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東京都江東区西部エリアの隅田川の三角地帯にあたる「深川」。商店や住宅などが東京の下町情緒が色濃く残るエリアだ。なかでも、清澄白河エリアは2016年2月にアメリカの人気コーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」が日本初出店したことでも注目をあびている。今回は、そんな清澄白河エリアを散歩した。
ここは穴場!「清澄庭園」
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東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線「清澄白河」駅から徒歩3分、アクセス抜群の清澄庭園。明治時代に三菱財閥の創業者・岩崎彌太郎が豪商から買い取り、三菱社員のねぎらいの場としてまた外国からの賓客をもてなすために作ったとされる。
私は東京にあるいくつかの庭園を訪れたことはあるが、混雑していることが多く心休まることは少なかった。しかしここ清澄庭園は静寂に包まれ、アオサギやカルガモ、亀などの生息地となっており、都内の公園とは思えない雰囲気だった。日本全国の石や岩などもある。
庭園にたたずむ「涼亭」
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明治時代、1909年にイギリスの国賓・キッチナー元帥を迎えるために岩崎家が建てたもの。人口池に突き出るように建てられた数寄屋造りの建物だ。関東大震災や第二次世界大戦の被害からまぬがれ、1986年に改築した。現在は集会場などとして利用可能だ。
料金)入園150円、時間)9~17時、休み)年末年始
江戸時代の深川にタイムトリップ
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清澄庭園から徒歩5分のところにある「江東区深川江戸資料館」。深川ゆかりの人物や歴史などを紹介した導入展示室のほかに、江戸時代の深川の町並みをほぼ実寸大で再現した常設展示室がみどころ。
実寸大の江戸の町を歩く!
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米屋、八百屋、火の見櫓、船宿、長屋などが展示され、靴を脱いで家に入り、台所や井戸など実際に展示物に触わることでより深く当時の様子を知ることができる。
また、夜明けや夕焼けの様子を照明や音響で演出しており、夜明けは鶏の鳴き声、アサリやところてん売りの声、雨音などが聞こえてくる。まさに江戸時代にタイムトリップしたかような雰囲気に!英語のパンフレットがあるので入館前に読んでおこう。
料)400円、時)9時30分~17時(入館は~16時30分)、休)毎月第2・4月曜(祝日の場合は開館)
リノベーションしたfukadaso
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江戸深川資料館から徒歩5分のところにあるfukadaso。解体寸前だった風呂なしの2階建ての古いアパートをなるべく手を入れないように、リメイクさせた。ポスト、2階の廊下や天井、壁などいたるところに当時の面影が残る。1階にはfukadaso cafe、2階はエステ店、雑貨店などが入る。1階にあるfukadaso cafeは、アンティ―ク家具が置かれ落ち着いた雰囲気に。テラスもあり広々している。コーヒー450円、スコーン300円など。
時)13~18時(金曜日は~21時30分(21時LO)) 休)火・水曜
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フカダソウ カフェ
- 住所 101,1-9-7 Hirano, Koto-ku, Tokyo, 135-0023
デザインの美しさを追求
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最後はドイツ人のデザイナー、ヨーガン・レール氏(故)が展開するブランド「ババグーリ」本店へ。
ヨーガン・レール氏は、約40年前に来日し自然を破壊を極力避けた商品作りを軸に着心地の良さやデザインの美しさを追求したファッションブランド「ヨーガンレール」を立ち上げる。
2006年には自然素材、地球を汚さない天然染料のみを用いた「ババグーリ」を新たに立ち上げた。
2014年、移住先の沖縄県・石垣島で交通事故により亡くなったが、スタッフは彼の遺志を受け継ぎ、デザインを続けている。
店を訪れてみて、西洋と東洋ファッションの良いところを上手に取り入れているようにも感じた。日本と西洋の文化はかけ離れたものだと思っていたが、私はヨーガンレール氏はなんと上手にこれらを融合させたのかと感服した。是非一度訪れてみて。
時)11~19時 休)無休
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ババグーリ本店
- 住所 3-1-7, Kiyosumi, Koto-ku, 135-0024
2011年から日本に在住し、東京の足立区に住みながらジャーナリストとして活動しているQuentin Weinsantoです。日本の見どころや、興味深い話題をお届けできたらと思います。
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