人気の飲食店がひしめく東京・銀座の商業施設「東急プラザ銀座」レストランフロア。中でも「回転寿司 根室花まる」は11時の開店と同時に行列ができる繁盛店です。

人気の秘密は、店名にある“魚介の宝庫”とも呼ばれる北海道の東端にある港町・根室で食べているかのような新鮮さと、東京では中々味わえない貴重で美味しい寿司ネタの数々。しかも回転寿司としてリーズナブルに提供していることもお客さんを喜ばせています。

店内に入ると、横にずらっと並んだカウンター席と、窓側にはグループ向けのテーブル席。レーンを見ると多くの寿司が流れており、皿は模様別に143円、209円、286円、374円、462円、638円（すべて税込）の6段階に価格が分かれています。

ネタは、本鮪、甘エビ、サーモンといったスタンダードなものから、北海たこ頭、二階建てほたて、炙りほっき焦し醤油握りなど、初めて目にする種類も。

店を切り盛りする店長の黒澤賢太さんは、「北海道ではよく食べるネタなんですよ。独自の仕入れルートがありまして、現地の漁師さんから直接買い付けることも多いです」とネタの種類の豊富さと鮮度に自信をのぞかせます。

花まるの店舗の多くは北海道にあり、どのお店も魚の味を知り尽くした地元の人たちにも愛されている名店です。本拠地である北海道に9店舗を構えるほか、都内ではここ東急プラザ銀座10F、スタンディングタイプの「立食い寿司根室花まる」が同施設の地下2階に、さらに東京駅前にある複合施設「KITTE」内の「KITTE丸の内店」などで展開しています。

日々根室近郊の漁港で“美味い魚介”を求め続けているので、現在ではどのお店でも常時100種類前後のネタを扱っています。

「タラバガニの“ふんどし”などはお客様にも珍しいとよく言われますね。いわゆる腹肉ですね。私は北海道出身なので、非常にポピュラーな部位だったのですが、東京ではなかなか食べることができない。そんな現地の味を味わっていただきたいですね」と黒澤さん。

握りたてのタラバガニの「ふんどし」（374円・税込　※2022年11月現在、提供なし）は、プリップリッとした食感があり歯ごたえ十分。口に入れた瞬間、カニの芳醇な味わいが広がり、これまでのカニの握りとは一線を画しています。

続いて「紅鮭すじこ醤油漬け」（462円・税込）は、シャリを大幅にはみ出すほどネタが乗っており、濃厚な旨味と適度な醤油の塩加減が絶妙な一皿。噛むたびにすじこの一粒一粒から旨味が飛び出します。

「二階建てほたて」（638円・税込）は、ただでさえ大ぶりなオホーツク産の帆立を贅沢に二枚重ねにして握った逸品で、ほおばると口の中は帆立でいっぱいです。身は甘みが詰まっており柔らかく、シャリとの相性も抜群で、これぞ北海道の寿司といった感じ。

頭から尻尾まで殻をグルッと剥いた「ぐるむきぼたんえび」（370円・税込）も同様にネタが大きく、1貫に3尾を握る豪華さ。濃厚な旨味とクリーミーさがあり、噛めば噛むほど甘みが口に広がります。

寿司と一緒に注文するサイドメニューでは「花咲蟹の鉄砲汁　※2022年11月現在、提供なし」（374円・税込）がおすすめです。こんな豪華な蟹が……と思わず息をのむほど真っ赤にゆで上げられたカニが味噌汁のど真ん中に鎮座しており、汁には旨味が凝縮されており食べ応え十分。この一杯をお目当にしている常連さんも多いのだとか。

店内は職人さん、スタッフさんの掛け声が元気に響き、来ているお客さんもみな笑顔で大きなお寿司をほおばっています。職人さんの握る様子を見る楽しさ、そして多彩な寿司を選ぶ楽しさが、ここには詰まっているようです。「英語のメニューもご用意しています。ぜひ色々なネタを味わってみてください」（黒澤さん）

ここで回転寿司初心者の方向けにアドバイス。各テーブル、カウンターには醤油を入れる小皿、緑茶を入れる湯のみがレーンで回っていて、まずはこれを1セットずつ取って、寿司を食べる準備を始めましょう。

小皿には醤油を、湯のみにはテーブル上にある緑茶パウダーを1～2杯入れてから卓上の蛇口から熱湯を注ぎ準備完了。寿司には温かい日本茶がぴったり合います。寿司を食べている途中には、卓上にあるガリをひとつまみお皿に取り、お口直しにいただきましょう。次の寿司がより新鮮に感じることができますよ。

※公開した情報を、2022年11月に更新しています。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。