
最高級のイチゴを生産する国・日本には、イチゴファンのサークルがある。 どんな集まりなの? 何をしているの? 伺ってきました!
日本のイチゴNOW
近年、日本のイチゴはスゴいことになっている。品種の数や品質が飛躍的に上がり、それに伴い価格も上昇。一粒数千円単位のものまで登場している。手をかけ、心を込め育てられる現代の日本のイチゴは、農作物であるとともに生産者が精魂を込めた「作品」ともいえる存在だ。




銀座いちご倶楽部って?

そんな日本のイチゴ好きのイチゴ好きによるイチゴ好きのための集いの場、それが東京銀座を拠点に活動する「銀座いちご倶楽部」だ。毎月15日にイチゴを巡ってよもやま話をする「銀座いちご会議」を行うほか、春と秋の年2回、「銀座いちご祭」を開催する。
銀座いちご倶楽部が産声を上げたのは2013年1月5日。東日本大震災直後、ふだんはモノであふれかえっている東京の店という店から水や食品が姿を消したことがあった。お金があっても手に入らないという事態は、都市育ちの若い世代には初めての経験。そんな日々のなかで、生産することの尊さ、そして産物の価値を問い直したことがきっかけだ。初回のメンバーは、言いだしっぺ(創始者)と友人の合計たった3人。三越のデパ地下で買ってきた大好きなイチゴをつまみながら、「ICHIGOを世界語にしたいね」「漢字のイチゴはくさかんむりに母。母の日にイチゴを贈るなんてどう?」などなど、夢を語り合った。
ふだんの活動のプラットフォームは銀座いちご倶楽部のフェイスブック。固定的な会員がいるわけではなく、主催者がアップする記事やメッセージに賛同した国籍不問・不特定多数の人が、その都度、シェアや「いいね!」で応じるという緩やかなつながりの場だ。イチゴに関する真摯な取材と実食に基づいた記事に、生産者からの「いいね!」があれば、農園を訪問したり購入したり、WEB上だけでなく、現実世界での縁も結んでいった。そのうち、銀座で実際に開催される定例のいちご会議やいちご祭にも生産者が参加するようになり、銀座いちご倶楽部は消費者としてのイチゴファンの集いを超えた交流の場になりつつある。
銀座いちご会議って何を話し合っているの?


イチゴを巡って雑談を楽しむ銀座いちご会議は、毎月15日に開催される。1回目はたった3人からスタートしたが、今やフェイスブック上で募集すればすぐに定員の15人が埋まってしまう人気ぶり。会議のお題は、「どんな品種があったら嬉しい?」といった消費者目線の意見交換から「あなたが貫く〝イチゴ道“とは?」までバラエティー豊か。品薄の時期でも必ず一品は出されるイチゴないしイチゴの加工品をつまみつつ、イチゴの味と一期一会の会話を楽しむ。参加費はイチ(1)ゴ(5)にちなんで1500円。参加資格は「イチゴ好きであること」ただそれだけ。「でも、一つだけ守っていただきたいお約束が……」と二代目代表のRumiっちさん。それは「交換できるのは趣味の世界での名刺だけ。肩書きは外してご参加くださいね」
参加しました! 銀座いちご祭







2017年3月19日に行われた「第6回銀座いちご祭り」にはsomething redのドレスコードで100名が集結。イチゴをモチーフにしたアートやクラフトを鑑賞し、全国各地の生産者から直送された25種類20品種の完熟イチゴを味わった。なかには手塩にかけたイチゴを最高の状態で届けたいと、北海道から自らの手で運んできた生産者も。これも銀座いちご倶楽部がイチゴというキーワードをもとに、食べるイチゴからアートのイチゴまでを紡いできた成果といえるだろう。
この日は一粒1500~2000円の値がつく希少品種も登場し、また、いくつかの品種では土耕と高設栽培、あるいは海側と山側で味わい比べたりの通な楽しみも。さらにはイチゴを料理で使うことにこだわり、パスタやサラダ、ローストポークから天ぷらまで、生食できるとちおとめを贅沢に24キロも使ったイチゴ料理を賞味したりと、イチゴ好きなら天にも昇る幸福な一期一会を楽しんだ。

第6回銀座いちご祭りには、人間界のみならず、AI界からロボットたちも初参加。「苺一愛®(いちごいちえ)とAI どちらも名前にアイ a.i. があり、日本が誇る生産物です。アイ a.i. を仲立ちに、世界に笑顔の結びつきが広げられれば」と銀座いちご倶楽部。愛をもって育てられた日本のイチゴの周りに、新たな出会いの輪が生まれている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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