交通ゆりかもめ)「市場前」駅からが一番近く、改札から続く道を進んでいけば、雨に濡れずに行くことができます。
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その他、JR「新橋」駅前、また東京メトロ東西線「東陽町」駅からは、都営バスも出ています。
【新交通ゆりかもめ】
東京メトロ有楽町線「豊洲」駅~新交通ゆりかもめ「市場前」駅
所要時間:8分
【都営バス】
「豊洲市場」バス停下車
新橋~豊洲市場 所要時間:約25〜40分 ※急行で約25〜35分)
東陽町~豊洲市場 所要時間:約30〜35分
なお豊洲市場へは、基本的には公共交通機関でのアクセスを推奨します。ただ、どうしても自動車で豊洲市場まで行きたい人向けに、付近には駐車場がいくつかありますので、事前にチェックしておくのをおすすめします。
注目の豊洲市場へ、今すぐ行ってみよう!
新しくなった豊洲市場はきれいで、さらにすべて室内なのでとても回りやすくなっています。まだ行ったことがないという人は絶対に行ってみるべし!
さらに、豊洲市場について知っておきたいQ&A、おすすめのグルメスポット、お土産品やテイクアウトグルメについての記事もチェックしてみてくださいね。
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豊洲市場
- 住所 〒135-0061 江東区豊洲6-6-1(7街区 管理施設棟)
- 電話 03-3520-8205
住所:
管理施設棟(7街区): 〒135-0061 江東区豊洲6-6-1
水産卸売場棟(7街区): 〒135-0061江東区豊洲6-6-2
水産仲卸売場棟(6街区):〒135-0061江東区豊洲6-5-1
青果棟(5街区):〒135-0061江東区豊洲6-3-1
※取材時の情報です。
状況により営業時間の変更やサービス・価格が変更になっている場合があります。
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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